- 著者
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高橋 昭
- 出版者
- 一般社団法人 日本内科学会
- 雑誌
- 日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
- 巻号頁・発行日
- vol.82, no.1, pp.34-40, 1993-01-10 (Released:2008-06-12)
- 参考文献数
- 10
頭痛患者へのアプローチは,常に全身的な分析が必要である.診断の第一歩は注意深い問診であり,発病様式,発現場所,痛みの性質,強さ,持続,頻度,発現時間,随伴症状,増悪,軽減因子などについての情報を的確に得ることが重要である.社会歴や家族歴も重要な鍵を提供することがある.次いで全身のベッドサイド診療と神経学的検査を行い,この所見を基にCT, MRI,髄液検査など特殊検査の計画を立てる.