著者
片田 直行 青木 清隆 三島 由里栄 新見 啄司 田村 寿
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 21.15 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.43-48, 1997-02-27 (Released:2017-06-23)

The Virtual Studio System is a joint development project by NHK and Matsushita Electric Indsustrial Co., Ltd. It is installed in Studio CT-415,which is an NHK studio for normal program production. The system produces 3D-CG images which are synchronized with the movements of three television cameras (panning, tilting, zooming and focusing), and composites CG images with studio blue screen images of the performer by using Chromakey with 3D-depth. From September 1996,NHK Production Operations Center has started wide use of this system to produce programs. This paper explains this system and its use in program production.
著者
三好 貞弘 二川 佳央 千野 勝
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.20, no.72, pp.75-80, 1996-12-21 (Released:2017-10-13)

マイクロ波帯域の電磁波環境で主として使用する単層の電波吸収体および電波シールド材に関する研究を行った。40MHzから20GHzまでの測定周波数において、シリコーンゴムにグラファイト化カーボン、アセチレンカーボンおよびカーボン繊維を分散させた材料について検討を行った。単層の電波吸収体として必要な理想的な複素誘電率の周波数特性と比較した結果、それぞれの材料について、狭帯域ながらも優れた電波吸収特性が得られた。また、電波シールド材として開発した材料を用いることにより、マイクロ波帯域において優れた特性が得られたので併せて示す。
著者
百瀬 治彦
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.33, no.5, pp.386-394, 1979-05-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
6

自動焦点カメラの焦点調節原理には, 像鮮明度を求めるものと, 被写体までの距離を求める方式に大別される.ここでは自動焦点カメラの開発動向と, 世界で初めて商品化された, 被写体までの距離を求める方式のコニカ C35AF を例にして, その距離検出原理, 自動焦点調節動作原理, 自動焦点カメラの今後の課題等について述べる.
著者
河野 哲夫
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:18849644)
巻号頁・発行日
vol.14, no.11, pp.507-513, 1960-11-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
3

対流圏散乱によるテレビの遠距離伝送の要求に際し, 散乱波のような多重路伝播によって, テレビの広帯域情報をひずみなく伝送することが, 果してどの程度まで可能であろうか, という疑問が生ずる.この伝播様式の欠点の一つである非常に大きな伝送損失は, 将来大電力送信と低雑音受信の技術が発達すれば, ある程度補償される可能性は多いが, 伝送可能帯域幅を十分広くとれないという欠点は将来ともかなり厄介な問題として残されると思う.そこで本文では実験用の散乱回線について伝送可能帯域幅を測定した結果と, その改善対策について述べ, 一方この回線で行なったテレビ伝送の予備試験の概況を報告してある.
著者
山本 聡一
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 41.23 放送技術 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.17-20, 2017 (Released:2021-07-21)

移動体用 FPU (Field Pickup Unit)の700MHz帯から 1.2GHz/2.3GHz帯への周波数移行は,ロードレース中継においては,電波特性上,克服すべき課題が非常に多い.日本テレビでは箱根駅伝において,2年間にわたり700MHz帯の受信エリアと比較しながらの電波テストを実施した.特に 1.2GHz帯では公共レーダーやアマチュア無線等と共存する為に,適正な受信点の再配置を考慮し,円滑に周波数移行を実現した.
著者
深見 哲男 長野 勇 東 亮一
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.72, no.4, pp.J73-J75, 2018 (Released:2018-03-25)
参考文献数
5

中波帯電離層反射波は,太陽光によって生成される電離層D層を通過する際の減衰のため,昼間観測されない.2012年5月21日に金冠日食が日本中央部を通過した.D層の変化による日本の中波放送波電界強度の変化を調査したところ,数波の電離層反射波が観測された.
著者
八鍬 和夫 竹内 睦夫 古田 洋介
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:18849644)
巻号頁・発行日
vol.24, no.8, pp.600-608, 1970-08-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
38

原子発振器には各種の形式があるが, その中でもルビジウム原子発振器は小形で可搬性があり, 連続運転に適するなど, すぐれた特徴を有しており, 原子の固有振動の永久不変性を利用しているため, 水晶発振器では得られなかった高い周波数安定度を得ることも可能となっている.ここではその動作原理, 構成について解説し, 問題点を指摘した.
著者
青木 直和 鈴木 正和 小林 裕幸
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.409-412, 2003-03-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
7
被引用文献数
4 1

好ましい肌色が人の記憶色に基づくとの考え方が一般的に受け入れられている.本研究は肌色の記憶色そのものについて, CRTディスプレイ上に示した無地, 女性, 男性のイラスト画, 写真画像といった画像に各自が肌色として記憶している色を塗ってもらうことによって調べた.その結果, 人が肌の色としてイメージするのは女性の肌の色で, しかも実際の肌の色よりもかなり明るいこと, また, 好ましい肌の色の要因である記憶色とは決まった一つの色ではなく, それぞれの画像ごとにあり, 色の違いに一定の傾向がある.その傾向にも年齢, 性別によって差があることがわかった.
著者
石田 信一
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:18849644)
巻号頁・発行日
vol.29, no.5, pp.379-388, 1975-05-01 (Released:2011-03-14)

世界初の “オンライン一貫処理新聞紙面製作システム” であるANNECS (Automated NIKKEI Newspaper Editing & Composing System, 日経自動新聞編集製作システム) は誕生以来, 3年を経過した.ここではANNECS開発の過程をふりかえりながら現在の状況を報告し, 同時にANNECSにおける日本文 (漢字かな情報) 処理についても述べる.
著者
岡野 邦彦
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.203-209, 2003-02-01 (Released:2011-08-17)
参考文献数
10

天体は暗い背景に置かれた自己発光物であることから極端な明暗差があり, 画像表現が難しい.それをうまく表現する方法が銀塩フィルムでは古くから工夫されてきた.冷却CCDカメラによる天体画像を綺麗に仕上げるために, このフィルムで培われてきたのと似た処理をディジタル的に実施する「ディジタル現像」と呼ばれる方法が成功を収めている.
著者
木原 信敏
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:18849644)
巻号頁・発行日
vol.21, no.7, pp.460-470, 1967-07-01 (Released:2011-03-14)

最近, 家庭用VTRとして各種の特長のある機械が市販されるようになつてきたが, まだ本当の家庭において用いる機械としては, 充分にその性能または形態, 価格, その他について満足はされていないと思われる.将来は, 必ず大衆化されるこの種VTRは, このままの姿ではなく, より使い良く, より高性能になるべきであり, その改良すべき点およびその手段について解説している.
著者
江本 正喜 菅原 正幸 日下部 裕一 大村 耕平
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.65, no.8, pp.1208-1214, 2011-08-01 (Released:2011-11-01)
参考文献数
14
被引用文献数
1

In recent years, television systems with a wide field of view that offer an elevated sense of presence have been proposed. They have higher spatial resolutions than conventional systems. On the other hand, the effects of increasing the temporal resolution or frame rate of television systems have not yet been sufficiently investigated, with the exception of the effects of frame interpolation at the receiver. On the assumption that people will enjoy TV with wide field of view displays at home in the future, we conducted a quantitative analysis of the effects of increased frame rate by a subjective evaluation of moving picture quality. The results indicated that an increase in frame rate from 60 frames per second (fps) to 120 fps improved the evaluated quality by 0.46 rank and an increase from 120 to 240 fps improved quality by 0.23 rank, with statistical significance. The degree of improvement depended on the picture content.