著者
坂本 祐一 柳井 武志 高橋 賢一郎 中野 正基 福永 博俊 小笠原 宏 掛橋 英典
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会 全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.43, pp.14, 2010

無電極放電ランプは,長寿命,高効率,比較的高い演色性,などの特徴を有しており次世代の光源として期待されている.無電極ランプの発光状態は,プラズマの状態に依存するため,プラズマ状態を把握することは,効率改善を検討する上で有効であると考えられる.本稿では,プラズマへの伝達電力に着目し,パナソニック電工社製の球状無電極放電ランプ(150 Wタイプ)内のパワーカプラに関する設計指針を検討した.プラズマ電力,Cu管およびAl土台で消費される電力に対するフェライトコアの位置依存性を検討したところ,フェライトコアの位置を市販のランプのコアの位置よりも上昇させることで,プラズマ電力が増加することがわかった.この原因は,フェライトコアを上昇させることにより,コア下端とアルミ土台の上端の距離が離れ,アルミ土台を流れるうず電流が減少するためであることがわかった.次に,パワーカプラ(コア+Cu管+Al土台)全体の位置を変化させて解析を行ったところ,パワーカプラの上昇に伴ってプラズマ電力が増加することが確認された.同様の実験を実機にて行い,光量を測定したところ,プラズマ電力と同様,パワーカプラの上昇に伴って光量が増加し,光束とプラズマ電力の増加の傾向は比較的良い一致を示した. 以上の結果より,パワーカプラの構造はプラズマ電力に影響を与え,プラズマ電力が増加すると光量が増加する傾向にあることがわかった.
著者
石村 友樹 高松 衛 中嶋 芳雄 中島 賛太郎 三間 賢一
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会 全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.38, pp.108, 2005

近年の青色LED(Light Emitting Diode)実用化に伴い,LED表示板においてもフルカラー表示が可能となった.現在では様々な色表示による情報呈示が道路情報板においても急速に普及しており,ITS(Intelligent Transport Systems)の推進化の流れの中でその重要性はますます高まりつつある.一方,大勢の人が観測する道路情報板においては正確且つ短時間で情報収集できることが重要であり,フルカラーによる表示にはまだ様々な課題が存在する.さらにはLEDチップそのものの性能の問題もあり,特にある程度の表示輝度のばらつきが存在するのは避けられないというのが現状である. そこで本研究では,LED表示装置における輝度の変化と色の認識に及ぼす影響との関係について定量的に測定することをその目的とした. その結果より,輝度の変化に対して影響されにくい認識領域は紫が最も広く,次いでピンク,赤と青と緑と白,黄と黄緑とオレンジと水の順に範囲が狭くなる.すなわち紫,ピンクは輝度変化に対する視認性が安定しているということが示唆された.
著者
田中 章人
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会誌 (ISSN:00192341)
巻号頁・発行日
vol.96, no.7, pp.401-403, 2012

In Tottori, I established a company which performs development, production and sale of LED lighting equipment. The company utilizes local resources of Tottori and is expanding its business. Why did I choose Tottori as the location for my company? I will introduce Tottori and the advantages of doing business there.

1 0 0 0 OA 視質に就て

著者
中島 實
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会雑誌 (ISSN:00192341)
巻号頁・発行日
vol.24, no.9, pp.3-12, 1940 (Released:2011-02-09)
参考文献数
30

網膜の視細胞には蛋白の他多量の類脂肪, 殊に燐脂體が多量に含まれて居り, 光の作用で減少する. 網膜から光によつて燐酸や稍複雑な含窒素化合物やヒヨリン等が遊離する. 是等の現象は盲にした網膜では起こらない. 從て視質は感光性の強い燐脂體の一種ではないかと考へられる.視紅は分解してビタミンAを出すから一種のカロチノイド系の色素と思はれ, 視質に結合して増感作用を營むものと思はれる. 是等の物質の光分解後, それを再生せしむるためのエネルギーは, 網膜内で特に旺盛な解糖作用によつて供給せられるやうである.
著者
藤田 一郎
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会誌 (ISSN:00192341)
巻号頁・発行日
vol.79, no.6, pp.298-299, 1995-06-01 (Released:2011-07-19)
参考文献数
6
著者
川越 進也 橋本 尚隆 小島 敏靖 池田 拓
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会 全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.41, pp.9, 2008

110Vタイプのミラー付ハロゲン電球は、コンパクトで手軽な光源として、主として店舗において使用されているが、近年は住宅用としても普及し始めており、昨今のCO2排出量削減に向けた社会的な取り組みの中で、より一層の省電力化が求められている。110Vタイプのミラー付ハロゲン電球は、コイル形状をコンパクト化し、集光性を向上させることで高効率化(省電力化)が可能である。そこで従来品の消費電力40Wで得られる配光特性を25%省電力した30Wで実現可能かどうかを、2重巻きコイルと、今回新たに開発を行ったフラット形状のシングルコイルを用いて試作・評価を行った。その結果、2重巻きコイルでは従来品同等の配光特性が得られたものの、耐衝撃性能が極端に低下し、結果としてランプ短寿命が発生しやすいことが確認された。フラット形状にコイリングしたシングルコイルは、耐衝撃性能を従来品同等以上に確保しつつ、発光長を従来品約9mmから約5mmへと、従来比約55%にコンパクト化できたことで、集光性が向上し、消費電力40Wから30Wへの25%省電力を実現することができた。
著者
築山 敏澄
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会誌 (ISSN:00192341)
巻号頁・発行日
vol.69, no.7, pp.306-310, 1985-07-01 (Released:2011-07-19)
参考文献数
9
著者
山田 佐知 明石 行生 安倍 博 高橋 さえり
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会 全国大会講演論文集 平成22年度(第43回)照明学会全国大会
巻号頁・発行日
pp.58, 2010 (Released:2011-02-01)

季節性感情障害(SAD)は、主に高緯度の地域で、冬に日照時間が減少することが原因となってうつ症状を発症する病気である。福井をはじめとする日本海側の地方は冬に日照時間が他の地域に比べて減少する気候特性を持っている。福井大学工学部の学生には、冬の日照時間が福井よりも長い地域を出身市に持つものが大きな割合を占めている。このため、冬の日照時間の減少が原因となって、体調に影響を受けている学生がいるのではないかと考えられる。学生の睡眠とうつの状態を把握し、それが季節や出身地から影響を受けているかを調べることを目的として、夏と冬の2回、アンケートを行った。内容は、睡眠時間とうつの状態で、うつ評価にはSDS(Self-rating Depression Scale)スコアを用いた。また、調査用紙には、学生の出身地、学年、氏名を記入させた。 夏と冬両方で回答を得た117名について、うつ状態であると判断されたのは夏21名、冬20名であり、季節による差はなかった。そのうち、10名は夏冬の両方でうつ状態を示していた。また、睡眠時間も夏と冬で差はなかった。 また、冬にのみうつ状態と判定された学生10名のうち、7名は北陸地方の出身であり、出身地域と冬のうつとの明確な関係性を見出すことができなかった。 しかし、夏冬両方でうつ状態を示した10名のうち8名は1年生であった。学生のうつ状態には日照時間や季節以外の原因が考えられる。
著者
齊藤 昌子 中村 弥生 森山 厳與 河本 康太郎
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会誌 (ISSN:00192341)
巻号頁・発行日
vol.98, no.11, pp.585-592, 2014-11-01 (Released:2015-02-02)
参考文献数
9
被引用文献数
1

To evaluate the performance of white LEDs as museum lighting, the authors have conducted research and reported on the effect of illuminance level and color temperature on textiles dyed with natural dyes. In this research, four additional white LEDs with various correlated color temperatures and different material constructions and three types of conventional fluorescent lamp were tested yellow textiles that were sensitive to light and ranked in the highly responsive category of the CIE Technical Report (CIE-157-2004) for blue and red dyes. The color degradation degree caused by white LEDs was almost larger than that caused by conventional NU fluorescent lamp. Among the white LEDs, the degradation degree was LED/D (7483K) > LED/UV+RGB (5265K) > LED/B+YAG (5098K) > LED/L (3633K). For the same illuminance level when the content of the 400-500 nm radiation became larger, the degradation degree became larger. When the correlated color temperature was the same, the degradation degree was larger with LED/UV+RGB than with LED/B+YAG. The acceleration degree of degradation differed depending on the LED construction (combination of LED chip and fluorescent material) . From these results, it can be determined that for introducing white LEDs to museum lighting, not only the annual maximum exposure but also the material construction (combination of LED chip and phosphor) should be considered.
著者
宇佐美 真弓 橋本 由貴 小野 桂輔 甲佐 清輝
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会 全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.38, pp.73, 2005

小田急電鉄特急ロマンスカー7代目となる「VSE」は,2005年3月より新宿_-_箱根湯本間で運行を開始した.「VSE」は「Vault Super Express(ヴォールト・スーパー・エクスプレス)」の略で,「Vault(ドーム型の天井)」をイメージした天井形状を特徴とすることにより名付けられている.車体デザインを総合プロデュースした建築デザイナー岡部憲明氏(神戸芸術工科大教授)により,従来と比較し45センチ高い天井や,景観を十分に堪能できる境目のない約4メートルの連続窓,窓側に向かって5度傾けた座席,天然石やガラスクロスの内装など,随所に様々な工夫が盛り込まれ,"最高水準の居住性とホテルのロビーのような快適な空間"を創るというコンセプトに対応している.その中で "快適な空間"の共通コンセプトに合う車内照明として照明器具を納入したので報告する

1 0 0 0 OA 札幌地下街

著者
平山 勇
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会雑誌 (ISSN:00192341)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.37-41, 1972-01-25 (Released:2011-07-19)
著者
森 星豪 岩井 彌 篠田 博之 森村 潔 芝池 正子
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会 全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.38, pp.57, 2005

オフィス照明において作業者の集中力を高めかつ省エネルキ゛ー化が期待できる照明方法にタスク&アンヒ゛エント(以下、T&A)照明があるが、単に周辺のアンヒ゛エント照明の照度を下げただけでは室内の印象が暗く陰鬱に感じられ、明るさ感が低下するという問題があった。省エネルキ゛ーに貢献するT&A照明の普及には省エネルキ゛ーだけではなく快適性との両立が必要であり、そのためには明るさ感の低下を必要最小限に抑える技術の開発が不可欠となる。本稿では本照明方法を実現する照明機器の試作機を開発し、オフィス空間を想定した実験室に設置し(スハ゜ークル照明とタスク照明に関してはLEDを使用)、視環境評価実験を実施した。<BR>実験結果よりLED利用T&A照明にて従来アンヒ゛エント照明と同等レヘ゛ルの視環境を実現できることが分かったが、今回の実験条件では両者の総消費電力がほぼ同等であった。しかし、今回用いたLEDの発光効率は約30lm/Wであり、発光効率が4倍になると20%の消費電力を削減できることより、今回開発したT&A照明は近い将来(2011年にLEDの発光効率が120lm/Wになると予測)、省エネルキ゛ーと快適性との両立が図れる照明方法として期待することができる。今後はよりサイス゛の大きなオフィス空間にてさらなる実用化検討を行う。
著者
伊東 勇人 久保木 仁敏 横山 昌仙 早川 正昭 柏木 祐幸
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会 全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.42, pp.56, 2009

東海北陸自動車道は、愛知県一宮市を基点に岐阜県を経由して富山県小矢部市へ至る高速道路である。全長約185kmのうち、トンネル総延長がおよそ70km(約40%)を占める山岳道路で、約110kmの区間が暫定2車線の対面交通となっているが、利用者の利便性および定時性向上のために上り線が4車線化された。この東海北陸道の岐阜県郡上市大和町にある平山トンネルの入口照明に高効率セラミックメタルハライドランプを用いたトンネル照明設備を採用した。従来、入口照明の光源には、効率、寿命および経済性などを考慮して高圧ナトリウムランプが用いられてきたが、さらに高効率で演色性の高い、高効率セラメタ(ランプ効率130 lm/W[200W形]、平均演色評価数Ra65)を採用し、省電力化と視環境の改善を図った。ランプの発光部寸法が小さいことからグレアの抑制に配慮し、照明器具には走行方向と反対方向の光出力を抑えた反射板を用いた。また、比較的高い路面輝度を要する境界部には、2灯用の照明器具を採用し、設置台数の削減を図ると共に、順応輝度が高いトンネル接近中の運転者に対する光学的誘導効果を高めるために、2灯のうち1灯は走行方向と反対方向の光出力を高めた反射板を用いた。高効率セラメタを用いることによって、高圧ナトリウムランプよりも灯具台数を約10%削減、省電力化を図ることができた。
著者
甘利 徳邦 武内 永記
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会 全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.40, pp.64, 2007

「学校法人山野学苑」は平成19年4月9日、「髪・顔・装い・精神美・健康美」の5大原則からなる「美道」の追求する「山野美容専門学校」「山野医療専門学校」の新拠点として、渋谷区代々木に4月9日にグランドオープンした。地上27階地下3階(上層階は一部賃貸集合住宅)の高層建築外観は、打掛の着物を召した女性の立ち姿を表現している。隣接する小田急線南新宿駅からJR・都営大江戸線代々木駅を結ぶ回廊を開放し、地域に密着した景観づくりと、教育機関として優れた最新の設備を導入した施設である。