著者
Tadao Nagatsuma
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
IEICE Electronics Express (ISSN:13492543)
巻号頁・発行日
vol.8, no.14, pp.1127-1142, 2011 (Released:2011-07-25)
参考文献数
53
被引用文献数
32 64

A number of technical breakthroughs in electronics and photonics made since the early 1990s have started to bring terahertz (THz)-wave technologies from laboratory demonstrators to industrial applications such as non-destructive testing, security, medicine, communications, etc. This paper overviews the latest progress in THz-wave technologies in terms of components such as sources and detectors, and system applications, and discusses future challenges towards market developments.
著者
Yoshisuke Ueda
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
Nonlinear Theory and Its Applications, IEICE (ISSN:21854106)
巻号頁・発行日
vol.5, no.3, pp.252-258, 2014 (Released:2014-07-01)
参考文献数
8
被引用文献数
1 1

Attractors demonstrating randomly transitional (or chaotic) phenomena usually exhibit the following three outstanding properties: ·Sensitive dependence on initial conditions. ·Fractal structure of alpha-branches of principal saddles. ·Transitive property, i.e., one trajectory or sequence of images can come arbitrarily close to every point in the attractor. Among the three properties given above, the third property is always observed in simulation experiments. However, rigorous mathematical demonstration has not been provided yet. It supports the proposition that the omega branches of the principal saddle in a chaotic attractor must be basin-filling Peano curves.
著者
小野 順貴 Kien LE TRUNG 宮部 滋樹 牧野 昭二
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.7, no.4, pp.336-347, 2014-04-01 (Released:2014-04-01)
参考文献数
69

マイクロホンアレー信号処理は,複数のマイクロホンで取得した多チャネル信号を処理し,単一マイクロホンでは困難な,音源定位,音源強調,音源分離などを,音源の空間情報を用いることによって行う枠組みである.マイクロホンアレー信号処理においては,チャネル間の微小な時間差が空間情報の大きな手がかりであり,各チャネルを正確に同期させるために,従来は多チャネルA-D 変換器を備えた装置が必要であった.これに対し,我々の身の回りにある,ラップトップPC,ボイスレコーダ,スマートフォンなどの,同期していない録音機器によりマイクロホンアレー信号処理が可能になれば,その利便性は大きく,適用範囲を格段に広げることができる.本稿では、非同期録音機器を用いたマイクロホンアレー信号処理の新しい展開について,関連研究を概観しつつ,筆者らの取組みを紹介する.
著者
渡辺 峻
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.38-50, 2013-07-01 (Released:2013-07-01)
参考文献数
46

本稿では,情報理論的に安全な秘密鍵共有とそれに関連するトピックについて概説する.まず,秘密鍵共有のモデルについて説明した後,鍵共有プロトコルが情報整合と秘匿増強と呼ばれる二つのステップから成ることを説明し,幾つかの安全性基準を紹介する.その後,情報整合の手段としてSlepian-Wolf 符号化と呼ばれるデータ圧縮法について説明する.次に,従来広く使われていた秘匿増強の方法について述べる.特に,その方法によって生成された秘密鍵は弱い安全性を満たすものの,その他の安全性基準は満たさないことを説明する.そして弱い安全性基準以外の基準を満足するにはどのように秘匿増強を行えばよいか説明する.更に,Slepian-Wolf 符号化と秘匿増強の一般化として,多端子情報源符号化問題と多端子乱数生成問題について説明する.これらの応用として,3者以上の正規ユーザ間での秘密鍵共有と秘匿関数計算について紹介する.
著者
大賀 寿郎
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.5, no.3, pp.205-222, 2012-01-01 (Released:2012-01-01)
参考文献数
30
被引用文献数
1

1964年の600形電話機の実用化以降,高度成長下の社会で電話機需要は増え続けた.しかし,その流れが1973年末の石油ショックで断ち切られて諸物価が急激に上昇し,社会が大混乱に陥った.電電公社は緊急プロジェクトで大幅なコストダウンを果たしながら通話性能を向上した601形電話機を実用化した.その頃から電話機への半導体ICの導入が現実のものとなり,電話機の構成を100年振りに全面変革する研究が開始された.オーディオトランスデューサもカーボン粉粒マイクロホンや高感度電磁イヤホンに代えて小形トランスデューサが検討され,パイロット商品に導入された.1980年代に入って電電公社の電話端末独占が見直され,電話機が競争市場の家電商品となる.この時期に電電公社が発表した801P電話機「ハウディ」は最後の標準電話機というべきもので,電気通信研究所で20年来検討されてきたセラミック圧電トランスデューサを活用し,その後約10年にわたる世の電話機技術の源流となった.
著者
福井 正博 林 憲一
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.6, no.3, pp.210-217, 2013-01-01 (Released:2013-01-01)
参考文献数
23

GPU(Graphics Processing Unit)はコア数を増加させることで集積度を増し,電力密度を増やすことなく年率1.7倍の集積度増を続けており, 今後しばらくその勢いを緩めることはない.数百~数千個のコアを1チップに集積し,大規模な並列処理が可能となっている.GPUメーカーもソフト開発環境を提供するなど,普及に力を入れていることもあり,GPUの計算能力を一般科学技術計算に適用する試みが注目を浴びるようになってきた.大規模な問題を扱うLSI設計や検証に対しても,その可能性が広がっている.本稿ではGPUを用いたLSI設計の高速化の動向について,以下の二つの観点でまとめる.まず,画像専用プロセッサGPUがいかに生まれ,それが,どのような経緯で一般科学計算に用いられるようになったかという点を解説する.次に,複雑なLSI設計の各種問題に,GPUの計算能力がどのように適用され,どれだけのパフォーマンスの改善が期待できるか,あるいは,今後のアルゴリズム開発がどのように変わっていくかという点について述べる.
著者
Yutaka KAWAI Adil HASAN Go IWAI Takashi SASAKI Yoshiyuki WATASE
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
IEICE Transactions on Information and Systems (ISSN:09168532)
巻号頁・発行日
vol.E95.D, no.12, pp.2852-2859, 2012-12-01 (Released:2012-12-01)
参考文献数
16

In this paper we report on an approach inspired by Ant Colony Optimization (ACO) to provide a fault tolerant and efficient means of transferring data in dynamic environments. We investigate the problem of distributing data between a client and server by using pheromone equations. Ants choose the best source of food by selecting the strongest pheromone trail leaving the nest. The pheromone decays over-time and needs to be continually reinforced to define the optimum route in a dynamic environment. This resembles the dynamic environment for the distribution of data between clients and servers. Our approach uses readily available network and server information to construct a pheromone that determines the best server from which to download data. We demonstrate that the approach is self-optimizing and capable of adapting to dynamic changes in the environment.
著者
阪田 省二郎
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.1, no.3, pp.3_44-3_57, 2008-01-01 (Released:2011-03-01)
参考文献数
66
被引用文献数
1

代数的な誤り訂正符号の基本的な考え方,方法について,最近の進展も含めて概説する.線形代数にプラスアルファの代数を加えたもの,代数的な構成が符号の効率的な利用(符号化,復号,ハードウェア化)に直結しているものを,狭義の「代数的符号」と呼び,そのような符号の構成と利用, 特に復号法について述べる.代数的な方法の基礎となるのは,有限体上の(1変数,または,多変数)多項式, あるいは,(一次元, または, 多次元)配列による符号の表現である.復号において,線形再帰関係とグレブナー基底の概念が重要な働きをする.
著者
中尾 充宏
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.3_19-3_28, 2009-01-01 (Released:2011-05-01)
参考文献数
28
被引用文献数
1

本稿では, 偏微分方程式の解を計算機によって数値的に存在検証する方法について, 筆者自身がどうしてそのような研究に進むようになったのか, そして今日までどのような進展を見ているのかを筆者が行ってきた研究を中心に述べる. 始めに筆者自身の研究者としての背景とこのような研究を開始するに至った経緯, そして研究の端緒を開く鍵となった着想を顧みる. 続いて個別研究の展開の状況について概観し, 最後に今後の展望について簡単に触れる.

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出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.182-184, 2011-10-01 (Released:2011-10-01)
参考文献数
3
被引用文献数
1
著者
潮 俊光
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.11, no.3, pp.151-154, 2018-01-01 (Released:2018-01-01)
参考文献数
4

システム工学の研究・教育に携わって40年になる.システム工学とは何かという問いと向き合いながら,今までの研究人生を振り返る.
著者
VIDMAR Luka PESKO Marko ŠTULAR Mitja PETERNEL Blaž KOS Andrej POGAČNIK Matevž
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
IEICE Trans. Commun. (ISSN:09168516)
巻号頁・発行日
vol.98, no.9, pp.1906-1913, 2015

User context and user location in particular play an important role in location-based services (LBS). The location can be determined by various positioning methods. These are typically evaluated with average positioning error or percentile values, which are not the most suitable metrics for evaluation of how a positioning method functions in the semantic space. Therefore, we propose a new method for evaluation of positioning accuracy in the semantic space. We focus on two types of semantic user locations that are widely available in urban areas: the street address and the categories of the surrounding points of interest (POIs). We demonstrate its use on ten different positioning methods: a standalone satellite navigation device, GPS module on a smartphone, two versions of Foursquare positioning service, Google positioning service, a positioning service of the local mobile operator, and four other possible variants of mobile operator-based positioning methods. The evaluation suggests that approach with the street addresses is more promising approach due to either sparse or unevenly distributed POIs. Furthermore, some of the positioning methods that are less accurate in Euclidean space, such as a combination of the GPS data with the mobile operator-based method that relies on the propagation models, performed comparably well in the semantic space as the methods that are using more accurate technologies, such as Google and Foursquare.
著者
西 正博
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.101-109, 2015-10-01 (Released:2015-10-01)
参考文献数
14

VHF 帯及びUHF 帯の電波は,気象現象に伴うダクト伝搬により,非常に長い距離を伝搬することが知られており,無線システムにおいては,異常伝搬によるオーバリーチ干渉が問題となる.特に地上テレビ放送では,そのディジタル化により,干渉波の同定が困難になり,対策がより困難になってきている.本稿では,異常伝搬とディジタル放送時代の新しい異常伝搬対策技術について解説する.