著者
鈴木 一哉 森本 昌治 岩井 孝法
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン (ISSN:21860661)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.12-20, 2018-06-01 (Released:2018-06-01)
参考文献数
32

近年全ての'もの’をインターネットにつなぐという IoT(Internet of Things)という考え方に基づき,実社会の課題解決を目指した技術の研究・開発が盛んに行われている.IoTでは,気温や監視カメラの映像など実社会に関わる情報をインターネットに接続された `もの’により収集し,クラウド上にて動作するデータ分析技術を用いて分析・判断し,更にはインターネットを通じて実社会にフィードバックする.IoTが大きく注目されている背景には,モバイル網に代表されるネットワーク及びクラウドの成熟と各種データ分析技術の発展が挙げられる.しかし,IoTを活用した様々なユースケースの実現を考えたとき,既存のクラウドネットワークには様々な課題が存在する.本論文では,IoTを活用する上でのクラウドネットワークの課題を挙げ,課題解決のための技術を解説する.
著者
土屋 隆生
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.206-218, 2017-01-01 (Released:2017-01-01)
参考文献数
32

計算機環境の発達やFDTD (Finite Difference Time Domain) 法などの簡便なアルゴリズムの普及により,音場シミュレーションが身近になってきた.本稿では,FDTD法により音場を解析するときの理論を解説し,GPU (Graphics Processing Unit) などの高速並列演算デバイスへの実装法についても簡単に触れる.また,音場シミュレーションの可聴化への応用として,波動性を考慮した3次元音場計算により聴取位置での音圧波形を数値的に計算した上で,立体音響技術などで3次元的に可聴化する音空間レンダリングについても解説する.更に,近年高性能化が著しいHMD (Head Mounted Display) による3D CG映像との連携によるインタラクティブなレンダリングについても述べる.
著者
北村 正晴
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.84-95, 2014-10-01 (Released:2014-10-01)
参考文献数
26
被引用文献数
3 2

本稿では,レジリエンスエンジニアリングという新しい方法論の原則と実装の指針を紹介する.レジリエンスは,弾力性,復元力,回復力の優れた状態を指す概念である.レジリエンスエンジニアリングが目標とするのは,社会・技術システムのレジリエント性を大幅に向上させることである.この方法論を構成する鍵は,四つの主要な能力と補完的な要件である.この方法論で探求される安全はSafety-IIと呼ばれ,これまで慣用的に用いられてきた「望ましくないことが起こらないこと」に類する静的な安全Safety-Iとは異なっている.レジリエンスエンジニアリングはSafety-IIの意味での安全性を向上させるための方法論である.レジリエンスエンジニアリングの実装と応用についても,若干の事例を通じて説明を試みた.
著者
庄木 裕樹 田邉 康彦
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン (ISSN:21860661)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.11, pp.11_12-11_22, 2009-12-01 (Released:2011-06-02)
参考文献数
25

無線通信システムは,通信速度の高速化への要求とその実現によって発展してきた.そして,現在も,更なる高速化を目指して,研究開発や標準化が進められている.では,今後,どこまで高速化されるのか? 高速化できるのか? 本論文では,無線通信の更なる高速化に対する要求とその可能性について探る.
著者
石原 亨
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.3_38-3_44, 2009-01-01 (Released:2011-05-01)
参考文献数
29

高度情報化社会の急速な発展を背景にコンピュータシステムの低消費電力化が喫緊の課題となっている.一方でハードウェア設計コストの上昇に伴って,ソフトウェア及びデータコンテンツによるコンピュータ製品の差別化がますます重要になりつつある.結果的にソフトウェアとデータによる低消費電力化はコンピュータシステムの付加価値を生み出す重要な鍵になると考えられる.本論文では,ソフトウェアの動作に関連付けてハードウェアの消費電力をモデル化する技術とハードウェアが電力を消費しないように制御するソフトウェア技術について解説する.
著者
村上 祐子
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review
巻号頁・発行日
vol.11, no.3, pp.155-163, 2018

本稿では,人工知能の倫理に関して国内外のガイドライン検討状況をまとめた上で,背景となる倫理学の論点を概説する.
著者
坂東 幸浩
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.7, no.3, pp.186-196, 2014-01-01 (Released:2014-01-01)
参考文献数
37

近年,映像の高精細化・モバイル端末の高性能化により,映像トラヒックが爆発的に増大している.増大する映像トラヒックに対する効率的な伝送・蓄積のために,高効率な映像符号化が求められている.しかし,H.264/AVC に代表される現行の符号化方式は成熟期を迎えており,今後,大きな符号化性能の向上が期待できない.そこで,こうしたニーズの高まりを受け,ISO/IEC 及びITU-T により,映像符号化に関する最新の国際規格High Efficiency Video Coding (HEVC) が策定された.本稿では,HEVC について,標準化の経緯を概観し,H.264/AVC からHEVC に至る発展の中で導入された新技術を紹介する.新技術の紹介では,従来法(H.264/AVC) の課題,同課題を解決するためにHEVC で講じられた手段,同手段が課題を解決できる仕組みを中心に概説する.
著者
Yoshiaki TANIGUCHI
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
IEICE Transactions on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences (ISSN:09168508)
巻号頁・発行日
vol.E100.A, no.11, pp.2547-2550, 2017-11-01 (Released:2017-11-01)
参考文献数
6
被引用文献数
1

We have proposed a fish farm monitoring system for the efficient farming of tuna. In our system, energy efficient and adaptive control of sensor node is highly important. In addition, since a sensor node is attached to the fish, the transmission range of sensor node is not omni-directional. In this paper, we propose a data gathering mechanism for fish farm monitoring by extending a traditional desyncronization mechanism. In our proposed mechanism, by utilizing acknowledgment packets from the sink node, distributed and adaptive timing control of packet transmission is accomplished. In addition, we apply a reassignment mechanism and a sleep mechanism for improving the performance of our proposed mechanism. Through simulation experiments, we show that the performance of our proposed mechanism is higher than that of comparative mechanisms.
著者
Sheng LI Yuya AKITA Tatsuya KAWAHARA
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
IEICE Transactions on Information and Systems (ISSN:09168532)
巻号頁・発行日
vol.E98.D, no.8, pp.1545-1552, 2015-08-01 (Released:2015-08-01)
参考文献数
29

The paper addresses a scheme of lightly supervised training of an acoustic model, which exploits a large amount of data with closed caption texts but not faithful transcripts. In the proposed scheme, a sequence of the closed caption text and that of the ASR hypothesis by the baseline system are aligned. Then, a set of dedicated classifiers is designed and trained to select the correct one among them or reject both. It is demonstrated that the classifiers can effectively filter the usable data for acoustic model training. The scheme realizes automatic training of the acoustic model with an increased amount of data. A significant improvement in the ASR accuracy is achieved from the baseline system and also in comparison with the conventional method of lightly supervised training based on simple matching.