著者
角 博文 奈良部 忠邦 齊藤 新一郎
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.3_44-3_51, 2010-01-01 (Released:2010-10-01)
参考文献数
16
被引用文献数
1 1

CMOSイメージセンサ(Complementary Metal Oxide Semiconductor Image Sensor)は近年,ディジタル一眼レフカメラや,携帯電話,そしてビデオカメラにも搭載されるようになってきた.CMOSイメージセンサは,CCD(Charge Coupled Device)と比較し,その高速性と低消費電力を特徴として今後ますますの普及が期待されている.昨今のカメラの高画質化,高機能化等の性能向上は,キーデバイスであるCMOSイメージセンサに依存するところが大きい.本稿では高画質の中でも特に重要な特性であるノイズの発生原理と評価技術について解説し,高機能及び高画質化としての高速撮像技術について概観する.
著者
笠原 正雄
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.28-41, 2011-07-01 (Released:2011-07-01)
参考文献数
48
被引用文献数
1

リード・ソロモン(RS:Reed-Solomon)符号誕生後,半世紀の歳月が経過している.本稿ではRS 符号が情報通信・記録技術発展の歴史の中で,マイナーな存在からやがて私たちの生活の中に最も深く溶け込んだ符号,すなわち総合的に考えて最上位にランクされる符号として高く評価され,位置付けられていく過程をディジタル情報通信・記録技術の発展の歴史の中で幅広く捉えて解説する.更にRS 符号には高信頼度の情報通信記録システムを構築する上での大きな貢献に加えて,情報セキュリティ分野への応用をはじめとする多様な分野への応用が期待されることを述べる.
著者
Akihiro Uehara Keiichiro Kagawa Takashi Tokuda Jun Ohta Masahiro Nunoshita
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
IEICE Electronics Express (ISSN:13492543)
巻号頁・発行日
vol.1, no.18, pp.556-561, 2004 (Released:2004-12-25)
参考文献数
8

A high-sensitive CMOS photosensor based on a pulse frequency modulation (PFM) scheme is presented. We propose and demonstrate the high-sensitive PFM photosensor, whose output frequency is proportionate to the incident light intensity, that utilizes MOS interface-trap charge pumping (ITCP) as a frequency-controlled ultra-low current. The proposed pixel sensor consists of only 4 transistors: a transistor as an ultra-low current source; a sense amplifier transistor; a selection transistor; and, a reset transistor. The prototype device is fabricated using 0.6-µm standard CMOS technology. High sensitivity 4.0 × 105Hz/(W·m-2), which is larger than two orders of magnitude compared to previous works, was obtained.
著者
Tadachika OKI Satoshi TAOKA Toshiya MASHIMA Toshimasa WATANABE
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
IEICE Transactions on Information and Systems (ISSN:09168532)
巻号頁・発行日
vol.E95.D, no.3, pp.769-777, 2012-03-01 (Released:2012-03-01)
参考文献数
15
被引用文献数
1

The k-edge-connectivity augmentation problem with bipartition constraints (kECABP, for short) is defined by “Given an undirected graph G=(V,E) and a bipartition π={VB,VW} of V with VB∩VW=∅, find an edge set Ef of minimum cardinality, consisting of edges that connect VB and VW, such that G'=(V,E∪Ef) is k-edge-connected.” The problem has applications for security of statistical data stored in a cross tabulated table, and so on. In this paper we propose a fast algorithm for finding an optimal solution to (σ+1)ECABP in O(|V||E|+|V2|log |V|) time when G is σ-edge-connected (σ > 0), and show that the problem can be solved in linear time if σ ∈ {1,2}.
著者
斎藤 利通
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.155-161, 2011-10-01 (Released:2011-10-01)
参考文献数
41
被引用文献数
6 6

柔軟な最適解探索アルゴリズムとして注目を集めている粒子群最適化の基礎と課題と発展形ついて解説する.まず,基本的なアルゴリズムを紹介し,それを発展させ応用させていくための課題を概観し検討する.非線形システムとの対応付けが一つのポイントになると思われる.数ある応用の中で,回路のパラメータ最適化問題に着目する.具体例として,DC/AC インバータの動作を実現するスイッチ信号の合成問題を紹介する.多目的最適化への有効な対処方法や,解探索に有効なパラメータの次元の自動調節法にも言及する.
著者
村上 祐子
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.11, no.3, pp.155-163, 2018-01-01 (Released:2018-01-01)
参考文献数
22

本稿では,人工知能の倫理に関して国内外のガイドライン検討状況をまとめた上で,背景となる倫理学の論点を概説する.
著者
岡田 仁志
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.8, no.3, pp.183-192, 2015-01-01 (Released:2015-01-01)
参考文献数
16
被引用文献数
1

ビットコインなどの分散型仮想通貨は,P2Pと電子認証の技術を応用してこれまでとは全く異なる価値流通の仕組みを現出した.それは,発行主体の存在しない分散的な構造でありながら,私人間の支払を完了させる価値認証システムである.従来の電子マネーがクローズドループであったのに対して,仮想通貨はあたかも現金のように転々流通する.そして,中央銀行の手によらない通貨発行は,国家が独占してきた通貨高権に疑問を投げ掛ける.本稿では,通貨はなぜ国家が発行しなければならないのか.国家によらない通貨発行は理想であると言えるか.シニョレッジ(貨幣発行益)を独占する者は本当に存在しないのか.仮想通貨の登場が問いかける諸論点について考察する.
著者
金子 敏信
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.14-29, 2013-07-01 (Released:2013-07-01)
参考文献数
51

共通鍵ブロック暗号の安全性評価技術は,全数探索法とショートカット法に分類される.ショートカット法は,暗号アルゴリズムの内部構造の知識を利用して,攻撃の効率化を図る方法である.本稿では,1990 年以降の代表的な,ショートカット法である,差分攻撃,線形攻撃,高階差分攻撃から最近の,AES に対する関連鍵攻撃やBiclique 攻撃まで,その原理を紹介する.
著者
Yuki SAITO Shinnosuke TAKAMICHI Hiroshi SARUWATARI
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
IEICE Transactions on Information and Systems (ISSN:09168532)
巻号頁・発行日
vol.E100.D, no.8, pp.1925-1928, 2017-08-01 (Released:2017-08-01)
参考文献数
20

This paper proposes Deep Neural Network (DNN)-based Voice Conversion (VC) using input-to-output highway networks. VC is a speech synthesis technique that converts input features into output speech parameters, and DNN-based acoustic models for VC are used to estimate the output speech parameters from the input speech parameters. Given that the input and output are often in the same domain (e.g., cepstrum) in VC, this paper proposes a VC using highway networks connected from the input to output. The acoustic models predict the weighted spectral differentials between the input and output spectral parameters. The architecture not only alleviates over-smoothing effects that degrade speech quality, but also effectively represents the characteristics of spectral parameters. The experimental results demonstrate that the proposed architecture outperforms Feed-Forward neural networks in terms of the speech quality and speaker individuality of the converted speech.
著者
池田 博樹 栖川 淳
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン (ISSN:21860661)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.14, pp.14_10-14_22, 2010-09-01 (Released:2011-06-01)
参考文献数
28

近年,複数の加入者が光ファイバを共有して通信するPON(Passive Optical Network)の実用化により,インターネットが広帯域化してきた.このインターネットを通して,家庭のテレビジョンで映像コンテンツを視聴するIPTV(Internet Protocol TV)サービスの普及が始まっている.今後,本格的なIPTVサービスの普及を図るためには,解決すべき技術的な課題や法律的な要求条件が存在する.本稿では,更にIPTVサービスを普及させるためには何が課題であるのか,どのような技術でこれらの課題を解決できるのか,PON技術を用いたIPTVサービスの実現と課題について概説する.