著者
今井 博之 野村 琢家 魚森 謙也 山田 光穂 吉田 辰夫
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.25-32, 1993-01-22

前後に配置した実視標、およびHDTV偏光二眼式立体ディスプレイにより同位置に呈示された仮想視標を被験者に交互に注視させ、その時の奥行き方向も含めた3次元注視点を測定した結果、両者の奥行き方向の動きに関して違いが見られた。次に3Dおよび2Dの自然動画像を呈示し、被験者が特定の被写体を追跡した際の3次元注視点を測定した。その結果、注視点の奥行き方向の動きに関して、被写体と異なった動きが認められた。また3D、2Dの両者においても違いが見られた。
著者
宮田 俊文 神崎 進 原 幸介 村上 文弘 山中 丈成 丹羽 隆彦 中川 孝之 鵜澤 史貴
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.37, no.39, pp.17-20, 2013-09-06

ロードレース中継では、移動中継車からの映像素材伝送にOFDM (Orthogonal Freqency Division Multiplexing)方式の700MHz帯FPU (Field Pick-up Unit)を使用している。700MHz帯FPUは、今後1.2GHz帯と2.3GHz帯へ移行することが決まっている.700MHz帯からの移行に向け,都道府県対抗広島男子駅伝コースの一部で,2.3GHz帯のSISO (Single-Input Single-Output)方式と2×2MIMO (Multiple-Input Multiple-Output)方式の移動伝送実験,および遅延プロファイルの測定を行った.本稿ではその結果について報告する.
著者
藤井 哲也 安田 孝美 横井 茂樹 鳥脇 純一郎
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.49, no.10, pp.1331-1338, 1995-10-20

本論文では, 仮想3次元空間内で運動する仮想振り子とのインタラクションのためのモデルについて報告する.本研究では, 本モデルの適用例として2種類のインタラクション, すなわちバッティングインタラクション(ラケットで振り子を打つ)とけん玉インタラクション(振り子につながった皿を動かし, その上に振り子を乗せる)を実現した.このような現実世界を支配する力学法則に従う物体とのインタラクションをインプリメントするため, 放物運動, 振り子運動, たるんだひもの動き, および物体どうしの衝突後の跳ね返りのためにモデルが必要となる.これらの物理法則に基づいた運動の計算に必要な処理時間の短縮のため, 動きの近似モデルを開発した.
著者
小此木 克友 近藤 悦子 鈴木 浩
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.16, no.63, pp.1-6, 1992-10-16
被引用文献数
4

We have been studying computer graphics for television programs of sport for several years. And, we developed some systems of creating graphics for several sport programs. One is for displaying the names of racers on a race, one is for doing official time records connecting our system with official result systems, and so on. This time, we happily integrated these graphics systems, and developed new sub-systems. Computers in new sub-systems cooperated with each other, automatically measured necessary data and created graphics for television program of 45th FUKUOKA International Marathon.
著者
坂本 泰宏 稲蔭 正彦
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア = The journal of the Institute of Image Information and Television Engineers (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.66-75, 2009-01-01
参考文献数
10
被引用文献数
3 1

The purpose of this study is to make moving images not from illumination-controlled intermittent motion but from physically contiguous motion. If the apparent motion can be produced by step motion and explained by a physical model, a distinction between real motion and apparent motion, which have been thought to be completely different, can be discussed. In our research, we have tried to design new moving image media using a mechanical method as a substitute for the optically controlled method (i.e. slits or strobe). Additionally, experiments were implemented about the perception of the apparent motion produced by step motion with our system. As a result, it became clear that the perception of apparent motion differs between individuals. This theory of moving image perception makes it possible to make moving images by using methods different from the existing one.
著者
青砥 宏治 倉重 光宏
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, pp.943-949, 2008-06-01
被引用文献数
3 1 1

This paper analyzes success factors from the view point of entrepreneur engineering accomplished by the Hi-Vision plasma display panel (PDP) R&D consortium (abbreviated as the PDP R&D Consortium. 1994-1999) that was established as a conglomerate like association targeting the creation of new technologies. We clarified through assessing outcomes that the optimal timing and the synergy effect between establishing hardware (PDP TVs) and software (Hi-vision programs) in cooperation with the acceleration of Hi-vision diffusion were key factors, which are typically effective in overcoming the death valley laid between a seeds innovation to a needs innovation (stasis between when innovation is introduced and when it delivers yields). Non-linear concurrent and matrix management was also an effective innovative administrative style.
著者
藤沢 寛 高田 政幸 黒田 徹
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会年次大会講演予稿集 (ISSN:13431846)
巻号頁・発行日
no.1999, pp.35-36, 1999-08-23
被引用文献数
1

Practical field experiments for digital terrestrial television broadcasting were carried ARIB from November 1998 to March 1999. This paper describes the results of practical field experiments for stationary reception. The results show that required minimum field strength for 99% of correct reception location rate is about 57dBμV/m in the case of 64QAM with coding rate of 7/8.
著者
阿部 敬由 豊浦 正広 茅 暁陽
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.36, no.16, pp.131-134, 2012-03-09

我々は,指定した画家のスタイルを写真に転写する手法を提案する.提案手法によって,その画家が描いたような絵画調画像を写真から生成できる.写真が入力として与えられると,まず,指定した画家のデータベースから,入力した写真と似た構造を持った絵画が探索される.探索には,人間がシーンの大まかな構造を知覚するのに利用しているとされるGIST特徴量を用いる.次に,探索された絵画の色遣いと筆使いを入力写真に転写することで,その画家のスタイルを反映した絵画調画像を生成する.この提案手法では,写真と画家を指定するだけで,画材や技法を意識することなく,自動的にその画家のスタイルの絵画調を生成することができる.
著者
伊達 宗和 田中 敬二 加藤 謹矢 酒井 重信
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.20, no.9, pp.131-136, 1996-02-21
被引用文献数
8

ホログラフィック高分子分散液晶(HPDLC)を用いたフルカラー反射形ディスプレイについて報告する。HPDLCは、高分子樹脂中に液晶の微粒子を分散させて作製した、電界によりon/off可能なホログラムである。動作速度は1ms以下と動画表示に充分で、階調表現も可能である。さらに、偏光に依存せず積層が可能なので光の利用効率が高く、色純度も高いなど基本特性において優れている。今回我々は、任意の波長の素子の作製法を確立するとともに、TFT駆動により32×32画素のモノクローム表示パネルを作製し、HPDLCを用いた反射形フルカラーディスプレイが実現できることを明らかにした。
著者
小田 和也 小林 寛和 竹村 和彦 竹内 豊 山田 哲生
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.27, no.25, pp.17-20, 2003-03-28
被引用文献数
13

我々は、1つのマイクロレンズ下に感度の異なる2つのPDを配置した全く新しい構造のCCDを新規に開発した。2つのPDはそれぞれ、高感度PDと低感度PDとして独立に機能しこの情報を専用の信号処理を行う事で、今まで、部分的に明るすぎて白飛びしていた撮影シーンなどにおいて、従来再現域に対して約4倍の明るさまでの情報を低感度PDで再現できるようにした。特に逆光シーンやハイコントラストシーンなど今までDSCの苦手だったシーンを克服し、撮影領域を拡大した新しいコンセプトの第4世代スーパーCCDハニカムの開発したので報告する。
著者
佐藤 甲癸 樋口 和人 勝間 ひでとし
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.45, no.7, pp.873-875, 1991-07-20
被引用文献数
11

本論文では動く物体に対するホログラムの作成・伝送およびその像再生を行うホログラフィテレビジョンの実現に向けて基礎実験システムを作成し, その特性について検討を行った.すなわち, 動画像として文字物体を用いて, 平面参照光との干渉によりテレビジョンの受光面に直接ホログラムを作成し, 次にそれを電気信号に変換した後にテレビ信号の伝送系を用いて伝送し, 液晶表示デバイス(LCD)を用いて実時間で再生像を得ることができた.また, 文字物体を動かすと再生像の位置もほぼリアルタイムに移動することを確認した.さらに, 空間フィルタを用いて0次透過光および高次回折光を取り除くことができた.これらの結果から, ホログラフィテレビジョンの基礎的な動作を確認でき, 本研究の有効性を明らかにすることができた.
著者
中西 昭雄
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.61, no.7, pp.935-940, 2007-07-01

写真はカメラにフィルムを装填して撮るという時代が長く続いたが,ディジタル化の風が吹いてきたと思ったら,あっという間にディジタルスチルカメラがカメラシェアの大半をとるようになってしまった.ディジタルスチルカメラは確かに便利だが,その特性上苦手とする対象もある.天体をはじめとする微弱光の撮影は,露出時間が数十秒から数十分と長くかかるため,撮像センサの暗電流が露出時間を制限してしまうためである.しかし撮像センサやノイズ除去技術の向上により,この欠点が克服されてきている.
著者
森中 康弘 菰淵 寛仁
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.7-11, 2001-01-26
被引用文献数
2

高速撮像に適した8チャンネル並列読み出しCCDを開発した。撮像領域を短冊状の8つのブロックに分割し、各々のブロックをそれぞれ独立のアンプから読み出す。VCCDの隣にPD(フォトダイオード)のない領域を作り、VCCDの最終段に配置したHCCDにかけて絞り込む。そそて、VCCDの絞込みによって生じたスペースに読み出しアンプとその周辺回路を配置する。これによりアンプ間特性の均一化を図ることができる。VCCDの高速転送のために裏打ち配線構造を導入し、VCCDの折れ曲がり構造に対しては3次元のデバイスシミュレーションにより構造最適化を行った。セルサイズを11.5μm×11.5μmで設計し、またVCCDの絞込み構造によりアンプをFDAに最隣接させることで、高ダイナミックレンジを実現した。
著者
小澤 啓爾 中須 英輔 浦野 丈治 坂中 靖志 日高 恒義
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.20, no.35, pp.7-12, 1996-06-20
被引用文献数
2

MPEG-2 Verification Tests were carried out for 5 different combinations of Profiles and Levels by several organizations in the world from January 1994 to December 1995. These verification tests were organized according to ITU-R Rec. BT.500 and BT.710 and DSCQS method was used. The assessment tests were carried out by each organization and the data were submitted to the MPEG Test Chairman. The outline of the results were reported at MPEG meetings. This paper describes the test procedure, test materials and the details of the tests results of MPEG-2 Verification Tests for SNRP@ML, SSP@H-14 and MP@HL(H-14).