著者
栗田 大輔 武藤 昱 姫野 俵太
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.46, no.7, pp.465-471, 2008-07-01 (Released:2011-04-14)
参考文献数
41

タンパク質合成の場であるリボソームは,3種類のRNAと50種類以上のタンパク質からなる分子量250万もの巨大な複合体であることから,構造解析は困難と考えられてきたが,今世紀に入り相次いで高分解能の結晶構造が報告された.最近では,tRNAをはじめ各種翻訳因子とリボソームとの複合体の構造も報告されるようになり,その中から“タンパク質がtRNAを分子擬態する”という新しい概念が生まれた.ここでは,トランス・トランスレーションと呼ばれる変則的な翻訳システムとその主役であるtmRNAに焦点を当て,これまでにない新しい“分子擬態”について紹介する.

2 0 0 0 OA 化学の窓

出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.99-102, 1991-02-25 (Released:2009-05-25)
被引用文献数
2
著者
中村 優花 上田 留梨子 河村 美奈
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.11, pp.791-793, 2010-11-01 (Released:2011-11-01)

本研究は,平成20(2008)年度日本農芸化学会大会(開催地 名古屋)において開催された高校生による第4回「ジュニア農芸化学会」で“優秀賞”を受賞した.多くの伝統的な発酵食品は,乳酸菌と酵母を核とした多種多様な微生物が複雑に相互作用した環境の中で生み出される.糠床を利用した糠漬けも,その例に漏れない.本研究は,糠床のもつ抗菌機能に焦点を当て,糠床の特性解明とその文化的背景の理解を内容としている.
著者
中野 紀和男 高松 真二
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.33, no.6, pp.359-367, 1995-06-25 (Released:2009-05-25)
参考文献数
5
被引用文献数
1 1
著者
喜田 聡
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.81-89, 2013-02-01 (Released:2014-02-01)
参考文献数
41

記憶のメカニズムと表現されると,最先端の研究とイメージされるかもしれない.しかし,記憶研究の歴史は古い.長期記憶を形成するための「固定化」の概念が提唱されてから,すでに100年以上が経過している.すなわち,セントラルドグマが登場するはるか昔から研究が進められていたわけである.そのため,記憶研究の用語は,もともと心理学領域のものであり,生物学の言葉で説明しきれず,いまだ抽象的にしか表現できないものも数多い.したがって,記憶メカニズムの生物学的研究では,文学的に描写された現象をいかに現代生物学の言葉に置き換えるかが課題である.この挑戦は手強いものの,魅力的でもある.この観点に立って,本稿をご覧いただきたい.

2 0 0 0 OA 地衣類

著者
柏谷 博之
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.36, no.9, pp.597-602, 1998-09-25 (Released:2009-05-25)
参考文献数
10
著者
仁井 晧迪 古川 靖 岩切 三雄 久保田 尚志
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.37-41, 1981 (Released:2008-11-21)
参考文献数
21
被引用文献数
6 6

The essential oil from the fruit of Machilus thunbergii Sieb. et Zucc. grown of Ibaraki-city (Osaka prefecture), has been studied. The constituents of each essential oil, which was obtained respectively from the mesocarp, seed and leaf by steam distillation, were investigated by chromatographic and spectral methods. As a result, 77 compounds were identified. The major components in the mesocarp oil were α-pinene, β-pinene, α-phellandrene, cis-β-ocimene, trans-β-ocimene and α-zingiberene, those in the seed oil were α-pinene, α-copaene, caryophyllene, δ-cadinene and caryophyllene oxide, while those in the leaf oil were caryophyllene, germacrene-D and δ-cadinene. Seasonal variation of the oil content was examined. The oil content decreased with ripening of the fruit. This tendency is similar to the result, which was observed in the fruit of Lindera strych-nifolia (Sieb. et Zucc.) F. Vill. The content of α-phellandrene and trans-β-ocimene, which were the main constituents in the whole fruit oil, increased with the ripening of the fruit, but decreased in the over-mature oil.