著者
本郷 儀人 金田 大
出版者
公益財団法人 山階鳥類研究所
雑誌
山階鳥類学雑誌 (ISSN:13485032)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.90-95, 2009
被引用文献数
6

一般にフクロウはネズミなどの小型哺乳類や小型鳥類及び両生類などを主食とし,昆虫類は稀にしか捕食しないと考えられている。しかしながら我々は,フクロウが,餌動物としてはこれまでに報告がなかったカブトムシを捕食することを発見した。さらに,フクロウのカブトムシに対する狩り行動についても観察することができた。そこで,フクロウの詳細な狩り行動についてと,夏季のある時期に非常に頻繁に捕食することを合わせて報告する。
著者
小田谷 嘉弥 森越 正晴 柴田 久元 須藤 伸三
出版者
公益財団法人 山階鳥類研究所
雑誌
山階鳥類学雑誌 (ISSN:13485032)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.184-188, 2012-03-30 (Released:2014-03-30)
参考文献数
14

Four individuals of Matsudaira's Storm-petrel Oceanodroma matsudairae were observed in June 2010 in Sagami Bay, central Japan, where the syntype specimens were collected in May 1921. There has been no record of this species in this area since that time. This observation record may provide an important clue to reveal the migration route and fundamental ecology of this species.
著者
藤巻 裕蔵 羽田 恭子
出版者
公益財団法人 山階鳥類研究所
雑誌
山階鳥類研究所研究報告 (ISSN:00440183)
巻号頁・発行日
vol.8, no.3, pp.276-281, 1976

日本鳥類目録(第5版)によると,北海道でヘラシギが記録されているのは函館だけである。しかし,われわれは石狩と鵡川におけるシギ&bull;チドリ類の観察で,これまでにヘラシギを9回記録した。またこれ以外にもいく例かの観察記録もある。さらに北海道大学付属博物館に保管されているヘラシギの標本20個体中13個体は北海道(石狩,小樽内川,銭函,勇払,浜中)で採集されたものである。<br>これらの記録から,北海道におけるヘラシギの渡りは秋,とくに9月に多く,春には極めて少ないといえよう。<br>なお同博物館に保管されているブラキストン標本中の2個体のヘラシギはYamashinaほか(1932)によって報告されており,その採集地はそれぞれ&lceil;Yufutsu&rceil;と&lceil;Hakodate&rceil;となっている。しかし一方の標本につけられているラベルのうち,一番最初につけられたと思われるものには採集地が&lceil;Hamanaka,E.Yezo&rceil;(浜中)と記されていた。したがって&lceil;Hakodate&rceil;は&lceil;Hamanaka&rceil;の誤りであろうと考えられる。
著者
藤巻 裕蔵 戸田 敦夫
出版者
公益財団法人 山階鳥類研究所
雑誌
山階鳥類研究所研究報告 (ISSN:00440183)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.183-195, 1981
被引用文献数
2

1.帯広市の都心から郊外の住宅地,郊外の落葉広葉樹林の4調査地の鳥類について1977,1980両年の5月下旬~7月中旬に調査した。<br>2.記録された鳥類は(A)林で39種,(B)林や空地のある住宅地で33種,(C)樹木の多い住宅地で23種,(D)都心部で9種で,植被率が減少するにしたがって種数は少なくなった。<br>3.林での優占種はアオジ,ゴジュウカラ,アカゲラ,ニュウナイスズメ,ハシブトガラ,シジュウカラなど森林性,灌木林性鳥類であったが,住宅地では,スズメ,カワラヒワ,ドバト,ハクセキレイなどが優占していた。<br>4.種多様度は林でもっとも大きく,都心部の住宅地で最小で,植被率が減少するにしたがって小さくなった。<br>5.各調査地の鳥相の類似性は調査地CとDの間でもっとも高く,ついでこれら両調査地とBで高く,Aの鳥相はどの調査地とも類似性は低かった。
著者
藤巻 裕蔵
出版者
公益財団法人 山階鳥類研究所
雑誌
山階鳥類研究所研究報告 (ISSN:00440183)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.40-52, 1980
被引用文献数
1

1.十勝地方西部の新得山とその周辺の鳥類について,1976~79年に調査した。<br>2.落葉広葉樹林,造林地,農耕地,住宅地の5調査区で76種が記録された。各調査区の種類数は落葉広葉樹林でもっとも多く,ついで農耕地,造林地,住宅地の順で少なくなった。また多様性も林で大きく,住宅地で小さくなる傾向がみられた。<br>3.繁殖期における優占種は,落葉広葉樹林でアオジ,キビタキ,ハシブトガラス,センダイムシクイ,シジュウカラなど,造林地ではアオジ,ベニマシコ,モズ,ホオジロ,カワラヒワなど,農耕地ではスズメ,アオジ,キジバト,ハシボソガラスなど,住宅地ではスズメ,ハシボソガラス,シメなどであった。鳥相の類似性は,新得山の林と佐幌川沿いの林,農耕地と住宅地の間で割合高く,その他の環境同志の間では低くかった。
著者
隅田 重義 吉沢 貞一 越田 幹男 藤巻 裕蔵
出版者
公益財団法人 山階鳥類研究所
雑誌
山階鳥類研究所研究報告 (ISSN:00440183)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.124-132, 1990
被引用文献数
1

1.函館市郊外のトドマツ人工壮齢林で,1977~1989年のうち8年間,クマゲラの営巣を観察し幼鳥数と巣立日を明らかにした。また1989年には,営巣木や巣穴の形態を調べ,糞分析により幼鳥の食性を調べた。<br>2.幼鳥数は2~4羽で,平均3.3羽であった。性比は1:1であった。<br>3.営巣木はトドマツの生立木で,胸高直径は46~51cmであった。営巣木3本のうち,2本は巣穴側に,1本はそれとは反対側に傾いていた。<br>4.巣穴は営巣木に1個で,巣穴の地上高は4.0~5.9mであった。巣穴の出入口は縦径が90~110mm,横径が70~90mm,奥行270~330mm,出入口下端からの深さ360~410mmであった。<br>5.営巣木周辺の立木密度は594本/ha,基底面積は55.7m<sup>2</sup>/haであった。<br>6.育雛後期における幼鳥の主要な食物はアリ類であった。
著者
藤巻 裕蔵 小西 秀典
出版者
公益財団法人 山階鳥類研究所
雑誌
山階鳥類研究所研究報告 (ISSN:00440183)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.81-91_1, 1996
被引用文献数
2

1.1990年2~3月に北海道全域にわたりエゾライチョウの繁殖&bull;生息状況に関するアンケート調査を行ない,1,912の調査票を配付し1,561名からの回答を得た(回答率81.6%)。<br>2.観察された月は,9~11月に多く,次いで5,6月で多かった。<br>3.一度に観察された個体数は,2羽の場合が最も多く47%を占め,次いで1羽であったが,3羽以上の場合もかなりあった。平均観察個体数は,4~5月には2.7&plusmn;1.9羽,6~8月には3.4&plusmn;2.9羽,9~10月には3.4&plusmn;2.8羽,11~3月には3.3&plusmn;2.8羽であった。<br>4.巣の発見は主に5,6月で,1巣の卵数は,5.9&plusmn;2.4卵であった。また,家族群中の幼鳥数は,観察された月間で差はなく,5.4&plusmn;2.1羽であった。<br>5.回答者で狩猟者のうち,エゾライチョウ猟に出たのは224(36%)で,出猟者1人あたりの捕獲数は4.1&plusmn;5.7羽であった。<br>6.捕獲されたうち,雄は532羽,雌は340羽,不明56羽であった。<br>7.北海道3,652区画(1区画は約5km四方)中,1,425区画,39%で生息が確認された。植生別では,針葉樹林と落葉広葉樹林の区画が多く,標高別では200~800mで多かった。<br>8.アンケート調査から得られた結果のうち,生息の有無に関する情報はかなり信頼できるが,生息数は既存の観察例と比較すると,やや過大であると考えられる。
著者
渡辺 朝一 鈴木 康
出版者
公益財団法人 山階鳥類研究所
雑誌
山階鳥類学雑誌 (ISSN:13485032)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.155-160, 2011-03-20 (Released:2013-03-20)
参考文献数
14

We observed Bewick's Swans Cygnus columbianus foraging upon rhizomes of Sparganium japonicum at narrow waterway in rice fields in Shibata City, Niigata Prefecture, in November, 2007.
著者
渡辺 朝一 田尻 浩伸
出版者
公益財団法人 山階鳥類研究所
雑誌
山階鳥類学雑誌 (ISSN:13485032)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.53-62, 2018-02-28 (Released:2019-02-28)
参考文献数
24
被引用文献数
1

We investigated conditions of stubble used by Bewick's Swans Cygnus columbianus for foraging at a rice Oryza sativa field zone of Nishikanbara area near Lake Sakata in Echigo Plain in Niigata Prefecture, where many Bewick's Swans winter. Field observations were conducted on 23th November and 21th December 2003, and 12th January and 15th February 2004. Swans seemed to select stubble on unplowed land where the degree of vegetation cover was low and the cover degree of scattered rice straw was high.
著者
渡部 良樹
出版者
公益財団法人 山階鳥類研究所
雑誌
山階鳥類学雑誌 (ISSN:13485032)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.164-174, 2011-03-20 (Released:2013-03-20)
参考文献数
36

Two-barred Greenish Warblers Phylloscopus plumbeitarsus were observed and photographed on Hegura Island (37°51′05.1″N, 136°55′06.2″E), Ishikawa Prefecture, on three years: from 24th to 25th May in 2000 (3 individuals), on 20th May in 2001 (1 individual) and from 24th to 25th May in 2005 (3 or more individuals). They were distinguished from similar species (the Arctic Warbler P. borealis, Green Leaf-warbler P. nitidus, Greenish Warbler P. trochiloides, Pale-legged Leaf-warbler P. tenellipes, Sakhalin Leaf-warbler P. borealoides and the Large-billed Leaf-warbler P. magnirostris) by differences in the shape of the supercilium and wing bars, in the color of the legs, bill, and tip of the outer tail feathers, in their call, and in the wing structure. I also summarized the records of P. plumbeitarsus in Japan based on the data from the literature and personal communication. Eleven records (15 individuals or more) were obtained from 13th September 1998 to 29th May 2009 and seven records (11 individuals or more) occurred in mid and late May in 1999 to 2009.
著者
福田 道雄
出版者
公益財団法人 山階鳥類研究所
雑誌
山階鳥類学雑誌 (ISSN:13485032)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.53-61, 2019

<p>The first importation of live penguins to Japan took place when two Humboldt Penguins (<i>Spheniscus humboldti</i>) arrived in 1915 from Chile. One of them was donated to the Tokyo Imperial Household Museum Zoo (which later became Ueno Zoological Gardens) on June 9, 1915 by Mr. Isokichi Ozawa, the chief engineer of a Japanese merchant ship with regular service to South America. After its death it was preserved as a stuffed specimen, and its record was found in the specimen database (<i>Tensanbu Daicho</i>) of the Tokyo Imperial Household Museum. After the passing of this penguin, the other individual was purchased by Hanayashiki, an amusement park in the Asakusa district in Tokyo. In 1951, Mr. Haruo Takashima discovered the record for a specimen of the Humboldt Penguin registered by the same specimen number in the <i>Tensanbu Daicho</i> at the National Museum of Nature and Science; he later reported that it was an immature bird (Takashima 1952a). It is now believed that the specimen of the immature Humboldt Penguin at the National Museum of Nature and Science, previously considered to be of unknown origin, was one of those first two living penguins imported into the country. In addition, I found that the penguin illustrated in a traditional Japanese hanging scroll was modeled after the individual kept at Hanayashiki and that it was also an immature bird. This has led this author to assume that immature penguins that were easy to keep, were chosen for shipment to Japan.</p>
著者
小林 さやか 梶田 学 百瀬 邦和 米田 重玄 風間 辰夫
出版者
公益財団法人 山階鳥類研究所
雑誌
山階鳥類学雑誌 (ISSN:13485032)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.214-219, 2010-03-25 (Released:2012-03-25)
参考文献数
11
被引用文献数
1 1

A specimen of Rufous-chested Flycatcher Ficedula dumetoria was collected at Shidaihama, Seiro-machi, Kitakanbara-gun, Niigata Prefecture (38°01′ N, 139°17′E) on 15 June 2002. This is the first specimen of this species collected from Japan. However, it is unlikely that this individual had flown to Japan as a wild bird.
著者
森 哲 三津山 恭弘 平野 實 山岸 哲
出版者
公益財団法人 山階鳥類研究所
雑誌
山階鳥類学雑誌 (ISSN:13485032)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.161-163, 2011-03-20 (Released:2013-03-20)
参考文献数
5

Predation by a wild Common Kingfisher Alcedo atthis on a colubrid snake, Amphiesma vibakari vibakari, was observed on 31 January 2010 in Tokyo. Total length of the snake was estimated as less than 20 cm. This is the first record of predation on a snake by the Common Kingfisher in Japan.
著者
説田 健一
出版者
公益財団法人 山階鳥類研究所
雑誌
山階鳥類学雑誌 (ISSN:13485032)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.16-28, 2016-09-30 (Released:2018-12-12)
参考文献数
17

Yoji Yanagihara (1892–1961) was a bird collector in Gifu, Japan. Yanagihara owned bird specimens which Tokutaro Momiyama (1895–1962) collected in Hachijojima. Momiyama stayed in Hachijojima from 1922 through 1925 and collected 2,049 bird specimens with his cooperator on the island until 1934. Of these, Momiyama exchanged 100 specimens with other collectors. In this study, I enumerated 16 bird specimens in the Momoyama collection housed at Yamashina Institute of Ornithology, which I consider that Momiyama obtained through exchange with Yanagihara.
著者
Goudie R. Ian Ryan Pierre C.
出版者
公益財団法人 山階鳥類研究所
雑誌
山階鳥類研究所研究報告 (ISSN:00440183)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.1-8, 1991
被引用文献数
11

1982年から88年にかけてニューファウンドランド沿岸で冬期に採集した5種の海鴨(ホンケワタガモ,ケワタガモ,クロガモ,コオリガモ,シノリガモ)の食性と消化器官(砂嚢重量,小腸&bull;盲腸の長さ)を調査した。5種類ともほとんど動物質の餌を食べていたが,ホンケワタガモ,ケワタガモ,クロガモが貝類とウニ類を高い割合で食べていたのに対し,コオリガモとシノリガモは等脚類と端脚類を比較的多く食べていた。消化器官の計測値は体の大きさに関係なく,食性の違いによって種間での差異がみられた。
著者
江田 真毅 小池 裕子 佐藤 文男 樋口 広芳
出版者
公益財団法人 山階鳥類研究所
雑誌
山階鳥類学雑誌 (ISSN:13485032)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.57-64, 2011-09-30 (Released:2013-09-30)
参考文献数
15
被引用文献数
4 7

アホウドリ Diomedea albatrus は伊豆諸島の鳥島と尖閣諸島の南小島や北小島で繁殖する危急種の海鳥である。1979年以降,鳥島で生まれたほとんどの個体が両脚に標識をされているにもかかわらず,1996年以降,鳥島の初寝崎において未標識の1個体が観察されている。2005年度の繁殖期まで,アホウドリ誘致用に設置された特定のデコイのそばに毎年巣をつくったこの鳥は,デコイにちなんで「デコちゃん」と呼ばれている。若鳥のうちに標識が両脚から外れることは考えにくいため,この鳥は尖閣諸島で生まれた個体であると考えられてきた。近年の私たちのミトコンドリアDNAの制御領域2を用いた研究によって,アホウドリには2つの系統的に離れた集団(クレード1とクレード2)が含まれていたこと,尖閣諸島で採集された資料はクレード2の個体からなること,鳥島で生まれた個体の多くがクレード1に属することが示唆されている。この鳥の巣で羽毛を採取して解析した結果,この鳥の制御領域2の配列は,これまでに知られていた配列とは異なるものの,クレード2に属することが明らかになった。このことは,デコちゃんの出生地が鳥島ではなく,尖閣諸島であることを支持するものである。デコちゃんは鳥島で生まれた個体とつがいを形成し,2009年度の繁殖期までに2羽の雛を巣立たせている。しかし,2つの系統が交配しているかどうかを判断するためには,両性遺伝する遺伝子マーカーによる研究が必要である。
著者
仲村 昇 千田 万里子 尾崎 清明
出版者
公益財団法人 山階鳥類研究所
雑誌
山階鳥類学雑誌 (ISSN:13485032)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.97-108, 2018-02-28 (Released:2019-02-28)
参考文献数
15

In 2017 we continued the Monitoring Avian Productivity and Survivorship (MAPS) program in Fukushima, Japan, using constant-effort mist netting and banding. Preliminary results from six years of data, including adult abundance index, productivity index, and apparent adult survival rate, were analyzed. Adult abundance of the Japanese Bush Warbler Cettia diphone in Fukushima City gradually increased from 2013 to 2017, while that in Minami-Soma City was relatively stable. In Iitate Village, adult abundance of this species fluctuated greatly, with a low in 2016. Adult abundance of the Oriental Reed Warbler Acrocephalus orientalis in Minami-Soma City was higher in 2015–2017 compared to 2012–2014, while that in Fukushima City was low in 2015 and 2016. Adult survival of the Oriental Reed Warbler from 2012–2013 to 2015–2016 in Minami-Soma City was 0.23–0.34 (Ave=0.27), while that in Fukushima City was 0.12–0.22 (Ave=0.16).
著者
浦本 昌紀 高野 伸二
出版者
公益財団法人 山階鳥類研究所
雑誌
山階鳥類研究所研究報告 (ISSN:00440183)
巻号頁・発行日
vol.2, no.14, pp.60-62, 1960
被引用文献数
1

The breeding success of Great Tit, <i>Parus major</i>, was investigated at Musashi Imperial Tomb Area in 1959. 80 nest-boxes were provided per 50 m-grid. The number of nests initiated were 26 and the nests at which the clutch completed were 10. The clutch sizes were somewhat larger in early than in late clutches, though not statistically significant. The nest from which the nestlings fledged was only one. This very low breeding success is remarkable.