著者
宮武 勇登
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.5, pp.244-246, 2023-04-15

ODE Netなどでは,微分方程式の近似解を用いて定義された目的関数の最小化問題を解く必要があるが,そのためには,目的関数の微分の計算を系統的に効率よく行うことが期待される.紹介論文では,そのための方法論が示されているが,理論の背景には,微分方程式の持つ保存量を厳密に再現するように離散化を行うという考え方があり,同様の議論はNewtonによるKepler問題(特にKeplerの第二法則)の考察にまで遡ることができる.
著者
渡邉 ゆきこ
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.11, pp.604-607, 2023-10-15

筆者が2021年から行っている「Mozilla Hubs」(モジラ・ハブス)というソーシャルVRプラットフォームを活用した初級中国語の授業の実践報告.モジラ・ハブスは,デバイスに依存しないブラウザベースのメタバースであり,多様なモデルシーンを持つ上,直感的に操作可能な編集機能を備えていることがその特徴である.利用している無料プランでは仮想空間の定員が10人と少ないが,同じ空間を複製する機能を活かして活用の幅を広げた.活用例として,海外の大学との交流授業,学生が制作した動画をVR空間に展示するVRポートフォリオ,さらに4つのカテゴリーに分けられる教材としての利用などを報告している.
著者
石黒 正揮 山崎 重一郎 佐々木 貴之
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.10, pp.520-523, 2023-09-15

暗号資産,デジタル所有権NFT,分散型自立組織DAOなどブロックチェーン技術をベースとした応用・サービスはWeb3.0と呼ばれ,従来のインターネット経済に大きなパラダイム転換をもたらすものとして注目されている.政府においても,内閣府,経産省,総務省などによりWeb3.0経済の推進に向けて検討が進められている.一方で,国内外においてWeb3.0に対する大規模なハッキングや事件が繰り返し発生し,Web3.0経済の発展の障害となっている.本特集では,Web3.0の普及に向けて,Web3.0のリスクや課題を明らかにするとともに,それらに対する解決の方向性,将来展望を示す.
著者
松井 勇佑
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.3, pp.140-141, 2023-02-15

非線形次元削減の代表的手法であるLocally Linear Embeddingについて簡単に解説する.
著者
岩崎 英哉
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.11, pp.e41-e54, 2023-10-15
著者
稲垣 俊介
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.11, pp.599, 2023-10-15

高等学校の情報教育は1970年代に専門教育において情報処理教育が行われるようになったことに端を発し,1989年には複数の教科で情報に関する内容が取り入れられ,1999年には「情報A」「情報B」「情報C」が新設され,2009年に「社会と情報」「情報の科学」へ再編された.そして,2018年には「情報I」が共通必履修と示され,全高校生が共通の科目を学ぶことになった.令和7年度大学入学共通テストに「情報I」が導入されることで情報の位置づけが大きく変わった.これは情報教育の大きな進展の契機となるが,受験科目となる前の「生徒が興味を持つような授業」の重要性を忘れてはならない.受験のためだけでなく,興味から情報を学ぶ授業作りが望まれる.
著者
小原 格
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.11, pp.596-598, 2023-10-15

本書は,クラウドシステム全般に関する,情報技術者に対する総合的な解説書である.特定システムの製品紹介的な解説が氾濫しているなか,基礎概念の説明に限り,クラウドシステムの全側面をカバーすする総合的な解説書をめざしている.基本的な仕組みの解説から始まり,既存システムからの移行導入,運用,IoTや人工知能応用,法制度との関係など,クラウドについて知るべきことを網羅している.
著者
ドゥラゴ 英理花
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.11, pp.590-595, 2023-10-15

本稿では,企業におけるAIアプリケーションの開発事例を活用し,教科・情報Iが目指す資質と能力(コンピテンシー)育成のための授業実践を行う.AIアプリケーション開発過程の中でも,特にデータ分析の手法に焦点を当てたカリキュラムにより,生徒がデータが持つ「文脈を読解する力」を習得することを目標としている.また,授業後の振り返りアンケートの回答をテキストマイニング分析によって評価し,コンピテンシーの向上に貢献する授業のアプローチ方法についても検討していく.
著者
飯坂 正樹 五十嵐 智生 兼宗 進 中村 めぐみ 内田 卓
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.11, pp.d92-d105, 2023-10-15

日本におけるIT人材の不足と国際競争力の低下はIT教育の遅れに起因している.この課題を受けて学校におけるプログラミング・情報教育の必修化がなされたが,プログラミング能力の客観的評価・可視化が困難であることから教育現場では適切な指導を行うことが難しい.そこで本稿では子どもたちのプログラミング能力の定着度実地検証を行った結果から,プログラミング教育の量や質の差によるプログラミング能力定着度の違いについて述べるとともに,今後学校や大学,プログラミングスクール等で効果的な指導を行う上での汎用的かつ有用な情報を提供する.
著者
坂東 宏和
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.8, pp.396-400, 2023-07-15

本稿では,第85回情報処理学会全国大会において併催された第5回中高生情報学研究コンテストの受賞作品上位5件(中高生研究賞最優秀賞,中高生研究賞優秀賞(2件),初等中等教育委員会委員長賞,情報処理教育委員会委員長賞)について,そのポスター・概要・受賞後の感想を紹介する.
著者
井手 広康
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.8, pp.392-395, 2023-07-15

情報処理学会第85回全国大会と併催する形で第5回中高生情報学研究コンテストが2023年3月4日(土)に電気通信大学とオンラインとのハイブリッドで開催された.中高生情報学研究コンテストが現地開催となったのは,第1回以来の実に4年ぶりのことである.本稿では,中高生情報学研究コンテストの意義を説明するとともに,第5回の受賞者や当日の様子について紹介する.
著者
中村 亮太
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.10, pp.542-546, 2023-09-15

言語生成AIを用いて,オノマトペを生成したり,オノマトペの解釈をさせたりする授業実践の紹介.小学校2年生の児童と同じ学習活動を言語生成AIにさせることによって,イメージを広げたり,さらに学習してみたいことを発見したりすることへとつなげた.
著者
Takanori Isobe Ryoma Ito Kazuhiko Minematsu
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.64, no.9, 2023-09-15

This paper summarizes our cryptanalysis results on real-world End-to-End Encryption (E2EE) schemes published in recent years. Our targets are LINE (a major messaging application), SFrame (an E2EE protocol adopted by major video/audio applications), and Zoom (a major video communication application). For LINE, we show several attacks against the message integrity of Letter Sealing, the E2EE protocol of LINE, that allow forgery and impersonation. For SFrame, we reveal a critical issue that leads to an impersonation (forgery) attack by a malicious group member with a practical complexity. For Zoom, we discover several attacks more powerful than those expected by Zoom according to their whitepaper. Specifically, if insiders collude with meeting participants, they can impersonate any Zoom user in target meetings, whereas Zoom indicates that they can impersonate only the current meeting participants. We also describe several important works in the area of E2EE security research.------------------------------This is a preprint of an article intended for publication Journal ofInformation Processing(JIP). This preprint should not be cited. Thisarticle should be cited as: Journal of Information Processing Vol.31(2023) (online)DOI http://dx.doi.org/10.2197/ipsjjip.31.523------------------------------
著者
古山 彰一 松澤 照男
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 : ハイパフォーマンスコンピューティングシステム (ISSN:03875806)
巻号頁・発行日
vol.44, no.SIG1(HPS6), pp.50-57, 2003-01-15

伸縮性領域を用いることで,適応格子法に関する並列計算手法を提案した.本手法を用いることにより,通信量コストを低く抑え,かつ,負荷分散を良好に行うことができた.その結果,一般的に並列計算が難しいこの問題に対して,32PE利用時に73%の高い並列化効率を得ることができた. : Elastic Domain Decomposition Method (DDM) for a parallel Adaptive Mesh Refinement (AMR) Solver is described. To use this method saving a message passing cost, a good load balancing, and a high parallel performances (73% on 32 PEs) were achieved.
著者
西本 一志 竹内 慎吾 高島 健太郎 KAZUSHI NISHIMOTO SHINGO TAKEUCHI KENTARO TAKASHIMA
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告 グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:21888744)
巻号頁・発行日
vol.2022-GN-116, no.20, pp.1-8, 2022-03-07

創造性の高いアイデア発想をするためには,テーマに関連しつつ認知外の意外な情報を収集することが重要であるとされる.本研究では,既存のモノを対象として,その使い方に関する新しいアイデアを創造するための発想技法であるMonoBocai を提案する.従来から,既存のモノの普通ではない使い方を発想することによるアイデア生成はしばしば行われている.しかしながら,そのような発想を行う際に,どうしても有用性のあるアイデアを生成しようとする意識が働き,発想の飛躍がなかなか生じない.そこで,モノが持つ隠れたアフォーダンスをあぶりだすための手段として,お笑いジャンルの1つである「モノボケ」を活用することを試みる.In order to create highly creative ideas, it is important to collect unexpected information that is related to the theme but outside of cognition. In this study, we propose a new idea generation technique, named MonoBocai, for creating ideas for new uses of existing objects. Conventionally, idea generation by thinking of unusual ways to use existing objects is often carried out. However, when people generate such ideas, it is difficult for them to make a leap of faith because they are conscious of trying to generate useful ideas. In this paper, to generate new ideas, we propose to utilize "prop comedy", a Japanese traditional comedy style, as a means of revealing hidden affordances of the existing objects.
著者
西本 一志 竹内 慎吾 高島 健太郎
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会インタラクション2022論文集
巻号頁・発行日
pp.736-739, 2022-02-21

創造性の高いアイデア発想をするためには,テーマに関連しつつ認知外の意外な情報を収集することが重要であるとされる.本研究では,既存のモノを対象として,その新しい使い方に関するアイデアを創造するための新しい発想技法である MonoBocaiを提案する.従来から,既存のモノの普通ではない使い方を発想することによるアイデア生成はしばしば行われている.しかしながら,そのような発想を行う際に,どうしても有用性のあるアイデアを生成しようとする意識が働き,発想の飛躍がなかなか生じない.そこで,モノが持つ隠れたアフォーダンスをあぶりだすための手段として,お笑いジャンルの 1つである「モノボケ」を活用することを試みる.本稿では,提案する発想技法について説明し,その有効性を検証するために実施した予備的な実験とその結果について述べる.
著者
野尻 抱介
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.9, pp.448-449, 2023-08-15