著者
明田鉄男編
出版者
新人物往来社
巻号頁・発行日
1986
著者
木暮 貴政 井上 智子 白川 修一郎
出版者
一般社団法人 日本臨床神経生理学会
雑誌
臨床神経生理学 (ISSN:13457101)
巻号頁・発行日
vol.41, no.6, pp.505-510, 2013-12-01 (Released:2015-02-26)
参考文献数
19

医療介護用の電動ベッドの背を上げて (上半身を水平から0º, 10º, 20º, 30º起こして) 眠ることの影響を, 主観的睡眠感とシート型体振動計による客観的睡眠指標により評価した。24~45歳 (33.5±5.6歳) の健常者24名 (男性12名) を対象に覚醒時の寝心地を評価した結果, ベッドの背を20ºおよび30º上げた条件では有意に寝返りしにくく寝心地が悪い評価であった。24~42歳 (29.2±5.2歳) の健常男性13名を対象に自宅で4つの背角度条件を1晩ずつ無作為に施行した睡眠評価の結果, ベッドの背を20ºおよび30º上げた条件では睡眠効率が有意に低く, 睡眠感が有意に悪かった。ベッドの背を20ºより上げると寝返りがしにくくなり寝心地も悪くなり, 結果として睡眠に悪影響を及ぼすことが示唆された。

10 0 0 0 OA 愛国行進曲

著者
森川 幸雄[作詞]
出版者
ビクター
巻号頁・発行日
1938-06
著者
安藤 悦子 山崎 千賀 石丸 愛子 島本 あゆみ 福田 奈実
雑誌
保健学研究 = Health science research (ISSN:18814441)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.79-83, 2009-03

本研究の目的は,死亡退院後の遺体トラブルと遺体トラブルに遭遇した家族の反応および死後のケアに対する葬祭業者の意見・要望を明らかにし,看護師が行う死後のケアへの示唆を得ることである.対象は葬祭業社に勤務し,葬儀に携わる社員80名に質問紙を配布し,29名から有効回答を得た(回収率36.3%).対象者が体験した遺体トラブルで最も多かったのは「出血」で,順に「開口」,「悪臭」,「体液流出」などがあった.葬祭業者の意見・要望の背景には,病院と葬祭業者間のコミュニケーション不足が考えられた.以上より,看護師は死体現象の理解を深め,葬儀が終了するまでの変化を考慮した死後のケアを実施する必要がある.また,コミュニケーション不足を是正するために,病院側からは死亡退院時に,感染症の既往や遺体トラブルのリスクに関する情報を提供し,トラブル発生時には葬祭業者から病院へ情報を提供するといった連携のシステムの構築の必要性が示唆された.
著者
佐々木 義楼
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.37-49, 1971 (Released:2007-12-26)
参考文献数
28

日本人 (成人) に多い乳糖不耐症の原因を究明する目的で, (1) 牛乳摂取状況アンケート, (2) 種々の乳糖負荷試験, (3) 生検による小腸粘膜の光顕, 電顕的観察と disaccharidase 小腸活性測定, (4) 動物実験 (1) 生後における小腸 disaccharidase の消長, 2) 量別および年令別乳糖強化食飼育実験, 3) 乳糖分解酵素剤投与の小腸 lactase への影響) を行なつた. その結果, 成人の小腸 lactase 活性は正常健康者で欧米白人の約1/4と低く, 加令による低下もみられた. また, 動物実験で, 乳糖による小腸 lactase の基質誘導が年令と関係なく可能であることが証明された.日本人の小腸 lactase 活性の低下は, 乳糖摂取の寡量に主因があると結論した.

10 0 0 0 OA 鐵道停車場一覽

出版者
鐵道院
巻号頁・発行日
vol.大正6年3月31日現在, 1917
著者
高塚 慶次 宮本 慎一 田宮 高宏
出版者
社団法人 日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雑誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.72, no.11, pp.1373-1384, 1981-11-20 (Released:2010-07-23)
参考文献数
27

夜尿症の病因を解明するには, 小児の膀胱機能の年齢発育に関する知見が不可欠である. 機能的膀胱容量と平均尿流量率とは容易に測定でき, かつ, 正常小児の膀胱機能を評価する上で, 有用な指標である. 前者は強い尿意のあつたときの排尿量, 後者はそれを排尿時間で除した値として求まる.この方法により, 4歳~14歳迄の正常小児102名に対して, 水負荷後の排尿量と平均尿流量率を測定し, 分散分析法によりデータを解析した. 結果は以下の如きであつた.1) 機能的膀胱容量は4歳から14歳迄, 年齢と共に増加する.2) 男子では同年齢の女子に比較し, 僅かながら膀胱容量は大である.3) 平均尿流量率は, 略々排尿量の平方根に比例する.4) 平均尿流量率は年齢に伴つて増加する. このことは, かなりの程度に, 年齢増加に伴う排尿量の増加によるものであるが, 共分散分析により, 年齢そのものに伴う増加のあることを, 確認した.5) 女子の平均尿流量率は, 同年齢男子に比べ大である.
著者
久保 達彦
出版者
学校法人 産業医科大学
雑誌
Journal of UOEH (ISSN:0387821X)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.273-276, 2014-12-01 (Released:2014-12-13)
参考文献数
8
被引用文献数
3 23

厚生労働省が実施する労働安全衛生特別調査(労働者健康状況調査)と総務省が実施する労働力調査を基に,我が国の深夜交替制勤務者数の推計を行った.検討の結果,我が国において雇用者に占める深夜業従事者割合は平成9年13.3%,平成14年17.8%,平成19年17.9%,平成24年21.8%と一貫して増加しており,最新調査年である平成24年においては1,200万人の労働者が深夜業に従事していると推計された.交替制勤務従事者と,深夜業を含む交替制勤務者の雇用者に占める割合も一貫して増加傾向にあった.
著者
対馬 恭吾
出版者
一般社団法人 日本ゴム協会
雑誌
日本ゴム協会誌 (ISSN:0029022X)
巻号頁・発行日
vol.88, no.9, pp.358-362, 2015 (Released:2015-11-25)
参考文献数
7

Condoms, which are controlled medical devices, are easily utilized as they are low cost and cause no side effects. Condoms are increasingly used as one of the most effective means of birth control and prevention of sexually trans-mitted diseases. When producing condoms, the dipping/drying processes are repeated twice during the molding. After being released from the mold, post-vulcanization is applied. The quality inspection of the finished products includes a bursting test which is used as a substitute for the “no tearing during use” test. Japanese condoms of a thickness of 0.03mm had been used successfully in the past. After introducing the bursting test into ISO 4074, the condoms being 0.03mm in thickness became problematic to produce. However, the subsequent development of new technologies again enabled the production of the condoms with a thickness of 0.03mm. These are more suitable to new competitive rules, and the production of the condoms continues to this day.
著者
Hikaru TAKARA Yoshiki KOHATSU Shota SUZUKI Shuhei SATOH Yoko ABE Shohei MIYAZATO Shin MINAKATA Masamichi MORIYA
出版者
Japanese Society of Physical Therapy
雑誌
Physical Therapy Research (ISSN:21898448)
巻号頁・発行日
pp.E10205, (Released:2022-11-08)
参考文献数
32
被引用文献数
2

Objective: The study aim was to investigate the association between initiating mobilization within 7 days after onset and symptomatic cerebral vasospasm (SCV) in patients with aneurysmal subarachnoid hemorrhage (aSAH). Methods: This was a retrospective multicenter case-control study in Japan. Patients with a diagnosis of aSAH who underwent physical therapy with/without occupational therapy were included and categorized into 2 groups according to the presence or absence of SCV. Initiating mobilization was defined as sitting on the bed edge (at least once, with/without assist, regardless of duration) within 7 days after aSAH onset. Cox proportional hazards regression analysis was performed to evaluate the association between initiating mobilization within 7 days after onset and SCV. Results: The analysis included 510 patients. Among all included patients, 57 (11.2%) patients had SCV. In the univariate Cox proportional hazards regression analysis, initiating of mobilization was not associated with SCV (hazard ratio [HR] = 0.78; 95% confidence interval [CI] = 0.45–1.32). In the multivariate analysis, only the modified Fisher scale was significantly associated with SCV (HR = 26.23; 95% CI = 1.21–571.0). Conclusion: Initiating mobilization within 7 days after aSAH onset was not associated with SCV in patients with aSAH.

10 0 0 0 層雲

著者
層雲社
出版者
層雲社
巻号頁・発行日
1911
著者
石飛 和彦
出版者
日本教育社会学会
雑誌
教育社会学研究 (ISSN:03873145)
巻号頁・発行日
vol.90, pp.83-98, 2012-06-15 (Released:2013-06-17)
参考文献数
21
被引用文献数
1

本稿では「いじめ問題」にみる教育と責任の構図を素描する。 デュルケームおよびフーコーに従うならば,「責任主体」は規律訓練装置としての近代学校教育によって形成される。すなわち,前近代的な「共同体」においては「責任主体」は存在しえない。「いじめ問題」においては,学校の中で前近代的な生徒共同体が再現されたという説明が受容され,一般社会的なイメージとして広がった。構築主義的な捉え方をするならば,「校内暴力問題」(「いじめ」以前の主たる問題)を語る社会システムが「いじめ問題」を語る社会システムへと変化し,それによって「責任主体」という形象が消え,代わりに「共同体」という形象が登場した。 そこから,「いじめ問題」を二通りのやりかたで描き出すことができる。第一に,それは「閉域としての学校」の終着点として描き出される。もはや近代的な規律訓練装置として機能しなくなった,単なる閉域としての「学校」が,再び共同体をその中に抱え込んだ,とみなされる。第二に,「学校」の限界を,ドゥルーズの言う「管理社会」の現象と見ることもできる。「管理社会」は,近代的なさまざまな「閉域」を解体し,シームレスな管理のシステムを作り上げる。近代的な「応答責任」に代わって「説明責任」が強調され,「個人 individual」は「可分性 dividual」へと解体されて情報ネットワーク上に新しいある種の「共同体」を形成する。こうしたシステムの変化を「いじめ問題」を通じて見出すことが,社会学の重要な役割である。

10 0 0 0 OA 塩尻 : 随筆

著者
天野信景 著
出版者
帝国書院
巻号頁・発行日
vol.下, 1907
著者
鈴村 裕輔
出版者
法政大学国際日本学研究所
雑誌
国際日本学 = INTERNATIONAL JAPANESE STUDIES (ISSN:18838596)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.61-71, 2022-02-10

Ishibashi Tanzan (石橋湛山, 1884-1973), who wrote articles for the Toyo Keizai Shimpo (東洋経済新報) and a famous economist in the Pre-War Period Japan, became a Prime Minister in December 1956. There are numerous studies focusing on activities of Ishibashi as a journalist or statesperson before resigning the leader of Japan. On the other hand it seems that his role as a leader of the Ishibashi Faction (official name: Kayo-kai [火曜会]; literally the Tuesday Society) in the Liberal Democratic Party (LDP). Further it is difficult that to identify members of the Ishibashi Faction, since the group was dissolved within 7 years after its formation and documents were dissipated. Therefore, in this article we examined forming of factions at the starting of the LDP in 1955 and its changes by December 1956. After that an outline and position of the Ishibashi Faction in the LDP were discussed and its member was checked. Added to this a reason of participation of Tsuji Masanobu (辻政信, 1902 - ?) for the Ishibashi Faction, who is a unique member of the clique.