著者
海宝 竜也 脇田 玲
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)
巻号頁・発行日
vol.2014-GN-91, no.76, pp.1-6, 2014-03-06

Origamic I/O device は,日本の伝統的造形活動である折り紙とコンピューティングを融合することで,従来の折り紙作品の持つ静的で繊細な造形表現に加えて,動的な色彩表現を可能とした折り紙である.本研究は,固い電子部品を含まず,サーモインクや導電性インクといった機能性インクを用いている.それによって,誰でも自由に作品制作を行う事ができるという折り紙の特性を保持したまま色彩制御機能を実現している.折り紙の制作過程から大きく逸脱することなく,電気を用いた色彩変化を可能としている.これによって,従来の折り紙にはない動的な色彩表現を持つ作品を制作することができる.本論文では,色彩制御可能な折り紙の設計とそれら折り紙を用いて創作された作品群について述べる.加えて,電子工作の経験のないユーザーを対象にしたワークショップの様子とそこから得た知見について述べる.
著者
佐藤 明 Akira Sato
雑誌
大分県立芸術文化短期大学研究紀要
巻号頁・発行日
vol.39, pp.(27)-(38), 2001-12-26
著者
寺野 隆雄
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.58, no.7, pp.586-589, 2017-06-15

本稿では,スーパーマーケットにおける顧客の購買行動の分析とマーケティング意思決定支援を目的に開発したABISS(Agent-Based In-Store Simulator)の研究経過と得られた知見について解説する.ABISSの開発にあたっては,対象スーパーマーケットの協力のもとで,顧客の店内行動と購買行動のデータを取得し,その分析結果にもとづいて,エージェント・ベース・シミュレータを実現している.そして,「データマイニング」と「シミュレーション」を統合することで,利用者に対する説得力の強い,しかも,意思決定者の納得感のある非専門家にも使いやすいシステムの実現をはかった.
著者
夏野 剛
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.58, no.7, pp.558-559, 2017-06-15
著者
梁 喜辰
出版者
国文学研究資料館
雑誌
国際日本文学研究集会会議録 = PROCEEDINGS OF INTERNATIONAL CONFERENCE ON JAPANESE LITERATURE (ISSN:03877280)
巻号頁・発行日
no.36, pp.67-88, 2013-03-31

The works of Kobayashi Takiji returned to the limelight when the “Kanikōsen” boom occurred in Japan in 2008. There is a strong relation between this boom and the spread of new liberalism in Japan. The novel “Kanikōsen” became a topic of conversation among the young who were distressed by the ‘kakusa shakai (disparity society)’ and it would have been exacerbated by the boom.The reason why Japanese people have started reading Takiji’s novels again might lie in the ‘ruijisei (resemblance)’ between today and the period when Takiji lived. People are now facing a ‘once in a century’ financial crisis following Subprime Shock and Lehman Shock. This situation shook not only Japan but also the world economy. It goes without saying that the new liberalism relates to this state of things.Takiji was a communist and there are many novels which depicted class conflict in his novels written after he made his debut to the literary world in earnest. His debut novel “ 一九二八年三月十五日 (15th March 1928)”took up the incident‘San ichi go jiken (The 15th March incident)’ in 1928 as its subject and it portrayed the arrest of the Japanese communists in Hokkaido. Kurahara Korehito valued the novel as ‘one of the important suggestions for the future development of proletarian literature’ although it has ‘a defect as art’. Kurahara might have valued the novel from the point of the movement of proletarian literature’s realism which he advocated. It seems that he did not dare to mention the literary side of it.In this presentation, I am going to examine this‘defect as art’of“ 一九二八年三月十五日”and make clear how the proletarian novelist Takiji understood the reality of the day as well as how he depicted it by using literary expression.
著者
居城秀明 金岡晃 岡本栄司 金山直樹
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC)
巻号頁・発行日
vol.2013-CSEC-60, no.15, pp.1-8, 2013-03-07

タッチパネルを搭載したスマートフォンやタブレット型端末といったスマートデバイスで利用される認証方法は,パスワード認証やパターン認証に代表される ”知識認証” が一般的に用いられているが,認証時の背後からの覗き見に弱く端末からの個人情報漏洩リスクが危惧されている.今日,”知識認証” にかわる認証方法として,認証時の覗き見に対して耐性を持つことで知られる ”生体認証” ベースの,個人の手指の行動的特徴を用いる手法が Sae-Bae 等などによって提案されている.しかし,これらの研究ではタッチパネルから得られる手指の情報に関して,取得する座標軌跡の細かさと認証精度,認証時間についての十分な検討がなされておらず,認証システムの実現には議論の余地が残る.本稿では,手指の行動的特徴を取得する際の,タッチパネルからの座標取得頻度に着目した.各個人を識別する際の最適な座標取得頻度について認証時間・認証精度とのトレードオフを考慮し高速かつ高精度な認証を目指す.
著者
木下(小室) 友香理 門倉 利守 数岡 孝幸 穂坂 賢 中田 久保 KOMURO Yukari KINOSHITA KADOKURA Toshimori KAZUOKA Takayuki HOSAKA Masaru NAKATA Hisayasu 東京農業大学短期大学部醸造学科 東京農業大学応用生物科学部醸造科学科 東京農業大学短期大学部醸造学科 東京農業大学短期大学部醸造学科 東京農業大学短期大学部醸造学科 Department of Brewing and Fermentation Junior College of Tokyo University of Agriculture Department of Fermentation Science Faculty of Applied Bio-Science Tokyo University of Agriculture Department of Brewing and Fermentation Junior College of Tokyo University of Agriculture Department of Brewing and Fermentation Junior College of Tokyo University of Agriculture Department of Brewing and Fermentation Junior College of Tokyo University of Agriculture
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.100-106,

花から分離した酵母(以下,花酵母)の分類学的性質を調べる目的で,生理学的試験と染色体DNA電気泳動を行った。また,各花酵母の醸造特性を知るため,清酒小仕込み試験を行ない,製成酒の一般成分と香気成分分析を行った。その結果,花酵母13株は,清酒酵母K-9株と同様に,メレジトースおよび硝酸塩を資化せず,クエン酸塩無添加のビタミン欠培地で増殖し,イーストサイジンに対する抵抗性を有した。TTC染色は赤色,アルシアンブルー染色は白色~淡青色であった。染色体DNA電気泳動パターンは,第VI染色体が長く,第III染色体と接近した清酒酵母K-9株と同じ泳動パターンを示した。また,高泡形成試験では全株が高泡を形成しなかったことより,花酵母13株は高泡を形成しない清酒酵母タイプであった。清酒小仕込み試験の結果,花酵母はカプロン酸エチル生成タイプ(ND-4株,AB-2株),酢酸イソアミル生成タイプ(BK-1株,MR-4株,SN-3株,GE-1株,KAF-2株,KS-3株,ST-4株,SUNF-5株),双方をバランスよく生成するタイプ(HNG-5株,NI-2株,CAR-1株)に大別できた。また,有機酸組成分析の結果,前報4)のAB-2株,KS-3株,MR-4株に加え,CAR-1株,GE-1株,KAF-2株,ST-4株,SUNF-5株による製成酒はリンゴ酸含有量が高いことが明らかとなった。花酵母による製成酒は吟醸香成分であるカプロン酸エチルおよび酢酸イソアミル生成量が多く,リンゴ酸の割合が高い有機酸組成を持つことから,多様化する消費者嗜好に対応する清酒開発を可能にすると思われる。
著者
佐々木 誉斗
出版者
東京藝術大学
巻号頁・発行日
2016-03-25

平成27年度
著者
小畑 進
雑誌
キリストと世界 : 東京基督教大学紀要 = Christ and the world
巻号頁・発行日
vol.15, pp.19-34, 2005-03-01

一神教は非寛容と云々され、多神教の寛容礼讃の声は日毎に強勢となっているようである。ここにキリスト教の諸宗教への視界を確かめ、逆に多神教の非寛容について考えてみたい。
著者
樋口 綾 諾 明 マルコン シャンドル 前川 聡
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.2012-HCI-147, no.23, pp.1-7, 2012-03-14

新しい光学素子 「2 面コーナーリフレクターアレイ」 (DCRA) により、物体や映像の歪みのない実像を空中投影できる。この様な空中映像に触れる時、指位置の検出により新しいインタラクションが可能となる。しかし、空中映像に触れても触覚へのフィードバックがなく、不自然な感覚を抱いてしまう。我々はこの問題を解決するため、空気ジェットによる触覚刺激装置を開発した。発表では、空中での触覚刺激実験について報告する。
著者
山崎 丈史 東 昌輝 マルコン シャンドル 前川 聡
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.2012-HCI-147, no.22, pp.1-4, 2012-03-14

The new optical device ‘DCRA’ can display floating images in free air1). The images are undistorted and can be observed at close range from different angles, thus they are suitable for hands-on interaction. However, the current device allows only small images and movement of objects can be difficult to recognize. It is known that combining sound with vision can enhance position sensing. We have investigated ways to place aerial sound sources inside the floating images, and developed a system using parametric speakers as a virtual aerial sound source. Our tests confirm that human position recognition is effective with this system.
著者
真田 香澄 島本 真里 影山 真理 平田 祐一 白川 敦史 岡田 雄介 中瀬 浩二朗 萬代 晃一朗 鈴木 安曇 森川 宗一郎 河村 卓二 河端 秀明 盛田 篤広 宮田 正年 田中 聖人 宇野 耕治 安田 健治朗
出版者
京都第二赤十字病院
雑誌
京都第二赤十字病院医学雑誌 = Medical journal of Kyoto Second Red Cross Hospital
巻号頁・発行日
vol.33, pp.39-45, 2012-12

総胆管結石のため当院に入院し内視鏡的結石除去術あるいは内視鏡的胆管ステント留置術を試みた85 歳以上の182 例について検討した.内視鏡的に完全切石した症例(66 例)を完全切石群とし,完全切石を行わず,胆管ステントを留置して経過観察している症例(116 例)をステント留置群とした.両群の平均入院期間は19 日および16 日であった.経過観察が可能であった症例での検討では,両群ともに約半数に再発を認めた.完全切石群では平均551 日,ステント留置群では平均313 日での再発であり,再発率にも有意差は認めなかった.内視鏡的治療は有効かつ安全に施行できた.なかでもステント留置は完全切石と遜色ない長期予後を得られる治療法であり,さまざまな背景因子をもつ超高齢者においては有効な選択肢であると考えられた.
著者
趙 蔚青
出版者
愛知大学中日大辞典編纂所
雑誌
日中語彙研究
巻号頁・発行日
no.6, pp.107-122, 2017-03-31
著者
小川友暉 相場亮
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.591-592, 2014-03-11

現在、多くの大学図書館において、蔵書量の増加に伴い、収納場所の不足が問題となっている。そのため、省スペースの観点から電子図書が注目され、導入が進んでいる。電子図書を導入した大学図書館では、検索エンジン等の使用が、図書を探す際に前提となる。これにより、冊子体を収蔵した図書館に比べ、図書との意外な出会いが限定されるという問題等がある。そこで本研究では(完全)仮想化された大学図書館を想定し、従来の冊子体を取り扱う図書館と同等の効果を実現するにはどうすればよいか。その構想について述べる。