著者
坂村健
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC)
巻号頁・発行日
vol.1984, no.78(1984-ARC-057), pp.1-10, 1985-03-28
著者
岡本和也 薦田登志矢 中田尚 三輪忍 佐藤洋平 植木浩 林越正紀 清水徹 中村宏
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB)
巻号頁・発行日
vol.2012-EMB-26, no.4, pp.1-8, 2012-09-03

マイクロプロセッサを備えたセンサであるスマートセンサは,周囲の状況を周期的にサンプリングし,センシングした結果に簡単な処理を施し,その結果をメインのシステムへ送信する,周期的リアルタイムシステムの一種である.ただし,一般的なリアルタイムシステムとは異なり,入力データのサンプリング周期とデータ送信 (デッドライン) の周期が必ずしも一致するわけではなく,一般には,後者の周期が前者の周期よりもはるかに大きい.そのため,データの入力間隔に合わせてシステムがデータを処理するのではなく,データを一旦バッファに格納しておき,いくつかのデータがバッファに溜まったらシステムを起動して処理を行い,処理が完了したらシステムをシャットダウンする,という制御が可能である.このような制御を行えば, DVFS や動的電源制御などの従来の制御を行う場合よりも,省電力なシステムを実現できると考えられる.本稿では,上述の制御を行うシステムのモデルを提案し,既存の制御手法と比較する.評価の結果,既存手法と比べて消費エネルギを 79.6% 削減できることがわかった.
著者
Yong Xie Gang Zeng Yang Chen Ryo Kurachi Hiroaki Takada Renfa Li
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB)
巻号頁・発行日
vol.2012-EMB-26, no.3, pp.1-8, 2012-09-03

Controller Area Network (CAN) is widely used inside the automobiles. To decrease design complexity and cost, gateway is employed to realize the communication between different CAN buses. But its employment brings great challenges for worst-case response time (WCRT) analysis of CAN messages. We first analyzed the key challenges for WCRT analysis of messages. And then, based on existing method proposed for one single CAN, a new WCRT analysis method that considers the timing distance relations among messages is proposed for non-gateway messages. Furthermore, a division-based method that transforms the end to end WCRT analysis of gateway messages into the similar case with WCRT analysis of non-gateway messages is proposed for gateway messages. The correctness of the proposed method is proved and its usability is verified by comparing it with a full space searching based simulator as well.
著者
小川 清 斉藤 直希
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB)
巻号頁・発行日
vol.2012-EMB-26, no.2, pp.1-8, 2012-09-03

ソフトウェアと文書の作成,編集および教育の取組みの経験を基に,ソフトウェア関連文書の品質改善を検討する。ソフトウェア関連文書の品質改善を行うにあたって,ソフトウェアの品質特性の枠組みに文書の特性を当て嵌めた。事例でソフトウェア品質副特性で分類し,改善の方向を考える。
著者
原拓 石川拓也 大山博司 高田広章
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB)
巻号頁・発行日
vol.2012-EMB-26, no.1, pp.1-8, 2012-09-03

本研究では,組込み向け TCP/IP プロトコルスタックの UDP 機能を, TECS を用いてコンポーネント化する. TECS は組込み向けコンポーネントシステムであり,小さいオーバヘッドでコンポーネント化できる.コンポーネント化により,拡張性や変更容易性といったコンフィギュラビリティのあるプロトコルスタックを実現することを本研究の目的としている.開発したプロトコルスタックを既存のものと比較した結果,小さいオーバヘッドでコンポーネント化ができ,コンフィギュラビリティが向上していることを確認できた.
著者
北川 大智 野口 拓 川合 誠
雑誌
研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL)
巻号頁・発行日
vol.2012-MBL-61, no.42, pp.1-7, 2012-03-05

近年急速に携帯電話が普及し,生活圏の非常に広い範囲でインターネットにアクセスできるようになった.しかし,悪条件の屋内や地下鉄のような遮蔽物に囲まれた場所など,未だにネットワークインフラが整備されていないエリアも存在し,これに対しては新たに通信基地局を設置するなどの対策が必要となる.本研究ではそのような通信不能であるエリアにおいて,複数のAndroid端末でアドホックネットワークを構成することでインターネットへのアクセスを可能とするWebアクセスシステムを構築した.また,性能評価により端末数3のアドホックネットワーク上でデータ数20のWebページの表示を約8秒で表示できる性能であることを確認した.
著者
高木 智彦 八重樫 理人 古川 善吾
雑誌
ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2012論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.1-6, 2012-08-21

拡張有限状態機械に基づく運用プロファイルから,usage distribution coverage と N スイッチ網羅率ができるだけ大きいテストケースを生成するためのソフトウェアテストのフレームワークを提案する.
著者
光田 尚美
出版者
関西福祉大学社会福祉学部研究会
雑誌
関西福祉大学社会福祉学部研究紀要 (ISSN:1883566X)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.29-36, 2012-03

本研究の目的は,ペスタロッチーがなぜ貧児や孤児の教育にこだわったのか,その根底にある彼の思想の形成に迫り,後の教育実践とのつながりを探ることによって,彼が教育論として結実させたものの意義を再評価するとともに,その方法を今日的課題に照らして再構成し,その汎用性を探ることである.本稿は,その(1)としてペスタロッチーの思想形成の特徴を,18 世紀初頭のスイスにおける私立孤児院創設に影響を与えた敬虔主義との対比に焦点を当て,整理する.
著者
紺家 裕子 椎尾 一郎
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC)
巻号頁・発行日
vol.2012-EC-23, no.19, pp.1-6, 2012-03-19

映像,演劇など映像と音声にて表現されるコンテンツにおける聴覚障害者向けバリアフリー対応として字幕の付与がある.日本において,地上波放送では字幕放送が増えつつあるが,演劇等ではほとんど付与されていない.また,演劇鑑賞においては,皆が集まって観劇するため楽しみ方はほかの観客の反応にも大きく影響される.私たちは,演劇における字幕付与方法および観客の反応を表示する仕組みを提案して実装,演劇公演にて利用し評価した
著者
松川 徹 日高 章理 栗田 多喜夫
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.50, no.12, pp.3222-3232, 2009-12-15

スポーツやお笑いなどのエンタテイメント産業では,観客の観覧内容に対する満足度を知ることがサービスの質を評価するうえで重要となる.通常は観客に対するアンケート調査などで満足度評価を行うが,そのような方法では多くの人手や費用が必要となる.そのため観客の満足度調査をビデオ映像などから自動的に行う手法の開発が求められている.本論文では顔認識技術によって観客の表情や顔の向きなどの情報を自動的に取得し,それらに基づいて観客の満足度を機械的に推定するシステムを提案する.提案システムでは観客が映っているシーンからまず観客の顔の検出と向きの推定を行い,それから表情識別器によって検出された顔を笑顔と非笑顔に分類する.次に,あるシーンから検出された顔の向きと表情の組合せの出現頻度を数えあげたヒストグラムを作成する.このヒストグラムを特徴ベクトルとした識別器を用いて各シーンの状況(観客が喜んでいるシーンかどうかなど)を判別し,“喜んでいる” または“真検に観戦している” 度合いとしての満足度の推定を行う.実際のスポーツ観戦動画を用いた実験により,提案するヒストグラム特徴でサポートベクタマシンを学習し,観客が“喜んでいる” シーンかどうか,“真剣に観戦している” シーンかどうかなどの判別およびその満足度推定を有効に行えることを確認した.
著者
林 克彦 塚田 元 須藤 克仁 Kevin Duh 山本 誠一
雑誌
研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.2010-NL-196, no.1, pp.1-7, 2010-05-20

階層句機械翻訳では言語間の大局的な単語並び換わりを同期文脈自由文法によって表現することができるが,日英のような文法の大きく異なる言語間の翻訳ではその単語並び換わりを評価するためのモデルが充分であるとは言えない.本稿では階層句機械翻訳におけるこの問題を解決するために単語並び換えモデルを特徴量に導入することを提案する.提案手法では同期文脈自由文法の各ルールに並び換えされた原言語の文字列を追加することで,探索中の単語並び換えモデルの計算を効率良く行っている.日英旅行会話データを用いた実験では従来手法に比べ,提案手法の方がより適切な単語並びの翻訳結果を選択することができ,より高い翻訳精度を達成することができた.
著者
辰己 丈夫 中野 由章 野部 緑 川合 慧
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2009-CE-100, no.9, pp.1-8, 2009-06-27

大学生は、大学生にふさわしい情報リテラシーを身に付けるだけでなく、専門課程や卒業後も自律的にその能力を維持・更新し続ける基礎的な能力が求められる。だが、高校の情報科の現実の授業内容はパソコン操作スキルに偏っていて、そのことが、大学の一般情報教育に悪影響を与えている。ところで、アメリカ学術研究会議は、1999年に生涯に渡って情報技術を使い続けていくために十分な能力を「情報フルーエンシー」と名付け、その中身を提案した。本稿では、まず「情報フルーエンシー」の概念と内容を分析し、続いて、パソコン操作スキルではない一般情報教育を行なっている 3 つの大学の標準教科書と、情報フルーエンシーで提案された 30 項目の学習目標が、それらの教科書でどのように実現されているかを調査した。そして、その調査の結果を元に、大学の一般情報教育に情報リテラシーの目標を導入するためには、どのようなことが必要となるかを具体的に提案する。
著者
梅野 健 Ken UMENO
出版者
総合研究大学院大学教育研究交流センター
雑誌
新分野開拓記
巻号頁・発行日
pp.91-100, 2004-06

自然現象と計算論との整合性
著者
神野良太 上原邦昭 JINNO Ryota UEHARA Kuniaki
雑誌
SIG-DOCMAS = SIG-DOCMAS
巻号頁・発行日
no.B101, 2011-12-14

As the location-acquisition technologies become increasingly pervasive, tracking themovement of objects from trajectory datasets are more and more available. As a result, discoveringfrequent movement patterns from such a dataset has recently gained great interest. However,trajectory dataset is usually large in volume and exceeds the computation capacity of traditionalcentralized technologies. We propose a new approach to discovering patterns over a massive dataset based on distributed storage and computing. We apply the proposed approach to differentreal-world datasets in different conditions. We also discuss the results and possible future researchdirections.
著者
宮狭 和大 坂内祐一 重野 寛 岡田 謙一
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.181-192, 2006-01-15

複合現実感技術を用いて現実空間に仮想物体を重畳させることで,産業分野などにおける作業をシミュレーションすることができる.そのような作業の映像記録を参照することで作業の把握が可能であるが,作業映像を基にして作業の把握を試みる方法では,作業把握に有効な場面を知る指標が得られず,また3 次元情報の把握が困難なため,効率の良い十分な作業把握を行うことが難しい.そこで本稿では,作業者が装着しているビデオシースルーHMD からの映像に加え,作業者による仮想物体の操作情報および作業者と仮想物体の位置・姿勢情報を記録し,それらを関連付けて可視化することにより,MR 空間で行われた作業の把握を支援することを提案する.そして提案概念を実現する作業把握支援システムMR Work Visualizer を構築し,その有用性を評価した.
著者
稲永 健太郎
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.53, no.7, pp.686-689, 2012-06-15

・企業と連携した実践教育