著者
菅原 勝伴
出版者
北海道大学法学部
雑誌
北海道大學 法學會論集 (ISSN:03855953)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.62-92, 1956-03

ARTICLES
著者
村井 敬太郎
出版者
山梨大学教育学部附属教育実践総合センター
雑誌
教育実践学研究 : 山梨大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要 = 教育実践学研究 : 山梨大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要 (ISSN:18816169)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.271-281, 2018-03-31

特別支援学校(知的障害) 小学部に在籍するダウン症のある児童に対して,立ち幅跳び動作の獲得を目指した指導を行った.「立ち幅跳び動作に必要な動作パターンとその指導ポイントを記載した『適切な動きの評価表』」,児童の行動調整能力を補うための視覚教材,児童のその日の心身のコンディションに合わせた段階的かかわり方,などを活用した.これらに継続して取り組んだことで,一人で約53㎝先の目標場所に向かって跳ぶことができるようになった.このことから,ダウン症のある児童が立ち幅跳び動作を獲得するためには,児童が分かりやすいように学習内容を明確にすること,児童の達成度や変容を記録して分析すること,児童の行動調整能力を補うための視覚教材を活用すること,などが有効であることがわかった.
著者
梶原 侑馬 小林 宏
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.967-969, 2017-11-15

マッスルスーツ®製造にかかわることになったいきさつ 厚生労働省「2010(平成22)年国民生活基礎調査)」によると,日本の腰痛人口は約2800万人(4人に1人)と報告され,自覚症状については,男性は1位,女性は2位と国民病と言っても過言ではない状況であり,日常生活満足度の低下にもつながっている.それにもかかわらず有効な予防方法や治療方法は確立されておらず,筆者は今までにない新しい方法を開発し,腰痛予防や治療に貢献したいと考えていた. また,理学療法士養成校に入学する以前は,自分の手技だけで腰痛を治せる治療家になりたいと思っていた.しかし,人の手だけでは限界があり,また,1人が治療できる人数はかなり限られてしまうことを,臨床を通じて実感した.さらに,外来・急性期・回復期リハビリテーションにおける腰痛や姿勢バランス等の研究を通して,腰痛は予想以上に完治しにくい例が多いことを知り,治療だけでなく予防が重要であることも学んだ.
著者
河合 昭悦 桑野 友彰 中島 久夫 水野 清史 西本 博之 久保田 信子
出版者
The Japanese Society of Clinical Pharmacology and Therapeutics
雑誌
臨床薬理 (ISSN:03881601)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.193-198, 2003-07-31 (Released:2010-06-28)
参考文献数
3

The major factors that have heretofore prevented an efficient implementation of clinical trials include deviations from the protocol at the investigator's site, defectiveness in filling out the case report forms (CRFs), frequent monitoring and fixing work of patient data by the sponsor, handwritten preparation of various documents, and so on.As an experiment in electronic implementation of an efficient clinical trial utilizing information technology, we formed an electronic data capture (EDC) system that efficiently collects clinical data from the investigator's site, and applied it to a clinical trial. As a result, there was no patient with a GCP violation and thus all were eligible as study subjects and the number of correction log form (CLF) for CRFs was considerably reduced. In addition, it was possible to conduct an efficient clinical trial and shorten the study period by utilizing this EDC system. We discuss the future readiness for clinical trials based on this experience of implementation, as well as the challenges that lie ahead.
著者
浦田 秀次郎 Shujiro URATA
出版者
公益財団法人環日本海経済研究所(ERINA)
雑誌
ERINA REPORT (PLUS) = ERINA REPORT (PLUS) (ISSN:24329304)
巻号頁・発行日
no.161, pp.3-8, 2021-08-20

経済成長には貿易の拡大が重要な役割を果たすが、新型コロナ禍や米中貿易紛争などによって保護主義の動きが増大しており、貿易拡大が難しくなっている。世界貿易機関(WTO)は貿易ルールの形成や自由化を通じて、貿易拡大を促す役割を担っているが、加盟国の意見の違いなどから、期待された役割を果たしていない。そのような中で、貿易の拡大に共通の関心を有する国々の間で自由貿易協定(FTA)を締結する動きが活発化している。アジア太平洋地域では、環太平洋パートナーシップ(TPP)と地域包括的経済連携(RCEP)の二つのメガFTA 構想が出現し、協定締結に向けて交渉が行われてきた。日本、豪州、シンガポール、ベトナムなどの国々は両協定交渉に参加したが、米国はTPP のみ、中国はRCEP のみに参加したことで、TPPとRCEPは米中対立といった視点から議論されてきた。FTA は基本的には貿易政策であるが国際関係、国際政治の要素も含んでいる。本稿では、TPPとRCEP に焦点を当て、アジア太平洋における地域経済統合への動きの背後にある日米中の思惑や戦略について議論し、米国がTPP から離脱した状況の中で地域経済統合実現に向けての日本の役割について考察する。
著者
安山 秀盛
出版者
日本リメディアル教育学会
雑誌
リメディアル教育研究 (ISSN:18810470)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.39-50, 2020-07-01 (Released:2020-08-01)
参考文献数
34

本研究では,つぶやき読みと黙読の二種類の読み方による読解トレーニングが,学習者の聴解力成績に及ぼす影響について比較分析を行った。119名の学生を対象に,二要因の共分散分析を行った結果,つぶやき読みでは,学習者上位グループでのみ成績の向上が示されたが,学習者下位グループにおいては成績の向上は認められなかった。一方で,黙読では学習者レベルにかかわらず聴解力成績の向上が認められた。つぶやき読みの効果が上位グループに限定された要因としては,音韻情報処理が得意な学習者のみが「音声化」の利点を最大限利用できたことが考えられる。一方で,黙読の効果が学習者レベルを問わず認められたことは,「音声化」の負荷を掛けずとも,音韻情報処理が推進された結果によるとの推察ができる。よって,少ない負荷で聴解力成績への学習効果が期待できるトレーニング法という観点から,黙読の新しい利点が示唆されたと言える。
著者
松盛 裕明 清水 敏久
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会誌 (ISSN:13405551)
巻号頁・発行日
vol.141, no.10, pp.621-623, 2021-10-01 (Released:2021-10-01)
参考文献数
4

1.はじめに電気を所望の電力形態に効率よく変換するパワーコンバータは持続可能な開発目標(SDGs)の達成に必要不可欠であり,その性能指標である単位体積当たりの出力電力量(以下,電力密度)は主にSi半導体デバイスの進化によって向上してきた。その理由はSi半導体デバイスがパ