著者
福田 崇男
出版者
日経BP社
雑誌
日経インタ-ネットテクノロジ- (ISSN:13431676)
巻号頁・発行日
no.55, pp.13-15, 2002-02

Webブラウザの選択肢が増える。ノルウェーのオペラ・ソフトウエアの「Opera6.0 for Windows」(日本語版)や,オープン・ソースの「Mozilla」の正式リリースが間近である。事実上,「Internet Explorer」,または「Netscape」しかなかったブラウザに,新たな選択肢が加わる。一方で,業務向けのブラウザも登場している。アクシスソフトウェアの「Biz/Browser」である。
著者
鈴木 仁 HOSODA Tetsuji SAKURAI Susumu TSUCHIYA Kimiyuki MUNECHIKA Isao KORABLEV Vladimir P.
出版者
Genetics Society of Japan
雑誌
The Japanese journal of genetics (ISSN:0021504X)
巻号頁・発行日
vol.69, no.4, pp.397-406, 1994-08-25
被引用文献数
7 10

We analyzed the restriction fragment length polymorphisms in the spacer regions of ribosomal DNA (rDNA), using twelve restriction enzymes, to examine whether the Iriomote cat is related to the leopard cat (<i>Felis bengalensis</i>). A restriction map for each taxon was constructed and the major taxon-specific types of repeating unit (repetypes) were characterized on the basis of the arrangements of restriction sites. The Iriomote cat and the leopard cat share a common repetype but this repetype is different from that of the domestic cat (<i>F. catus</i>) with an estimated sequence divergence of 1.5% and from that of the ocelot (<i>F. paradalis</i>) with an estimated sequence divergence of 2.5%. These results indicate that, phylogenetically, the Iriomote cat is closely related to the leopard cat and that the ancestral population moved from the continent to Iriomote Island quite recently. The rDNA arrays of the leopard cat exhibit considerable intragenomic size-variation, which is thought to have emerged as a result of differences in numbers of repeated DNA segments, whereas the extent of such size-variation is much lower in the rDNA of the Iriomote cat. It appears that, even though migration of the Iriomote cat occurred relatively recently, the population has diverged to some extent from its continental counterpart, perhaps via fixation of preexistent intraspecific variations rather than by generation of new variations.<br>

1 0 0 0 OA 餓鬼道

著者
沢田順次郎 著
出版者
正文社書房
巻号頁・発行日
1923
著者
新井 悠
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイト (ISSN:02896508)
巻号頁・発行日
no.258, pp.86-92, 2004-11

2004年9月1日,「Windows XP Service Pack 2 セキュリティ強化機能搭載」(以下,XP SP2)が正式リリースされた。従来のようにWindowsUpdateサイトとダウンロード・センターでのダウンロード配布に加え,パソコン・ショップと全国約2万5000カ所の郵便局でCD-ROMの配布が行われる。
著者
西谷 敬
出版者
奈良女子大学
雑誌
人間形成と文化 : 奈良女子大学文学部教育文化情報学講座年報 (ISSN:13429817)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.25-37, 1999

福沢諭吉は,日本の啓蒙主義を代表する思想家であり,西洋の文明を日本に紹介して,日本を西洋化し,近代化しようと努力した。彼の活動はしかしそれにとどまらず,西洋の思想に基づいて彼独自の思想を展開するに至った。彼の思想家,著作家,ジャーナリスト,教育者としての活動は,明治時代の大半に及ぶが,啓蒙思想家としての活動の頂点をなすのは,明治初年であり,彼の代表作である『文明論の概略』は1875年(明治8年)に出版された。彼は比較文明論を展開することによって,西洋文明をモデルとして,日本の文明を批判し,「半開」の段階にある日本の文明を批判し,日本を近代化しようとした。そのために西洋の文物を輸入することより,むしろ西洋文明の精神を取り入れることが肝要であることを彼は主張した。彼は,文明を人民の知徳の進歩として把握し,知と徳について説明している。彼は,道徳が人間の内面に関わる限りにおいて,私徳に帰着し,道徳を身につけることは個人の性情によるものであり,また道徳の内容は時と場所を選ばず,変化しないと考えた。これに対して知識は日々進歩し,変化しているが,広く通用し,伝達可能であるとされた。彼は,科学的知識なかんずく物理学を重視し,それを社会に適用しようとした。彼は,近因と遠因を区別し,法則的連関に従う遠因に注意を向けるべきであることを主張した。彼はまた自立的に軽重を判断する能力,智恵を重視したが,これは彼が強調した自主独立の精神の要素となるものである。彼は,西洋文明を特色づける要素として,物理学と精神の独立をあげて,これらを日本に導入することが彼の啓蒙主義の課題であった。その障害になるのは,マックス・ヴェーバーのいう伝統主義であり,福沢はそれを「惑溺」の精神として批判した。この精神を育成したのが,儒教であり,彼は,儒教の内容そのものよりも,イデオロギーとして,すなわち伝統主義的,階層的,支配者的教えとして儒教を徹底的に批判した。また西洋における自由,平等に対して,日本においては,対政府だけでなく,社会の至る所において権力の不均衡が見られることを彼は批判した。彼は,日本のこれらの伝統を破壊し,新しい精神を導入することによって思想の全面的革新をはかったということができる。他方福沢は,日本の伝統に依拠して日本の近代化を促進しようとしたということができる。まず第一に彼は,社会の基盤となる中産階級として,士族をあげている。彼は国の独立は国民の独立に依存すると考えて,国民の啓蒙をはかったが,1870年代になって平民に期待を寄せなくなったとともに,士族の活発さ,責任感,視野の広さによって産業が促進されることを期待した。士族は,福沢によって否定された封建的,階層的社会の担い手であったが,変化した状況の下で国家と産業の担い手になるとされたのであるσまた福沢は,この世界を過ぎ去りゆく浮世として見,また人間をつまらないウジ虫のように把握している。この思想は,仏教に近いが,彼は同時に社会に対して働きかけ,人間としての義務を果たすことの重要性を説いている。このような態度は,士道(武士道)の教えに親近的であることに注意しなければならない。なぜなら武士は,常に死を覚悟して,生に執着しないように教えられた。同時に彼は全力を尽くして忠誠,節約,勤勉などの義務を果たすように諭されたのである。このように生に対する態度が対立している中で,人間にとって生の意義が示される。彼の思想は,この点で日本の伝統に根ざしているが,それだけではない。というのは世界に対してこのように分裂,矛盾したあり方は,トーマス・ネーゲルが「不条理性」の論文の中で展開したように,人間にとって不可避的窮状であるということができる。福沢もこの事態に気づき,ネーゲルとは少々異なった仕方でこの問題に答えを与えようとしている。福沢はまた,実学を推奨し,経済活動の(国家的,道徳的)意義を人々,とくに士族に説くことによって,日本の資本主義の発展に大いなる貢献をなした。この点でも,彼は思想の革新を成し遂げた。というのは武士の伝統では,経済活動は卑しい,武士に無関係なものとみなされていたからである。彼は,国民の独立があって国の独立のあることを説いて個人の経済的独立が国家の繁栄に寄与することを論じて,実業を促進した。その際に彼は勤勉,忠誠といった武士の精神,つまり日本の伝統に訴えかけた。他方,精神の独立はいかに彼が力説しても,日本に定着することはなかった。これは日本の同調主義的,情緒的,審美的伝統に根ざしていないからだと考えられる。
著者
瀬山 淳一郎
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

人工物(画像)の写実性(本物らしさ)が人間の判断に影響を与えうることはよく知られており、そのような影響に言及した仮説に「不気味の谷」がある。この仮説は、高い写実性を持つロボットや人形が、観察者に不快感を与えるであろうと主張している。本研究では不気味の谷の検討を出発点として、より広い意味での写実性判断に関わる心的プロセスの解明を目指した。心理実験の結果、写実性の判断のために視覚系が利用している情報は、「本物らしさ」よりもむしろ「作りものらしさ」であることを示すデータが得られた。
著者
波佐間 逸博
出版者
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
雑誌
アジア・アフリカ地域研究 (ISSN:13462466)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.26-60, 2012-09-30 (Released:2018-12-05)
参考文献数
59
被引用文献数
3

In Karamoja, northeastern Uganda, which borders Sudan and Kenya, the inflow of automatic rifles from neighboring Sudan and from Ugandan government troops began in the 1970s, through exchange and raiding. The pastoral Karimojong, Jie, Dodoth, Tepes, and Pokot have a history of shifting alliances and low-intensity conflict (LIC) revolving around cattle raiding using guns. The Ugandan government has disarmed the pastoral peoples in the past, and it began a new disarmament program, which these people call ‘harvesting guns,' in 2001. This has resulted in an arms imbalance among groups, an increase in raids by groups that still possess guns, and many refugees from the disarmed groups. In addition, the forcible disarmament involves cordon and search tactics and torture in the army barracks. This paper examines the sequence involved in implementing the disarmament program in Karamoja and describes the essentialist frame that justifies the state dominating the pastoral peoples of the Karamoja, using physical violence combined with politics, administrative measures, and the military, and how their cooperation tragically leads the local people to a critical predicament. It also describes the history of the inflow of automatic rifles and their current use in the society. It is elucidated how “othering” poses an unjust threat to the daily lives of the pastoral peoples and has existential effects, and proposes recommendations to improve the disarmament sequence.
著者
金 太一 柿澤 幸成 清藤 哲史 中冨 浩文 齊藤 延人
出版者
日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.9, pp.646-654, 2021 (Released:2021-09-25)
参考文献数
33

脳幹部海綿状血管奇形では, 神経症状のリスク, 病変を全摘出できる視野の確保, およびsafe entry zone (SEZ) などを考慮しつつ, 病変の最表層部を進入口としたアプローチを三次元空間的に検討する必要がある. そのためには, 脳幹内の神経線維や神経核などの解剖知識が必須となる. 本稿では脳幹の解剖を三次元的に理解することを目的として, 脳幹三次元コンピュータ・グラフィックスの無料アプリ 「脳観」 を活用しながら, SEZを中心とした脳幹部の解剖について概説する.
著者
辻 啓子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.39, no.7, pp.751-758, 1988

65 歳以上の高齢者の外出時の着衣状況を夏, 冬の 2 期について調査し, 下着および中衣を中心に分析した結果は, 次のように要約することができる.<BR>1) 着衣枚数は, 夏は, 男女ともに 「 2-3 」 の組合せの者が最も多く 60% を占めた. 冬は, 男子は「4-3」の組合せの者が 45%, 「 5-3 」の組合せの者が 28% で, 上衣の着衣枚数のほうが多かった.女子は男子に比し着衣枚数の組合せ別出現の範囲が大きく, とくに和服形式にその傾向は顕著であった.<BR>2) 男子の下着は, 夏は, 上衣は半袖シャツの着用者が 55%, ランニングシャツの着用者が 29%, 下衣は下ばきとしてさるまた・パンツ類の着用者が 85%, ブリーフの着用者が 11% であった, また, ロングパンツは84% の者に着用されていた.冬は, 長袖シャツ 1 枚の着用者が 64%, 長袖シャツ 2 枚の着用者が 21% で, 下衣は下ばきの上にズボン下またはタイツを着用している者が 97% あった.<BR>3) 女子の下着は, 夏は, 上衣はシュミーズ類を着用している者が最も多く 66% を占めた. 下衣は下ばきとしてズロース・ショーツ類の着用者が 49%, パンティの着用者が 18%, 3 ・ 5 分ショーツの着用者が 11% であった.また, 下ばきと最外衣の間にはシュミーズ, スリップ, ペティコート等を 93% の者が着用していた.<BR>冬は, 着衣形式によって異なるが, 上衣は, 和・洋ともに長袖シャツを着用している者が多かった.下衣は, 下ばきの上にズボン下, タイツ, パソティストッキング, 5 分ショーツ等を保温のための被服として着用していた.<BR>4) 防寒のための中衣としては, 男子はセーター・カーディガン類, ベスト類が多く, 着衣枚数の多い場合はそれらが互いに組み合わされて着用されていた. 女子は, 洋服着用者はセーター・カーディガン類, 和服着用者は半じゅばん, 長じゅばん, 袖なし半てんを着用していた.<BR>5) 提示した下着の要求項目を配慮していると回答した者は少なく, とくに男子は各項目とも 10% に満たなかった. 項目別では, 「 素材・品質」, 「 フィット性・ゆとり量」は夏, 冬ともに出現率は高いが, 季節別では, 夏は 「 べとつき感」, 「着脱のしやすさ」, 冬は, 「 軽さ」の出現率が高かった.
著者
深田 將揮
出版者
畿央大学
雑誌
畿央大学紀要 = Bulletin of Kio University (ISSN:13495534)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.23-29, 2019-06

畿央大学では、2014年度から1回生を対象とした教養英語授業でWEB上に日々の語学学習の記録を残す、eポートフォリオの取り組みを行っている。学習の振り返りや課外でのさらなる学びに繋がっている。しかし、授業を進めているうちに教室内外で学んだ内容や表現が実際の会話等に活かされるのは限られ、さらに英語学習のモチベーションを高め、英語学習を発展的に進め、さらに英語力を上げる契機になりにくいという課題が見えた。そこで、学んだ知識を実践的に使う機会を与えることで、学ぶ意欲を高め、さらには、英語力をさらに伸長する方法を模索するためオンライン英会話のEZ to Talkを導入した。その結果、事前事後のスピーキングテストにおいて一定の効果がみられ、また、事後のアンケート調査においても肯定的な意見が出た。
著者
南部 恵美 石川 綾美 江崎 哲也
出版者
山梨大学教育国際化推進機構
雑誌
高等教育と国際化 : 山梨大学教育国際化推進機構紀要年報 (ISSN:21893993)
巻号頁・発行日
no.6, pp.37-43, 2021-01-31

山梨大学では、授業のみならず、学生に対する英語学習支援もオンライン方式に切り替えている。新型コロナウィルス感染症の影響が拡大してからこれまで、高等教育機関でオンライン授業と対面授業の満足度などについての調査は行われているが、英語学習支援に関する調査・研究は見当たらない。そこで本研究では、英語学習に関するサービスを提供する「学生」(Student Assistants)に対する意識調査を行い、さらにコロナ禍前後に英語学習・留学個別相談を利用した「学生」の層を分析した。その結果、英語学習に関するサービスを提供する「学生」(Student Assistants)はオンライン方式を好む学生が多いことが確認され、英語学習・留学個別相談のオンライン方式への切り替えによって、利用した「学生」の層に変化があったことが明らかになった。
著者
飯塚 進
出版者
公益社団法人 日本地震学会
雑誌
地震 第2輯 (ISSN:00371114)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.365-374, 1976
被引用文献数
1

There is a remarkable discrepancy in the previous results on the temporal variations in seismic wave velocities related with the Matsushiro earthquake swarm that have been studied by many investigators. A result from the <i>V<sub>p</sub></i>/<i>V<sub>s</sub></i> method shows co-seismic anomaly, while all the data from the P-residual method indicate precursory anomaly.<br>To make clear the cause of this discrepancy, temporal changes in <i>V<sub>p</sub></i>/<i>V<sub>s</sub></i> ratio was reexamined by using the different set of data source from previous studies. Two kinds of velocity anomalies, namely, precursory and co-seismic or post-seismic anomaly were detected as the same as in the previous investigations.<br>Combining the present data with the data from previous studies, it was inferred that the precursory anomaly in seismic velocities might occur mainly in the zone of lower crust to the uppermost mantle, while the co-seismic or post-seismic anomaly might occur in the upper part of crust whose depth is not greater than 10km, underneath at and adjacent area of the Matsushiro earthquake swarm. In other words, the anomalous zone must have migrated from the deeper parts to the upper crust about the time when the swarm began.<br>The origin of these two anomalies were interpreted by a new model which takes thermal effects into consideration for earthquake occurrences.
著者
青木 邦夫 青木 朗 谷本 徳一 有田 昇
出版者
The Textile Machinery Society of Japan
雑誌
繊維機械學會誌 (ISSN:18838715)
巻号頁・発行日
vol.10, no.7, pp.546-551, 1957

研究目的ノンリント含有量多き原綿処理を対象とし, 連続したカーディングアクションにより, 開綿除塵能力を効果的に増大し, 混打綿工程の短縮と次工程の負荷を軽減し品質を向上せしめる機構を得ようとした.研究結果連続したカーディングアクションにより高度の開綿を行うためにスパイクシリンダ (またはソーティースワイヤシリンダ) を使用し, 開綿むらを防止するために特殊形状のペダルおよびガーネットローラを用いた.また, シリンダ下方の空気を安定せしめてノンリントの分離除去を良くし, かつ, スパイクにかかる綿房の針先よりの分離を確実にするため, シリンダ, ケージ間においてシリンダの切線方向にケージファンの吸気を入れ, 上記目的に適切な機講を得た.