著者
神田 健一 森本 信生 柴 卓也
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.49, no.6, pp.635-639, 2004
参考文献数
12
被引用文献数
3

アルファルファタコゾウムシは北米ではアルファルファの重要害虫であるが,西日本では蜜源用レンゲを加害して養蜂業に重大な被害を引き起こしている。2001年以降関東でも発生が確認されたため,神奈川を除く関東地方における分布を調査した。東京,千葉,埼玉,群馬の平野部ではほぼ全域に分布していた。茨城と栃木の北部ではアルファルファタコゾウムシを見つけることができなかった。アルファルファタコゾウムシはカラスノエンドウ,レンゲ,アカクローバ,シロクローバに生息していた。関東ではカラスノエンドウがもっとも一般的な寄主植物であった。関東の発生源について各県における発生年次と輸入農産物の検疫報告から考察した。
著者
萩原 守
出版者
東方學會
雑誌
東方學 (ISSN:04957199)
巻号頁・発行日
vol.139, pp.22-38, 2020-01
著者
二ノ宮 淳 荒井 章司
出版者
日本鉱物科学会
雑誌
岩鉱 : 岩石鉱物鉱床学会誌 : journal of mineralogy, petrology and economic geology (ISSN:09149783)
巻号頁・発行日
vol.93, no.7, pp.235-249, 1998-07-05
参考文献数
19
被引用文献数
1 5

ニュージーランド,オケテのベイサナイトおよびそのかんらん岩捕獲岩とメルトの反応物中のかんらん石,スピネルを記載した。かんらん石斑晶は二種類に大別できる。斑晶 (I) (コアでFo<sub>85</sub>-Fo<sub>76</sub>, リムでFo<sub>76</sub>) は小型で自形性が高く,非変形で,細粒スピネルを包有する。斑晶 (II) (コアはFo<sub>90</sub> 以下で均質,リムはFo<sub>85</sub>-Fo<sub>76</sub> の正累帯) は大型で,自形&sim;他形である。コアは変形組織を有し,リムのみスピネルを包有する。斑晶 (I) のうち,低Fe<sup>3+</sup> グループのスピネル (高Cr#) を包有するものは,かんらん岩中の斜方輝石とメルトの反応物起源,高Fe<sup>3+</sup> グループのスピネル (低Cr#) を有するものは,メルトから結晶化したものであろう。斑晶 (II) は外来結晶 (かんらん岩起源) 起源で,化学的,形態的に様々な改変を受けている。ピクライト玄武岩やアルカリかんらん石玄武岩のような,かんらん石斑晶に富む火山岩中のかんらん石斑晶は,メルトとかんらん岩との反応により,多起源性たり得る。
著者
杉山 清彦
出版者
満族史研究会
雑誌
満族史研究 (ISSN:13474669)
巻号頁・発行日
no.18, pp.61-66, 2019-12