出版者
京都大学図書館機構
雑誌
静脩 (ISSN:05824478)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.9-9, 2005-10
著者
片浦 弘道
巻号頁・発行日
1987

カルコゲナイド系非晶質半導体において短距離秩序が存在し長距離秩序が無いということは周知の事実であるが、これらの情報だけでは非晶質特有の様々な物性を説明するには不十分である。そのため最近ではさらに一歩進んだ中距離構造に関する研究が盛んである。非晶質As2S3やGeS2ではX線回折のFSDPの解析から20A程度の層状の構造相関があることが示唆されている。またラマン散乱や赤外吸収からは7A程度の相開距離が得られている。一方、共有結合のネットワークに着目すれば2配位のカルコゲン原子の存在により、カルコゲナイド系非晶質半導体は基本的に低次元ネットワークを組むと考えられる。これらの構造を特徴づけているのは、分子内の強い共有結合と分子間の弱いファンデルワールス結合であり、静水圧に対する応答を見ることにより中距離構造に開する情報を得ることが期待される。 そこで我々はカルコゲナイド系非晶質半導体As2S3を基準として、それに2配位のSを加えた事による系の秩序変化、また4配位のGeを加えたことによる系の秩序変化を、高圧下における光学測定によって調べる事を目的とし、Asx-S(1-x)系及びGeS2x-As2S3(1-x)系の基礎吸収端及びラマン散乱スペクトルの静水圧依存性を、ダイヤモンドアンビルセルを用いて約50kbarまで測定した。 Asx-S(1-x)系の基礎吸収端の圧力依存性をPenn-Phillips型2振動子モデルで解析することにより、As2S3からSの組成比が増加すると共に系のネットワークの次元性が低くなってゆくことが解った。またGeS2x-As2S3(1-x)系においてはGeS2の組成比が増加すると共に系の次元性は高次元化することが解った。さらにGeS2x-As2S3(1-x)系においては20kbar付近にEoの急激な変化が観測ざれ、それにともなうヒステリシスの振舞いなどから圧力によって誘起される構造変化が示唆された。具体的にはGeS2の3次元結晶に存在する空隙構造に類似し売構造が与隔質にも存在しそれが圧力によって潰れることによるものと推察される。 またAsx-S(1-x)系のラマン散乱の圧力依存性を特にボゾンピークと呼ばれる低波数域を中心として測定し、MBモデルで解析することにより、加圧により相関距離2σが減少・することが解った。これは加圧により等方性が増すことにより、基本的に異方性を持つ中距離秩序が乱されたためと考えられる。しかし高圧下におけるX線回折による結果とは違い、相関が消失するようなことはない。これはX線回折により見られる相関は層間の相関であり、ラマン散乱等で見られる相関は基本的に層内の相関であるという見方を支持する。また音速の加圧による増加はパルスエコー法による音速測定の結果と良い一致を示しMBモデルによる解析が正当性のあるものであることが示された。しかしながらGeS2x-As2S3(1-x)系においてGeS2の組成比の大きな試料、特にGeS2に対しては音速はバルスエコー法による結果と良い一致を示さず、10kbar付近までにボゾンピークが低波数側ヘシフトするという異常な振舞いを示した。これはこの圧力域で生じると思われる構造変化と深く関わっていると考えられる。
著者
玉城 英彦 池野 多美子 新井 明日奈 吉岡 英治
巻号頁・発行日
2010-10-26

「SW2010オープニング行事 北海道大学「持続可能な発展」国際シンポジウム : ひとり一人がすこやかに人間らしく生きる社会を目指して : わたしたちが直面する危機の原因を包括的に探る」分科会4 : 高齢社会の健康と介護:幸せとは?. 平成22年10月26日(火). 北海道大学学術交流会館, 札幌市.
著者
高橋 元貴
出版者
東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学研究系社会文化環境学専攻
巻号頁・発行日
2010-03-24

報告番号: ; 学位授与年月日: 2010-03-24 ; 学位の種別: 修士 ; 学位の種類: 修士(環境学) ; 学位記番号: 修創域第3555号 ; 研究科・専攻: 新領域創成科学研究科社会文化環境学専攻
著者
坂口 京子
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2006

制度:新 ; 文部省報告番号:甲2434号 ; 学位の種類:博士(教育学) ; 授与年月日:2007/2/27 ; 早大学位記番号:新4522
著者
早川 尚男
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:07272997)
巻号頁・発行日
vol.86, no.3, pp.402-406, 2006-06-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
高山 威雄 鈴木 武夫
出版者
東京帝国大学地震研究所
雑誌
東京帝国大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.8, no.3, pp.364-374, 1930-09-09

The present investigation is a statistical study on the relation between the sunspot activity and the destructive earthquakes in Japan (Formosa excluded) for 318 years from 1608 to 1925 (Fig.1). The method of this investigation is that, the number of destructive earthquakes which occurred for three years containing the year of snnspot maximum or minimum and the same in the other years, have been counted and reduced to the frequency in an equal duration, which at last were represented by the percentage frequency. Similarly, we calculated the earthquake percentage for five years of sunspot maximum or minimum
著者
小林 知勝
出版者
北海道大学大学院理学研究院自然史科学部門(地球物理学)
雑誌
北海道大学地球物理学研究報告 (ISSN:04393503)
巻号頁・発行日
vol.72, pp.257-268, 2009-03-15

A feasibility test of a kriging method is conducted for estimate of a strain field. In this test the kriging method is applied to man-made data and actual ground displacement data observed in Taiwan. It is investigated how well the method can reproduce the given strain field and extract the complex strain field of Taiwan. To clarify the merits/demerits of this method, we compare the results of the kriging to those inferred from other analysis methods; one is a conventional method in which a strain is directly calculated using a triangulation network and the other is a method incorporating a spatial smoothing procedure. The results demonstrate that the kriging method enables us to provide a largescale strain field spatially smoothly, and further to simultaneously extract a localized deformation. Additionally it is noteworthy that this method is robust for anomalous data, i.e., weights of anomalies are suppressed automatically. On the other hand, the standard triangulation method cannot stably extract a large-scale strain field and at a certain case artificial strain errors are produced. This method is very sensitive to anomalous data and/or even to small fluctuations (errors) of data. The method incorporating a spatial smoothing procedure that has been developed and applied in many recent studies can robustly evaluate strain components that are spatially dominant in the analyzed domain, but miss out a small-scale deformation due to the smoothing.
著者
小島 昌太郎
出版者
京都帝國大學經濟學會
雑誌
經濟論叢 (ISSN:00130273)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.449-450, 1921-09-01