著者
Shibasaki Masahiro Isomura Tomoko Masataka Nobuo
出版者
Royal Society
雑誌
Royal Society Open Science (ISSN:20545703)
巻号頁・発行日
vol.1, 2014-11-05
被引用文献数
10

恐怖を味わうとき人間のこころは活性化する? ヘビのイメージをみるとき判断力は亢進する. 京都大学プレスリリース. 2014-11-06.
著者
宮下 弘美
出版者
北海道大学大学院経済学研究科地域経済経営ネットワーク研究センター
雑誌
地域経済経営ネットワーク研究センター年報 (ISSN:21869359)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.145-166, 2017-03-29

2016年11月に,北海道旅客鉄道株式会社(JR 北海道)は,現行の運行在来線25線区のほぼ5割に相当する13線区を単独では経営が維持できないと公表した。「路線の見直し」によって,JR北海道の経営難は解決するのであろうか。本稿では,第1に明治以降の広軌改築か新線増設かという二つの大きな鉄道政策の流れの中で,戦後の国鉄を位置づけなおし,第2に北海道の鉄道輸送の特徴点を明らかにし,今後の鉄道維持の方向性について考察しようとするものである。前者からは,輸送力の改善が進まない中で高度成長をむかえた国鉄が,第3次長期計画での資金調達スキームに失敗して巨額の債務をかかえ,1980年以降に特定地方交通線をバスや第3セクターに転換していったものの,結局37.1兆円の債務がJR各社や国民に引き継がれていったことが明らかになる。JR北海道の経営難は,経営安定基金の運用益の減少が直接的な原因であり,それは歴史的に生み出されたといえた。後者についても,課題は残されているが,1965年度には,東海道線に収益が集約され,北海道では貨物輸送の割合が高いことがうかがえる。「路線の見直し」には,道内の鉄道が長年かけて敷設されてきた道民の財産であることを出発点にし,長期的,全国的な視野からの慎重な対応が求められるように思われる。
著者
北海道大学北キャンパス図書室
巻号頁・発行日
pp.1-26, 2019-04

北キャンパス図書室 オンデマンドガイダンス. 2019年4月22日(月). 北海道大学北キャンパス図書室, 札幌市.
著者
西浦 博
出版者
北海道大学 高等教育推進機構 オープンエデュケーションセンター 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)
雑誌
科学技術コミュニケーション (ISSN:18818390)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.101-105, 2021-08

筆者は理論疫学の専門家として,新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の傘下であるクラスター対策班で,新型コロナウイルス感染症の分析および対策に関する提言を2020年2月から7月まで行った.会見発表だけではなく,Twitter での発信も行うなかで,コミュニケーションの専門家の支援も受けた.現在の日本では,科学と政治の関係性が幼弱であり,専門家による政治への踏み越えや,政治による専門家への責任転嫁など課題が多い.このような状況を経た今,科学技術コミュニケーターが果たす役割は非常に大きなものになると思われる.科学技術コミュニケーターには,科学が発すべきメッセージの中枢のデザインにまで大きく影響を与えるような専門家になっていただきたいと希望する.
著者
鈴木 禄彌
出版者
北海道大学大学院法学研究科
雑誌
北大法学論集 (ISSN:03855953)
巻号頁・発行日
vol.55, no.6, pp.233-266, 2005-03-18
著者
大舘 智志
出版者
アカデミスト株式会社
雑誌
academist journal
巻号頁・発行日
2017-02-10

キューバソレノドンは、真無盲腸目のソレノドン科に属している頭胴長30cm、体重500~800グラム程度の哺乳動物です。真無盲腸目とは聞き慣れない言葉かもしれません。この分類群の設定と有効性には論議がありましたが、我々の最新の研究発表により真無盲腸目が有効であることがほぼ確実となり、そこには、モグラ科、トガリネズミ科、ハリネズミ科とソレノドン科が含まれています。ソレノドン科には、キューバに生息している今回の話題のキューバソレノドンと東隣のイスパニョーラ島にいるハイチソレノドンの2種しか現存しませんが、第4期の地層からはソレノドン属の別の2種が両島より出土しています。ソレノドン類は2種しか現存していないだけでなく、生息数も少なく絶滅危惧種です。ソレノドン類は唾液に毒を持ち、また原始的な形態や特異な形状からから生きた化石や珍獣などと称されています。
著者
Hosoda Yushi Kakui Keiichi
出版者
Taylor & Francis
雑誌
Marine biology research (ISSN:17451000)
巻号頁・発行日
vol.16, no.5, pp.390-395, 2020-05
被引用文献数
3

We describe a new pycnogonid species,Pantopipetta lenissp. nov., collected from 141-152 m depth in southern Japan, North Pacific Ocean.Pantopipetta lenisclosely resemblesPantopipetta auxiliataandPantopipetta oculatain having auxiliary claws on the legs, but differs from them in lacking dorsodistal tubercles on the lateral processes, having the first short distal article of palp shorter than combined length of the other three short distal articles, having one slight dorsal tubercle on the coxa 1 of legs, having a short dorsal tubercle on the coxa 3 of legs, and lacking a long dorsodistal tubercle on the femur of legs. The palp base (the short article-like structure proximal to the longest palp article) inP. lenisis articulated with the cephalon, i.e. it is actually an article. Although the palp base has been regarded as a lateral process of the cephalon, it is the first article of the palp inP. lenis.