著者
小馬 徹 Komma Toru
出版者
大修館書店
雑誌
月刊言語
巻号頁・発行日
vol.24, no.10, pp.98-99, 1995-10

特集・世界の民間信仰

5 0 0 0 Schwarz theory

著者
by Masahiro Iwano
出版者
Tokyo Metropolitan University
巻号頁・発行日
1989
著者
竹中 信介
出版者
麗澤大学大学院言語教育研究科
雑誌
言語と文明 = Language & Civilization (ISSN:21859752)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.131-151, 2014-03-31

「三種の神器」とは、日本神話に登場し、日本皇室に伝わる三種の宝物(「八咫鏡」「草薙剣」「八尺瓊勾玉」)のことである。「三種の神器」を構成する「鏡」「剣」「玉」の象徴的意味は、皇位継承のシンボルとしての役割ほど広く一般的に認知されていない。わが国では、歴史上、「三種の神器」の解釈論はいくつか存在するが、その中で展開されたのは主として天皇論との関わりにおける解釈であったものの、その解釈には単なる皇位継承のシンボルというだけでなく、その解釈者の宗教的、思想的背景を反映して形而上学的な多様性が認められる。さらに、本論では神道以外の諸宗教(仏教・道教・キリスト教)や文明圏(遼河文明)にも目を向け、シンボルとしての「鏡」「剣」「玉」に備わる多義性にも注目し、「三種の神器」の象徴的意味を比較文明・文化的視点から検討する。
著者
佐伯 琢磨 清野 純史
出版者
公益社団法人 日本地震工学会
雑誌
日本地震工学会論文集 (ISSN:18846246)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.1_34-1_43, 2014 (Released:2014-02-06)
参考文献数
11

東日本大震災は,かつてない広い範囲で甚大な被害をもたらし,ガソリンなどの燃料をはじめとする災害からの復旧・復興に欠かせない物資の供給が停滞した.本研究では,システムダイナミクスの問題解決手法を適用し,これらの問題の原因やボトルネックを探り,今後発生が予想される南海トラフ巨大地震などの広域災害において,懸念される同種の問題発生を軽減することを目的とする.
著者
越田 清和
出版者
明治学院大学国際平和研究所
雑誌
PRIME = プライム (ISSN:13404245)
巻号頁・発行日
no.22, pp.101-108, 2005-11

特集 : グローバリゼーションと「南」の農民―オルタナティブはすでに起こっている
著者
阿部 真郎 高橋 明久
出版者
一般社団法人日本応用地質学会
雑誌
応用地質 (ISSN:02867737)
巻号頁・発行日
vol.38, no.5, pp.265-279, 1997-12-10
参考文献数
21
被引用文献数
8 6

1995年1月の兵庫県南部地震の場合、主として花崗岩、真砂土地帯において崩壊、地すべりが多く発生した。大規模な地すべりが分布することで知られる東北地方・グリーンタフ地域においても激しい地震が発生した場合の地すべり挙動の予測が急がれる。1896年の陸羽地震、1914年の仙北地震は秋田県中央部に発生した内陸型(直下型)地震であり、多くの斜面災害を発生させている。とくに地すべりは震度6以上の地震によって発生しており、中新世前期から中期のグリーンタフ層の分布域では主に崩壊性の地すべりが、また鮮新世の砂岩、泥岩層分布域では初生すべりと思われる岩盤地すべりが多く発生している。これらの記録と現地に残る被災状況を検証した結果、東北施方・グリーンタフ地域における地震時の斜面変動形態の一部が明らかになった。すなわち、震度6の地震発生の場合、多くの斜面崩壊が、震度6〜7に達した場合には層理面に沿った初生岩盤地すべりが山地の尾根部に発生することがそれぞれ想定された。

5 0 0 0 随筆辞典

著者
柴田宵曲 [ほか] 編
出版者
東京堂
巻号頁・発行日
1960
著者
飯村周平
出版者
日本教育心理学会
雑誌
日本教育心理学会第59回総会
巻号頁・発行日
2017-09-27

問題と目的 心的外傷後成長(posttraumatic growth: PTG)は,トラウマあるいはストレスフルな経験との心理的な奮闘により生じるポジティブな変化を指す(Tedeschi & Calhoun, 1996)。その変化には,他者との関係の改善,新たな可能性の発見,人間としての強さの獲得,精神性の成長,人生に対する感謝に関する5つの領域が含まれる。これまでPTGは,レトロスペクティブな横断的調査に大きく依存した方法論に基づいて研究されてきた(Jayawickreme & Blackie, 2014)。そのために自己報告された成長が本当の変化を表しているのか,PTGの構成概念妥当性に疑問を抱く研究者も多い。Frazier et al.(2009)はこの疑問を解決するため,ストレス経験前後でPTG領域の現状の機能レベルを測定し,その差得点を実際のPTGと定義した。その際に作成されたのが,現状測定版のPTG Inventory(PTGI)である。Frazier et al.は,この尺度を用いて実際のPTGを測定し,従来のレトロスペクティブな方法で測定されたPTGとの関連を検討した。 本研究では,Iimura & Taku(2016)によって作成された日本人の子どもを対象とする現状測定版PTGI(Table 1)の再検査信頼性と基準関連妥当性を報告する。方 法手続き 2016年3月に第1調査(T1),2016年5月に第2調査(T2)を実施した。2つの調査間で,対象者は青年期のストレスフルなライフイベントとして高校移行を経験した。インターネット調査を用いて,参加者は日本全国から募集された。対象者 T1は310名(男子155名,女子155名,14―15歳)の中学3年生であり,そのうち262名(男子130名,女子132名,15―16歳)がT2に参加した。測定した変数 T1では,PTGの現状の機能レベル(Iimura & Taku, 2016),レジリエンス(徳吉・森谷,2014),Big Fiveパーソナリティ特性(小塩他,2012)を測定した。T2では,前述したT1に含まれる変数,PTG(Taku et al.,2012),中核信念の揺らぎ(Taku et al., 2015),出来事中心性(Berntsen & Rubin, 2006),侵入的反すう・意図的反すう(Taku et al., 2015),知覚されたサポート(岩瀬・池田,2008)を測定した。分析方法 現状測定版PTGIの再検査信頼性を検討するため,T1とT2における得点の相関係数を算出した。基準関連妥当性を検討するため,現状測定版PTGIのT1とT2の潜在差得点(McAdre & Nesselroade, 1994; i.e.,得点が正であればプラスの変化を示す)を算出し,他の変数との偏相関係数(現状測定版PTGI のT1潜在得点を統制)を計算した。結果と考察再検査信頼性 T1とT2における各合計得点間および各下位尺度得点間の相関はr = .35―.47(ps 基準関連妥当性 尺度全体の差得点は,T1の変数と大きな相関はなく,T2のレジリエンス(r = .14),勤勉性(r = .19),開放性(r = 15),中核信念の揺らぎ(r = .35),出来事中心性(r = .24),侵入的反すう(r = .17),意図的反すう(r = .19),知覚されたサポート(r = .18)と正の相関を示した(ps < .01)。これらの変数は,PTGの生起メカニズムを説明する理論モデルに含まれる(Calhoun & Tedeschi, 2006)ため,現状測定版PTGIで測定した変化は,PTGを反映している可能性が高いと考えられる。