著者
文 禎顥
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集. 人文・自然科学篇 = Journal of Nagoya Gakuin University (ISSN:03850056)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.145-171, 2019-01

本研究は,古代ギリシャ時代から始まり,修辞学的伝統と哲学的伝統という二つの型を有するリベラルアーツの歴史とその理念を紹介し,キリスト教におけるリベラルアーツの受容の一例,つまりリベラルアーツの一つである修辞学を聖書解釈の道具として用いた古代キリスト教教父アウグスティヌスにおけるリベラルアーツのキリスト教的受容について考察する。そしてこれらの議論に基づいてリベラルアーツ理念と向き合う際,一般教養科目の枠の中に位置づけられているキリスト教必修科目に求められる「アルス」(術)は何なのかについて論じることを目的とする。
著者
笹山 啓
出版者
東京外国語大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2014-04-25

2015年度はまず、7月4日東京外国語大学において開催されたスラヴ人文学会で、「60年代ソ連の地下文化と現代ロシアの『新しい言葉』」と題した発表を行った。これはソ連の神秘主義・実存主義的な傾向を持つ地下文化と現代ロシアにおける「ネオ・ユーラシア主義」のようなあらたなナショナリズム的イデオロギーの関係を扱うものであった。8月には、幕張メッセおよび神田外国語大学にて3~8日にかけて開催された国際中欧・東欧研究協議会(ICCEES)第9回世界大会に参加し、7日のパネルにてPelevin and ‘Counter-Culture’ in the Soviet Union(内容ロシア語)と題した発表を行った。これは従来注目されてこなかった、現代ロシアのポストモダン作家ヴィクトル・ペレーヴィンと、ソ連時代の非公式文化、とりわけ作家ユーリー・マムレーエフのインド哲学を下敷きにした思想との関係を論じたものである。この発表をまとめたプロシーディング集が東京外国語大学ロシア文学研究室より今年に入り発行され、そこでПелевин и 'контркультура' в Советском Союзеと題名をロシア語に改め、引用・註などの手直しをくわえた論考を発表した。11月8日、埼玉大学で開催された日本ロシア文学会全国大会にて「ペレーヴィンはなにから目覚めるのか」と題する発表を行った。これはペレーヴィンの初期作品に頻出する「夢」というモチーフを手がかりに、現在までペレーヴィンが一貫して描き続けている現実の虚構性というテーマの政治性を明らかにすることを試みた。2月には北海道大学・スラヴ・ユーラシア研究センターにて研究会での発表と資料収集を行った。
著者
佐藤 岳詩
出版者
熊本大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

本研究は、イギリスの哲学者I.マードックの道徳哲学から着想を得て、現代において主流となっているメタ倫理学理論の批判的再検討を行うものであった。規範的であるとはどのようなことか、という問題の検討に注力する現代メタ倫理学の在り方に対し、マードックやC.ダイアモンドらの道徳理論に基づき、道徳的であるとはどのようなことか、という観点から検討を加えることで、もう一度メタ倫理学の可能性を拡張し、様々な実践的問題をメタ倫理学の観点から扱う方途を示した。
著者
越 宏一
出版者
中世哲学会
雑誌
中世思想研究 (ISSN:03872971)
巻号頁・発行日
no.43, pp.1-49,図巻頭2p, 2001
著者
宇野 重規
出版者
地方財務協会
雑誌
地方税
巻号頁・発行日
vol.71, no.3, pp.2-7, 2020-03
著者
繁田 歩
出版者
日本哲学会
雑誌
哲学 (ISSN:03873358)
巻号頁・発行日
vol.2020, no.71, pp.149-158, 2020-04-01 (Released:2020-05-12)
参考文献数
17