著者
Yoshizawa Kazunori
出版者
The Research Faculty of Agriculture, Hokkaido University
雑誌
Insecta matsumurana. New series : Journal of the Research Faculty of Agriculture Hokkaido University, series entomology. (ISSN:00201804)
巻号頁・発行日
vol.78, pp.21-25, 2022-09

A new species of the genus Trichadenotecnum (Psocodea: Psocidae) belonging to the corniculum species group,Trichadenotecnum okuyamai, was described from Awajishima Island, Japan. This is the 25th species of the genus and the third species of the corniculum group recorded from Japan.
著者
池田 寛二
出版者
法政大学サステイナビリティ研究センター
雑誌
サステイナビリティ研究 = Research on Sustainability : The Academic Journal of the Research Center for Sustainability (ISSN:2185260X)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.7-27, 2019-03-15

「サステイナビリティ」という言葉は、現代社会に遍く通用している流行語のひとつである。だが、それゆえに、多方面の専門家らによって異なる観点から多様に意味づけられ、この言葉を用いた議論に少なからず混乱が見られることも事実である。本稿は、このような現状を踏まえて、サステイナビリティを、多義的な流行語もしくは標語としてではなく、「概念」として再検討することを目的とする。ここで「概念」とは、マックス・ウェーバーの言うところの、「経験的実在を思考により妥当な仕方で秩序づける」ための「装置」のことを指す。それは結果的に「理念型」、すなわち、無限に多様な経験的実在を構成する諸事象の連関を、それにどの程度近いか、または遠いかという観点から判断し叙述するための表現手段とするために、現実のどこかに経験的に見いだされることのない「ひとつのユートピア」概念として提示される。その際に、本稿で特に留意するのは、サステイナビリティの概念を「人新世(Anthropocene)」、すなわち、人間が地球環境に刻みつけた痕跡が人間以外の自然の巨大な力に匹敵するほどに地球環境の機能に大きな衝撃を与えるようになった産業革命期を起源とする時代に私たちが今生きている(その典型事例が気候変動)という地質学的な時代認識を前提にして検討することである。人新世の歴史観を踏まえ、シーレによるサステイナビリティの作業的定義とベッカーによる当該概念のコアにある三つの思考様式を手掛かりとし、さらに「トリプル・ボトムライン」や「サステイナビリティのトリプル・ヘリックス・モデル」、ケイトーのスキームなどサステイナビリティの概念をめぐる先行研究を参照しつつ検討した結果、本稿では、図1に素描されるように、人新世の自然、すなわち、自然が「(人間)社会が入り込んでいない自然」と「(人間)社会が入り込んだ自然」から構成されているという認識に立って、前者を「自然」、後者を「環境」と弁別したうえで、「サステイナビリティとは、社会と環境が持ち応え合う(bearable)関係で、環境と経済が育成し合う(viable)関係で、経済と社会が公平/公正を保障し合う(equitable)関係で重なり合っている状態を意味する」、そして環境と経済はいずれも社会関係に埋め込まれている、という定義を理念型として導き出すことができた。この理念型を再度シーレの作業的定義を参照しながら、倫理、科学、文化、世代間公正とサステイナビリティとの関連性を考察し、最後に、資本主義とサステイナビリティの関連性を検討した。その過程で、人間を人類として一様に捉える地球管理主義とそれを支える「地-権力」およびサステイナビリティを資本主義の枠組みに組み込んで無限の経済成長を喧伝する自然資本主義が、この理念型から遠ざかっていることを批判的に論じた。
著者
山守 一徳 松原 伸樹 Yamamori Kazunori Matsubara Nobuki
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践 = Bulletin of the Faculty of Education, Mie University. Natural Science, Humanities, Social Science, Education, Educational Practice (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.71, pp.1-13, 2020-02-28

大学のネットワーク内には、ウィルス感染に気付かずにいる利用者が少なからず存在し、被害が広がってしまう恐れがある。ウィルス駆除ソフトをダウンロードしてインストールできる環境にありながら、最新版をインストールせず無頓着に利用を続ける場合だけでなく、ウィルス駆除ソフトで検出されないウィルスが隠れていたりする。ネットワーク管理者は、ネットワークデータの挙動から怪しい端末を見つけることがあるため、そのために役に立つ手法を述べる。この提案する手法は、ネットワーク管理者だけでなく、Windows を利用する個々人にも役に立つ手法であり、自分のWindows パソコン上に怪しいマルウェアが動いているのではないかと心配になった時に調べて、マルウェアを突き止める方法である。
著者
藤澤 敦
出版者
Tohoku University
巻号頁・発行日
2015-03-05

論文
著者
Sawada A. Koga T.
出版者
American Physical Society (APS)
雑誌
Physical review e (ISSN:24700045)
巻号頁・発行日
vol.95, no.2, pp.23309, 2017-02-21
被引用文献数
10

We have developed a method to calculate the weak localization and antilocalization corrections based on the real-space simulation, where we provide 147 885 predetermined return orbitals of quasi-two-dimensional electrons with up to 5000 scattering events that are repeatedly used. Our model subsumes that of Golub [L. E. Golub, Phys. Rev. B 71, 235310 (2005)] when the Rashba spin-orbit interaction (SOI) is assumed. Our computation is very simple, fast, and versatile, where the numerical results, obtained all at once, cover wide ranges of the magnetic field under various one-electron interactions H' exactly. Thus, it has straightforward extensibility to incorporate interactions other than the Rashba SOI, such as the linear and cubic Dresselhaus SOIs, Zeeman effect, and even interactions relevant to the valley and pseudo spin degrees of freedom, which should provide a unique tool to study new classes of materials like emerging 2D materials. Using our computation, we also demonstrate the robustness of a persistent spin helix state against the cubic Dresselhaus SOI.
著者
加茂 豊策
出版者
静岡県地学会
雑誌
静岡地学 (ISSN:02850753)
巻号頁・発行日
vol.96, pp.19-29, 2007-11-18