著者
一瀬 孝
出版者
金沢大学理学部
雑誌
平成15(2003)年度科学研究費補助金 基盤研究(B) 研究成果報告書
巻号頁・発行日
vol.2001-2003, pp.16p., 2004-03-01 (Released:2017-10-05)

Trotter-Kato積公式,または,Lie-Trotter-Kato積公式は,ふつうHilbert/Banach空間の強位相で収束するものであった.非自明なときに作用素ノルムでも成り立つ場合があることを知ったことが,本研究の動機であった. 1.一瀬は,田村英男との共著論文,及び田村英男,田村博志,海外研究協力者V.A.Zagrebnovとの2編の共著論文(Commun.Math.Phys.2001)において,2つの非負自己共役作用素の和が自己共役ならば作用素ノルム自己共役Trotter--Kato層公式が最良の誤差評価O(1/n)で成立することを確立した.この結果は,考えている状況で最良の最終的結果である.実際,以前に,一方では,Kacの転送作用素とSchroedinger半群の差のノルム評価を経たB.Helffer(1994-95)の最初の結果を拡張する一瀬・高信(Commun.Math.Phys.1997,Nagoya Math.J.1998,Electronic J.Prob.2000))によるFeynman-Kac-Ito公式を用いた確率解析的研究,百目鬼・一瀬・田村英男(J.Math.Soc.Japan 1998)及び一瀬・田村英男(symptotic Analysis 1998)による作用素論的研究の結果を,他方では,Rogava(1993)に始まる抽象的に作用素ノルム自己共役トロッター・加藤積公式を証明するそれまでの,山瀬・田村英男(Integral Equations Operator Theory 1997,Osaka J.Math.1998),Neidhardt-Zagrebnov(Integral Equations Operator Theory, Lett.Math.Phys.1998)等の研究結果をすべて陽に含み真に拡張するものである. 2.更に,一瀬は,H.Neidhardt及びV.A.Zagrebnovとの最近の共著論文(J.Functional Analysis 2004)において,1で確立した作用素ノルム自己共役トロッター・加藤積公式を作用素和の場合から2次形式和の場合へ,一方の自己共役作用素が他方の自己共役作用素によって2次形式の意味でドミネイトされるとき,これらの作用素の定義域に関するある付帯条件の下に拡張し,最良の誤差評価と共に証明した.このドミネイションを仮定しないで証明できるかどうかは今後の問題であろう. 研究課題/領域番号:13440044, 研究期間(年度):2001–2003
著者
KUWABARA Tsukasa
出版者
鹿児島大学
雑誌
Discussion papers in economics and sociology (ISSN:1347085X)
巻号頁・発行日
vol.1701, pp.1-6, 2017-09-06 (Released:2017-09-12)
著者
茂木 俊伸
出版者
筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科応用言語学コース
雑誌
筑波応用言語学研究 (ISSN:13424823)
巻号頁・発行日
no.8, pp.15-28, 2001-12-25 (Released:2013-12-18)

『日本国語大辞典』第11巻の「過ぎる」(「すぎ=ない[=ぬ]」)の項(p.376)には、次の(1)のような例が見られる。また、国立国語研究所(1977)の比喩表現の調査・分類でも、比喩指標「にすぎない」の実現形の一つとして ...
著者
山本 歩 Ayumu Yamamoto
雑誌
日本文藝研究 (ISSN:02869136)
巻号頁・発行日
vol.68, no.特別号, pp.187-205, 2017-03-10 (Released:2017-12-16)
著者
伊藤 晋太郎
巻号頁・発行日
pp.一-一九三, 2017 (Released:2017-11-13)

早大学位記番号:新7589
著者
松本 和也
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2009 (Released:2016-11-23)

制度:新 ; 報告番号:甲2713号 ; 学位の種類:博士(学術) ; 授与年月日:2009/1/20 ; 早大学位記番号:新4902
著者
パウル ジャン 恒吉 法海
雑誌
ジャン・パウル 研究書・翻訳書
巻号頁・発行日
pp.1-325, 2017-11-05 (Released:2017-11-02)

詩文は戯れることができる。しかしただ現世的なものと戯れるのであって、天上的なものとではない。詩文は神々しい意味を持つに違いない現実を滅ぼしてはならず、反復してもならず、解読すべきであります。
著者
權 泰錫
巻号頁・発行日
2009-03-24 (Released:2013-07-10)

本研究はアニマトロニクスという映画やテーマパークなどで用いられるエンターテイメント用のロボット(アニマトロニクス)の顔表情の表現に関する研究である。ここでは、人間のように、顔表情の表現のできるロボットを、数少ない駆動ユニットを効果的に制御することにより、豊かな顔表情を実現するために、MU(Moving Unit;ムービングユニット)とその記述方法を提案し、実際の人間の表情と物理的及び心理的な測定を通して有効性について考察したものである。本研究では既存のエンターテイメント型のロボットの制作•制御等に使われている駆動ユニットやその記述方法等について分析し、その結果、Action Unit(AU;人間表情の記述方法の最小単位)の適用や表情筋を含む筋肉名称、動作部位、動作の描写などが混用して用いられていることがわかった。さらに被験者たちにAUで示される17種の基本的な動作をさせ、白黒濃度差法(Intensity Differences Method)によって顔の可動域分析の実験を行い、筋肉の動きに連動関係があることや一つの筋肉でも、複数のAUの組み合わせによるものがあることがわかった。これらの結果を踏まえ、人間の表情研究に用いられるAUやFACSをロボットの顔表情の制御に関連させてロボットのアクチュエータ制御のために新たにMUを提案した。MUは機械的な筋肉構造を考慮し、アクチュエータの作動を基盤にしたアニマトロニクスの顔表情及び、動作表現のための基本ユニットである。MUは全部で26個のMUグループで構成されるが、主要な19個のMUグループを用いて、62個のAUの表現が可能である。ここで提案するMUの有効性を検証するため、被験者(Aモデル)とこの被験者の顔を用いて制作したアニマトロニクス(Bモデル)の可動域を比較分析し、この提案した19のMUグループが効果的に作動していることがわかった。Aモデル、Bモデル、Cモデル(MUを用いて製作した顔筋肉アニマトロニクス)の代表的な基本表情(無表情、喜び、悲しみ、怒り、嫌悪、驚き、恐れ)に対してSD法による印象評価を行った。印象評価において人間の表情にほぼ近い形で物理的なMU制御の妥当性は見られるが、細部にわたっての制御に対してより繊細なムービングポイントの配置やロボットの表情の持つ記号的な意味解釈について更なる検討が必要であることがわかった。 This paper regards the study on the facial expression of animatronics, the process of making and operating the entertainment robots that look like real people or animals, used in films or theme parks. To realize the animatronics with rich facial expressions like human beings by efficiently controlling the smaller number of moving units than former robots, this paper proposes new MU (Moving-Unit) and its description methods, and presents the validity of the MU through the real face as well as the physical and psychological measurements. The moving units and their description methods for the production/control of existing entertainment robots are analyzed and their characteristics are compared with each other. As a result of analysis on the moving units of former facial expression robot, the muscle name, the moving part and the description of motions related with the application of Action Units (AU) have been used in mixture. In this study, an experimentee was asked to express the feelings with 17 AUs. As a result, it was found out that the linking relation of muscles and even a muscle could express multiple AU through the analytical experiment in the moving region of face by the Intensity Differences Method. Based on this result, the MU system was proposed as a new classification of action unit for the facial expression of robot. The MU is the basic unit to express the face and movement of animatronics based on the actuator’s operation in consideration of mechanical muscle structure. The MU is composed of 26 sub MU groups. But, with 19 main MU groups, the expression of 62 AUs expressions for face has become possible. To prove the validity of MU, the moving regions of the experimentee (Model A) and the Robot (Model B) produced through the face of experimentee were compared with each other. As a result, it was found out that the proposed MU were working effectively. For basic facial expressions of Model A, B and C (Facial Muscle Animatronics), the expressional evaluation was carried out by SD method. Through this research, it was found out that, for the physical expression of face technology of robot in the entertainment, its control method with the anticipation of facial expression to some degree could be effective through the real robot production. In the future, the relation between the facial expression and the MU technology should be studied more.