著者
鈴木 久晴
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:21888752)
巻号頁・発行日
vol.2017-MUS-115, no.6, pp.1-2, 2017-06-10

初学者の方向けに,音圧,粒子速度とインテンシティについて定義に触れ,測定方法について解説を行う.
著者
田村 治美
出版者
国際基督教大学キリスト教と文化研究所
雑誌
人文科学研究(キリスト教と文化) = Humanities: Christianity and Culture (ISSN:00733938)
巻号頁・発行日
no.49, pp.77-121, 2017-12-15

18世紀において、「科学」をめぐる諸状況は変化し、宇宙や自然現象、そして身体に対する眼差しが大きく変わってきた。それと共に健康や疾病の観念も変化し、音楽と身体の関わりもまた変化してきた。 これまで自然科学と音楽の関わりについては、主に、音響学理論が直接反映している調律法や和声理論について研究が積み重ねられてきた。近年では生理学や医学、精神医学、電磁気学などもまた音楽観や音楽現象に影響していることが指摘されている。 本稿では、18世紀後半に人々を魅了し大流行したにもかかわらず、健康をそこね死に至らしめるとまで噂されて音楽界から姿を消し、今もなお不思議な伝説の謎から解き放たれていない楽器「アルモニカ」について論述した。 アルモニカは、大きさの異なる複数のガラスの椀の縁をこすって音を発生させ、音楽を奏でる楽器である。この楽器の特異な点の一つは、18世紀、「科学」の転換期に、近代科学に重要な成果を残した二人の人物が、パリの社交界を舞台にそれぞれ独自の科学理論を掲げてその楽器に関わったことである。一人はアルモニカの発明者であり、雷の正体が電気であることを証明したベンジャミン・フランクリン、もう一人は近代力動精神医学の祖とされ、治療プロセスでアルモニカを用いたフランツ・アントン・メスメルである。ところが、二人はメスメルの理論体系をめぐって科学的対立軸に位置することとなり、メスメルの失脚によってアルモニカもその運命を共有することになった。 これらのいきさつについて、本稿では18世紀の神経学や電気の理論の進歩による生命観のパラダイムシフトを主軸に、音楽の心身への影響、フランクリンの電気理論、メスメルの動物磁気理論との関わりを調査し、それらがアルモニカの興亡にどのように影響したのかを分析した。その結果、アルモニカの流行と不名誉な噂の中での凋落が、18世紀の「生命科学」と音楽観との関係の中でうまれた必然的な帰結であることが指摘された。 18世紀以降、科学と音楽は専門分化の道をたどってきたが、共に自然や人間を対象にし、時代思想や社会の産物として照応関係にあると思われる。アルモニカの運命は、音楽が、生命をめぐる諸科学、すなわち医学、生理学、心理学、そして電気・磁気学とも深い相互関係をもっていることを教えてくれる。

1 0 0 0 OA テト攻勢再考

著者
木村 哲三郎
出版者
亜細亜大学アジア研究所
雑誌
アジア研究所紀要
巻号頁・発行日
vol.36, pp.87-115, 2009
著者
米山 多佳志
出版者
国士舘大学政経学部附属政治研究所
雑誌
国士舘大学政治研究 = Kokushikan University Political Studies (ISSN:18846963)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.85-116, 2020-03-16

目 次はじめに1.韓国軍の創設とその理念 1.1.韓国軍の創設過程 1.2.創設理念構築の背景 1.3.創設理念の形成過程 1.4.創設理念の具体化2.自衛隊の創設理念との比較 2.1.自衛隊の創設理念 2.2.日韓両国の創設理念の比較
著者
本多 牧生 Makio Honda
出版者
海洋研究開発機構
巻号頁・発行日
2004

北太平洋時系列観測研究
著者
勝原 達也 滝本 宗宏
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.48, no.SIG12(PRO34), pp.52-65, 2007-08-15

命令レベル並列性を高める有効な手法の 1 つとして、命令スケジューリングがある。特に、投機的実行を許す命令スケジューリングは、さらに並列度を高められる点で効果的であることが知られている。投機的実行は、元のプログラムに存在しなかった冗長性を導入する可能性があるので、1 つの命令をスケジュールするたびに共通部分式の削除を適用することが効果的である。本発表では、共通部分式の削除で取り除くことができない部分冗長性を扱う部分冗長除去に注目し、部分冗長除去に基づく大域命令スケジューリングを提案する。本手法は、あるプログラム点に対して、投機的命令スケジューリングを含むコードの上方移動を行うごとに、部分冗長除去のデータフロー解析を適用する。解析結果から最適化効果が認められる場合、実際にプログラムを変更することで、命令スケジューリングを実現する。部分冗長除去の性質は、プログラムの実行パスを長くしないことを保証し、大域命令スケジューリングで問題となる補償コードを最適なプログラム点に自動的に挿入する。また、本手法は、ループ構造を認識することなく、ループスケジューリング手法の 1 つである、ループシフティングを実現することができる。さらに本論文では、本手法を COINS コンパイラ・インフラストラクチャ上で実装し、最適化効果を検証する。
著者
中野 幡能 H. Nakano
雑誌
研究紀要
巻号頁・発行日
vol.9, pp.1-5, 1972-03-31