著者
藁科 智恵
出版者
日本宗教学会
雑誌
宗教研究 (ISSN:03873293)
巻号頁・発行日
vol.89, no.1, pp.27-52, 2015-06-30

二〇世紀初頭ドイツにおいて行われた「宗教的アプリオリ」という概念をめぐる議論は、多くの神学者、哲学者を惹き付けた。本稿では、ルドルフ・オットーの「宗教的アプリオリ」という概念をエルンスト・トレルチが展開した議論との対比において明らかにする。この概念における両者の共通点、相違点を明らかにすることにより、オットーが『カント・フリースの宗教哲学』『聖なるもの』において、当時取った態度、問題の解決方法の独自性がより明らかとなるだろう。このことは、ドイツにおける宗教研究を当時の精神的情況との関係において理解する上でも非常に重要となる。さらにこの議論は、当時の学問における認識と認識外のものをめぐる緊張を孕んだ関係、その学問自体を取り囲む精神的情況を明らかにする手がかりとなるだろう。
著者
石田 夏樹 尾形 わかは
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.200, pp.141-148, 2004-07-14
被引用文献数
1

公開検証可能な電子投票方式は,MIX-netに基づいた方式と準同型性に基づいた方式に大別することができる.前者では,投票者は投票内容を暗号化して公開するだけでよく効率的であるが,集計サーバは投票締め切り後に多入力のMIX-netを実行しなければならない.一方,後者では,集計サーバにとっては非常に効率的であるが,投票者の負担は前者と比べると大きくなってしまう.本稿では,準同型性に基づいた方式にMIX-netを併用することで,投票者の負担を少なくできる公開検証可能な電子投票方式を提案する.
著者
前川 輝光
出版者
亜細亜大学
雑誌
亜細亜大学国際関係紀要 (ISSN:09173935)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.33-79, 2005-03
著者
嶋田 典司 住吉 雅己 豊田 正司 佐藤 幸夫 小島 道也
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.65-73, 1974-03-15

国道6号線沿線の松戸市戸定地区および柏市豊町地区の土壌ならびに植物のPb, Zn, Cdによる汚染状況を調査し次の結果を得た.1.道路に近接した地点における土壌中のPbおよびZn含有率は顕著に高く,Cdについても一部地区で同様の傾向が認められた.また植物中のPb, Zn, Cd含有率はいずれも道路に近接した地点において高く,道路を中心に汚染が拡がっている状況が認められた.2.土壌中(表土)の重金属類の含有率は気象条件および季節によって変動した.変化の幅は道路に近い地点ほど大きかった.3.植物中のPb, ZnおよびCd含有率の変動は植物の種類によって異なったが,セイタカアワダチソウにおいては経時的に含有率が増加する傾向があった.4.下層土の各重金属含有率は表層土よりもかなり低かったが,道路に対する位置の関係については表層土と同様の傾向が認められた.