出版者
ほるぷ出版
巻号頁・発行日
vol.7, no.12, 1925-12
著者
樽野 博幸 河村 善也 石田 克 奧村 潔
雑誌
大阪市立自然史博物館研究報告 (ISSN:00786675)
巻号頁・発行日
no.71, pp.17-142, 2017-03-31

中部日本に位置する熊石洞は,数多くの後期更新世の哺乳類化石を産出している.その中には,ヤベオオツノジカ(Sinomegaceros yabei)とヘラジカ(Alces alces)の2種の大型シカ化石が多量に含まれている.本稿では,体骨の詳細な記載と計測を行い,ヤベオオツノジカとヘラジカの体骨の識別点を初めて明確に示した.またヤベオオツノジカの肢骨を中国産のSinomegaceros 属の種,ならびにアイルランド産のMegaloceros giganteusの骨と比較した.その結果,ヤベオオツノジカは中国産のSinomegacerosよりもはるかに大きく,M. giganteus と同程度の大きさであることを明らかにした.
著者
松尾 庸平
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.53, no.10, pp.770-773, 2016-10-18 (Released:2016-11-17)
参考文献数
7
被引用文献数
1

腰椎のキネマティクスは胸椎とは異なり,胸郭,肋骨による支持がないために大きな運動性と可動域を有する.また腰部脊柱管狭窄症・腰椎変性すべり症・腰椎変性側弯症などの変性疾患や腰椎圧迫骨折・腰椎破裂骨折などの外傷の好発部位となる.その理由としては,上位脊柱からの荷重や運動負荷が腰椎に集中するからであると考えられている.こういった疾患を治療するうえで,腰椎の解剖とキネマティクスへの理解は大変重要である.本稿では腰椎の解剖と疾患との関係性,キネマティクス研究の歴史について述べる.

2 0 0 0 入間市史

著者
入間市史編さん室 編
出版者
入間市
巻号頁・発行日
vol.近代史料編 1, 1988
著者
堀田正敦 編
出版者
巻号頁・発行日
vol.[153],
著者
館岡 孝
出版者
公益社団法人 日本植物学会
雑誌
植物学雑誌 (ISSN:0006808X)
巻号頁・発行日
vol.76, no.905, pp.391-394, 1963 (Released:2006-12-05)
参考文献数
10
被引用文献数
2 2

高等植物のシキミ酸生成に関して, 特に暗条件下の葉での生成を中心にしらべた.イチョウの成葉のシキミ酸含有量は野外のもので大きな日変化を示し, 夜間いちじるしく増加する. 葉を暗条件下においた場合も同様にその初期にいちじるしく減少し, その後で元の含有量に復し, さらに相当長時間, 比較的高い含有量が保持される. 微生物で明らかにされたと同様に緑葉においてもエノールピルビン酸リン酸やエリスロース-4-リン酸がシキミ酸生成の素材になっているならば, 暗くした葉でみられた一度低下した後の含有量の回復や, その後の長時間にわたるその保持は, すでに貯えられた糖類が解糖やペントースリン酸回路などを経て記の素材に変換し, これらからシキミ酸が生成されることを推測させる. そこでイチョウとユーカリの葉に種々の呼吸阻害剤を吸収させ, 暗所でシキミ酸生成におよぼす影響をみた. その結果2,4-ジニトロフェノールの阻害は最小で, NaN3, フロリジン, モノヨード酢酸,NaFではその生成がかなり抑制された.これらの結果から解糖が少なくとも暗所でのシキミ酸の生成にあずかっていると推定できる.
著者
広瀬 義成
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.81, no.7, pp.454-456, 1986-07-15 (Released:2011-11-04)
被引用文献数
1

しょうゆにJASができたのは, 加工調味料としては比較的に早期の部類で昭和38年である。それから現在に至るまで, 6回の規格改正があり, なかでも, 昭和48年の改正で現在の形態である6品種, 3方式. 3等級の規格で揃い, 翌昭和49年に第3者格付機関である (財) 日本醤油検査協会に検査が移譲された。その後順調に運営され一括できる程度のデータが揃ったとのことなので, 受検内容の傾向をまとめていただいた。