1 0 0 0 OA 明治丸要目考

著者
庄司 和民 Kazutami Shoji
雑誌
東京海洋大学研究報告 (ISSN:21890951)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.1, 2007-03-30

東京商船大学名誉教授
著者
谷川 千佳子 大友 光恵
出版者
聖徳大学
雑誌
看護学ジャーナル = Journal of the Institute Nursing Science Seitoku University (ISSN:2435354X)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.5-15, 2022

【目的】訪問看護ステーション(以下ST)の運営と労務管理に関する過去10 年の原著論文を概観し研究の動向を把握する。【方法】医学中央雑誌web を用いて「訪問看護AND(労働OR 労務OR ワークOR 運営OR 経営)」で検索した。包含基準(日本のST、原著、抄録あり、全文入手可、シソーラス用語に上記語句を含む、過去10 年分)と除外基準(会議録、検索語「ワーク」を意味しない語句、訪問看護でない)を満たす論文を対象とし、①研究デザイン、②発刊年と件数、③研究対象、④研究内容のカテゴリー化から分析した。【結果】43 編を採択論文とした。①分析的観察研究36 編(縦断研究1編、横断研究24 編、記述的研究11 編)、その他7編(尺度開発研究2編、統計データ解釈1編、文献検討4編)だった。記述的研究が相対的に少なくその分析は記述のコード化に偏っていた。②・③分析的観察研究36 編の研究対象者には「管理者」「看護師」「管理者と看護師双方」「利用者」があり2010 年代後半以降管理者対象の研究が増加していた。④研究内容は【経営管理】【人事管理】【労務管理】【労働問題】【働き方】【労働市場】に類型された。【結論】【経営管理】は14 編と最多で起業、経営管理行動や経営能力、悩み、困難感などステーション運営上の切実な課題が研究されていた。この10 年間にST 数は2倍に増加しており競合する事業所も増加した状況にある。訪問看護には市場競争と労働市場において二重に不利な状況にあると推察する。ST の運営と労務管理についての「経験」を、「構造」と「過程」、「実存性」と「理念性」の軸を掛け合わせて記述する研究の豊富化が必要である。地域包括ケアシステム構築推進、訪問看護事業の社会的期待が一層高まる現下にあって、学際的な視点からの研究が一層望まれる。
著者
杉山 明伸
雑誌
まなびあい
巻号頁・発行日
vol.11, pp.212-214, 2018-10-19
著者
青木 系展 柳澤 政生
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.227-228, 2019-02-28

本稿では,RGB-D SLAMにおいて従来の手法ではマッピングされない鏡やガラスを,超音波センサとLEDを用いることで検知及びマッピングを行う手法の実装について述べる.RGB-D SLAMはRGBカメラとDepthセンサを用いたVisual SLAM(Simultaneous Localization and Mapping) の一種であり,鏡や透明物体などのRGB画像内に特徴点を得られない物体に対してはマッピングすることが出来ない.また,赤外線を使用したDepthセンサにおいても物体表面での拡散反射が得られず測定が出来ない.そこで,カメラから既知の位置に存在するLEDの物体表面での鏡面反射を画像内に捉えることによって,鏡やガラスの鏡面の姿勢を推定する.また,本提案手法を実装することによって,実環境において本手法が有用であることを示す.
著者
川島 啓二
巻号頁・発行日
2016-03

目次研究体制・・・3執筆分担・・・5はじめに・・・7第一部大学の組織運営改革の事例研究調査の手順と事例報告の枠組みについて・・・15第1章金沢大学・・・17第2章福島大学・・・25第3章筑波大学・・・35第4章和歌山大学・・・43第5章九州大学・・・57第6章高知大学・・・75第7章香川大学・・・89第8章大阪府立大学・・・107第9章札幌大学・・・119第10章桜美林大学・・・129第11章和洋女子大学・・・139第二部学長調査からみた組織運営改革と教職員第12章調査の概要と調査対象について・・・153第13章大学の組織運営の現状・・・165第14章教育研究組織の改革・・・179第15章専門的職員の役割・・・187単純集計表(調査票形式)・・・201第三部大学の組織運営改革に関する考察第16章高等教育政策の影響・・・213第17章改革の背景・目的・意図・・・221第18章教教分離と学長の役割・・・229第19章組織分離の類型化(試論)・・・241第20章大学の組織運営改革と教職員の在り方の追究に向けた一視点・・・247本プロジェクト研究の到達点と課題 おわりに代えて・・・259講演録 大学のガバナンスとマネジメントの確立に向けて・・・265参考資料教教分離を実施している大学一覧・・・289教教分離に関する時系列表・・・293教教分離に関連する国の動き・・・294訪問大学組織図・・・297関連文献サマリー・・・309研究会の記録・・・325
著者
山田 親代 岩脇 陽子 森本 昌史 山中 龍也
雑誌
京都府立医科大学看護学科紀要 = Bulletin of School of Nursing Kyoto Prefectural University of Medicine (ISSN:13485962)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.1-14, 2017-12-25

ICUにおけるせん妄および亜症候性せん妄に関する文献を検討し、亜症候性せん妄の発症に関する要因を明らかにする。文献の選定はせん妄は医学中央雑誌Web版(ver.5)を用いて、「せん妄」「ICU」をキーワードに検索期間2000年~2016年で、原著論文・看護文献に絞り込み、この中から36件を選定した。研究内容別に、「せん妄予測に関するもの」「せん妄の発症率、発症要因に関するもの」「看護師のせん妄に対する認識に関するもの」「せん妄評価ツールに関するもの」に分類できた。亜症候性せん妄に関しては、医学中央雑誌Web 版においては1件もヒットしなかったため、海外文献を対象に文献検討を行った。CINAHL、MEDLINE を用いて「subsyndromal delirium」のキーワードで検索したところ97文献が検出された。重複する31文献を除外し66文献から解説、レビュー、介入研究を除外した。また、研究内容が、がん患者、療養場所が緩和病棟および介護施設であるものを除き、英語文献14文献を分析対象とした。研究内容別に、「亜症候性せん妄の発症率に関するもの」「亜症候性せん妄のリスクファクターに関するもの」「亜症候性せん妄の予後に関するもの」に分類することができた。 これらから、日本国内におけるICUのせん妄の発症率は7.6~60.9%であり、発症要因として、「年齢」「睡眠に関すること」「術後ICUへの入室」などであった。また、海外におけるICUの亜症候性せん妄の発症率は7.7~67.9%であり、リスクファクターはせん妄とほぼ同様の「高齢であること」「認知症の既往があること」「多くの既往歴があること」などの要因であることがわかった。ICUにおけるせん妄は多角的に研究されているが、亜症候性せん妄についての研究はまだ多くないことから、亜症候性せん妄の発症率および関連要因、予防的介入に関する研究の必要性が示唆された。
著者
岡田 保良
出版者
国士舘大学21世紀アジア学会
雑誌
21世紀アジア学研究 = Bulletin of Asian Studies (ISSN:21863709)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.129-151, 2022-03-15

世界遺産条約が提起する最上位の目論みは、多くの日本人が期待するような町起こしや観光資源化にあるのではなく、現状を放置すれば失いかねない自然と文化の価値を国際社会が協力連携して救済しよう、というものである。同時に、一群の登録された遺産やその候補遺産からもたらされる情報は、各国あるいは地域に固有の歴史や文化がどれほど多様かという状況を、最もコンパクトな形で私たちに知らしめてくれる。そうした観点から、西アジア地域に焦点を当てて今日の世界遺産事情を俯瞰する。
著者
土佐 昌樹
出版者
国士舘大学21世紀アジア学会
雑誌
21世紀アジア学研究 = Bulletin of Asian Studies (ISSN:21863709)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.25-51, 2022-03-15

This article explores a theoretical possibility of the “shaman manqué” by examining specific ethnographic examples. First, my field experience in South Korea over thirty years ago, which inspired me to coin this phrase, will be described. Even in societies with shamanistic tradition, it is commonplace to find persons who suffer from supernatural sickness but never reach a level to become shamans. The social significance of the “shaman manqué” is no less remarkable than the“authentic” shaman, but such perspective has been academically neglected. One of the reasons comes from the semantic overload of shaman and shamanism. Second, M. Eliadeʼs Shamanism will be critically re-examined, because this book contributed greatly to forming a transcendental significance of the shaman. Third, Shirokogoroffʼs Psychomental Complex of the Tungus, which gave ethnographic evidence to Eliadeʼs archetypal model, will be re-examined to retrieve the richness of reality that suggests an alternative interpretation. Forth, the case of South Korea will be re-presented to generalize the interpretation of the “shaman manqué.” In conclusion, it is suggested that modernity has not extinguished shamanism, but rather it contributed to flourishing of shamans manqué. If this hypothesis is right, it demands a new model of human mind based on hybrid subjectivity in contrast to total displacement of subjectivity enacted by the shaman.
著者
神田 翔太郎
出版者
国士舘大学21世紀アジア学会
雑誌
21世紀アジア学研究 = Bulletin of Asian Studies (ISSN:21863709)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.97-117, 2022-03-15

イラク中部、ディヤラ川流域のハムリン盆地(現ハムリン湖)では、メソポタミアの長方形のプランをもとにした伝統建築から逸脱した円形建物がジェムデッド・ナスル期のテル・グッバ第Ⅶ層から発見されている。この時代の遺跡は他に確認されていないが、次の初期王朝時代Ⅰ期には、円形遺構、墓域を持つ遺跡が複数確認されるようになる。つまり、遺跡数の増加が指し示すことは、人口の増加がこの地域、この時期にあったということをうかがわせる。これを踏まえて本稿では、各遺跡の位置関係から、遺跡毎で機能(祭祀、行政、墓域)が分化し、それぞれが連帯した形で社会生活が営まれていたということを考察した。さらに、これらの遺跡からは、メソポタミアの土器の中でも特徴ある緋色の顔料を使った「スカーレット・ウェア」が出土している。これを踏まえて、彩文土器の機能論についても言及した。
著者
三田村 理恵子 Rieko MITAMURA 藤女子大学人間生活学部食物栄養学科・藤女子大学大学院人間生活学研究科食物栄養学専攻 Department of Food Science and Human Nutrition Faculty of Human Life Science and Division of Food Science and Human Nutrition Graduate School of Human Life Science Fuji Women's University
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.31-35, 2011-03-01

ヘルスツーリズムとは、医科学的な根拠に基づく健康回復・維持・増進につながる観光である。本研究では、思春期の女性を対象としたヘルスツーリズムを企画し、その中で望ましい食生活を実践できるよう食育を行った。ツアー前に実施した食事調査の結果、脂質の摂取量が目標値である総エネルギーに占める割合30%未満を超えていた。食品群別摂取量では、野菜の摂取量が160gと目標値である350gに達していなかった。また菓子類の摂取量が過剰であった。そこで食事バランスや野菜摂取の重要性を伝える講義を行い、バランスのよい食事をツアーで提供したところ、一食で235gの野菜を使用した料理にもかかわらず、71%の参加者が「野菜の量は気にならず食べることができた」と回答した。ツアー後に行った食事調査の結果、脂質の摂取量は有意に低下し目標値に近づいた。また菓子類の摂取量が少なくなったことから、ヘルスツーリズムでの食育は、食生活改善のための意識を高め、望ましい食生活への実践につながったと思われる。