著者
下田 和宣
出版者
宗教哲学会
雑誌
宗教哲学研究 (ISSN:02897105)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.58-71, 2017-03-31 (Released:2017-06-01)

Das Ziel des Aufsatzes liegt darin, die philosophische Beschreibung der Religionsgeschichte von Hegel in Berliner Zeit als ›Philosophie der Religionsgeschichte‹ zu formulieren. Im Rahmen der Geistesphilosophie Hegels gilt die Entwicklung der geschichtlichen Kulturreligionen als Realisierung des Religionsbegriffs. Hier tauchen weder Gottestheorie noch Gefühlsmoment, sondern kulturelle geschichtliche Phänomene wie Mythen und Kulte als ein zentrales Thema auf. Hinter dieser eigenen Problematik der Hegelschen Religionsphilosophie, welche die Sache der Religion für die Beziehung zwischen Gott und Menschen hält, lässt sich seine Strategie gegen die sich wesentlich an einen Ursprung orientierte traditionelle Denkart erkennen. Hegel versucht nun eine neue Art des Philosophierens aufzuzeigen, indem er aus der geschichtlichen Entwicklung der religiösen Erscheinungen eine vor-begriffliche Phase der Gestaltung des philosophischen Denkens herausarbeitet. Die Philosophie als Religionsgeschichte erschließt nämlich eine Möglichkeit, sich selbst im Kontext der Kultur zu erkennen.
著者
安藤 大成 下田 和孝 隼野 寛史 宮腰 靖之
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.82, no.3, pp.298-305, 2016 (Released:2016-06-07)
参考文献数
29
被引用文献数
1 1

サケの雌 5 尾(4 年魚)と雄 9 尾(3 年魚の雄 3 尾,4 年魚の雄 3 尾及び 5 年魚の雄 3 尾)を用いて総当たり交配を行い,稚魚の成長に影響する要因を雄親のサイズと年齢の違いから検討した。また,稚魚の体重に関する遺伝率の推定を行った。雄親の体重と稚魚の体重に明瞭な関係は見られなかったが,5 年魚の雄親から作出した稚魚の体重は 3 年魚や 4 年魚の雄親から作出した稚魚に比べて小さい傾向にあった。遺伝率は稚魚の成長に伴い高くなっていた。これよりサケの雄親の年齢は稚魚の成長に影響する要因の一つであると考えられた。
著者
堀田 大地 成冨 志優 丹野 良介 下田 和 柳井 啓司
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.4Pin110, 2018

<p>本研究では,深層学習技術を用いて,食事の見た目はそのままに,カテゴリのみ を変える食事画像変換を実現する.例えば,牛丼をどんぶりの形状や見た目はそ のままに天丼や親子丼,海鮮丼などに自由に変換することを実現した.本研究で は,CycleGANの手法を拡張し,1つの変換ネット ワークで複数のカテゴリへと変換可能とするconditional CycleGANを用いた食事 画像変換手法を提案する.Twitterから長期間にわたって収集した23万枚の食事 画像を利用することによって,高画質な食事画像変換が実現できることを示す.</p>
著者
三池 忠 田原 良博 山口 由美 原田 拓 安倍 弘生 楠元 寿典 沼田 政嗣 蓮池 悟 山本 章二朗 児玉 眞由美 永田 賢治 林 克裕 下田 和哉
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.105, no.9, pp.1362-1366, 2008 (Released:2008-09-05)
参考文献数
11
被引用文献数
1

症例は66歳男性.潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis; UC)を合併したC型慢性肝炎(chronic hepatitis(C); CH(C))に対して,インターフェロン(interferon; IFN)βの投与を行った.投与前の内視鏡的重症度は中等度であったが,投与開始後8週間で内視鏡的重症度は軽度となった.しかしIFN投与終了後は再び内視鏡的重症度は中等度となり,増悪を認めたため,IFN投与にて潰瘍性大腸炎が改善したと考えられた.
著者
下田 和孝
出版者
北海道立水産孵化場
雑誌
北海道立水産孵化場研究報告 (ISSN:02866536)
巻号頁・発行日
no.63, pp.21-23, 2009-03

動物の安定同位体比はその餌料生物や栄養段階と良く対応することが知られ、様々な分野で生態学的指標として盛んに利用されている。安定同位体解析では、餌生物と捕食者間での安定同位体比の濃縮係数や、餌の安定同位体比が捕食者の体組織の値に反映されるのに要する時間(ターンオーバータイム)などの基礎的知見が重要であり、これらが生物種によって異なることや、組織や体サイズによっても変化することが知られている。魚類においても安定同位体解析は餌資源の推定などに活用されているが、濃縮係数やターンオーバータイムが明らかにされている魚種は少なく、今後様々な魚種について知見の集積を進める必要がある。本研究ではサクラマス稚魚の筋肉について飼育環境下で炭素・窒素安定同位体比のターンオーバータイムを測定した。
著者
成沢 淳史 下田 和 柳井 啓司
出版者
人工知能学会
雑誌
2018年度人工知能学会全国大会(第32回)
巻号頁・発行日
2018-04-12

本研究では文字のフォントの自動生成, 自動変換のタスクに取り組んでいる.従来のフォント生成のタスクでは文字をいくつかのストロークから成り立つものとしモデル化を行い作成する\\手法が取られてきた.それに対して, 本研究では深層学習により, 画像中のフォント画像ないしパターン画像からストロークに相当\\する特徴を自動で抽出し,変換元のフォントから任意のデザインパターンへの変換に挑戦している.この仕組みにより手書き文字のような個人ごとのオリジナルフォントの作成が用意にできるようになる.実験ではケチャップ文字を始めとしたユニークな質感パターン画像セットを作成し,深層学習のクロスドメイン学習による手法と Neural Style Transfer の手法とを組み合わせ, 生成結果の可読\性を改善した.
著者
一杉 正仁 菅谷 仁 平林 秀樹 妹尾 正 下田 和孝 田所 望 古田 裕明
出版者
獨協医科大学
雑誌
Dokkyo journal of medical sciences (ISSN:03855023)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.175-178, 2008-10-25
被引用文献数
1

マークミスが生じやすい試験問題を明らかにするために,同一受験生を対象に,問題の種類や解答肢数の違いといった質的な変化あるいは問題数の変化がマークミスの発生頻度におよぼす影響を検討した.医学部6年生が4パターンの試験(530問,複択問題6.8 %;1130問,複択問題2.0 %;530問,複択問題11.8%;530問,複択問題57.2%)を受験し,それぞれにおけるマークミスの発生頻度を調査した.問題数が約2倍になっても,複択問題のしめる割合が低下するとともに,1人当たりのマークミス発生率は有意に低下した.問題形式および問題数が同じ場合,複択問題のしめる割合が4.8倍に増加すると,1人あたりのマークミス発生率は2倍に増加した.問題数を増加させるより,複択問題のしめる割合を増加させた方が,マークミスを誘発しやすいことがわかった.したがって,今後は複択問題のしめる割合を増加させた試験問題を利用して,マークミスの予防対策を講じることが有効と考える.
著者
下田 和孝
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.78, no.4, pp.754-757, 2012 (Released:2012-09-08)
参考文献数
36
被引用文献数
5 9 2
著者
下田 和孝 中野 繁 北野 聡 井上 幹生 小野 有五
出版者
北海道大学
雑誌
北海道大学大学院環境科学研究科邦文紀要 (ISSN:09116176)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.17-27, 1993-03-30
被引用文献数
9

魚類群集への人為的影響を評価する目的で,知床半島の8河川で魚類相を調査し,標識再捕獲法による個体数推定を行なった.さらに,3河川では,知床半島の淡水域における優先魚種であるオショロコマについて,個体群構成を調査した.これらの調査の結果,国立公園に指定されているために,比較的良く自然状態が維持されてきた知床半島においても,魚類群集は砂防・治山ダムや遊魚などの人為的を受けていると考えられた.1.3科5属8種の魚類を確認した。これらの魚類は遡河回遊魚(カラフトマス,サクラマス,シロサケ),両側回遊魚(カンキョウカジカ,エゾハナカジカ,ウキゴリ,ミミズハゼ)および陸封魚(オショロコマ)の3タイプに大別された.2.遡河回遊魚は,堤高の小さい落差工の上流域においても生息が確認されたが,その上流に位置する堤高の高い落差工によって,遡上が制限されていると推定された.3.小型の底生性魚類である両側回遊魚の分布域は,主に最下流に位置する落差工よりも下流域に限定され,遡河回遊魚は遡上可能な堤高の小さい落差工であっても,両側回遊魚の遡上を制限している可能性が大きい.4.オショロコマの生息密度は,堤高の大小にかかわらず,落差工の上流・下流間では差異は認められなかった.しかしながら,砂防・治山ダムの設置にともなう土砂堆積のため,河床地形が改変されている場所では,オショロコマの生息密度は,自然河川に比べかなり低かった.5.遊魚漁獲による影響を受けやすいと考えられる河川のオショロコマは,河床地形が自然状態を維持している場合であっても,そうでない河川に比べ,生息密度が低いかあるいは,個体群構成が小型低年齢であった.
著者
下田 和宣
出版者
京都大学文学研究科宗教学専修
雑誌
宗教学研究室紀要 (ISSN:18801900)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.31-52, 2013-11-29

Phänomenologie des Geistes (1807) konzipierte Hegel bei der ersten Publikation als ein zum philosophischen System einführender Teil. Später in den zweiten und dritten Auflagen der Enzyklopädie (1827, 1830) kritisiert er selbst dagegen so ausdrücklich das bewusstseinstheoretische Denkmodell dieses Hauptwerkes, dass der Phänomenologie die Rolle der "Einleitung zu Wissenschaft" nunmehr entzogen wird. Das Ziel meines Aufsatzes liegt also darin, anhand dieses Wandels die Eigentümlichkeit der sozusagen "Spätphilosophie" Hegels zu verdeutlichen. Eine neue Denkweise Hegels spiegelt sich in der Konzeption von "Zeugnis des Geistes" wider. Mit diesem aus dem Christentum herkommenden Wort schildert er eine Genealogie in der europäischen modernen Zeit, nämlich vom lutherischen Protestantismus über den Jacobischen Standpunkt des "unmittelbaren Wissens" bis zur Hegelschen Religionsphilosophie. Die Idee, dass der Geist sich selbst zeugt, zeigt Hegel zufolge nicht mehr eine religiöse Bekenntnis, sondern die philosophische selbstbezügliche Struktur der "in sich vermittelten Unmittelbarkeit", deren theoretische Potentialität sich zu seiner Betrachtung der Religionsgeschichte erweitern lässt. Der Unterschied zwischen Jacobi und Hegel taucht insofern deutlich auf, als Hegel den doppelten Charakter vom "Zeugnis des Geistes" interpretiert. Einerseits erläutert Hegel zwar darin ebenso wie Jacobi die sichselbstoffenbarende Bewegung des Geistes. Aber zugleich betont Hegel ein anderes, sich selbst verbergendes Moment der Religion als Gestaltung zum historisch Positiven (bzw. bildliche Symbole, Mythen und Kulte): anders als Philosophie im Bereich des "Begriffs" manifestiert sich der Geist durch die unbekannte, undurchsichtige Dimension der "Vorstellung". Bemerkenswert ist, dass hier Hegel ein gar nicht auf die Philosophie reduzierbares Forschungsgebiet der "Religions"-philosophie erschließt. Die Aufgabe, die Religionsgeschichte als komplexe Bewegung von "Entkleidung/Bekleidung" des Geistes darzustellen, kann Phänomenologische Denkweise nicht erfüllen, weil sie wesentlich von der Erfahrung zur Wissenschaft linear übergeht. So läßt sich das "Nachdenken" über die kulturgeschichtlichen Phänomene als ein Typus vom "post-phänomenologischen" Denken der Hegelschen Spätphilosophie bezeichnen.
著者
一杉 正仁 菅谷 仁 平林 秀樹 妹尾 正 上田 秀一 下田 和孝 田所 望 古田 裕明 Masahito Hitotsugi Hitoshi Sugaya Hideki Hirabayashi Tadashi Seno Shuichi Ueda Kazutaka Shimoda Nozomu Tadokoro Hiroaki Furuta 獨協医科大学国試教育センター 獨協医科大学国試教育センター 獨協医科大学国試教育センター 獨協医科大学国試教育センター 獨協医科大学国試教育センター 獨協医科大学国試教育センター 獨協医科大学国試教育センター 獨協医科大学国試教育センター Medical Education Center for National Examination Dokkyo Medical University School of Medicine Medical Education Center for National Examination Dokkyo Medical University School of Medicine Medical Education Center for National Examination Dokkyo Medical University School of Medicine Medical Education Center for National Examination Dokkyo Medical University School of Medicine Medical Education Center for National Examination Dokkyo Medical University School of Medicine Medical Education Center for National Examination Dokkyo Medical University School of Medicine Medical Education Center for National Examination Dokkyo Medical University School of Medicine Medical Education Center for National Examination Dokkyo Medical University School of Medicine
雑誌
Dokkyo journal of medical sciences (ISSN:03855023)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.77-81, 2010-07-25

試験におけるヒューマンエラーの実態を明らかにし,予防教育の効果を検証するために,医師国家試験模擬試験を利用して受験生がおかすヒューマンエラーを包括的に調査解析した.医学部6年生が2回の医師国家試験模擬試験を受験し,自己採点結果と,マークシートによる機械的採点結果を対比した.2回の試験を通じて,受験生1人が1回の試験で平均1.4個のエラーをおかしていた.エラーの分類別頻度では,2肢選択すべきところを1肢しか選択しなかったエラーが49.1%,1肢選択すべきところを2肢以上選択したエラーが31.6%,選択したものと異なる記号をマークしたエラーが10.5%と続いた.全ての受験者(全受験者)と,2回の試験に参加した受験者(2回受験者)に大別してエラーの発生頻度,エラーの内容について比較した.2 回受験者は,1人当たりがおかすエラー数および2問以上のエラーをおかす人の割合ともに2回目の試験で有意に減少していた. これは,受験者自らがエラーの実態に気付き,そして適切な助言のもとに注意を払って試験に臨んだ結果と思われる.試験におけるヒューマンエラーの実態を明らかにし,それを最小限にくい止める対策は,単に医師国家試験における失点防止だけでなく,ミスをおかしてもそれに気付き,問題解決ができるようなerror tolerantの考え方を養う上でも重要と思われる.We analyzed inadvertent human errors made by 6thgrade medical students during two trial examinations madeup of 500 multiple-choice questions where either one or twocorrect answers were required. Forty and 39 students, respectively,took the two examinations. Students averaged1.4 errors each during the examinations. Most errors( 80.7%) involved selecting the wrong number among the answeroptions( i.e. when a two option selection was required,only one option was selected). The students who had takenboth examinations made significantly less errors in the latterexamination than the former. Furthermore, the prevalenceof students who had made more than one inadvertenterror was significantly lower among students who tookboth examinations. We showed the effectiveness of interventionregarding inadvertent errors during 500 multiplechoicequestion examinations and of educating the studentsabout preventive measures. These results might have auseful application to improved safety promotions based onerror-tolerant theories.