著者
中島 恵
出版者
東京経営短期大学
雑誌
東京経営短期大学紀要 (ISSN:09194436)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.1-27, 2016-03-30

世界のディズニーランドのアトラクション開発は誰がどのように行っているのか。米ディズニー社の子会社のイマジニアリング社に勤務するイマジニア(芸術家・技術者)が研究開発,設計を行っている。どのような経緯で設立され,ここまで成長してきたのか黎明期から考察する。
著者
井澤 美苗 信野 明美 西村 友宏 登美 斉俊 中島 恵美
出版者
日本香粧品学会
雑誌
日本香粧品学会誌 (ISSN:18802532)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.197-200, 2013-09-30 (Released:2014-10-29)
参考文献数
9

Recent clinical research utilizing noninvasive functional measurement techniques has indicated that placebo effects might be therapeutically useful, because clear responses to placebo administration have been observed in patients' brains. Both physiological and mental states are affected by placebo and a role of brain receptor(s) was suggested. Factors influencing the placebo effect are the Pavlov reaction, expectation, cognition, and conditioning. Further, the nocebo effect is a negative reaction caused by anxiety, which acts as a confounding factor. Different outcomes may be obtained depending upon whether the placebo effect is evaluated in terms of objective or subjective responses. Correlation analyses of outcomes from various clinical trials indicate that placebo improves subjective response more effectively than objective parameters. Psychosocial care of patients is an important aspect of welfare, and a better understanding of the mechanism of the placebo effect will be helpful in this regard. Cognitive therapy is well known to be as efficacious as antidepressant medication for treating depression. Therefore, we studied the relationship between activity in the cerebral prefrontal area and counseling intervention. Aromatherapy is known to be effective to improve mood. We thus evaluated the influence of counseling on the efficacy of aromatherapy in healthy young women. Participants in a room filled with the fragrance of bergamot completed both a self-reported questionnaire (motivation, feeling of drowsiness and general fatigue) and multi-dimensional fatigue inventory-20 (MFI-20). Further, as an objective measure of changes in stress, blood flow in the inferior frontal cortex was evaluated by near-infrared spectroscopy (NIRS). MFI-20 showed that the combination of aromatherapy with counseling significantly improved both brain activity and motivation, as compared to aromatherapy alone, though the self-reported questionnaire showed no significant difference. Regional blood flow in the inferior frontal cortex was significantly decreased by exposure to aromatherapy with counseling, compared to aromatherapy alone (p<0.05). The value of the NIRS-derived laterality index (LI), which is considered to be a measure of stress, was decreased by aromatherapy with counseling. Thus, we confirmed that the combination of aromatherapy with counseling intervention significantly improved mood and stress. Our results also demonstrated that counseling intervention increased the effectiveness of aromatherapy.
著者
甲斐 祥吾 笹原 紀子 野村 心 芝尾 與志美 中島 恵子
出版者
一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
雑誌
高次脳機能研究 (旧 失語症研究) (ISSN:13484818)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.320-329, 2016-06-30 (Released:2017-07-03)
参考文献数
29

左内頸動脈閉塞に起因する脳梗塞後に, 高次脳機能障害による社会的行動障害として万引きを繰り返し, 時刻表的行動, 失語症を呈した症例を経験した。今回, 責任病巣から先行研究と比較・検討したうえ, 万引きの対象品, 要因等を行動観察により評価した。介入内容として, 多職種の協力体制のもと, (1) 万引きの対象は特定の嗜好品であったことから金銭管理, 嗜好品の保管, チェックリスト作成を行い, (2) 時刻表的行動をプラスの側面と捉えて買物・摂食をスケジュール化したことで, 万引きは消失した。今回, 前頭葉に損傷がなく, 一側性の病変により常同的な食行動異常を呈する万引きに対しては, 環境の構造化により, 不適切行動が早期に消失する可能性が示された。これらのことから, 病巣と行動観察から原因を評価し, 地域生活にわたるまで多職種で関わることが, 万引きのような触法行為を伴う社会的行動障害にも有効であると示唆された。
著者
甲斐 祥吾 青山 昌憲 吉川 公正 中島 恵子
出版者
一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
雑誌
高次脳機能研究 (旧 失語症研究) (ISSN:13484818)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.413-420, 2017-12-31 (Released:2019-01-02)
参考文献数
17

今回, 重度の記憶障害, 社会的行動障害を呈した若年高次脳機能障害者が, 主介護者であった母親の急逝により突如独居となったため, 多機関多職種による生活自立への支援をした。症例の障害特性, 対応方法などについては言語聴覚士である筆者が各支援者へ実際場面で説明した。独居開始直後はインフォーマルな支援を行い, 社会資源が整った後は住居の変更や問題事案発生ごとにケア会議を開催した。作話や問題行動に対して不満を助長しない対応を図り, 現実検討能力の向上に対して家計簿作成を支援した。 その結果, 地域での独居生活を4 年間継続している。高次脳機能障害者の地域支援では問題が生じた場合に迅速に支援を受けられる体制を整える必要があり, 病態認識の低い症例でも統一した声かけや対応方法をとる人的環境の構造化により独居継続が可能と示唆された。さらに, 高次脳機能障害の専門職種がヘルパーなどの直接援助者と協働することが必須と考えられた。
著者
中島 恵
出版者
慶應義塾大学アート・センター
雑誌
Booklet (ISSN:13420607)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.130-178, 2008

Workshop Now 51. ワークショップ論2. 芸術2-1 現代芸術2-2 芸術教育2-3 演劇2-4 ダンス・身体表現2-5 芸術療法3. 心理学・精神医学・心理療法3-1 対人関係3-2 集団における人間関係・集団力学3-3 心理劇療法3-4 集団心理療法3-5 グループアプローチ4. 教育4-1 学校教育4-2 学校における参加型・体験型学習方法4-3 開発教育・グローバル教育における参加型・体験型学習5. まちづくり6. 精神世界・宗教6-1 精神世界6-2 宗教体験・宗教心理学
著者
中島 恵太 河田 侑弥 氏原 岳人 堀 裕典
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:24366021)
巻号頁・発行日
vol.79, no.1, pp.22-00053, 2023 (Released:2023-01-23)
参考文献数
9

近年,都市計画の分野では空き家の増加が問題となっているが,心的要因により行動変容を促す「心理的方略」に基づく施策は十分ではない.そこで本研究では,戸建住宅所有者の自宅の将来に対する関心・行動を高める要因を把握し,それを踏まえた心理的方略に基づく施策を検討した.本研究の主な成果を次に示す.1)自宅の将来に対して関心が高まるきっかけと行動を起こすきっかけは「(戸建住宅所有者の)息子・娘のライフイベント」と「住宅取得」である傾向にあった.また,「息子・娘のライフイベント」では,行動を起こす人と比較して関心に留まる人が多い傾向にあった.2)分析結果に基づき,住宅取得や(息子・娘の)婚姻届提出のタイミングにおける情報提供の手法などを検討した.
著者
野村 心 甲斐 祥吾 吉川 公正 中島 恵子
出版者
一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
雑誌
高次脳機能研究 (旧 失語症研究) (ISSN:13484818)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.347-352, 2017-09-30 (Released:2018-10-01)
参考文献数
10

高次脳機能障害における社会的行動障害に対しての治療的介入は確立していない現状であるが, 脳損傷後の行動障害に対して, 患者の気づきのレベルや抑制コントロールに合わせて行動的アプローチと認知的アプローチなどの治療の形を変えていく必要がある (三村 2009, Sohlberg ら 2001) 。しかし, 気づきの定量化は難しく治療を選択・変化させる指標は明確ではない。今回, anger burst を呈した若年症例について, コーピング活用の観点から後方視的に検討し, アプローチの比重を変化させるタイミングを考察した。その結果, 行動的アプローチ期で学習したコーピングを活用して, 怒りに直面した際の適応行動が出現し, Social Skills Training (SST) などの場面で自発的にコーピングの活用がみられた時期, つまり, 自己の不適切行動を修正しようとする意欲が生じた時期が認知的アプローチへ変化させるタイミングと考えられた。
著者
中島 恵太 氏原 岳人 織田 恭平
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.288-294, 2020-10-25 (Released:2020-10-25)
参考文献数
21
被引用文献数
1

本研究では,態度・行動変容研究分野の知見を応用し,戸建住宅を所有する世帯を対象とした空き家にさせないための手法を開発し,岡山市の住宅地を対象にその検証を行った.具体的には,戸建住宅の所有者に対して,空き家にさせないことのメリットを知らせるチラシを配布するとともに,住宅の将来について考えるきっかけを作るためのアンケート調査等を実施した.その結果,1)本研究のアプローチにより,10%の行動変容,及び44%の態度変容を促すことができた.2)行動変容の内容としては,エンディングノートや遺言書の作成,登記の確認,相続などの引き継ぎに関する情報収集等であった.3)態度・行動変容ともに高齢である方が変容しやすい。また,住宅の将来について身内の相続等の引継ぎに言及している方は行動変容につながりやすく,一人で考えた方は態度変容しても行動変容にはつながりにくい傾向にあった.
著者
津波古 澄子 中島 恵美子 三浦 友理子 藤野 ユリ子
出版者
清泉女学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2020-04-01

看護教育者を対象に、変化への柔軟な対応力と看護実践力を育む領域横断的「概念基盤学習」の実践をとおして看護教育の質および指導力(学習コーチングと臨床コーチング)の向上を図るために、教育ネットワーク創りと実装支援研究を行う。具体的には、看護教育において高頻度で使用する概念をベンチマーク(先行研究, Giddens ら,2012)で抽出し、共通概念を基に学習支援に向けた指導用の教材を完成させ、新たな看護教育の選択肢の一つとして提供する。なお、作成した指導用教材は研究協力校および導入希望校(看護系大学と看護専門学校)に配布し、必要に応じて教育支援と評価を行う。
著者
小出 怜央 川辺 喜裕 中島 恵一 桐山 和博
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.505-510, 2013 (Released:2018-01-25)
参考文献数
4

シンプルなリンク構成と,ロアリンクに独自のコネクティングブッシュ機構を有する新型マルチリンクリヤサスペンションを開発し,操縦安定性と乗り心地性能を高い次元で両立した.また,リンク配置の工夫や部品点数の削減により,軽量化とコンパクトなサスペンションレイアウトも実現した.
著者
中島恵著
出版者
三恵社
巻号頁・発行日
2013
著者
中島恵著
出版者
三恵社
巻号頁・発行日
2011
著者
加賀谷 聡子 中島 恵美子
出版者
杏林大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究は、虚血性心疾患患者のセルフマネジメント教育プログラムの開発に向けて、病気に対するリスク認識とセルフマネジメントの現状について明らかにし、更に語りの影響と教育プログラム導入の可能性を検討することを目的とした。虚血性心疾患患者4名に対し半構成面接を行い、質的帰納的に分析した。分析の結果、リスク認識は【自分なりに病気体験の意味づけをする】などの5カテゴリーが、セルフマネジメントは【セルフマネジメントの困難感】など3カテゴリーが抽出された。また、面接後に対象者は気持ちの変化について語っており、語りを教育プログラムに取り入れることでセルフマネジメントが促される可能性が示唆された。