著者
中村 卓史
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.70, no.2, pp.103-110, 2015-02-05 (Released:2019-08-21)

中性子星が発見された歴史的経過からはじまり,最近,質量が太陽質量の約2倍の中性子星の発見が核密度を超える高密度の状態方程式に及ぼした影響と今後の研究の方向を議論する.次に,歴史的なブラックホール候補の発見からはじめて現在の様々なブラックホール候補の質量の決定方法,質量分布や赤方偏移分布にも触れる.最後にブラックホール候補がブラックホールと確実に言えるには重力波の観測が重要であることを示す.その結果,アインシュタイン理論が強い重力場でも成り立っているかどうかが近い将来に判明するであろう.
著者
中村 卓史
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, 2004-04-05
参考文献数
3
被引用文献数
1
著者
菊入 崇 吉村 善隆 福本 敏 中村 卓史
出版者
北海道大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

歯牙腫は顎骨内に発生する歯牙様硬組織を主体とする歯原性腫瘍である。歯牙腫は臨床的には珍しい症例ではないが、これまでの報告によると、複数の歯牙腫が同一顎骨内に多発することは極めて稀である。本研究において解析を行った2症例は全ての大臼歯の歯根根尖部に歯牙腫を発生していた。この2症例は歯牙腫のみならず永久歯においても象牙質とセメント質に形態異常が確認された。これら二人の患者の臨床的特徴は比較的一貫しているため、原因遺伝子を検索するために遺伝子解析を行った。歯牙種の発生と歯牙の構造異常は特定の遺伝子によって引き起こされていることが示唆された。
著者
中村 卓史
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.448-455, 1995

最近キロメートルサイズの本格的なレーザー干渉計型の重力波検出器の建設がはじまり,2000年頃には3台以上が稼働しはじめて,重力波の本格的な観測体制がスタートする.ここでは,最も有望な重力波の源と考えられている連星中性子星の合体に焦点を絞って,歴史的経過を含めて易しく解説する.
著者
中村 卓史
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.89, no.2, pp.B14-B24, 1994-05-20

本年主に研究した上記表題の詳細と、予備的なシュミレーションの結果について以下に述べる。これは、重力波源として現在もっとも注目されている連星中性子星の合体の最終ステージを知るために、必要な作業である。
著者
古在 由秀 黒田 和明 藤本 眞克 坪野 公夫 中村 卓史 神田 展行 齊藤 芳男
出版者
国立天文台
雑誌
創成的基礎研究費
巻号頁・発行日
1995

人類がまだ果たしていない重力波検出を実現して「重力波天文学」を創成するためには、巨大なレーザー干渉計を長時間安定にかつ超高感度で動かす技術を開発する必要がある。本研究では基線長300mの高感度レーザー干渉計(TAMA300)を開発・製作し観測運転を試み、(1)世界の同様な干渉計計画に先駆けてTAMA300の運転開始(1999年夏)、(2)世界最高感度の更新(2000年夏)、(3)50日間で1000時間以上の観測データ取得(2001年夏)、(4)リサイクリング動作の成功(2002年1月)など、着々と感度と安定度を向上させ、重力波観測装置としての成熟を示す成果を挙げた。さらに干渉計の建設過程で行われた要素技術の開発研究でも、(5)単一周波数連続10W発振の高出力・超高安定レーザー実現、(6)広い面で均一で低損失な超高性能ミラーの評価法の確立とミラーの実現、(7)リサイクリングを適用した干渉計の新しい制御方式の発明と実験的証明、(8)位相変調光を透過する光共振器での付加雑音の原因究明と抑制、(9)波面検出法による長基線光共振器の光軸制御の実現、(10)光共振器の基線長の絶対値計測法の考案・実測と地球物理学への応用可能性示唆、(11)プロトタイプ干渉計を用いたリサイクリング動作の世界初の実証など、世界初や世界最高レベルの独創的で発展性のある成果がいくつも生まれた。本研究をさらに発展させるべく平成14年度より特定領域研究(重力波の新展開)が始まり、TAMA300のさらなる感度と安定度向上を図りながら、外国で動き出す巨大レーザー干渉計との同時観測によって銀河系周辺で発生する重力波の探査観測を行う計画である。
著者
川村 静児 中村 卓史 安東 正樹 坪野 公夫 沼田 健司 瀕戸 直樹 高橋 龍一 長野 重夫 石川 毅彦 植田 憲一 武者 満 細川 瑞彦 佐藤 孝 佐藤 修一 苔山 圭以子 我妻 一博 青柳 巧介 阿久津 智忠 浅田 秀樹 麻生 洋一 新井 宏二 新谷 昌人 井岡 邦仁 池上 健 石徹白 晃治 市耒 淨興 伊藤 洋介 井上 開輝 戎崎 俊一 江里口 良治 大石 奈緒子 大河 正志 大橋 正健 大原 謙一 奥冨 聡 鎌ヶ迫 将悟 河島 信樹 神田 展行 雁津 克彦 木内 建太 桐原 裕之 工藤 秀明 國森 裕生 黒田 和明 郡和 範 古在 由秀 小嶌 康史 小林 史歩 西條 統之 阪上 雅昭 阪田 紫帆里 佐合 紀親 佐々木 節 柴田 大 真貝 寿明 杉山 直 宗宮 健太郎 祖谷 元 高野 忠 高橋 忠幸 高橋 弘毅 高橋 竜太郎 田越 秀行 田代 寛之 田中 貴浩 谷口 敬介 樽家 篤史 千葉 剛 辻川 信二 常定 芳基 徳成 正雄 内藤 勲夫 中尾 憲一 中川 憲保 中野 寛之 中村 康二 西澤 篤志 丹羽 佳人 野沢 超越 橋本 樹明 端山 和大 原田 知広 疋田 渉 姫本 宣朗 平林 久 平松 尚志 福崎 美津広 藤本 眞克 二間瀬 敏史 前田 恵一 松原 英雄 水澤 広美 蓑 泰志 宮川 治 三代木 伸二 向山 信治 森澤 理之 森脇 成典 柳 哲文 山崎 利孝 山元 一広 横山 順一 吉田 至順 吉野 泰造
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集 (ISSN:13428349)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, 2006-03-04
著者
中村 卓史 山崎 了
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.271-280, 2005-04-05
被引用文献数
5

ガンマ線バーストとは, 1日におよそ1回の頻度で典型的には250keV程度のガンマ線が約0.01∿300秒間観測される天体現象である.ガンマ線バーストの正体は, その発見以来長らく未解明であったが, 最近になって, 理論と観測双方の発展により除々に明らかになりつつある.現在の標準的理解では, ガンマ線バーストは主に宇宙論的距離(100億光年以上の彼方)で発生し, エネルギー放出率は宇宙のすべての銀河の明るさを合わせたものと同じかそれ以上にのぼり, 中心天体から何らかのプロセスで放出された相対論的ジェットがガンマ線放射を行うと考えられている.本稿では, ガンマ線バーストの研究の歴史に沿いながら, どのようにして現在の標準的な描像が得られたか解説し, さらに宇宙論への応用などの, ガンマ線バーストに関する話題をいくつか紹介する.