著者
鎌内 宏光 佐藤 修一 林 大輔 岡部 芳彦 勝山 智憲 福島 慶太郎 吉岡 歩 佐藤 拓哉 徳地 直子 仲岡 雅裕
出版者
京都大学フィールド科学教育研究センター森林生物圏部門
雑誌
森林研究 = Forest research, Kyoto (ISSN:13444174)
巻号頁・発行日
no.78, pp.81-87, 2012-09

高緯度域では遡河性魚類によって河川に輸送される海洋由来栄養塩 (Marine derived nutrient : MDN)が河川内および河畔域の生物群集に影響を与えているとされる. 本研究では北海道東部の森林河川上流部において初冬にシロザケ死骸 (ホッチャレ)を約800kg 散布し, ホッチャレの消費者を明らかにした. 散布した死骸は10日間でほとんどすべて消費された. 自動撮影された画像から, 消費者はカラス類が優占しており, トビおよびオオワシを含めて鳥類が96% を占めた. カラス類は近隣の牧場で越冬している個体が移動したと思われた. 自動撮影された画像では, カラス類の摂食は少なくともホッチャレの一部が水面上に露出した場合に限られていたのに対して, オオワシは水面下のホッチャレも摂食した. 集水域の周囲の土地利用や河川の水深および河道形状がホッチャレの消費者組成に影響することが示唆された. 鳥類は, 秋にMDN を輸送するクマとは行動範囲や摂食パターンが異なるため, 初冬にシロザケが遡上する河川では, MDNの散布距離や散布量が秋とは異なることが考えられる.Marine derived nutrient (MDN), which is carried to stream by anadromous animals, affects stream and riparian ecosystems at high latitudes. To clarify the consumer of salmon carcasses during early winter of Eastern Hokkaido, we carried out a field experiment on spreading out carcasses (ca. 800 kg) at a woodland stream. Almost all of carcasses were consumed during 10 days. Crows was dominant, and birds abundance including black kite and Steller's sea eagle occupied 96 % of photo-trapping data. Crows were thought as immigrant from ranches surrounding experimental watershed. From the photo-trapping data, although crows fed only if, at least, a part of carcass was exposed over the water surface, Steller's sea eagle fed carcass even if it submerged. It suggests that land use of surrounding the watershed, channel morphology or depth of stream would affect the composition of carcasses consumer. Because of unique behavior (e.g. migration distance, feeding pattern) by bird, spreading distance and amount of MDN would show different pattern against autumn in streams that salmon runs in early winter.
著者
佐藤 修一
出版者
一般社団法人日本応用数理学会
雑誌
日本応用数理学会論文誌 (ISSN:09172246)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.171-187, 1997-06-15

In our previous paper[17], we naturally generalized the Morse code and we found the associative generalized Fibonacci sequences. Further we studied in[18]the matrix representation of these generalized sequences. In this paper, we introduce a new code which is developed by our preceding studies of the generalized Morse code. Moreover, we examine an efficient algorithm for generating codewords of the new code systematically and show that the number of codeword of equal lengths gives more widely generalized Fibonacci sequences. Subsequently we also introduce the associated widely generalized Lucas numbers and we study the direct representation of these n-th terms of the newly generalized Fibonacci and Lucas sequences by making use of matrices. Furthermore, we study some extended properities concerning these widely generalized sequences.
著者
木田 真美 吉越 仁美 小西 秀知 内海 さやか 佐藤 修一 小泉 勝
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.60, no.8, pp.540-547, 2017-08-30 (Released:2017-08-30)
参考文献数
19

2型糖尿病患者は年々増加傾向で,加齢に伴い種々の臓器障害を合併する.腎機能障害が高率にみられる高齢者では,薬剤の選択・用量調整が重症低血糖回避のために必要となる.汎用されているDPP-4阻害薬の中で,胆汁排泄型リナグリプチンを75歳以上の39例に,新規・上乗せあるいはシタグリプチン,ビルダグリプチン常用量からの切り替え投与を行い,血糖及び肝腎機能,脂質の変動を観察した.75歳未満75例と比較すると,6か月後の血糖,HbA1cが新規および切り替え両群で有意に改善し,全体の改善度も高かった.Crea>1.0 mg/dLの腎機能障害例でもHbA1cは有意に改善し,肝腎機能悪化や脂質代謝異常,低血糖,体重増加その他の副作用もなかった.高齢2型糖尿病患者において,腎機能障害に関わらず,リナグリプチンは単一用量で安全に使用でき,有用な薬剤と考えられた.
著者
大森 みさき 今井 理江 佐藤 修一 堀 玲子 長谷川 明
出版者
特定非営利活動法人 日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.43-48, 2000-03-28 (Released:2010-08-25)
参考文献数
18
被引用文献数
6 5

日常, 特に口臭を認めない日本歯科大学新潟歯学部の学生および職員30名の口臭の変動を口腔内の揮発性硫黄化合物の濃度を測定するポータブルサルファイドモニター (Halimeter RH17®Interscan社, アメリカ) を用いた揮発性硫黄化合物量測定と官能試験によって1日5回 (朝食前, 朝食後, 昼食前, 昼食後, 夕食前) 経時的に測定しその日内変動を調べた。また, そのうち8名に対し経時的に口腔内診査を行い, 安静時唾液量, 唾液pH, プラーク, 舌苔の付着などを調べ, 口臭と臨床的パラメータの関連についても検討を行った。その結果, 性別による口臭に差がないことが明らかになった。また, 朝食前では何らかの口臭を認めることが示され, 食事の摂取によって減少する傾向がみられた。臨床的パラメータと口臭との関係では朝食前において舌苔付着量とハリメーター値との間に有意な関係が認められたが, 他のパラメータとでは有意ではなかった。これらの結果から舌苔が生理的口臭に影響を与えていることが示唆された。
著者
大森 みさき 今井 理江 佐藤 修一 堀 玲子 長谷川 明
出版者
特定非営利活動法人日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.43-48, 2000-03-28
参考文献数
18
被引用文献数
11 5

日常, 特に口臭を認めない日本歯科大学新潟歯学部の学生および職員30名の口臭の変動を口腔内の揮発性硫黄化合物の濃度を測定するポータブルサルファイドモニター (Halimeter RH17&reg;Interscan社, アメリカ) を用いた揮発性硫黄化合物量測定と官能試験によって1日5回 (朝食前, 朝食後, 昼食前, 昼食後, 夕食前) 経時的に測定しその日内変動を調べた。また, そのうち8名に対し経時的に口腔内診査を行い, 安静時唾液量, 唾液pH, プラーク, 舌苔の付着などを調べ, 口臭と臨床的パラメータの関連についても検討を行った。<BR>その結果, 性別による口臭に差がないことが明らかになった。また, 朝食前では何らかの口臭を認めることが示され, 食事の摂取によって減少する傾向がみられた。臨床的パラメータと口臭との関係では朝食前において舌苔付着量とハリメーター値との間に有意な関係が認められたが, 他のパラメータとでは有意ではなかった。これらの結果から舌苔が生理的口臭に影響を与えていることが示唆された。
著者
佐藤 修一 川村 仁 長坂 浩 高橋 善男 茂木 克俊 大森 勇市郎 菅原 準二 三谷 英夫
出版者
特定非営利活動法人 日本顎変形症学会
雑誌
日本顎変形症学会雑誌 (ISSN:09167048)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.19-24, 1992-04-30 (Released:2011-02-09)
参考文献数
13

Broad soft-tissue pedicle genioplasties were performed in 6 patients by horizontal osteotomy of the inferior border of the mandible, with preservation of a musculoperiosteal pedicle to the genial segment. Preoperative, immediate postoperative, and long-term follow-up lateral cephalometric radiographs were retrospectively analyzed to evaluate the osseous and soft-tissue changes of the chin. After a mean follow-up period of 29 months, all cases preserved the initial advancement. No case showed bone resorption from pogonion to the menton region.The chins advanced by broad soft-tissue pedicle genioplasty had good stability.
著者
佐藤 修一 大森 みさき 村山 恵子 中村 貴文 斎藤 光博 今井 理江 堀 玲子 長谷川 明
出版者
特定非営利活動法人日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.195-200, 1999-06-28
被引用文献数
13 6 8

日本歯科大学新潟歯学部の学生および職員から無作為に抽出した101名に対し,口腔内の揮発性硫黄化合物の濃度を測定する口臭測定器Model RH l7 Eハリメーター^<[O!R]> (Interscan社,米国)を用いて口臭測定を行い,口臭の官能試験と比較することにより,その有用性について検討した。また,同意の得られた者13名に対し口腔内診査を行い,口臭と臨床的パラメータの関連についても検討を行った。その結果,1) 官能評価値に対するハリメーター値の範囲に重複が認められるため,ハリメーターのみで口臭の程度を判別することは困難であると思われたが,官能評価値とハリメーター値は対応する傾向があり,本日臭測定器はチェアーサイドにおいて便用しうると考えられた。2)臨床的パラメータとハリメーター値はすべての指標において相関関係は有意ではなかった。
著者
川村 静児 中村 卓史 安東 正樹 坪野 公夫 沼田 健司 瀕戸 直樹 高橋 龍一 長野 重夫 石川 毅彦 植田 憲一 武者 満 細川 瑞彦 佐藤 孝 佐藤 修一 苔山 圭以子 我妻 一博 青柳 巧介 阿久津 智忠 浅田 秀樹 麻生 洋一 新井 宏二 新谷 昌人 井岡 邦仁 池上 健 石徹白 晃治 市耒 淨興 伊藤 洋介 井上 開輝 戎崎 俊一 江里口 良治 大石 奈緒子 大河 正志 大橋 正健 大原 謙一 奥冨 聡 鎌ヶ迫 将悟 河島 信樹 神田 展行 雁津 克彦 木内 建太 桐原 裕之 工藤 秀明 國森 裕生 黒田 和明 郡和 範 古在 由秀 小嶌 康史 小林 史歩 西條 統之 阪上 雅昭 阪田 紫帆里 佐合 紀親 佐々木 節 柴田 大 真貝 寿明 杉山 直 宗宮 健太郎 祖谷 元 高野 忠 高橋 忠幸 高橋 弘毅 高橋 竜太郎 田越 秀行 田代 寛之 田中 貴浩 谷口 敬介 樽家 篤史 千葉 剛 辻川 信二 常定 芳基 徳成 正雄 内藤 勲夫 中尾 憲一 中川 憲保 中野 寛之 中村 康二 西澤 篤志 丹羽 佳人 野沢 超越 橋本 樹明 端山 和大 原田 知広 疋田 渉 姫本 宣朗 平林 久 平松 尚志 福崎 美津広 藤本 眞克 二間瀬 敏史 前田 恵一 松原 英雄 水澤 広美 蓑 泰志 宮川 治 三代木 伸二 向山 信治 森澤 理之 森脇 成典 柳 哲文 山崎 利孝 山元 一広 横山 順一 吉田 至順 吉野 泰造
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集 (ISSN:13428349)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, 2006-03-04