著者
横山 順一
出版者
山口県立大学
雑誌
山口県立大学学術情報 (ISSN:21894825)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.103-112, 2017-02-28

本稿では、ある社会福祉法人が指定特定相談支援事業所を設立し、事業を展開していく過程を事例的に取り上げながら、障害者相談支援事業における計画相談支援の実施上の課題の一端について考察することを試みた。その結果、相談支援事業の本格実施前の準備期間における相談支援事業体制の準備不足が再確認された。また、相談支援専門員の業務範囲のあり方についての課題が明らかになるとともに、計画相談において重要とされる「継続性」「専門性」「中立性」のそれぞれにおいて、安定継続した事業所の運営の困難性や、相談支援専門員の専門性や中立性の担保についての課題等が明らかとなった。In this research, practical problems in planning consultation support in the Program of Consultation Support for Persons with Disabilities were discussed, referring to case examples on the process of developing a project of a designated specific consultation support office established by a social welfare corporation. As a result, it was reaffirmed that not enough preparation was conducted for the formulation of Consultation Support services in the preparation period before the full-scale implementation of the consultation support program. Furthermore, the task regarding the scope of work of consultation support specialists was clarified, and at the same time, the difficulties in the stable and sustained operation of the facilities from the perspective of "consistency," "expertness" and "neutrality" were regarded as important in planning consultation. In addition, the task of assurance of expertness and neutrality of consultation support experts were revealed.
著者
横山 順一 髙木 健志
出版者
山口県立大学
雑誌
山口県立大学学術情報 (ISSN:21894825)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.87-92, 2018

児童虐待や貧困,孤立死等の深刻な社会問題をはじめ、子育て支援や高齢者・障がい者の介護等、日常生活の中には多様な福祉的課題が発生している。社会全体の複雑化、多様化、グローバル化が進む今日、支援を必要とする対象やサービスは、量的な拡大と質的な複雑さを増している。わが国にはこうした課題の解決のために、様々な福祉的支援のメニューが整備されてきたが、単にサービスや制度が増大するだけでは、真にニーズを有する当事者達に、その支援の手が差し伸べられるわけではない。そこで、注目したのが、自助・自己責任が声高に言われる今日、多様な福祉的課題を抱えながらも他者に支援を求めない、あるいは支援を求められない当事者たちの存在である。また、与えられた支援を受け入れるだけの必要な力を当事者が有しているのかといった視点も含めて、当事者の特性を考慮に入れた上で支援のあり方を検討する視点を見直し、研究を積み上げることが求められている。そこで、本稿では、福祉的課題を抱えた当事者の「支援を求める力・受け入れる力」の可能性に着目し、自助・自己責任の時代における新たな支援のあり方を構想することを目的に考察した。Including serious social problems such as child abuse and poverty, the isolated death, a problem of a variety of welfare occurs in the everyday life such as the care of child care support and an elderly person, the person with a disability. An object and the service to need support today when complexity of the Great Society, diversification, globalization advance add to quantitative expansion and qualitative complexity. A menu of the support of various welfare has been maintained for the solution to such problem in our country, but a hand of the support is not held out to people concerned having needs truly only by merely service and systems increasing. Therefore it is the existence of people concerned whom "I do not demand support" from others while what I paid attention to has a problem of a variety of welfare or "support is not demanded" from. In addition, I review a viewpoint to examine the way of the support after having taken the characteristic of the person concerned into account including a viewpoint whether the person concerned has the necessary power that only accepts given support, and it is demanded that I pile up a study. In this report, I paid my attention to possibility of "the power of help-seeking & the powerto receive for the support" of the person concerned with a problem of the welfareand considered the way ofthe new support in the times of self-act, the self-responsibility for the purpose of elaborating a plan.
著者
加瀬 裕子 多賀 努 久松 信夫 横山 順一
出版者
日本老年社会科学会
雑誌
老年社会科学 (ISSN:03882446)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.29-38, 2012-04-20 (Released:2020-01-30)
参考文献数
16

本研究は,認知症の行動・心理症状(Behavioural and Psychological Symptoms of Dementia;BPSD)に対し効果的な介入行動の傾向を明らかにすることを目的としている.質問紙調査により収集したBPSD改善事例130を,多重コレスポンデンス分析を用いて分析した. 分析の結果,BPSDの内容と効果的な介入行動は,4群に分かれた.第一群は,行動性・攻撃性のあるBPSDであり,落ちつかせる介入が効果に関連していた.第二群は,混乱と失見当識への対応が主要課題であるBPSD群で,その改善には,社会性と能力活用を刺激する介入が関連していた.第三群は「幻視」等生理学的な原因に由来するBPSDであり,対立を避けつつメリハリのある生活をめざす介入が効果に結びついたことが明らかになった.第四群からは,被害妄想改善には聴覚の低下を補完する介入の効果が示唆された.
著者
横山 順一
出版者
四天王寺大学大学
雑誌
四天王寺大学大学院研究論集
巻号頁・発行日
no.13, pp.25-39, 2019-03-20

この研究は、住民参加型福祉サービスのマンパワーに関する課題に焦点をあて、地域外の社会資源の活用の可能性を論じている。現在、介護保険法改正で制度上地域支援事業の中に住民参加型福祉サービスが位置付けられているが、その担い手は高齢化と減少化という問題を抱えている。これらの原因を生み出す原因として、地域の連帯意識が希薄化した結果、次世代の育成が進んでいないことが考えられる。また、低い報酬と充実感が活動参加の動機づけにならなくなり、人材確保が困難になったことも一因である。 これらの問題を解決するための提案として、大学における課題解決型学習と地域貢献による地域外の担い手の活用に注目した。大学が関わることで、大学生が地域課題と直面できること、地域課題の解決に対して専門知識をもつ担い手になることができる可能性について指摘した。
著者
酒井 澄美子 白石 義人 横山 順一郎 五十嵐 寛 木村 健
出版者
The Japanese Society of Intensive Care Medicine
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.53-57, 1999-01-01 (Released:2009-03-27)
参考文献数
6

緊急手術患者においてA1Bm血液型患者への不適合輸血を経験した。A1Bm型はB型抗原決定基数が非常に少ないBm型抗原と,A型抗原決定基数が非常に多いA1型抗原とからなるAB型の亜型であり,血液型検査では「おもて・うら」試験が不一致となる。本症例の緊急検査結果は「おもて」試験でA型であったが,「うら」試験のB血球に凝集が認められず,精査必要と報告された。患者は大量出血が続き,精査結果を待つ余裕もなく,大量のA型血液が輸血された。患者はショック状態が続いていたが,患者血液型がA1Bm型であるという精査結果が報告され,直ちに輸血血液をAB型新鮮凍結血漿,AB型濃厚血小板液,A型洗浄赤血球液に変更し,集中治療を続けた結果,重篤な臓器不全を合併することなく回復した。Bm型抗原と抗B抗体との反応性が低いことが不適合輸血による重篤な後遺症を回避できたおもな要因であると思われる。
著者
加瀬 裕子 久松 信夫 横山 順一
出版者
一般社団法人 日本社会福祉学会
雑誌
社会福祉学 (ISSN:09110232)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.3-15, 2012

認知症の行動・心理症状(Behavioural and Psychological Symptoms of Dementia ;以下,BPSD)が改善した204事例を収集し,行われた介入・対応についての記述データをカテゴリー化することで,BPSDへの効果的アプローチの構造を探索的にモデル化することを試みた.[介護側のコミュニケーションの改善][健康面への介入・対応][環境面への介入・対応][能力を維持するための課題への介入・対応][家族・介護者状況への介入・対応][事業マネジメントの改善]の6つのカテゴリーが生成された.効果が認められたBPSDの心理社会的要因へのアプローチでは,利用者の役割や社会性を強化するための「場」を調整することの重要性が示唆された.
著者
川村 静児 中村 卓史 安東 正樹 坪野 公夫 沼田 健司 瀕戸 直樹 高橋 龍一 長野 重夫 石川 毅彦 植田 憲一 武者 満 細川 瑞彦 佐藤 孝 佐藤 修一 苔山 圭以子 我妻 一博 青柳 巧介 阿久津 智忠 浅田 秀樹 麻生 洋一 新井 宏二 新谷 昌人 井岡 邦仁 池上 健 石徹白 晃治 市耒 淨興 伊藤 洋介 井上 開輝 戎崎 俊一 江里口 良治 大石 奈緒子 大河 正志 大橋 正健 大原 謙一 奥冨 聡 鎌ヶ迫 将悟 河島 信樹 神田 展行 雁津 克彦 木内 建太 桐原 裕之 工藤 秀明 國森 裕生 黒田 和明 郡和 範 古在 由秀 小嶌 康史 小林 史歩 西條 統之 阪上 雅昭 阪田 紫帆里 佐合 紀親 佐々木 節 柴田 大 真貝 寿明 杉山 直 宗宮 健太郎 祖谷 元 高野 忠 高橋 忠幸 高橋 弘毅 高橋 竜太郎 田越 秀行 田代 寛之 田中 貴浩 谷口 敬介 樽家 篤史 千葉 剛 辻川 信二 常定 芳基 徳成 正雄 内藤 勲夫 中尾 憲一 中川 憲保 中野 寛之 中村 康二 西澤 篤志 丹羽 佳人 野沢 超越 橋本 樹明 端山 和大 原田 知広 疋田 渉 姫本 宣朗 平林 久 平松 尚志 福崎 美津広 藤本 眞克 二間瀬 敏史 前田 恵一 松原 英雄 水澤 広美 蓑 泰志 宮川 治 三代木 伸二 向山 信治 森澤 理之 森脇 成典 柳 哲文 山崎 利孝 山元 一広 横山 順一 吉田 至順 吉野 泰造
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集 (ISSN:13428349)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, 2006-03-04