著者
村上 絵美 大井 喜久子 宮川 謹至 藤田 隆 和田 光俊 重松 麦穂 小田島 亙 木下 健太郎 大形 英男 松邑 勝治
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.69, no.11, pp.497-503, 2019-11-01 (Released:2019-11-01)

科学技術振興機構が運営する電子ジャーナルプラットフォーム「J-STAGE」は,1999年10月に運用を開始し,2019年10月に20周年を迎える。運用開始当時の登載誌はわずか3誌のみであったが,現在,登載数は2,900を超えている。わが国の約半数の学協会が利用する電子ジャーナルプラットフォームへと成長したJ-STAGEだが,近年の学術コミュニケーションや研究フローの変化に伴い,新たな課題が浮き彫りとなってきている。本記事では,J-STAGEの最新の公開状況やサービス内容を解説するとともに,新たな課題,特に,オープンアクセス推進に向けた取り組みなどを紹介する。
著者
伊藤 正子 下條 尚志 小田 なら
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

2017年度はハノイ、フエ、メコンデルタで華人と明郷についての調査を行った。まずハノイでは旧市街の元華人街を中心にインタビューを実施、短期間ではあったがしつこく何度も通ったかいがあり、水面下に残る華人ネットワークをたどって、1978年の中越関係悪化時に中国に戻らず、ベトナムに残っている人たちの証言を得ることができた。その結果、ベトナム人男性と結婚していた華人女性はベトナムに残ることができたが、それ以外の人々はほとんど残ることができず、ほぼ中国へ渡っていることがわかった。中部・南部からも難民となってベトナムから脱出した中国系住民は多いが、ハノイほど徹底して追い出されてはおらず、政治都市ハノイの厳格さと、北部から華人人口の大部分が出国したとされていた通説を確認することにもなった。さらに以前の教育状況や今は政府に接収されてしまっている会館の活動、華僑・華人大量出国の前後の状況など歴史を具体的に明らかにできた。ハノイに残った華人についての調査はこれまでないので貴重な資料を収集できたと言える。通常外部者は入れない、接収され小学校にされている元広東会館の建物内部も見ることができ幸運にも恵まれた。12月にはハノイ大のチン教授と分担者とともに、フエでインタビュー調査、フエ大学で華人に詳しい研究者と交流し文献資料収集を行った。フエは観光客で賑わうホイアンと同様、華人会館などの施設が揃っているにも関わらず、全く観光開発されていない。ホイアンやホーチミン市に比べ華人社会が衰退しつつあり、観光開発に関わるような人材も少ないことがわかった。行政側もフエには王宮関係の施設がたくさんあるために、ベトナム的でない華人施設に注目する必要がないと捉えているようだ。また阮朝に高官として仕えていた明郷の子孫が残っているのも古都の特徴で、抽象的にしか言われていない明郷のかつての活躍ぶりを具体的に明らかにできた。
著者
小田部 雄次
出版者
静岡福祉情報短期大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2000

近代天皇制国家における女性の社会的位置は、一般に男性より下位におかれることが多く、たとえば職業、学業、その他の分野において、女性の活躍する場は限定されていた。しかしながら、女性の社会的能力は、そうした時代にあっても十分な可能性を有したものであった。十全な社会的活躍の場が保障されなかった女性たちにとって、天皇制国家の官僚システムに連動した職務や活動の舞台は重要なものであった。本研究は、そうした社会的な制限下にあった女性たちが、天皇制システムの中で、自らの可能性をどのように実現しえたのか、また、逆には、天皇制システムが女性の可能性をどのように制限し、かつ発展させていたのかを追究した。とりわけ、女官に焦点をあて、天皇の「付属物」的な存在としてみなされがちな女官やそれに類似する女性の機能が、時代の制限下の中で、女性の能力発揮の場として提供されていたかを明らかにした。具体的には、「『明治婦人録』に見る独立婦人」をテーマとして、明治期の女性の主たる職業や社会的活動の種類と、それに従事した具体的な女性名、およびその統計的処理をした。その際、宮中に関係する女性の全容把握につとめ、女性全体の中で宮中関係女性がどういう位置にあるかを検討した。また、補論として「『華族画報』に見る華族女性」を調査し、華族家における女性の動態把握につとめた。さらに、「近代の宮廷女性一覧」を作成し、女官などの宮廷女性の人物誌としてまとめた。その際、『日本近代女性人名辞典』、『平成新修旧華族家系大成』を基本的文献として、近代の女官の総体把握につとめた。
著者
加藤 一夫 渡部 茂己 小田部 雄次
出版者
静岡精華短期大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1993

最終年の今年度は、これまでの資料調査と研究をふまえて、各自それぞれ以下のような研究成果を発表した。加藤は、これまでの資料調査に基づいて「地域民族紛争と国連平和維持活動-カンボジア問題を中心に」(『静岡精華短期大学紀要 第3号)を研究論文として発表した。小田部も同様に、これまでの資料調査から「『カンボジア・タイムズ』に見る自衛隊撤収後のカンボジア」(『静岡精華短期大学紀要 第3号)を研究論文として発表した。渡部は、国連・PKOの資料分析から単著『国際機構の機能と組織-新しい世界秩序を構築するために』(国際書院)を出版、また「『国際社会の民主化』に関する一考察」(『静岡精華短期大学紀要 第3号)を研究論文として発表した。以上により、本研究は一定の成果を達成した。
著者
小田部 雄次
出版者
静岡福祉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

現代日本の非婚や少子化の主たる要因としては、1大家族制度の崩壊、2私的生活優先の思想拡大、3アメリカ型家庭主義の定着などが想定される。そして天皇家もまたこうした戦後日本の動向に影響されてきた。天皇家がかつてのような大家族主義でなくなったことが、一般社会の非婚・少子化を促している要因となっていることは指摘できよう。
著者
粟屋 憲太郎 小田部 雄次
出版者
中央公論新社
雑誌
中央公論 (ISSN:05296838)
巻号頁・発行日
vol.99, no.8, pp.p284-303, 1984-08
著者
粟屋 憲太郎 小田部 雄次
出版者
中央公論新社
雑誌
中央公論 (ISSN:05296838)
巻号頁・発行日
vol.99, no.7, pp.p300-308, 1984-07