著者
ちきりん 小田 舞子
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.11, no.5, pp.140-143, 2012-06

月間ページビューが150万を超えるという大人気ブログ「Chikirinの日記」を書き、実売10万部を超えるベストセラー『自分のアタマで考えよう』の著者であるちきりんさん。騙されない「思考」のコツ、教えてください。text by 小田舞子 + photogragh by 大槻純一──著書のタイトル『自分のアタマで考えよう』に込めた思いを教えてください。
著者
小田 真悠子 宗村 佳子 永野 美由紀 木本 佳那 奥津 雄太 新開 敬行 貞升 健志
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.257-264, 2018-12-25 (Released:2019-01-09)
参考文献数
28
被引用文献数
2

A型肝炎は潜伏期間が約1か月と長く,聞き取りによる感染源調査が困難な場合が多い.感染経路の解明や広域集団発生の確認を行うためには,患者検体から検出されたウイルス株の分子疫学的解析が有用であるとされている.そこで2016~2017年に都内で積極的疫学調査として発生届が提出された患者検体108例について遺伝子検査を実施し,HAV陽性となったものについて分子疫学的解析を実施した.99例からHAV遺伝子が検出され,遺伝子型の内訳は,IAが91例,IBが2例,IIIAが6例であった.また,系統樹解析から,最も多く検出されたIAは4つの大きな系統に分類され(IA-1,IA-2,IA-3,IA-4),各患者にはそれぞれに特徴的な疫学的背景が認められた.今回の解析で得られたHAVのシークエンスデータおよびそれらが検出された患者の疫学的背景に関する情報は,今後新たにA型肝炎患者が発生した場合の感染源や感染経路を推定するための科学的根拠として活用できると考えられた.
著者
小田 禄平 広瀬 源二郎 江守 巧
出版者
医学書院
雑誌
Brain and Nerve 脳と神経 (ISSN:00068969)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.155-160, 1985-02-01

抄録 種々の神経疾患患者の髄液中β—glucuronidase (β—GL)およびβ2—rnicroglobulin (β2—m)を測定し,各種神経疾患における測定値の検討と腫瘍マーカーとしての有用性,各種髄膜炎,特に感染性髄膜炎と癌性髄膜炎の鑑別における有用性等につき検討を加えた。対象は99例の神経疾患患者で,変性疾患群(6例),変形性頸椎症群(15例),ギランバレー症候群(8例),くも膜下出血群(6例),感染性髄膜炎群(21例),癌性髄膜炎群(9例),転移性硬膜外腫瘍群(10例),脳腫瘍群(24例)の8群に大別した。また13例の非神経疾患患者の髄液を正常対照としたがβ—GL,β2—m値はそれぞれ122.5±10.8μg/dl/hr (Mean±SEM),0.99±0.15mg/lであった。髄液中β—GL値が有意に増加した群は,感染性髄膜炎群(266.7±65.5,P<0.001),癌性髄膜炎群(249.0±54.5,P<0.001),脳腫瘍群(216.0±470,P<0.001)であった。しかし,感染性髄膜炎と癌性髄膜炎との間には有意差は認められず,腫瘍マーカーとしての有用性には乏しいと考えられた。ただし,髄膜浸潤を認める脳腫瘍例は著明に高値を示し,脳腫瘍の髄膜腔への拡がりを知る一つの手掛りとなりうると考えられた。髄液巾β2—mは種々の神経疾患で増加がみられたが,腫瘍マーカーとしての有用性には乏しかった。
著者
小田中 章浩
出版者
日本演劇学会
雑誌
演劇学論集 日本演劇学会紀要 (ISSN:13482815)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.3-19, 2002-11-30 (Released:2018-12-14)

It has been repeatedly pointed out that teaching is closely related to theatre. In this special issue of ten articles on various topics, we search for a philosophy to link theatre and the art of teaching. This introductory paper offers a theoretical basis for discussion, starting with talking about an analogy between a modern theatre and the modern educational system. The attitude of the students, who are quietly and carefully listening to the teacher's talk, is similar to that of the theatre audience, especially in a modern theatre.We, then, examine some of the physical aspects of the teacher-student relationship in terms of the rise of cyberspace education including internet educational tools. This aspect of education overlaps with the so-called workshop methodology. How to make a workshop successful must be investigated with regards to the “persona” or role-playing in modern society, which is similar to a theatrical performance. Also, the Brechtian concept of “gestus” must be revalued in terms of the art of teaching.
著者
三浦 京夏 原口 友也 小田 康喬 西川 晋平 谷 健二 下川 孝子 下山 由美子 板本 和仁
出版者
一般社団法人 日本獣医麻酔外科学会
雑誌
日本獣医麻酔外科学雑誌 (ISSN:21896623)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1+2, pp.14-19, 2018 (Released:2018-12-08)
参考文献数
12

被嚢性腹膜硬化症(Encapsulating peritoneal sclerosis:EPS)とは、腹腔内臓器周囲の線維性硬化と癒着を特徴とする稀な疾患である。今回、我々はEPSを疑うイヌ3症例において画像診断を実施したところ、ヒトと同様に臓器を被覆する肥厚した被膜や、消化管の集束などの特徴的な所見が得られた。また、各症例に外科的/内科的な治療を実施した結果、その予後はヒトと同様、外科的整復の成績に左右される可能性が示唆された。
著者
小田 晋
出版者
医学書院
雑誌
精神医学 (ISSN:04881281)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.145-152, 1964-02-15

I.はじめに 現代の日本での宗教と精神障害の病態との関係を考えてゆくこころみの一つとして仏教のなかで,日蓮宗の一分派に属するN-S宗派(仮称)の信者に属する精神障害者の病態について,宗教精神病理学的な考察を加えてみた。N-S宗派は仏教分派としては特殊の存在である。その信者が増大し,組織が拡大してきたのは近年であるが,実は日蓮以来の伝統をもち,日蓮宗系教団のなかで教義の正統性と純粋性をもつとも頑強に主張する宗派と結びついた一つの宗教団体なのであつて,現在の形態での団体として発足したのは1930年である。つまり,N-S宗派は大衆的な,新興の宗教団体ではあるが,一方,富士大石寺を本山とする日蓮宗の一派と相互に提携するという形をとつており,小口および佐木の記述をかりると,現代大衆社会における新興の,大衆的な宗教であるという意味では新興宗教であるが,既成教団と密接に結びつき,教学をおもんじて,教祖が生神様として扱われることがなく,神がかり(シャマニズム)の傾向がないという点では一般の新興宗教とは違つたものであるとされる。 本宗派はその信仰の組織,形態および教義のはつきりしていることによつて,戦後とくにいちじるしい発展をとげている。 現在,信者の数は約300万世帯と公称され,その社会的な活動力,政治的影響力で社会的な注目をあびているものである。ここでこの宗派をとりあげた一つの理由は,この宗派のもつ特殊な性格から伝統的宗教と,新興宗教の両者のもつ比較宗教心理学的な特徴に出会うことができるだろうということ,さらに最近2年間にこの宗派に属する患者で精神病院に入院するものが,その病態のもつ一種の特性とまとまりによつて,注目をひいたことがあげられる。 ここでは,最近2年間に東京,神奈川の5ヵ所の精神病院に入院した同宗派信者のうち宗教に関連した病態をもつもの2例について,病態と信仰のあいだの関連を考察したのである。
著者
小田 直樹 杉山 卓也 舞原 俊憲 奥田 治之
出版者
宇宙航空研究開発機構
雑誌
東京大学宇宙航空研究所報告 (ISSN:05638100)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.823-843, 1977-09

視野1°角の気球望遠鏡により波長2.4μmにおいて我々の銀河系の観測を行い,銀経l=350°〜30°,銀緯|b|O°の領域の表面輝度の分布を得た その輝度分布は,銀経方向に約15゜,銀線緯方向に約7.5°の広がりを持ち,かつl≦10゜に鋭い輝度の集中を示すBulge成分と銀河面上での輝度分布がl=10°〜30゜において平坦でその幅が約4°と非常に狭いDisk成分に大別することができる.微細構造としてl=355゜,b=0°の位置に広がった赤外線源を発見した.→観測された輝度分布には,銀河中心方向に星間塵によると思われる強い吸収が認められた.吸収を受けない前の輝度分布をアンドロメダ星雲との類似性から仮定して,星間塵の分布を求めてみると,CO分子の観測で見出された5Kpc Ringに伴なう大量のダスト以外に,銀河中心に集中したダストが存在することが予想される.これらの結果をもとに,銀河系内における星とダストの分布について1つのモデルを組立て,種々の観測結果との比較を試みる.
著者
小田切 紀子 松井 豊 宇井 美代子 古村 健太郎 青木 聡 野口 康彦 Aguilar Jade 劉 亨淑 大谷 美紀子 町田 隆司 井村 たかね
出版者
東京国際大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

離婚後の単独親権の日本で、離婚後、共同養育を実現するために,1日本の家族意識調査、2日本の面会交流の実態調査、3離婚の共同養育、離婚観などに対する国際比較調査(日本・米国・韓国)を実施した。以上の調査から、日本の伝統的な家族意識や離婚に対する偏見意識が共同養育への意識に否定的影響を与えること、面会交流は両親の紛争により中断されやすいこと、共同養育に対する否定的意識は韓国、日本、アメリカの順に高いことなどが明らかになった。これらの結果に基づいて、米国の離婚後の親教育プログラムを改訂し行政と連携して実施した。
著者
小田 奈緒美 淺野 卓司 江島 徹郎 小谷 健司 高橋 岳之
出版者
愛知教育大学
雑誌
愛知教育大学教職キャリアセンター紀要 (ISSN:24240605)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.93-100, 2016-03-31

本研究の目的は、異なる大学、異なる学習歴を持つ学習者が、協働してICTを活用した学びの実践を通して得られる効果を検討することである。筆者らは、主に2014年度から、教員や保育士の養成の高度化を目指して、愛知教育大と桜花学園大の「協働授業」を実践してきた。まず学部での授業を対象に行い、次に修士レベルでの開講を目指した。2つの大学は離れているので、テレビ会議システム等のICTを活用し、また異なる大学の学習者が同じ体験型学習を共同で行う等し、直接会う機会も設けた。体験型学習は小学校の公開授業への見学とした。これら協働的学びの実践よって、主に以下の3つのことが強く示唆された。(1)学習者は、多様な考え方への気づきがあったことが強く示唆された。これは、異なる大学、異なる学習歴での協働授業による意見交換によるものと考えられ、協働的学びによる効果であると推測できる。(2)一方で、学習者は、協働的学びにおいて、それぞれに共通すると考えられる体験を前提とすることが必要であると考えられた。学習者は、これら共通する体験以外の議論はほぼできなかった。(3)テレビ会議システム等のICTの活用は、ある程度有効に機能した。機器に不調があり、活用できなかった授業の学習者の評価が低かったこと等から推測できる。しかし、こうした不調は、機器の運用等に問題があることも示唆している。異なる大学が連携してのICTを活用した協働的学びには、一定の範囲での効果が期待できることが強く示唆された。
著者
小田切 耕司
出版者
日経BP社
雑誌
日経Linux (ISSN:13450182)
巻号頁・発行日
vol.13, no.11, pp.50-55, 2011-11

企業のネットワークはWindowsが一般的だ。デスクトップLinuxを加えようとすれば、種々のハードルが存在する。サーバーにログインできるのか、セキュリティは確保できるのか、資産管理はどうか――。ここではこれらに対する現実的な解を紹介しよう。
著者
萩野 浩子 澤木 佳弘 小田 知生 孫田 亜希子 村田 香織 上田 実
出版者
特定非営利活動法人 日本口腔科学会
雑誌
日本口腔科学会雑誌 (ISSN:00290297)
巻号頁・発行日
vol.49, no.5, pp.271-277, 2000-09-10 (Released:2011-09-07)
参考文献数
19
被引用文献数
1

The purpose of this study was to investigate the postoperative one-year positional change following Intraoral Vertical Ramus Osteotomy (IVRO). Retrospective radiographic assessments were performed on 43 patients who underwent bilateral IVRO to setback without interosseous fixation.The results were as follows:1. No relationship was observed between the openbite and the mandibular displacement during postoperative treatment for one year. In addition, no relationship was observed between the amount of mandibular displacement following surgery and that during postoperative treatment for one year.2. The postoperative mandibular position following IVRO was stable, and this method was effective to correct mandibular protrusion.
著者
守殿 貞夫 松島 敏春 岡本 了一 青木 信樹 小田切 繁樹 荒川 創一 相川 直樹 岩田 敏 坂巻 弘之 石田 直文 池田 俊也 矢島 秀一 池上 直己 森 和彦 紺野 昌俊
出版者
公益社団法人 日本化学療法学会
雑誌
日本化学療法学会雑誌 (ISSN:13407007)
巻号頁・発行日
vol.50, no.8, pp.517-553, 2002-08-25 (Released:2011-08-04)
参考文献数
28

過去5年間に当院で入院治療を行った市中肺炎, 院内肺炎の経験をふまえて, 呼吸器感染症 (肺炎) に対する抗菌薬治験の進め方について発表し, 以下の結論を得た。80歳以上の高齢者および重症感染症に対する抗菌薬の治験はまったく実施されていないといえるが, もっとも抗菌薬が必要とされる対象であり, 有効性安全性の検討が第III相までにある程度なされるべきであろう。市中肺炎のみの臨床治験の実施で薬剤が製造承認され, 院内肺炎に対して使用されている。院内肺炎に対する臨床治験も今後必要となろう。内服βラクタム薬の投与量は体内動態, ブレイクポイントMICなどを考慮し再考を要する。
著者
三重野 雅/村瀬 博文/深瀬 秀郷/福栄 克浩/土岐 光伸/永山 裕/笠原 邦明/玄間 美健/小田 浩範/大森 一幸/前田 静一/加藤 元康/磯貝 治喜/原田 尚也/平 博彦/有末 眞 ミエノ タダシ/ムラセ ヒロフミ/フカセ シュウゴウ/フクエイ カツヒロ/トキ ミツノブ/ナガヤマ ヒロシ/カサハラ クニアキ/ゲンマ ヨシタケ/オダ ヒロノリ/オオモリ カズユキ/マエダ セイイチ/カトウ モトヤス/イソガイ ハルキ/ハラダ ナオヤ/タイラ ヒロヒコ/アリスエ マコト MIENO Tadashi/MURASE Hirofumi/FUKASE Shugoh/FUKUEI Katsuhiro/TOKI Mitsunobu/NAGAYAMA Hiroshi/KASAHARA Kuniaki/GENMA Yoshitake/ODA Hironori/OOMORI Kazuyuki/MAEDA Seiichi/KATO Motoyasu/ISOGAI Haruki/HARADA Naoya/TAIRA Hirohiko/ARISUE Makoto
雑誌
東日本歯学雑誌
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.227-232, 1993-12-31

Generally, the repositioning and fixation of fragments in the treatment of jaw fractures is performed based on proper occlusion conditions of the upper and lower jaws. However, the treatment of fractures of the mentally and physically handicapped pose a number of problems caused by lack of patient comprehension and cooperation. In this paper, we present two cases of mandibular fracture of handicapped patients, whose closed reduction and fixation was impossible. In these cases, open reduction and ridged fixation of fragments was carried out with screw and plate without intermaxillary fixation. Problems of the treatment of jaw fracture of mentally and physically handicapped patients were discussed.
著者
安部 翔 小田 弘良 松島 俊明
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.1-6, 2011-10-04

我々は自動譜めくりシステムの開発を進めており,そのために多重音の音高・音源数の高速推定の研究を行っている.以前,複素スペクトル内挿法により基本周波数候補を求め,それらの組み合わせによる同時発音数を評価する尺度を導入し,この評価尺度が最小なる音高の組み合わせを直接求める方法で,音源数が未知の音響信号からの高速推定法について報告したが,検出可能な同時発音数を多くするに従って計算量も増え,処理落ちが時々生じるという問題点があった.そこで,今回,この評価尺度の最小値の変化率の推移に着目し,これを用いて多重音の音高・音源数の高速推定を試みた結果,以前よりも高速な推定が可能となったので報告する.We are developing an automatic page turner system, therefore are studying high-speed estimation of the number of notes and their pitches simultaneously from acoustic sound. We already reported the following method: that is, to calculate the candidates of fundamental frequencies depending on the complex-spectrum interpolation, to introduce a evaluation function to search for the combination of the pitches which gives the minimum value of the evaluation function directly, and to presume the number of notes and their pitches from acoustic sound to a high speed. However, by this method, computational complexity also increased as the number of detective notes increased, and there was a problem that processing omission sometimes occurred. By considering transition of the rate change of the minimum value of the evaluation function, faster presumption of the number of notes and their pitches from acoustic sound can be attained than before.