著者
神内 謙至 橋本 善隆 新美 美貴子 山下 亜希 山内 光子 四井 真由美 西田 なほみ 山崎 徹 早川 太朗 中山 英夫 槻本 康人 並河 孝 笹田 侑子 前林 佳朗 高橋 正洋 磯野 元秀
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.256-263, 2014-04-30 (Released:2014-05-19)
参考文献数
9

50歳女性.平成4年に糖尿病を指摘され平成16年より当院にて加療中.低血糖で救急搬送された既往あり.インスリン治療で血糖コントロール不良,また低血糖も起こすため,平成23年2月教育入院となった.入院中,血糖正常であるものの低血糖症状のためパニックになることがあった.翌日のスケジュールを説明しても当日になると忘れる,糖尿病教室でテキストを忘れる,と言う出来事があった.そのため,注意欠如/多動性障害(ADHD)を疑い本人の同意の上で滋賀医科大学精神神経科に紹介しADHDの診断となった.抽象的な情報を処理する能力は低く,簡潔で具体的な手本を示し,時間的余裕が必要な症例であると判断された.全成人の4.7 %の有病率とされるADHDであるが,今のところADHDと糖尿病の合併にかかわる報告は極めて少ない.血糖コントロールが極めて悪化することが考えられ,適切な治療方法が必要である.
著者
中村 弘毅 加茂 利明 大澤 秀樹 福島 将太 坂之上 浩 山崎 徹
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.47, no.6, pp.1367-1372, 2016 (Released:2018-01-29)
参考文献数
2

車体制振ダンパーは,圧力制御弁を応用した機構により極低速から一定減衰力を発生することができ,広帯域にわたって減衰性能を発揮する.本研究では車体制振ダンパーの減衰特性を線形モデル化し,実験とシミュレーションにより車体振動低減のメカニズムを明らかにする.
著者
小林 賢一 山崎 徹 今福 健一 塩川 克久 伊東 圭昌 名倉 英紀 石上 さやか 中山 舞美
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
機械力学・計測制御講演論文集 (ISSN:13480235)
巻号頁・発行日
vol.2013, pp."509-1"-"509-11", 2013-08-25

Most robot craft construction courses held by regional administrative organs are temporary events, so that it is very difficult to communicate between participants only in the event day. The purpose of our project is to construct the partnership among our small collaborations, such as small collaboration between NPO NPO-RIC and Kanagawa Univ, between Kanagawa Univ. and the after school daycare facility "Okaeri", and between Kanagawa Univ. and Trans Cosmos Ltd., and so on. In this paper, not only the robot craft construction course but also the process of collaboration among our organization with each different output are reported.
著者
中丸 智貴 山崎 徹郎
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.3_33-3_46, 2022-07-22 (Released:2022-09-22)

本論文では,メソッド呼び出しの連鎖の誤りを型検査器で検出可能にする Fluent API の実装方法について,その基礎から2019年の研究論文まで解説する. 具体的には,そのような実装方法が“型定義による構文解析器の表現”とみなせるという基礎的な考え方と,プッシュダウンオートマトンなどの抽象機械を型定義によって表現する手法を提案する研究論文の概要解説を行う. これらに加え,上述の Fluent APIの実装方法を実用するために開発された技術と今後開発が必要な技術についての解説も行う.
著者
山崎 徹
出版者
流通経済大学
雑誌
流通経済大学法学部流経法學 (ISSN:1347281X)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.69-77, 2006-12
著者
野崎 達生 熊谷 英憲 石橋 純一郎 池原 研 山田 泰広 北田 数也 真田 佳典 正木 裕香 小森 省吾 高谷 雄太郎 山崎 徹 長瀬 敏郎 前田 玲奈 CK航海 乗船者一同
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
日本地質学会学術大会講演要旨 第125年学術大会(2018札幌-つくば) (ISSN:13483935)
巻号頁・発行日
pp.355, 2018 (Released:2019-08-16)

【災害のためプログラム中止】 平成30年北海道胆振東部地震により学術大会のプログラムが大幅に中止となりました.中止となったプログラムの講演要旨については,著者のプライオリティ保護の見地からJ-STAGEに公開し,引用可能とします.ただし,学術大会においては専門家による議論には供されていませんので「災害のためプログラム中止」との文言を付記します.(日本地質学会行事委員会)
著者
中村 由香里 平方 良輔 外園 幸司 山崎 徹 宮城 友豪
出版者
金原出版
巻号頁・発行日
pp.337-340, 2018-03-10

hemosuccus pancreaticusは,膵管を経由したVater乳頭からの消化管出血で,胆道出血と区別するためにSandblomにより1970年に提唱された1)。原因として慢性膵炎を基礎に形成された膵仮性嚢胞や仮性動脈瘤からの出血が多い。重篤な病態ではあるが,間歇的な出血のため,しばしば上部内視鏡検査で十二指腸乳頭からの出血が認められない。そのような症例に造影CTを施行したところ,脾仮性動脈瘤からの造影剤の血管外漏出が主膵管を経由して十二指腸に注ぐのが描出された,世界初と思われるhemosuccus pancreaticusの症例を経験したので報告する。
著者
山崎 徹 曽根 崇正 橋本 崇史 黒田 勝彦
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 B編
巻号頁・発行日
vol.78, no.789, pp.988-992, 2012

Experimental Statistical Energy Analysis (ESEA) is applied to analyze the vibration energy flow on violin body. The violin body is subdivided into six SEA subsystems. The analysis can identify the power flow through the subsystems and the power input into each subsystem under the impact excitation at the bridge which connects the strings and the body. The analysis results for two kinds of violin are compared. It is shown that three pieces of knowledge regarding better violin are obtained as the followings, 1) damping of the body structure is small, 2) the frequency distribution of power input into the body is in inverse proportion to square root of frequency and 3) the vibration energy on the back plate is propagating only from the top plate through the sound post. The fundamental discussions on the knowledge 2) and 3) are also carried out.
著者
伊藤 直輝 中村 弘毅 山崎 徹
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
機械力学・計測制御講演論文集 (ISSN:13480235)
巻号頁・発行日
vol.2015, pp."528-1"-"528-10", 2015-08-25

An electric guitar is composed of a wooden body, a wooden neck, 6 steal strings and other electric parts including an electromagnetic pickup. An electric guitar convert string vibration into electric signal through a pickup, and the sound is emitted with an amplifier, or a speaker. Usually, high density and high stiffness wood is used for body material to sustain string vibration longer and the sound remains. Also, it is reported that the material of a body influences the quality of the sound. Nonetheless, there are few studies focused on detail of vibration propagation between string vibration and sound. Authors have studied on the structure of traditional instruments to clarify the vibration characteristics especially from the aspect of vibration energy propagation model in recent years. Specifically, the vibration propagation characteristics of several instruments have been evaluated using SEA: the bridge structure and the sound post of violin, and soundboard of a piano. It is expected that SEA may also help understanding sound emitting process of a guitar. In this study, vibration energy propagation of two test guitars composed of different body material are observed with experimental SEA, to evaluate the influence of body material on the guitar sound. As a result, it has represented the difference between the guitar in the vibration propagation characteristics between the neck and body. The guitar which the Young's modulus of body materials has a big has a big sound pressure level. There is a strong correlation in the frequency characteristic of input power and sound pressure level.
著者
神内 謙至 橋本 善隆 新美 美貴子 山下 亜希 山内 光子 四井 真由美 西田 なほみ 山崎 徹 早川 太朗 中山 英夫 槻本 康人 並河 孝 笹田 侑子 前林 佳朗 高橋 正洋 磯野 元秀
出版者
THE JAPAN DIABETES SOCIETY
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.256-263, 2014

50歳女性.平成4年に糖尿病を指摘され平成16年より当院にて加療中.低血糖で救急搬送された既往あり.インスリン治療で血糖コントロール不良,また低血糖も起こすため,平成23年2月教育入院となった.入院中,血糖正常であるものの低血糖症状のためパニックになることがあった.翌日のスケジュールを説明しても当日になると忘れる,糖尿病教室でテキストを忘れる,と言う出来事があった.そのため,注意欠如/多動性障害(ADHD)を疑い本人の同意の上で滋賀医科大学精神神経科に紹介しADHDの診断となった.抽象的な情報を処理する能力は低く,簡潔で具体的な手本を示し,時間的余裕が必要な症例であると判断された.全成人の4.7 %の有病率とされるADHDであるが,今のところADHDと糖尿病の合併にかかわる報告は極めて少ない.血糖コントロールが極めて悪化することが考えられ,適切な治療方法が必要である.
著者
山崎 徹 足立 大樹 藤田 和孝 網谷 健児 三浦 永理 早乙女 康典
出版者
兵庫県立大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2013-10-21

ナノ結晶合金やアモルファス合金は高強度材料ではあるが、塑性変形中の加工硬化は生じない。このため、引張や圧縮変形時には塑性伸びを殆ど生ずることはなく、局所的なせん断帯を生じて脆性的に破壊し、これが、これら高強度合金の実用化への大きな障害となっている。本研究では、電解析出法によりナノ結晶相とアモルファス相の複合組織を有するNi-W合金を作製し、塑性変形誘起のナノ結晶粒成長を利用した加工硬化性の発現と高延性化を実現できた。さらに、アモルファス構造を有するZr基金属ガラスに貴金属を添加することにより、塑性変形誘起のナノ準結晶相の析出を促進させ、加工硬化性を発現させることができた。
著者
森 智昭 MOHAMED Ahmed S. A. 佐藤 正資 山崎 徹
出版者
日本農薬学会
雑誌
日本農薬学会誌 (ISSN:03851559)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.405-409, 2000-11-20
被引用文献数
4

ミズキ科サンシュユの新鮮葉から精製エラジタンニン標品を得た.線虫Caenorhabditis elegansを同調培養した.未成熟成虫と抱卵成虫をこのタンニン(10 ppm濃度)に5日間暴露しても運動能に若干の低下が認められたものの, 未成熟成虫は死亡せず, 抱卵成虫の死亡率も7%に過ぎなかった.しかし, 未成熟成虫の性的成熟および抱卵成虫の繁殖能は阻害された.L1幼虫の運動能も低下しなかったが, その成長は阻害された.同濃度下でさらに暴露試験を続けると, 抱卵成虫と未成熟成虫の死亡率は急激に高まり, 10日目で未成熟成虫の死亡率は56%, 抱卵成虫で78%に達した.しかし, L1幼虫は死亡しなかった.1 ppm濃度下でL1幼虫の成長が若干阻害された.1000 ppm濃度下でなお生存していた抱卵成虫の内臓は溶解・消失していた.しかし, 体内での卵割は認められた.
著者
大浜 和憲 下竹 孝志 石川 暢己 廣谷 太一 宮本 正俊 岡田 安弘 山崎 徹
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.199-205, 2009
被引用文献数
1

【目的】漏斗胸は胸郭異常の中で最も多く,胸骨と下部肋軟骨が陥凹している状態である.2005年私たちは漏斗胸治療にVacuum Bellを用いた保存的治療(VB療法)を導入した.本稿では今までの治療経験を報告し,VB療法の有用性を検討する.【対象と方法】対象は漏斗胸11例,男性9例,女性2例で,年齢は6歳から29歳であった.11例中4例ではNuss手術が行われており,1例はバー感染のためバーが早期に抜去された症例で,3例はNuss手術後も前胸壁の陥凹を認めた症例であった.残る7例は未治療例であった.VB療法はベル型をしたVacuum Bellを患児の前胸壁陥凹部に押しあてて,持続的に大気圧より15%低い値まで陰圧をかけて陥凹部を持ち上げるものである.装着時間は朝夕30分ずつから開始して,副作用のないことを確認して,装着時間を徐々に延長する.【結果】経過観察期間は4か月から2年8か月(平均1年5か月)であった.治療前の胸骨陥凹は2mmから30mmで平均18mmであった.3か月後には0mmから20mm,平均10mm,そして経過中に0mmから20mm,平均9mmとなり,胸骨は有意に持ち上がった.副作用は1例で軽度の皮膚炎を認めただけで,重篤な副作用は認めなかった.【結論】漏斗胸11例に対してVB療法を行い,未だ観察期間は短いが,良好な結果を得た.適応を選べば有効な治療手段と考える.