著者
米陀 佳祐 鈴木 育男 山本 雅人 古川 正志
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.87-88, 2010

進化ロボティクスや人工生命の分野において,自律ロボットの制御に関する研究が行われている.本研究では,自由度の高いボディの変形から環境及びタスクへの適応が期待できるモジュラーロボットに注目し,円環構造のトポロジを持つモデルに対して,3次元物理シミュレーションからロコモーションの進化的獲得を目的とした学習実験を実施する.さらに,大規模モジュールモデルの効率的制御に向けた拡張性に関する議論をする.
著者
池田 宥一郎 飯塚 博幸 山本 雅人
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.1B1OS11a05, 2018 (Released:2018-07-30)

近年の情報科学の発展は,動物行動学の研究に大きく寄与している.我々は札幌市円山動物園において人工知能により動物を管理する負担の軽減を試みを行っている.我々の目標の1つは,健康管理と飼育環境の整備のためにチンパンジーのエソグラムを自動的に作成することである.エソグラムとはある特定の個体や種の全行動パターンの目録であり,動物の行動を研究するうえでもっとも基本的な記録である. エソグラムの作成には個体識別が必要があるため,本研究では画像認識分野で高い精度を出している畳み込みニューラルネットワークを用いて個々のチンパンジーを認識できるか検証した。 実験の結果,我々のシステムはチンパンジーの個体識別が可能であることを示した。
著者
山本 雅人 伊藤 毅志 桝井 文人 松原 仁
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.500-504, 2018-05-15

スポーツのカーリングを対象とした,ディジタルカーリングと戦術支援を行うためのカーリングAIの開発について解説を行う.カーリングAI「じりつくん」は,任意の局面に対して,そのエンド終了時の期待得点分布を予測することができ,それに基づいた勝率最大化となるプレイを出力することが可能である.平昌オリンピックでの試合を例にカーリングAIで分析した結果は多くの反響を呼び,カーリングAIが見積もる勝率などの情報は,観戦者の助けとなったり,試合における一進一退の攻防の魅力を伝えたりする有効な手段の1つとなりうることを示した.本稿では,特に「じりつくん」の概要と分析結果を中心に今後の方向性を含めて解説する.
著者
加藤 修 飯塚 博幸 山本 雅人
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.57, no.11, pp.2354-2364, 2016-11-15

二人零和有限確定完全情報ゲームにおいてすでにAIは人間に匹敵する強さとなっており,最近では麻雀や人狼など,多人数ゲーム,不完全情報ゲーム,不確定ゲームが新たな研究対象として注目を集めている.そのような中で不確定ゲームとしてデジタルカーリングがある.デジタルカーリングはカーリングの二人用コンピュータゲームであり,AIどうしを競わせカーリングの戦略を解析することを目的とした不確定ゲームのテストベッドとして開発された.本研究ではデジタルカーリングにボードゲームの探索手法を適用し,投球目標座標と回転方向を候補手,盤面状態を局面としてデジタルカーリングにExpectimaxによるゲーム木探索を適用する手法を提案する.Expectimaxではゲーム木内で確率的に推移するノードを用いており,ゲームの不確定性を考慮した探索が可能となっている.提案手法の有効性を検証するため,不確定性を考慮する場合としない場合それぞれにおいて探索の深さを変化させ既存AIとの対戦実験を行った.その結果,提案手法による不確定性の考慮を行った場合に勝率が上昇し,また不確定性を考慮した場合のみ探索の深さを増やすことで勝率が上昇したことから,デジタルカーリングにおける提案手法による不確定性を考慮した先読みの有効性が明らかとなった.
著者
坂本 延寛 鈴木 育男 山本 雅人 渡辺 美知子 古川 正志
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2009年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.539-540, 2009 (Released:2009-08-25)

Vehicle Routing Problem(VRP)とは,複数の車両が配送拠点から配送先の顧客に商品等を配送する際,制約条件を満たす範囲内で与えられた評価関数を最小とする経路を探索する問題である.本研究では,TSPの解法として有効である局所クラスタリング組織化法を用いたVRPの解法を提案する.そして,他の解法との比較のため数値計算実験を行ない,提案手法の有効性を示す.
著者
長尾 光悦 川村 秀憲 山本 雅人 大内 東
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
巻号頁・発行日
vol.22, pp.201-201, 2006

現在,観光は注目度の高い分野であり,各地方自治体では様々な観光振興が実施されている.これまで,効果的な観光振興のための基礎データとして観光動態情報の調査が実施されてきた.従来の動態情報は,旅行者の流入量やホテル稼働率といった統計情報が主あった.しかし,近年は個人旅行が主流となっており,従来の統計情報だけでは効果的な観光振興を実施することは困難である.したがって,各旅行者の詳細な観光行動を調査分析可能な方法が必要とされている.本稿では,GPSを利用することによって個人旅行者の位置情報を獲得し,この位置情報から観光行動に関する情報を抽出・分析する手法を提案する.効果的な観光振興を実現するためには,滞在した施設名等の旅行者の詳細な行動情報が必要になる.本研究では,このような詳細な情報を市販の地図情報を利用するのではなく,インターネットを利用することによって獲得する方法についても検討する.
著者
南 賢一 古川 正志 山本 雅人
雑誌
研究報告知能システム(ICS)
巻号頁・発行日
vol.2013-ICS-170, no.10, pp.1-6, 2013-03-03

物流センター内の作業の中で,注文された商品を保管場所から取り出してくるピッキング作業に最もコストを要している.ピッキング作業を効率化する方法の一つに商品の配置の改善が挙げられる.本研究では,注文される商品同士の依存関係を共起ネットワークで表し,生成された共起ネットワークを自己組織化マップにより棚の位置に写像することによる商品配置の方法を提案する.
著者
原田 恵雨 鈴木 育男 山本 雅人 古川 正志
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.1_127-1_134, 2011-01-25 (Released:2011-02-18)

本論文では,二部グラフのコミュニティ対応関係を考慮したコミュニティ分割を定量的に評価する指標である二部モジュラリティを提案し,すべてのコミュニティ分割のパターンに対する二部モジュラリティの分布を調査することにより,その妥当性を示す.さらに,提案した二部モジュラリティを用いたコミュニティ分割手法を提案し,人工的に生成した二部グラフに対し適用することで,その有効性を示す.
著者
蜂谷 俊泰 鈴木 育男 山本 雅人 古川 正志
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2010年度精密工学会秋季大会
巻号頁・発行日
pp.689-690, 2010 (Released:2011-03-10)

本研究では多関節アームロボットの自律的な学習によるロバスト性を有した行動獲得を目的する。ロボットにあるタスクを与え、物理法則を考慮したシミュレーションによってその挙動のシミュレートを行う。ロボットは人工ニューラルネットワークによって制御し、そのパラメータを遺伝的アルゴリズムによって最適化を行うことで学習を行う。シミュレーション実験から得られたロボットの獲得した動作のロバスト性について考察する。
著者
茂尾 亮太 鈴木 育男 山本 雅人 古川 正志
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. MPS, 数理モデル化と問題解決研究報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.7, pp.1-6, 2009-09-03

データ関係をノードとエッジで表すネットワーク構造は多くの分野で共通に利用されている.ネットワークの可視化技術は単なるノード間のつながりからは発見できないネットワークの構造や特徴を見出すのに有用な技術である.従来の研究で様々な可視化手法が提案されてきたが,本研究では力学的手法に焦点を当てる.力学的手法は実装と拡張が容易な最も一般的な可視化手法であるが,可視化のための計算量が大きく大規模なネットワークには適用することができない.しかし,比較的小規模なネットワークに対してはネットワークの特徴を捉え高速に可視化が可能である.提案手法では可視化対象のネットワークのある範囲内のノード群に対し,局所的エネルギー最小化によるノード配置をランダムに繰り返し行うことにより,ネットワーク全体の大域的なノード配置を導出する.これにより,計算量を削減し高速化に可視化を行う.また,従来手法との比較を行い提案手法の有用性を検証した.
著者
山本 雅人 小笠原 寛弥 鈴木 育男 古川 正志 YAMAMOTO Masahito OGASAWARA Hiroya SUZUKI Ikuo FURUKAWA Masashi
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.53, no.11, pp.1184-1191, 2012 (Released:2016-11-22)

2011年3月11日に発生した東日本大震災の際,携帯電話などの通信手段が途絶えた中で平常通り機能していたTwitterでは,災害情報や避難地情報などについての情報伝播が活発に行われた.本稿では,東日本大震災発生後のTwitterにおけるリツイートをベースとした情報伝播ネットワークを作成し,震災時のネットワークを分析することで,多くのユーザが関心をもち,より緊急性の高い話題の情報伝播の様子について分析する.そして,観光分野や災害時におけるTwitterでのリアルタイム情報発信の可能性について言及する.
著者
山本 雅人 小笠原 寛弥 鈴木 育男 古川 正志
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.53, no.11, pp.1184-1191, 2012-10-15

2011年3月11日に発生した東日本大震災の際,携帯電話などの通信手段が途絶えた中で平常通り機能していたTwitterでは,災害情報や避難地情報などについての情報伝播が活発に行われた.本稿では,東日本大震災発生後のTwitterにおけるリツイートをベースとした情報伝播ネットワークを作成し,震災時のネットワークを分析することで,多くのユーザが関心をもち,より緊急性の高い話題の情報伝播の様子について分析する.そして,観光分野や災害時におけるTwitterでのリアルタイム情報発信の可能性について言及する.
著者
蜂谷 俊泰 鈴木 育男 山本 雅人 古川 正志
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2010年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.311-312, 2010 (Released:2010-09-01)

進化ロボティクスや人工生命の分野において、自律ロボットの制御に関する研究が行われている。本研究では仮想物理環境における多関節ロボットアームにあるタスクを与え、その挙動獲得の実現を目的とする。アームは遺伝的アルゴリズムにより人工ニューラルネットワークを学習させ、物理モデリングによるシミュレーションを実施した。この結果得られたアームの獲得したタスク動作を検証する。
著者
南 賢一 古川 正志 山本 雅人
雑誌
研究報告知能システム(ICS)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.10, pp.1-6, 2013-03-03

物流センター内の作業の中で,注文された商品を保管場所から取り出してくるピッキング作業に最もコストを要している.ピッキング作業を効率化する方法の一つに商品の配置の改善が挙げられる.本研究では,注文される商品同士の依存関係を共起ネットワークで表し,生成された共起ネットワークを自己組織化マップにより棚の位置に写像することによる商品配置の方法を提案する.Order picking has a great affect with efficiently controlling a large-scale logistic center. It is important for order picking not only to give workers a good tour plan but also to assign products to the storage shelves in the center. This study proposes a new method how to assign products to the storage using an ordered product relation network and Self-Organizing Map.
著者
山本 雅人 小笠原 寛弥 鈴木 育男 古川 正志
出版者
情報処理学会 ; 1960-
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.53, no.11, pp.1184-1191, 2012-10-15

2011年3月11日に発生した東日本大震災の際,携帯電話などの通信手段が途絶えた中で平常通り機能していたTwitterでは,災害情報や避難地情報などについての情報伝播が活発に行われた.本稿では,東日本大震災発生後のTwitterにおけるリツイートをベースとした情報伝播ネットワークを作成し,震災時のネットワークを分析することで,多くのユーザが関心をもち,より緊急性の高い話題の情報伝播の様子について分析する.そして,観光分野や災害時におけるTwitterでのリアルタイム情報発信の可能性について言及する.