著者
平田 正一
出版者
日本菌学会
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.393-395, 1981 (Released:2011-03-05)
著者
平田 正吾 奥住 秀之 国分 充
出版者
茨城キリスト教大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

自閉症スペクトラム障害(ASD)児における不器用すなわち運動スキル障害の特徴について、国際的によく知られた運動アセスメントであるMABC2を用いて評価すると共に、その成績の個人差に関わる要因について探索的に検討した。重篤な知的障害のないASD児を対象とした一連の測定の結果、ASD児における運動スキル障害の個人差は、彼らの自閉症特性や内部モデルの機能水準などと関連することが明らかとなった。また、ASD児の運動課題遂行の様相を分析したところ、運動要素間の移行がスムーズでない可能性が示唆された。更に年齢縦断的に見ると、ASD児におけるMABC2の低成績は改善する場合もあることが明らかとなった。
著者
松本 泰祐 田島 洋 江口 辰哉 平田 正信
出版者
特定非営利活動法人 日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.163-169, 1980-06-30 (Released:2011-08-10)
参考文献数
8
被引用文献数
1 1

腺癌の予後は実測腫瘍径の大小によらず, その腫瘍の集束性変化の強さによって考えられるべきであるとする訂正腫瘍径の概念は腺癌の予後がTNM分類と相関しないという問題点にある程度解答を与えたと考える.しかし, 腺癌全般にこの概念が適合するかは問題である: そこで腺癌を亜型に分類し ((1). bronchioloalveolar type,(2). bronchial surfacetype,(3). bronchial gland type,(4). mixed type,(5). undetermined type) 臨床病理学的に (1) (2) (3) を主に検討した. (1) は発育, 進展の一方において集束性変化を来たす. (2) (3) は圧排性進展が主体であるという結果を得た.訂正腫瘍径の概念はbronchioloalveolartypeとその類縁のmixed typeには妥当と考えられるが (2) (3) の把握には不充分であると思われる.
著者
福留 千弥 竹内 大樹 青山 倫久 太田 夏未 中村 崇 平田 正純 綿貫 誠
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2015, 2016

【はじめに,目的】近年,超音波画像診断装置(以下,US)を用いた研究報告が盛んに行われている。理学療法の実施場面でもUSによる動態評価が用いられてきている。USによる動態評価は徒手評価では得られない体内の深層筋の動態評価も可能である。特に,体幹筋の筋機能は針筋電図よりも低侵襲で簡易的に評価の実施が可能であり,USによる臨床研究が進んでいる。しかし,USによる体幹筋の動態評価を行い,検者間信頼性を検討した研究報告は少ない。そこで,本研究はUSを用いて異なる運動課題を行い,内腹斜筋(以下,IO)と外腹斜筋(以下,EO)の動態評価における検者間信頼性を検討することを目的とした。【方法】健常成人男性4名(平均年齢:25.0歳 身長:171.5cm体重:60.5kg)を対象とした。運動課題は自動下肢伸展挙上(以下,Active SLR)と片脚ブリッジを行い,左右のIOとEOの最大筋厚を測定した。また,安静時も同様に最大筋厚の測定を行った。安静時の測定は呼吸による影響を除くため呼期終末時に測定した。最大筋厚の測定はUS(HITACHI社製 Noblus)を用い,プローブは7.5MHzのリニアプローブを使用した。測定モードはBモードとし,撮像位置は被験者の臍高位で,腹直筋鞘,IOおよびEOが描出できる位置とした。プローブは体幹に対して短軸像となるように検者が手で把持して固定した。超音波画像の撮像は3名(理学療法士2名,日体協公認アスレチックトレーナー1名)が行い,最大筋厚の計測はそのうち1名が行った。統計解析にはSPSS Ver.20を使用し,検者間信頼性には級内相関係数:ICC(2.1)を用いた。【結果】ICCは安静時においては0.44~0.73であり,中程度~良好な信頼性を得た。Active SLRにおけるICCは0.45~0.70であり,中程度~良好な信頼性を得た。片脚ブリッジのICCは0.41~0.62であり,中程度の信頼性を得た。【結論】検者間信頼性は安静時およびActive SLRは良好な信頼性を示した。一方,片脚ブリッジにおいては安静時およびActive SLRと比較し,信頼性が劣る結果となった。Active SLRよりも片脚ブリッジはIOまたはEOがより大きな筋収縮を必要とするため,測定誤差が大きくなり,信頼性に影響を与えたと考える。先行研究において,検者間信頼性が良好とする報告はプローブを固定する専用器具を製作し,プローブが一定の位置に保たれるように配慮している。しかし,臨床場面においてUSを用いて動態評価を行う際は今回の研究と同様に手で把持して固定することが多い。そのため,筋収縮の大きい運動課題の動態を臨床場面でUSを用いて異なる検者が動態評価をする際は,プローブを固定する必要があると考える。さらに,検者の撮像技術の習熟度に差があった可能性も考えられるため,検者の撮像技術についても検討が必要である。しかし,Active SLRのような筋活動の少ない運動課題では良好な信頼性を得たため,今後臨床場面で体幹筋の動態評価を行う際にUSを十分活用することが出来ると考える。
著者
平田 正源
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1290, pp.114-117, 2005-05-09

民主党の公認候補として、福岡2区で衆院統一補欠選挙に立候補しました。4月24日に行われた投開票の結果、落選しました。私を支持してくれた有権者の方々に感謝いたしますと同時に、大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。 自民党からは、首相補佐官の山崎拓氏が出馬しました。
著者
奥住 秀之 國分 充 平田 正吾 田中 敦士 葉石 光一 北島 善夫
出版者
一般社団法人 日本めまい平衡医学会
雑誌
Equilibrium Research (ISSN:03855716)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.62-67, 2009 (Released:2009-06-01)
参考文献数
15
被引用文献数
3 2

This study was conducted to investigate the factors of one foot balancing and beam-walking in persons with intellectual disabilities (ID). There were 181 subjects with ID (male, 126; female, 55; 14 persons with autism; 22 with Down's Syndrome (DS)). One foot balancing was measured with eyes open and with eyes closed. In the beam-walking test, the subjects were asked to walk on five types of beam 3 meters in length. A stepwise multiple regression analysis was used to analyze the results. The dependent variables were the one foot balancing score (sec) with eyes open and with eyes closed and the beam-walking score (from 0 to 5), and the independents were sex, age, height (cm), weight (kg), IQ, presence/absence of autism, and presence/absence of DS. The results were as follows: (1) The one foot balancing with eyes open only related to IQ. Persons with a higher IQ showed a higher score in all the three balance tests than those with a lower IQ. The one foot balancing with eyes closed correlated with IQ and presence/absence of autism. Autistic subjects stood longer than persons with other IDs. The beam walking correlated with IQ, presence/absence of autism, and presence/absence of DS. Autistic subjects attained a higher score than subjects with other IDs, and DS subjects had lower scores. These characteristics of balance in subjects with ID are discussed in terms of executive function, motor dysfunction, and compensatory strategies.
著者
平田 正一
出版者
The Phytopathological Society of Japan
雑誌
日本植物病理学会報 (ISSN:00319473)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.21-24, 1953

バイラス罹病の馬鈴薯,大根,蕪菁及び甘藷の塊根並に莖の搾汁ガーゼ濾液の透明度を日立製光電光度計で測定し健病間の比較を試みた。その結果は以下の如くであつた。<BR>(1) 馬鈴薯の透明度は收穫時から貯藏中漸次低下して來る。健薯は病薯よりも高く,その較差は小である。罹病度に應じて透明度は低くなり塊莖の大小とは相關は認められず,又多數塊莖の平均透明度は健薯が高いけれども各個體値は相當亂れている。健病薯間で較差の最大は稀釋度1/8で表される。<BR>(2) 大根の汁液の透明度の健病差は馬鈴薯よりも更に大幅であるがその傾向は兩者共同樣であつた。幼齡期の罹病株では或物質の増大が行われるが老齡化に伴う病勢の進行と共に物質の移動或は生成は阻害され,透明度は幼齢期低く,老化と共に高くなる傾向がある。根部の上位は透明度大で,健病較差の最大値は稀釋度1/8に於て示された。<BR>(3) カブラは大根と略々同樣の傾向であるが,甘藷の健病透明度の差は小さかつた。<BR>(4) この實驗に於ける生體汁液の透明度は含有蛋白量の多寡と略々反比例的に示され,汁液の溷濁度は蛋白量に依て決定される。この整律に從わない場合は多くは汁液中の蛋白イオンの自己脱電による凝集と沈澱の起るためであつて,この事實は採汁後時間を經過した試料において或は罹病體汁液において示される。透明度と蛋白量との關係曲線は比例直線として示されず物質定量のための透明度測定として利用し難いが,診斷上に於ける健病の比較方法としては利用し得る。
著者
佐藤 章 今井 良二 中溝 喜博 平田 正
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.765-770, 1979-03-25 (Released:2008-03-31)
被引用文献数
2 5

Guanine and xanthine nucleoside derivatives (3, 4 and 6) bearing nitrosourea functional groups were synthesized from guanine nucleoside ureas (2) obtained by the reaction of 2'-deoxy-2'-aminoguanosine (1) with isocyanates and their antitumor activity against sarcoma-180 solid tumor and leukemia L-1210 were determined. Among the compounds tested, 2'-deoxy-2'-[3-(2-chloroethyl)-3-nitrosoureido]-xanthosine (4b) found to have the most potent activity. Moreover, very slight decrease in white blood cells of mice bearing sarcoma-180 solid tumor was observed after administration of 4b.
著者
乗原 隆 加藤 譲 奥村 修造 小林 智 山本 光雄 池永 哲二 出口 隆志 平田 正
出版者
The Japanese Society for the Study of Xenobiotics
雑誌
薬物動態 (ISSN:09161139)
巻号頁・発行日
vol.6, no.6, pp.887-897, 1991
被引用文献数
1

KW-2228およびrhG-CSFを,10μg/kgカニクイザルに静脈内および皮下投与時の血漿中動態,白血球数増多作用について検討した.また,反復皮下投与についても検討した.<BR>1.KW-2228を単回静脈内投与により,末梢血白血球数(WBC)の著明な増加が認められた.WBCは,投与後12時間に最高値,投与前の約2倍を示し,24時間後においてほぼ投与前値まで回復した.一方,単回皮下投与においては投与後12時間に最大に達し,投与前値の約4倍を示した.反復皮下投与では投与を重ねるに従い,WBCは上昇し,10日目の12時間値では初回投与前の約6倍を示した.白血球の上昇は主に分葉核好中球の上昇によるものであった.rhG-CSFについても同様なWBC増多作用が認められ,KW-2228と有意な差は認められなかった.また,赤血球数および血小板数には大きな変動は認められなかった.<BR>2.血漿中KW-2228は,静脈内投与後二相性に消失し,このときの半減期は0.43±0.09時間(%alpha;),1.34±0.35時間(β)であった.rhG-CSFもKW-2228と同様に二相性の消失パターンを示したが,αおよびβ相の半減期はそれぞれ0.40±0.04,1.11±0.05時間であり,KW-2228に比較し短いものであった.<BR>3,血漿中KW-2228およびrhG-CSFは皮下投与後,共に2時間にC<SUB>max</SUB>13.20±3.76,8.37±2.81ng/mlを示し,その後一相性に消失した.このときKW-2228濃度は2,6,8,10,12時間においてrhG-CSF濃度に比べ有意に高く,1.5~2倍の血漿中濃度を示した.KW-2228およびrhG-CSFの消失相の半減期はそれぞれ2.03±0.64,1.34±0.49時間であった.<BR>10回反復投与後の血漿中KW-2228のC<SUB>max</SUB>は,初回投与に比べ約2/5に減少し,半減期も約2/3と短いものであった.また,AUCは初回投与の約1/4であった.rhG-CSFについてもほぼ同じ傾向であった.反復投与後の血漿中濃度においては,KW-2228とrhG-CSFの間に差は認められなかった.
著者
吉田 肇 城 真範 平田 正紘 秋道 斉
出版者
The Vacuum Society of Japan
雑誌
真空 (ISSN:18822398)
巻号頁・発行日
vol.54, no.5, pp.298-306, 2011-05-20
被引用文献数
3

A transmission probability <i>W</i> of gas molecules passing through a vacuum component is usually calculated using the Monte Carlo method. In the calculation, it is generally assumed that gas molecules are introduced to a smooth surface and scatter with cosine low. Since the <i>W</i> is influenced by the shape and/or roughness of the surface in practice, the precise calculation of <i>W</i> requires the inclusion of surface geometry. The conventional Monte Carlo method, however, needs very long time to calculate the <i>W</i> for a cylinder with many corrugations, in other words, rough surface. In this paper, a new method to decrease the time for a calculation with rough surface is described. In the new method, the scattering angle distribution distorted by corrugations is analytically calculated. The distorted distribution is used to determine the scattering angle of the gas molecules at the surface. In the case of a cylinder with the ratio of length to the radius <i>L/r</i> of 5, the ratio of the <i>W</i> with V-shaped corrugations to that without corrugations is 0.77 at minimum. Results of the calculation were obtained by both the new method and the conventional method, and are identical within 0.5%. The time required by the new method was more than 100 times shorter than that by the conventional one.<br>