著者
大谷 聡司 星野 聖
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.34, no.11, pp.67-70, 2010-03-01
被引用文献数
1

過去に開発されたエアギターシステムは,演奏者の左手に何らかの装置やセンサを持ち,ある場所が押された時に事前に割り当てられたコードの音を出すものばかりである.本研究では,左手に何も持たないエアギターシステムを提案する.ギターでの弾き語りのようなコード弾き奏法に関して,人間は音を聞かなくても左手の形を見ただけでどんなコードを押さえているのか見当がつく場合が多い.そこで,カメラを用いたエアギターシステムを提案する.左手の輪郭線,指の間のエッジを抽出した画像の特徴量を用いてギターのコード認識を行う.評価実験の結果,左手に何も持たなくても,76.3%の精度が出せるシステムが出来上がり,新しいアプリケーションの開発を行うことができた.
著者
神里 志穂子 星野 聖
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理
巻号頁・発行日
vol.97, no.599, pp.1-7, 1998-03-13
被引用文献数
11

沖縄県の舞踊カチャーシーの主観的評価を規定する動力学的要因を明らかにするため, 第一に, 意味微分法を用いてカチャーシーの上手さの感性評価を行った.第二に, 3変数の多変量自己回帰モデルにより, 肩, 肘, 手首の3関節動作の随伴性について考察した.計測には, ビデオカメラ1台を用い, リング状光源を肩, 肘, 手首, および点光源を指先に装着し, 光源の変形具合と遮蔽方向により各関節の回転中心と3関節運動の時系列データを算出した.実験の結果, カチャーシーの主観的評価は2因子で行われ, しかも, 上手さの評価は陽気さと相関が高いことが明らかになった.また, 感性評価の得点が高い踊り手ほど, 肩と肘の関節動作が同期しており, 角度変化も滑らかであった.とくに低周波振動成分において顕著であった.しかし, 手首運動は従属度が低かった.一方, 感性評価の得点が低い踊り手では, 肩と肘の同期性がより低く, 肘動作の滑らかさも少なくなり, 手首運動も不規則であった.
著者
大谷 聡司 星野 聖
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 34.11 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.67-70, 2010-03-01 (Released:2017-09-21)
参考文献数
5

過去に開発されたエアギターシステムは,演奏者の左手に何らかの装置やセンサを持ち,ある場所が押された時に事前に割り当てられたコードの音を出すものばかりである.本研究では,左手に何も持たないエアギターシステムを提案する.ギターでの弾き語りのようなコード弾き奏法に関して,人間は音を聞かなくても左手の形を見ただけでどんなコードを押さえているのか見当がつく場合が多い.そこで,カメラを用いたエアギターシステムを提案する.左手の輪郭線,指の間のエッジを抽出した画像の特徴量を用いてギターのコード認識を行う.評価実験の結果,左手に何も持たなくても,76.3%の精度が出せるシステムが出来上がり,新しいアプリケーションの開発を行うことができた.
著者
乾 彰夫 佐野 正彦 堀 健志 芳澤 拓也 安宅 仁人 中村 高康 本田 由紀 横井 敏郎 星野 聖子 片山 悠樹 藤田 武志 南出 吉祥 上間 陽子 木戸口 正宏 樋口 明彦 杉田 真衣 児島 功和 平塚 眞樹 有海 拓巳 三浦 芳恵 Furlong Andy Biggart Andy Imdorf Christian Skrobanek Jan Reissig Birgit
出版者
首都大学東京
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究は、代表者らグループが2007~2012年度に実施した「若者の教育とキャリア形成に関する調査」を踏まえ、①そのデータの詳細分析を行い、現代日本の若者の大人への移行をめぐる状況と課題を社会に公表すること、②他の先進諸国の同種データと比較することで日本の若者の移行をめぐる特徴と課題を明らかにすること、の2点を研究課題とした。①に関してはその成果を著書『危機のなかの若者たち』(東京大学出版会、410 頁、2017年11月)として刊行した。②に関しては海外研究協力者の参加の下、イギリス・ドイツ・スイスとの比較検討を行い、2017年3月国際ワークショップ(一般公開)等においてその結果を公表した。
著者
星野 聖 斎藤 正男
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.16, no.20, pp.7-12, 1992-03-10 (Released:2017-10-06)

The purpose of this study is to non-restrictively and objectively estimate visual fatigue caused by VDT tasks. The dynamics of pupillary responses to the square-wave light stimuli were analyzed with a closed-loop videopupillograph: the changes in the latency, amplitude, velocity and retentivity of miosis and mydriasis were investigated before and after the VDT task. The changes in critical flicker frequency (CFF) were also measured. It was found that the velocities of miosis and mydriasis were highly correlated with the degree of visual fatigue, which suggests a disorganization of the autonomic nervous system due to VDT work.
著者
星野 聖
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.56, no.11, pp.1841-1844, 2002-11-01 (Released:2011-08-17)
参考文献数
7
被引用文献数
1

小型軽量プロペラの回転速度により左右別々に鼻呼気を計測する装置を試作し, 鼻呼吸量の優位側反転の現象と, 鼻周期の日周性を長時間計測した.2変数の多変量自己回帰モデルにより解析した結果, 一側の強固なりズム性や, 総呼吸量が変化する時の左右差などが観察された.
著者
玉城 絵美 星野 聖
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.4, pp.471-478, 2007-12-31 (Released:2017-02-01)
参考文献数
6
被引用文献数
3

The skin-color extraction at high accuracy and with high speed is indispensable for user interfaces where the human gestures are used as the input and cues to a system. The conventional color systems for skin-color extraction may often lose the accuracy due to the change of light conditions. When the accuracy is satisfying, the calculating speed may slow down. In this paper, therefore, the authors propose a new color system acquired by two vectors of individual persons' color distribution, where the skin-color area is extracted by a rectangle which optimally fits the skin-color ellipsoid. And the ranges in each axis are simply specified in extraction by the rectangle. This method can decrease the extraction error, as well as drastically reduce the calculation amount. The experimental results showed that the skin-color system proposed in the paper can extract the skin area at the speed of 149 fps, and at the rate of 94 % of correction, or more. Our system can also extract the human nail area.
著者
星野 聖
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.122, pp.31-36, 1999-06-17
被引用文献数
8

本論文では,創作舞踊や新しい振り付け動作に代表される,観る人に感動や各種の心理的効果を与えるような,全く新しい一連の順序運動を創発し獲得するため,中枢神経系がどのような評価関数を採択して運動指令の生成を行っているかを感性情報処理/計算理論/ロボティクスの観点から明らかにする著者らの研究の一端を紹介する.
著者
星野 聖
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア = The journal of the Institute of Image Information and Television Engineers (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.55, no.11, pp.1539-1542, 2001-11-20
参考文献数
12
被引用文献数
3 1

テレビ映像や擬似3次元映像観視時の生体負担の実時間推定を目的として, 瞼裂幅, 眼球運動, 瞳孔反応の影響が少ない眼球回旋運動計測システムを設計した.さらに, 両眼球で回旋運動計測を試みたところ, 強負荷時には, 左右眼の回旋が逆になる傾向が見られた.
著者
星野 聖
出版者
筑波大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2001

舞踊や手話動作に見られるような,ヒトの比較的複雑な随意運動や順序運動の多くは「見まね」により獲得される.上肢動作の見まね学習においては,第一に,網膜に映った他者3次元上肢運動の2次元写像映像から3次元運動を復元する過程第二に,自己上肢の各筋肉のどれを,どのような時間的タイミングで,どのような強度で収縮させるかのパターンに変換する過程,の少なくとも2過程が必要である.また特に手指動作の見まね学習では,第三に,サイズが小さいにも関わらず形状が複雑で自己遮蔽が多く,しかも大きな空間を動く手指3次元動作の2次元映像から,高速かつ高精度に形状推定を行う過程も必要となる.このような制御上の不良設定問題を持つ問題や,生理学レベルでの情報処理機構が不明な対象に対しては,生理学的に等価な工学システムを設計し,それを操作して入出力関係を検討することにより,脳の情報処理の一端を伺い知ることが可能となる.本課題では,(1)エアシリンダを使ったヒト型ロボットアームの設計,(2)ヒト型ロボットハンドの設計,(3)単眼CCDカメラによる上肢3次元動作の推定システム設計,(4)非接触的方法による手指形状の実時間推定システムの設計,(5)データグローブによるロボットハンド制御,などを行った.(1)と(2)により実証研究のためのハードウエア的基盤を作り,(3)と(4)により上肢や手指の3次元運動推定,(5)により手指制御を実験的に検討して,動作の見まね学習機構の理解に迫った.開発したヒト型ロボットハンド1号機は大きさと重さがヒト手指と同程度で,しかも拇指以外の4指間の開閉ができるため,手話や舞踊動作といった「情報発信」が可能である.同ハンドを使って,ダイナミクスや自由度数が異なるデータグローブでの遠隔操作に成功し,前提となった自由度低減や自由度合成の知識を,次課題の「見まね」(非接触的方法)での動作再現に活用した.
著者
冨田 元將 星野 聖
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.33, no.40, pp.9-12, 2009-10-08

カメラによる手指形状推定を情報入力に用いることを考えた場合,その入力画像には,「手指」と「前腕」が撮像されることになる.そのため,撮像された画像から「手指」領域のみを抽出し,推定する必要がある.本研究では,入力画像から「手指」のみを切り出すアルゴリズムを提案する,さらに,前腕の傾きを推定するアルゴリズムと組み合わせることで,手指がカメラにどのように撮像されて推定が可能なシステムを実現した.評価実験では,全指関節の平均誤差の平均値-2.11度,標準偏差±14.14度と高精度な推定を実現した.
著者
冨田 元將 星野 聖
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.223, pp.9-12, 2009-10-01

カメラによる手指形状推定を情報入力に用いることを考えた場合,その入力画像には,「手指」と「前腕」が撮像されることになる.そのため,撮像された画像から「手指」領域のみを抽出し,推定する必要がある.本研究では,入力画像から「手指」のみを切り出すアルゴリズムを提案する,さらに,前腕の傾きを推定するアルゴリズムと組み合わせることで,手指がカメラにどのように撮像されて推定が可能なシステムを実現した.評価実験では,全指関節の平均誤差の平均値-2.11度,標準偏差±14.14度と高精度な推定を実現した.
著者
新垣 武士 星野 聖
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.122, pp.7-11, 1999-06-17
被引用文献数
10

これまでの多くの研究は,非定型の運動や舞踊などに対しては感性評価を行ってきたが,運動規則と主観的印象の関係に関してはほとんど知られていない.本研究では,沖縄舞踊「カチャーシー」を再現したComputer Graphicsに対して,感性評価を行い,主成分分析を行う事で運動特性や時間情報と主観的印象の関連性を実験的に検討する.運動特性と主観的印象との関連性を解析することにより,創作舞踊や非定型舞踊の印象評価に関する指標を決定する事が可能となり,より効果的な心理的影響を与えることのできる動画像作成の指針を得ることができる