著者
小林 治
出版者
杏林医学会
雑誌
杏林医学会雑誌 (ISSN:03685829)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.25-30, 2014 (Released:2014-04-01)
参考文献数
54

近年の分子生物学的研究によると,概ね宿主細胞の遺伝子損傷は癌化を誘導することが判明し,ときに感染症の関与も報告されている。発癌機構の基礎研究成果は,癌撲滅ツールとしての抗ウイルス・抗菌療法,ワクチン接種などの価値を期待させる。
著者
田中 伸久 小林 貞 田中 英文 佐々 学 萱原 伊智郎 山口 安宣 林 治稔 小澤 邦寿
出版者
日本ペストロジー学会
雑誌
ペストロジー学会誌 (ISSN:09167382)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.1-5, 2004-04-30 (Released:2019-07-11)
参考文献数
12
被引用文献数
1

群馬県内において,ユスリカ幼虫が上水道給水栓から発見される苦情事例が発生した.ユスリカは,ヨシムラツヤユスリカおよびハモンユスリカ属の幼虫であり,これらは浄水場内でも確認されたことから,浄水場内のユスリカ幼虫が給水栓に達したものと推測された.また,前塩素濃度を上げる,凝集剤 (PAC) を多めに入れる,濾過機の逆洗回数を増やす,清掃を行うなどの積極的かつ厳重な管理によって,このような事例は防ぎうることが示唆された.
著者
小林 治夫
出版者
杏林医学会
雑誌
杏林医学会雑誌 (ISSN:03685829)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.323-327, 1983

ニワトリの雛は孵化後ただちに視覚的に隔離され, 12時間後に電動の犬の玩具に露出された。最初の露出の翌日から5日間, 1日1回4分間, 雛鳥は円形台上におかれ, 追尾反応が我々の工夫した規準に従って評価された。その評点に従って雛鳥は均質な二群(一方は実験群, 他方は統制群)に分けられた。つぎの7日間, 両群は再認テストを受けた。そして実験群に対しては1日1回, 2分間の玩具の犬に対する露出2回(再認テスト1および再認テスト2)と, その2回のあいだに1分間の玩具の犬の隔離をはさむ再認テストを受け, 追尾反応が規準に従って評価された。統制群は1日1回4分間の隔離なしの露出の再認テストを受けた。その結果, 実験群では再認テスト1よりも再認テスト2の方がアタッチメント行動の程度が強かった。また2日目以後には実験群の再認テスト1の方が統制群のそれよりも強かった。この結果は, アタッチメント行動は学習の結果生じる可能性を示唆するDepaulo, P.らの報告と一致しない。
著者
田中 伸久 小林 貞 田中 英文 佐々 学 萱原 伊智郎 山口 安宣 林 治稔 小澤 邦寿
出版者
日本ペストロジー学会
雑誌
ペストロジー学会誌 (ISSN:09167382)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.1-5, 2004
参考文献数
12
被引用文献数
1

群馬県内において,ユスリカ幼虫が上水道給水栓から発見される苦情事例が発生した.ユスリカは,ヨシムラツヤユスリカおよびハモンユスリカ属の幼虫であり,これらは浄水場内でも確認されたことから,浄水場内のユスリカ幼虫が給水栓に達したものと推測された.また,前塩素濃度を上げる,凝集剤 (PAC) を多めに入れる,濾過機の逆洗回数を増やす,清掃を行うなどの積極的かつ厳重な管理によって,このような事例は防ぎうることが示唆された.
著者
神本 武征 高橋 浩 小林 治樹 松岡 信
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.49, no.440, pp.901-908, 1983-04-25 (Released:2008-03-28)
参考文献数
15
被引用文献数
2

急速圧縮装置を用いて平面に衝突するディーゼル火災の対流熱伝達に関する実験を行った.衝突面の熱流束は,通常の等温ガス噴流の衝突の場合と異なり,よどみ点から半径方向にほぼ一定に分布する.これは,よどみ点から半径方向に減少する熱伝達率と,半径方向に向かって燃焼が進行するにつれて増加する熱落差とが相殺し合う結果と解釈される.衝突面への熱損失率は熱発生率の約10%であり,両者の時間経過曲線は良く似ている.
著者
石島 悌 平松 初珠 林 治鄙 池添 竜也 恩地 拓己 三瓶明希夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.93, pp.55-60, 2007-09-21
参考文献数
5

迷惑メール対策において大切なことは,単に迷惑メールの排除を図ることだけではなく,見落としてはならないメールを確実に配送することである.また,さほど大きくない組織においては,その対策にかける人的・時間的コストを下げることも非常に重要である.大阪府立産業技術総合研究所では,業務時間外にのみ greylisting を適用し,throttling を併用することによって,迷惑メールの排除を試みるとともに,対策のメンテナンスフリー化を実現した本稿では,配送ログの解析とメール利用者に対するアンケート調査から得られた,本対策手法の有用性を報告する。さらに,大学の研究室に配置されたメールサーバにおける本対策手法の効果を報告する.In controlling spam mails, it is important not only to reduce spam mails, but also to deliver non-spam mails. It is also important to lower the cost in small and medium enterprises. The anti-spam method using greylisting only after working hours and throttling was implement ed at Technology Research Institute of Osaka Prefecture. And we tried to reduce spam mails without maintenance of white list and database. In this paper, we describe the usefullness of this method from questionnaire survey and mail log analysis. After that, we report the result that we tried to reduce spam mails in the university laboratory with this method.
著者
林 治助 山田 拓司 渡辺 貞良
出版者
繊維学会
雑誌
繊維学会誌 (ISSN:00379875)
巻号頁・発行日
vol.30, no.5-6, pp.T190-T198, 1974-05-10 (Released:2008-11-28)
参考文献数
9
被引用文献数
2 4

It was found that there was a difference between X-ray diffractograms of Na-Cellulose I derived from the cellulose I family (I and IIII) and that from the cellulose II family (II, IIIII and IVII), and we calssified them as Na-Cellulose II and Na-Cellulose III, respectively. Both Na-Cellulose II and III regenerated cellulose II by washing with cold water. When decomposed with hot water, however, Na-Cellulose II regenerated mixture of cellulose I and II, and Na-Cellulose III regenerated cellulose II. Namely, Na-Cellulose has memory of the crystalline structure of the original cellulose.As described in our previous paper, the chain conformation of cellulose is thought to be a difference between cellulose I and II families, the former has “bent” type and the latter has “bent and twisted” type comformation.The memory of the original structure may be due to the retaining of chain conformation during meroerization and regeneration. When Na-Cellulose II is decomposed by cold water, the chain conformation is changed from “bent” to more stable “bent and twisted” type owing to strong swelling and hydration, and cellulose II was regenerated.
著者
山本 嘉人 斎藤 吉満 桐田 博光 林 治雄 西村 格
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.307-314, 1997-01-31
被引用文献数
12 1

関東に位置するススキ型草地に火入れ,刈取り,放牧あるいはこれらの組み合わせ等の異なる人為圧を加え続けた。20年間にわたる定置枠の植生調査のデータから,草種ごとの拡張積算優占度を算出し,主成分分析によって人為条件の差異に応じた植生遷移の方向を表現することを試みた。第1および第2主成分と主要な群落構成種25種との相関関係から,第1主成分はススキ,シバで代表される放牧圧の有無に関わる成分,いいかえれば放牧による偏向遷移を表すと考えられた。縦軸の第2主成分は高木とつる植物で代表される人為的撹乱の有無にかかわる成分,いいかえれば進行遷移を表すと考えられた。これら2つの主成分を軸として,各処理区,各年次の群落のデータをプロットした結果,散布図上で,7処理区の群落データ群は処理開始後の年次経過とともに分離する傾向を示し,処理に応じた遷移の方向を示した。