著者
森田 武志
出版者
北海道大学観光学高等研究センター
雑誌
CATS 叢書 (ISSN:21853150)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.249-270, 2012-03-31

観光資源としてのコンテンツを考える : 情報社会における旅行行動の諸相から = Current Issues in Contents Tourism : Aspects of Tourism in an Information-Based Society
著者
玉川 奨 桜井 慎弥 手島 拓也 森田 武史 和泉 憲明 山口 高平
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.25, no.5, pp.623-636, 2010 (Released:2010-08-17)
参考文献数
18
被引用文献数
4 3

Here is discussed how to learn a large scale of ontology from Japanese Wikipedia. The learned ontology includes the following properties: rdfs:subClassOf (IS-A relationship), rdf:type (class-instance relationship), owl:Object/DatatypeProperty (Infobox triple), rdfs:domain (property domain), and skos:altLabel (synonym). Experimental case studies show us that the learned Japanese Wikipedia Ontology goes better than already existing general linguistic ontologies, such as EDR and Japanese WordNet, from the points of building costs and structure information richness.
著者
森田 武志
巻号頁・発行日
2010-09-24

本研究では、近年になり地域の内外で広く知られるようになり、観光資源としても注目されている札幌スープカレーという地域の食を事例として、次の点を明らかにすることを目的としている。1) 札幌スープカレーが地域内外に定着した背景を明らかにすること。事例を一つの確立した地域ブランドととらえ、ここに、企業ブランド論におけるブランドアイデンティティやブランドイメージ、コンテクストの共有といった視点を持ち込み、現象を分析すること。2)上記の事例分析を踏まえ、今後、他の地域の食文化を観光や地域の振興に活用する際に取りうる戦略の可能性を検討すること。研究の背景としては、近年、地域の食を観光や地域の振興に活用することに成功している事例が増えており、これらのB 級ご当地グルメに注目が集まっている。そして、このような取り組みは、地域ブランドの形成という形で論じられることが多いが、実際に先行する企業ブランドの理論や知見を通じて理論的な背景を明らかにしたものは少ないため、研究の蓄積が必要である。また、企業ブランドと地域ブランドの間には相違点も多いことが指摘されており、今後の地域ブランド論にとってはこの点を明らかにすることも重要であるという目的意識がある。よって、本論では、地域ブランドとして確立した事例として、札幌スープカレーを選び、企業ブランド論のコンテクストブランディングという枠組みから分析を行った。第1 章では、研究の背景と目的、本論の流れを整理した。第2 章では、文献による先行研究のレビューおよび仮説の提示を行った。第3 章では、スープカレーに関する事例調査を実施した。調査内容は大きく分けて2つあり、まず一つは、文献や新聞・雑誌等のメディア調査である。もう一つは地域内住民に対するアンケート調査および札幌スープカレーに関係する人々に対するインタビュー調査である。第4 章では、第1 章の先行研究および第3章で得られたデータをもとに、札幌スープカレーが地域内外に受け入れられるに至った過程を、ブランド論の枠組みで考察し、仮説の検証をおこなった。結論として、次の2つのことが明らかとなった。1つ目は、札幌スープカレーは、まず地域内でブランドイメージが共有され、それが地域ブランドのブランドアイデンティティとなり、地域外に受け入れられ評価されるようになっていることである。2つ目は、札幌スープカレーは、ブランドの推進主体や、歴史的な背景が無いにも関わらず、地域内でブランドイメージが共有されており、その背景には、札幌スープカレーが持つ豊富なコンテクストにより、地域内でのブランドコミュニケーションが活発に行われたという理由が存在することがわかった。
著者
川村 隆浩 江上 周作 長野 伸一 大向 一輝 森田 武史 山本 泰智 古崎 晃司
出版者
人工知能学会
雑誌
2018年度人工知能学会全国大会(第32回)
巻号頁・発行日
2018-04-12

本論では,2018年に国内で初開催するナレッジグラフを対象とした推論チャレンジについて述べる.近年,深層学習をきっかけに人工知能(AI)技術への関心が高まっている.今後,AI技術は幅広く普及し,さまざまな社会システムに埋め込まれるようになるだろう.しかし,安全・安心に社会の中でAIを活用していくためには,AIによるシステムの動作を正しく解釈,検証し,品質を保証する技術が必要となる.そこで,本会セマンティクWebとオントロジー(SWO)研究会では,解釈可能性なAIに関する最先端技術の共有と研究開発の促進を図るため,推論に関するチャレンジを開催する.具体的には,広く知られたシャーロックの推理小説をナレッジグラフ化し,そこから犯人を推理(推論)する技術を広く一般から募集する.本チャレンジは2018年度人工知能学会全国大会開催当日より約半年間の日程でスタートする.是非,チャレンジへの参加をご検討されたい.
著者
別部 智司 佐藤 恭道 森田 武 戸出 一郎 雨宮 義弘
出版者
日本歯科医史学会
雑誌
日本歯科医史学会会誌 (ISSN:02872919)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.241-245, 1995-07-25

今回,報告するBuschの風刺画は,19世紀中期における歯科医師の抜歯に関するものである.当時ドイツは歯科医療が大道香具師から歯科医師の手に移行しつつある時代であったDer hohle Zahnは1860年に漫画新聞Munchener BilderbogenのNr.330, 38版に掲載された連載こま割り漫画で,その後1900年に漫画単行本の一部としてBraun&Schneider社から出版された.この風刺画は,歯痛に苦しむ平凡な農夫と尊大な歯科医師の姿をさり気なく対比させることによって,見るものに滑稽さと一抹の哀愁を感じさせるものである.小市民的な自己満足や偽善をあばき,笑いものにすることによって何かを訴え続けたBuschの精神が,この風刺画にもよく表れている.本画は当時の歯科医療に関する世相を知る上で一つの資料になるものと考えられた.
著者
澤村 勇輝 谷津 元樹 森田 武史 江上 周作 鵜飼 孝典 福田 賢一郎
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会第二種研究会資料 (ISSN:24365556)
巻号頁・発行日
vol.2023, no.SWO-059, pp.02, 2023-03-17 (Released:2023-03-23)

自然言語文中のエンティティ名をWikidataなどの大規模知識グラフのリソースと対応づけるタスクであるエンティティリンキング(EL)は,質問応答などの基盤技術として注目されている.最先端のEL研究は英語を対象としており,日本語を対象としたEL研究は少ない.ELモデル構築には言語モデルや知識グラフ埋め込みを利用しており,日本語ELモデルを構築するには言語モデルや知識グラフ埋め込みの日本語対応が必要となる.本研究では,英語ELモデルを日本語対応するための課題の分析を行う.Wikidataを対象とした英語ELモデルPNEL(Pointer Network based Entity Linker)構築において言語依存の埋め込みを変更することにより,日本語ELモデルを構築した.英語データセットであるwebQSP,SimpleQuestions,LC-QuAD2を翻訳し,日本語と英語ELモデルの比較評価から,モデル構築における課題を埋め込み手法の観点から分析した.
著者
森田 武志
出版者
北海道大学観光学高等研究センター = Center for Advanced Tourism Studies, Hokkaido University
雑誌
CATS 叢書 (ISSN:21853150)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.249-270, 2012-03-31

観光資源としてのコンテンツを考える : 情報社会における旅行行動の諸相から = Current Issues in Contents Tourism : Aspects of Tourism in an Information-Based Society
著者
飯島 千絵 森田 武史 榎本 善太郎 山口 高平
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

近年,Linked Dataが情報流通基盤として注目されている.しかし,日本語に対応したLinked Dataは少なく,情報サービスへの適用方法は十分に研究されていない.本研究では,地理・位置データを中心として,高速道路,飲食店,交通規制,イベント,口コミ,天気など,様々なデータについて,更新性を考慮した日本語Linked Data構築方法およびそれらを利用したモビリティサービスを提案する.
著者
森 俊人 谷津 元樹 森田 武史 江上 周作 鵜飼 孝典 福田 賢一郎
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会第二種研究会資料 (ISSN:24365556)
巻号頁・発行日
vol.2023, no.SWO-059, pp.08, 2023-03-17 (Released:2023-03-23)

DBpediaやWikidataなどの大規模知識グラフは集合知により構築されるため,人手で構築するのには限界があり,不完全な知識グラフが構築されることがある.この問題を解決するために,知識グラフ中の欠損したエンティティや関係を補完する知識グラフ補完に関する研究が行われている.最近は,知識グラフの埋め込みに基づく知識グラフ補完の研究が注目されている.知識グラフの埋め込みに基づく手法の多くは,学習時に利用する知識グラフ(既存の知識グラフ)に含まれるエンティティの表現ベクトルを用いて関係予測などを行う.既存の知識グラフに含まれないエンティティ(未知エンティティ)は表現ベクトルを計算することができないため,未知エンティティに関する知識グラフ補完を行うことは困難である.最新の話題に対応した知識グラフに基づく質問応答や対話システムを構築するためには,未知エンティティを対象とした知識グラフの構築や補完が必要だと考えられる.本研究は,Wikipediaの赤リンクをDBpediaにおける未知エンティティとみなし,DBpediaを拡張することを目的とする.赤リンクとはWikipediaにまだ存在しない記事(記事名)への,初期設定では赤色で表示されるリンクであり,DBpedia上には赤リンクに対応するエンティティは基本的には存在しない.赤リンクはその性質上,記事が作られるべきであると判断されて作られているため,今後,赤リンクに対応する記事が作成され,DBpediaにおける新たなエンティティとして追加される可能性が高い.本稿では,Wikipediaの記事から赤リンクを抽出して未知エンティティとみなし,DBpediaにおける既存エンティティとの関係構築を行う方法について検討する.
著者
梅本 宗宏 森田 武 梶田 秀幸 平島 岳夫
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.55, no.10, pp.869-873, 2017 (Released:2018-10-01)
参考文献数
2

日本建築学会では,各種構造材料の火災時を想定した高温性状に関する情報を体系的に整理・取りまとめた「構造材料の耐火性ガイドブック 2017」(第3版)を2017年2月に刊行した。本ガイドブックでは,建築で用いられる構造材料を,コンクリート材料・鋼材・木質系材料・アルミニウム合金および新材料(FRP,ガラス,膜材料等)の5つに大分類し,火災時および火災後を想定した材料の高温性状に関する文献調査ならびに系統的な整理を行っている。本稿は,本ガイドブックの概要を報告する。
著者
広田 正之 森田 武 井戸 和彦 遠藤 智紀 水落 秀木 貞広 修
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.27, no.65, pp.265-270, 2021-02-20 (Released:2021-02-20)
参考文献数
6
被引用文献数
1 2

In this report, the results of performance confirmation of fire-resistant wood members and beam-column joints, and the contents of application cases were reported. The main points are as follows. The refractory sheet was found to have the effect of reducing the temperature of the reinforced gypsum board. It was confirmed that the fire-resistant wood columns, fire-resistant wood beams, fire-resistant wood members, and column-beam joints made of Pc joint members incorporating fire-resistant foam sheets of heat-foamed material have 1 hour of fire resistance without carbonization in the core material.
著者
井上 恵彰 谷津 元樹 森田 武史
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会 (ISSN:09185682)
巻号頁・発行日
vol.94, 2022

<p>ユーモアを含む直喩表現生成における課題として直喩表現の質が挙げられる.先行研究より,ユーモアには,意外性,新規性,具体性の3つの要素が含まれると考えられる.本研究では,これら3つの要素を考慮したユーモアを含む直喩表現生成システムの実装を試みる.意外性を実現するために,京大格フレーム及びword2vecを利用し,新規性を実現するために,twitterの最新ツイートを取得し,具体性を実現するために,JUMAN7.0の形態素解析を用いて固有名詞抽出を行った.20~24歳の男女110人の被験者を対象に,直喩表現として成立しているかどうか,最もユーモアのある直喩の選択,直喩に意外性,新規性,具体性が認められるかの3つの評価を行った.結果,意外性,新規性,具体性全てを実現した直喩が最も直喩表現として成立していた.また,最もユーモアがあると評価された直喩は,意外性と具体性のみを実現した直喩であった.</p>
著者
スホルクワイク 亜蘭 谷津 元樹 森田 武史
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会第二種研究会資料 (ISSN:24365556)
巻号頁・発行日
vol.2021, no.SWO-055, pp.02, 2021-11-26 (Released:2022-01-12)

近年,Embodied AIなどの現実世界や3D環境との相互作用を通じて学習を行い,仮想ロボットを用いて3D環境で様々なタスクを行うことができるシステムの研究が行われている.しかし,これらにはユーザに対する質問や要求に答えるだけで対話が途切れてしまう一方向のタスクが多い.本研究では3Dの家庭環境オントロジーと常識推論を用いて,仮想ロボットがユーザと双方向なやりとりしながら案内場所を推論し,家を案内することが可能なタスク指向対話型システムを開発することを目的とする.
著者
玉川 奨 香川 宏介 森田 武史 山口 高平
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.386-395, 2014-07-01 (Released:2014-06-18)
参考文献数
8
被引用文献数
2

Here is discussed how to build up Japanese vocabulary for Japanese Linked Open Data. The vocabulary is constructed by mapping properties of the Japanese Wikipedia Ontology to the Linked Open Vocabularies. The Japanese Wikipedia Ontology is a large scale ontology learned from the Japanese Wikipedia. It includes many properties and property relations (property domains and property ranges). The Linked Open Vocabularies is a large cloud for vocabularies of Linked Open Data. We construct a Japanese vocabulary semi-automatically by mapping properties to vocabularies. Experimental case studies show us that we can use the built Japanese vocabulary as a general vocabulary for building Japanese Linked Open Data.
著者
小関 健太郎 森田 武史 山口 高平
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回全国大会(2020)
巻号頁・発行日
pp.4H3GS402, 2020 (Released:2020-06-19)

Linked Dataや知識グラフの観点から,知識の共有や意味内容に基づく処理の実現を目的としてさまざまな規模や領域のオントロジーが構築されている.これに伴って異なるオントロジーの統合とその利用が研究されているが,特にドメイン知識と一般知識の連携を目的として,教科オントロジーや法律オントロジーのようなドメインオントロジーと,日本語WikipediaオントロジーやYAGO等の大規模汎用オントロジーとの統合が注目されている.そこで本研究では,両者の統合における課題を考察し,信頼性や対象範囲のギャップに関する課題に対して,これらの課題を考慮したクラス階層の自動マージ手法を提案する.提案手法では,一方のオントロジーの知識を他方の知識に優先させる非対称な統合によって知識の訂正を行うことに加えて,普遍的・一般的な概念を体系化したオントロジーである上位オントロジーを導入することで,対象範囲によらず共通する上位階層での整合性の改善を図る.この際上位オントロジーの統一が必要となるが,上位階層を変更した大規模汎用オントロジーを新たに事前構築し評価を行った.
著者
福永 陽子 隈部 洋平 西村 一成 初川 博厚 北 真一郎 森田 武志 当麻 正直
出版者
特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
雑誌
頭頸部外科 (ISSN:1349581X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.177-182, 2018 (Released:2018-11-13)
参考文献数
20
被引用文献数
1

甲状腺未分化癌は極めて治療抵抗性で予後不良な癌であるが,2015年に登場した分子標的薬レンバチニブは,甲状腺未分化癌に対して画期的な抗腫瘍効果を示すことが報告されている。今回,レンバチニブによる頸動脈出血をきたし不幸な転帰をとった甲状腺未分化癌例を経験したので報告する。症例は73歳の女性で,甲状腺未分化癌に対してレンバチニブによる治療を行い短期間で劇的な腫瘍縮小効果を得た。治療開始57日目に食道穿孔および縦隔炎をきたしたため,レンバチニブを休薬したが,休薬後3日目に頸動脈出血をきたした。救命目的に緊急ステントグラフト留置術を施行したが,術中に総頸動脈閉塞をきたし脳梗塞により永眠された。
著者
小野 宙生 小池 開人 森田 武史 山口 高平
出版者
人工知能学会
雑誌
2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)
巻号頁・発行日
2019-04-08

近年,様々な場所でサービスロボットが普及しており,人間にとってロボットは身近な存在となりつつある.今後のロボット市場は拡大し人間との関わりも強くなっていくと予想される. 一方,現在の小学校教育においては,教師から児童への一方的な知識の伝達だけでなく,児童が主体性を持って学習することが求められており,現場でも様々な取り組みが行われている.これまでの教師支援ロボットの研究は,ロボットが教師の補助役にとどまっており,児童に主体的に学習させるという教育目標を達成するには不十分で会った. 本研究では,少人数のグループによるディスカッション授業にロボットを導入し,児童の議論を支援する「議論支援ロボット」を構築した.ここでは教師の補助役ではなく,議論参加者および司会進行者という2つの側面から,児童とともに議論を進行させていく役割を担わせた.また,ケーススタディとして,実際の小学校で本システムを用いたディスカッション授業を行い,改善点はあるものの児童および教師から高い評価を得た.
著者
川村 隆浩 江上 周作 長野 伸一 大向 一輝 森田 武史 山本 泰智 古崎 晃司
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
JSAI大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.1F101, 2018

<p>本論では,2018年に国内で初開催するナレッジグラフを対象とした推論チャレンジについて述べる.近年,深層学習をきっかけに人工知能(AI)技術への関心が高まっている.今後,AI技術は幅広く普及し,さまざまな社会システムに埋め込まれるようになるだろう.しかし,安全・安心に社会の中でAIを活用していくためには,AIによるシステムの動作を正しく解釈,検証し,品質を保証する技術が必要となる.そこで,本会セマンティクWebとオントロジー(SWO)研究会では,解釈可能性なAIに関する最先端技術の共有と研究開発の促進を図るため,推論に関するチャレンジを開催する.具体的には,広く知られたシャーロックの推理小説をナレッジグラフ化し,そこから犯人を推理(推論)する技術を広く一般から募集する.本チャレンジは2018年度人工知能学会全国大会開催当日より約半年間の日程でスタートする.是非,チャレンジへの参加をご検討されたい.</p>