著者
上村 泰紀 清水 浩三 作山 誠樹
出版者
一般社団法人 スマートプロセス学会 (旧高温学会)
雑誌
スマートプロセス学会誌 (ISSN:2186702X)
巻号頁・発行日
vol.4, no.4, pp.172-178, 2015-07-20 (Released:2016-05-23)
参考文献数
11
被引用文献数
1

In this study, effect of Ag addition on microstructure of In-48 wt%Sn solder was investigated to improve mechanical properties. The microstructure of In-Sn-Ag solder was formed by β phase, γ phase and two different intermetallic compounds (IMCs) which are Ag2In and AgIn2. Ag2In in In-Sn-Ag solder improves the mechanical strength but deteriorates the ductility. However, AgIn2 enhances the ductility but decreases the mechanical strength. To improve the both mechanical strength and ductility, control of the amount of Ag2In and AgIn2 was found to be important, and 3 wt% Ag addition was found to improve both mechanical strength and ductility of In-48 wt%Sn solder.
著者
石井 千万太郎 清水 浩志郎 菊池 豊 所 輝雄
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.451-460, 1993-06-01 (Released:2010-06-15)
参考文献数
18

雄物川放水路は秋田市とその付近の平野の洪水氾濫防止と、流送土砂の堆積による港の機能障害に苦しんでた土崎港 (現秋田港) を雄物川本川から分離することを目的として開削された.本文は、秋田県民による雄物川改修事業の要望から、放水路事業の計画策定とその採択・着工に至る経緯、さらに、放水路工事と関連事業、特に土崎築港と放水路掘削土砂の埋め立てによる工場用地の造成事業の展開の経緯を時代背景や秋田市発展との関道から記述したものである.
著者
清水 浩志郎
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.518, pp.17-29, 1995-07-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
305
被引用文献数
7

本文は『高齢・障害者のための交通計画』に関する本特集号の位置づけについて解説したものである. すなわち, 研究の意義と現状及び問題点についてのレビューをおこない, さらに今後の研究動向についてその課題を整理したうえで将来の研究を展望している.
著者
三浦 要一 北村 眞一 花岡 利幸 清水 浩志郎 木村 一裕
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.499-504, 1990-10-25 (Released:2020-07-01)
参考文献数
13

THE STUDY DEALS WITH THE CASE OF THE COMPREHENSIVE DEVELOPMENT PLAN FOR THE CITY OF AKITA. THIS MASTER PLAN WAS MADE ORIGINALLY AND SYSTEMATICALLY IN 1954 FROM THE SURVEY OF THE ACTUAL CONDITION OF CITY WITHOUT USING STANDARDS OF THE CITY PLAN. THE PLANNING WAS SUCCEEDED IN REMOVING GOVERNMENT OFFICES FROM CENTRE TO SURBURBIA AND STRUCTURING THE CITY AXIS. BUT THE HOUSING AREAS HAS SPREAD OVER THE SURBURBIA OF AKITA.
著者
清水 浩 林 節男
出版者
The Japanese Society of Agricultural Machinery and Food Engineers
雑誌
農業機械学会誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.551-557, 1977 (Released:2010-04-30)
参考文献数
4
被引用文献数
1

この報文は, もみがらを熱利用した残滓のもみがらくん炭が, ろ材として利用されるときに示す特性についての研究結果である。研究には, もみがらおよび各種燃焼度で各種破砕度のもみがらくん炭の計7種の材料を対象とした。これをろ材として利用するときに関係する基礎的な物性値を, まず把握した。その同一材料を供試して, 各種加圧力条件下での流水抵抗と圧縮歪とを求め, これを Kozeny-Corman の式に適用して, 圧縮層の仮想毛細管の直径を供試材料別に算定した。また, 実用装置の場合について, 流速と層厚との関係で最終加圧力を計算し, 供試材料別にろ過層の機能を明かにして, 適正条件を探究したものである。
著者
相原 良孝 木村 一裕 溝端 光雄 高宮 進 前川 佳史 清水 浩志郎
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
no.18, pp.963-970, 2001

心身機能の低下した高齢ドライバーにとって, 道路案内標識は, 認知や判断の正確性, 迅速性を最も厳しく求められる標識である。本研究では, 高齢ドライバーの標識判断時間を評価するとともに, CG映像を用いて, これを推定する方法について検討することを目的としている。本研究では, 地名判断と方角判断という2種類の判断時間の計測を行った。地名判断とは, 標識上にある地名から進行方向を判断するものであるのに対し, 方角判断とは, 標識上にない目的地の方角を判断するものである。<BR>分析の結果, 以下の点が明らかになった。(1) CG映像を用いた実験により, 各種の判断時間の推定が可能であること。(2) 方角判断は地名判断に比べ, より多くの時間を要すること。ではまずはじめに実物の標識を用いて行われた既往研究との比較により, CGによる実験結果との対応関係を明らかにするとともに, CGの長所である複雑な交通場面における標識の判読性について考察し, 高齢ドライバーが複雑な判断を伴う状況において, 非高齢ドライバーよりも多くの時間を要することを明らかにした。
著者
斎藤 裕太 清水 浩 中嶋 洋 宮坂 寿郎 大土井 克明
出版者
日本植物工場学会
雑誌
植物環境工学 (ISSN:18802028)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.25-30, 2012-03-01
参考文献数
20
被引用文献数
4

植物工場での栽培に適した光質の評価を行うため, 供試植物に&lsquo;チマサンチュ&rsquo;を用いて赤色光をベースとし青色光, 緑色光を加えた数種の光質条件下で栽培を行った. 赤単色光および赤緑混合光は生体重の増加に有効であり, 赤青混合光は茎長抑制に有効であることが明らかになった. 本研究の供試植物では青色光による草姿改善の必要性は無く, 節電の観点からも赤単色光のみで十分栽培可能であることが明らかになった.
著者
清水 浩
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密機械 (ISSN:03743543)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.290-293, 1985

かつて,レーザプレイボーイ説ということが関係者の間でささやかれた時期があった.レーザは研究に大きな費用を要する割に,応用上の成果が生まれにくいという意味である.これは,レーザの実験室レベルの研究成果にたいして,工業的に使用できるレーザの開発が追いつかなかったことが最大の原因であったと考えられる.ところが,基礎的技術が進んだことにより,最近になって,レーザは,微細加工に,光通信に,医学にと,どんどん応用分野を広げている.<BR>レーザレーダも,この恩恵をこうむり,このごろやっと実用の域に達しつつあるというのが,15年間この分野にたずさわってきた私の実感である.今後は,レーザレーダによる全国の環境や気象のモニタリング網の開発や,スペースシャトル等宇宙からの計測などの応用分野の開発に向けて研究が進むものと期待している.
著者
木村 一裕 清水 浩志郎 伊藤 誉志広 呉 聲欣
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
no.17, pp.973-980, 2000
被引用文献数
1

車いすの走行環境に関して, 縦断勾配や横断勾配, 段差など, 個別の課題に関する研究は行われているが, これらの多様な交通抵抗が連なっている実際の歩行空間に関する評価は行われていない。本研究では, 実際のルートにおいて車いす走行実験を行うことで, 車いす利用者にとって, 走行する時に縦断勾配などの物理的要因だけではなく, 道路横断などの心理的要因もかなり負担を感じていることを明らかにすることができた。また段差や縦断勾配, 横断勾配はその値が大きくなるにつれて負担ウェイトが指数的に増加することが明らかとなった。
著者
清水 浩 小川 雄之亮
出版者
The Japanese Society of Intensive Care Medicine
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.5, no.3, pp.193-201, 1998-07-01 (Released:2009-03-27)
参考文献数
54

肺サーファクタントの絶対的欠乏による新生児呼吸窮迫症候群(respiratory distress syndrome; RDS)に対する人工肺サーファクタント補充療法は,未熟児の救命率を飛躍的に向上させた。一方,肺サーファクタントが機能的に阻害された病態(胎便吸引症候群,肺炎,急性呼吸窮迫症候群,肺出血)に対しても,この補充療法が検討されている。また肺低形成では,RDS類似の肺の未熟性がみられ,出生後早期に人工肺サーファクタントを投与することによって,呼吸機能の改善が期待できる。最近,人工肺サーファクタント投与による免疫系細胞の機能抑制の問題が明らかにされており,また親水性肺サーファクタント蛋白質の肺局所免疫としての役割がクローズアップされて,次世代の人工肺サーファクタント開発にあたっての問題点を提起している。