著者
ますとみ けい 村井 源
雑誌
じんもんこん2018論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.129-134, 2018-11-24

星新一のショートショート作品の終結部がもたらす特有の皮肉感や納得感に,物語の登場人物達が抱く「願望・欲望」が関与していることを確かめるため,星新一作品の終結部で起きる「オチ」のパターンと登場人物が抱く「願望・欲望」をそれぞれカテゴライズして書き下し,各カテゴリの出現数をカウントした.また特定のオチと願望・欲望が同時に出現する作品数をカウントし,カイ二乗検定の残差分析による出現傾向の分析を行った.結果,星新一作品の登場人物が抱きやすい願望・欲望は「金が欲しい」(金・物欲),「謎が知りたい」(好奇心),「不安な状況から脱したい」(解放) であること,また「金や物を欲する人物がいる物語では,人物同士の立場や優劣が逆転しやすい」など,起こりやすい願望・欲望とオチの組み合わせがあることが示唆された.
著者
陳 建耀 福嶌 義宏 唐 常源 谷口 真人
出版者
水文・水資源学会
雑誌
水文・水資源学会誌 (ISSN:09151389)
巻号頁・発行日
vol.17, no.5, pp.555-564, 2004 (Released:2004-11-19)
参考文献数
32
被引用文献数
3 2

1970年代に黄河から河川水の取水量が増えるにつれて,下流域に断流,地下水汚染及び塩分集積など水環境問題が深刻になってきた.山東省禹城と斉河県の研究地域を例として,自然変化と人間活動を総合してこれらの問題を解析した.まず文献による年代ごとの黄河流域の主な気候・植生変化と人間活動の影響を整理し,三段階の史的区分を行った.つぎに水資源量・人口・耕地の比率と長期間の降水・流量の時系列資料より断流現象を分析した結果,その主な理由が人間活動に由来するのではないかと考えられた.地下水流動系からみると黄河下流域は流出域であり塩分集積が起こりやすいという特徴を持つが,黄河断流が発生しない限り,すなわち黄河からの水が灌漑に利用可能である限り,下流域の農業は持続可能であろう.下流域の浅い帯水層でのみ硝酸が検出されたが,その主な理由は1.2mのZFPの存在,および上向きの地下水流動である.また,窒素同位体の結果に基づき硝酸汚染は化学肥料,人間廃棄物および家畜し尿によるものと思われる.

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著者
島袋源一郎 著
出版者
島袋源一郎
巻号頁・発行日
1932
著者
方 思源
出版者
早稲田大学
巻号頁・発行日
pp.1-215, 2018

早大学位記番号:新7946
著者
小西 貞則 北川 源四郎
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測と制御 (ISSN:04534662)
巻号頁・発行日
vol.38, no.7, pp.413-419, 1999-07-10 (Released:2009-11-26)
参考文献数
32
被引用文献数
1
著者
一針 源一郎
出版者
数理社会学会
雑誌
理論と方法 (ISSN:09131442)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.93-106, 1998-09-30 (Released:2016-09-30)
参考文献数
11

日本企業のグローバル化で、かつての貿易摩擦よりも深刻な投資摩擦が引き起こされる可能性が高い。そこで、不連続な変化を扱うカタストロフィー理論を応用して、投資摩擦の発生メカニズムを解明し、防止の一助とすることを目的とした。 日本企業の海外進出は、「働き口が多くなる」と一般に歓迎されているが、「競争が激化し自国企業が苦しい」という反対もあり、被投資国の景況の悪化は、歓迎・反対の両方の世論を高める分裂要因であり、不快指数(失業率+インフレ)で表わした。一方日本のプレゼンス拡大は「日本人・製品が増えて欲しくない」という反対を常に高める平常要因であり、日本の直接投資残高の伸び率で示した。 この2つを外生変数とし、日本の投資を歓迎しない人の比率を被説明変数として投資摩擦モデルを作成した。「くさびのカタストロフィー」関数を用い、欧米亜13力国の経済環境と大蔵省「対外直接投資状況」、外務省「対日世論調査」のデータに基づき係数を推計した。 今回の分析では、投資摩擦を2つに分類することができた。(1) 集中豪雨的な企業の直接投資は、やや遅れて「不満型」投資摩擦を引き起こす。(2) 失業率・インフレなどが低くなる経済的好況も、「自立型」投資摩擦のきっかけになる。
著者
廣瀬 源二郎
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.7, pp.455-458, 2015 (Released:2015-07-24)
参考文献数
14
被引用文献数
3

上肢Barré試験の手技に関して種々のことなる記載があるが,その大きな原因はBarré論文で“Mingazziniの上肢試験”と紹介しながら彼の原著を引用してないため,彼がおこなったMingazzini上肢試験の写真がそのまま利用,流布されて恰も彼の検査法として不完全に伝えられたことにある.ここで今まで日本の論文には取り上げられてなかったMingazziniの原著からそのオリジナルとなる手法の写真を引用して,その手技の原法を説明するとともに,彼らの下腿(下肢)試験についても紹介し,これらの上下肢試験のpriorityを示したい.
著者
永井 康睦 斉藤 芳男 松田 七美男 酒井 修二 堀越 源一
出版者
The Vacuum Society of Japan
雑誌
真空 (ISSN:05598516)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.280-283, 1989-03-20 (Released:2009-10-20)
参考文献数
6
被引用文献数
1
著者
徳山 源次郎
出版者
(公社)日本気象学会
雑誌
気象集誌. 第2輯 (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
vol.2, no.6, pp.184-189, 1924-11-15 (Released:2009-02-05)

The author picked up 21 case of newly born cyclones in Japan Sea from the end of 1920 to June 1923. They appear mostly in the winter months i.e. Month Oct. Nov. Dec. Jan. Feb. march April June Frequency 1 2 3 4 5 2 1 2 of these cyclones 5 classes may be distinguished with respect to their birth places. He examined the condition prevailing before or at the time of the birth of the cyclones and noticed that a characteristic sudden rises and falls of temperature were always seen. Thus he insists that the cyclones may be the products on the lines of iscontinuity, developing from the horizontal vorticity effected by the orographic conditions as S. Fujiwhara has already has already suggested. The author recommends the hourly observations in order to issue timely warning against the sudden break out of the cyclone of the kind. (S. F.)