著者
大橋 宏重 小田 寛 大野 道也 渡辺 佐知朗 琴尾 泰典 松野 由紀彦 平野 高弘 石黒 源之 大熊 俊男 伊藤 裕康 澤田 重樹 荒木 肇 横山 仁美
出版者
The Japanese Society for Dialysis Therapy
雑誌
日本透析医学会雑誌 = Journal of Japanese Society for Dialysis Therapy (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.31, no.6, pp.1017-1023, 1998-06-28
参考文献数
24
被引用文献数
2

冠動脈疾患 (CAD) などの心血管系合併症の発症頻度が維持血液透析 (HD) 患者で高いことが問題になっている. HD患者の脂質代謝異常が動脈硬化の発症, 進展に大きな役割を演じていることが報告され, 高中性脂肪 (TG) 血症と低HDL-コレステロール (HDL-C) 血症がその特徴と考えられている. 近年, リポプロテイン (a) (Lp(a)) の上昇しているHD患者の多いことが報告されるようになり, 心血管系合併症, なかでもCADとの関連が注目されるようになった. 今回, 我々は5年間経過を観察し, HD患者のLp (a) が心血管系合併症, なかでもCADの独立した危険因子となるか, 検討した.<br>5年間でHD患者268名 (慢性腎炎: CGN212名, 糖尿病性腎症: DN56名) のうち70名が死亡した. 内訳は心血管系合併症, 悪性腫瘍, 感染症の順であった. 心血管系合併症による死亡例は脳血管障害 (CVD) 26名, CAD22名, 胸部大動脈瘤破裂1名の計49名であった. 心血管系合併症で死亡した症例は, 非心血管系合併症で死亡した症例に比較して, Lp (a) が有意に上昇していた. また心血管系合併症のうちCVDに比較してCADでLp (a) はさらに上昇していた.<br>しかしながら, Lp (a) 30mg/d<i>l</i>以上の症例は未満の症例に比較して生存率が低いという結果は得られなかった.<br>CADで死亡した症例はLp (a) のオッズ比4.13 (95%信頼区間1.25-15.0), 相対危険度0.71で, HD患者でLp (a) はCADの独立した危険因子となることが示唆された.<br>以上より5年間の経過観察から, 心血管系合併症で死亡したHD患者のLp (a) は上昇しており, Lp (a) はCADの独立した危険因子となる可能性が高い.
著者
更科源蔵著
出版者
九島興行
巻号頁・発行日
1960

1 0 0 0 OA 雷琴記

著者
鈴木, 源竜
出版者
片山賢
巻号頁・発行日
1850

1 0 0 0 OA 山陽吉備之魁

著者
川崎源太郎 著
出版者
川崎源太郎
巻号頁・発行日
1883
著者
吉岡 源之亮
出版者
The Japanese Psychological Association
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.3, no.6, pp.757-768, 1928
被引用文献数
4

Facial expression in anger was studied experimentally with a monkey. The choice of the subject was based on the following reasons:(I) Since the object of the study aimed at getting as pure a native expression as possible, human adults were thought unsuitable. (2) Human infants were impossible to get due to two requirements imposed on, which were that no attendant was allowed, and that the child was to be excited to anger. (3) A monkey is relatively free in its emotional expression from environmental influence and also from suggestion. (4) The facial musculature of a monkey is almost identical with that of man. A Macacus cynomologous female owned by D:. Tinklepaugh, Yale University, was excited by two anger stimuli, and snap-shot pictures were taken. Fig. 3 shows "Psyche" threatened by a stranger with a stick. Fig. 4 shows "Psyche" challenging a dummy bear. The characteristic expression of anger here shown is that opining of the mouth, widening of the nostril, exposure of the teeth, frowning of the forehead. These features of expression are indicative of the circulatory and respiratory responses in preparation for a fight. Hence it was concluded that the native human facial expression in anger originates from circulatey and respiratory responses in preparation for a fight, and has a phylogenetic significance.
著者
小泉 源一
出版者
日本植物分類学会
雑誌
植物分類,地理
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.102-103, 1932

地球上最古の被子植物として一九二三年J. H. HOSKINS氏は北米の石炭紀最下部よりAngiospermophytonを發見せりと云ひしもA. C. SEWARD教授によれば,之はMedulosaの葉柄にしてMyeloxylonなりと云はれ,被子植物の最古のものは矢張りH. THOMAS氏がYorkshireの侏羅紀より發見せる一種の果實是なりと云ふ,然るに1929年G. R. WIELAND氏はアルゼンチンの三疊紀最上部のレ-チツク層よりトネリコ屬(Fraxinus)近似の被子植物の果實を發見したりと稱し,之をFraxinopsis minor及びF. majorの二種として記載せり.若し果して此新屬植物の果實が被子植物のものなりとせば,地球上最古の被子植物は又更に遡りて三疊紀最上部を起源となす事になる.大石氏はWIELAND氏のFraxinopsis果實は一種子双子葉のものに非ずしてPodozamitesのCycadocarpidiumの如く二種子を保有するものと考へたく,之こそWIELAND氏の所謂Hemi-Coniferなるべしと云ふ,それで地球上最古の双子葉植物は又侏羅紀へとひきあがれり.WIELAND氏は又Fraxinopsisと共に産する一のTaeniopteroid leaves亦双子葉植物のものなるべしと云へり.大石氏は此植物の所屬は不明なれども双子葉植物には非るべくStangeria やTaenitisに類せる裸子植物か羊齒類似の植物なるべしと云ひ,南米アルゼンチン,亞弗利加,印度等の三疊紀最上部(レ-チツク)より侏羅下部(リアス)に亙り生存せるものにてRhaetic Post-Gondwana Floraの要素として著甚なるものとし東北大學矢部教授の記念としてYabeiella屬を設立し,次の諸種を包括せしめたり.Yabeiella mareyesica (Geinitz) Oishi. アルゼンチン Y. brackebusohiana (Kurtz) Oishi. 南亞弗利加 Y. Wielandii Oishi. アルゼンチン Y. spathulata Oishi. アルゼンチン Y.? dutoiti Oishi. 南亞弗利加 Y.? crassinervis (Feist) Oishi. 南亞弗利加,印度,濠州(?),新西蘭土(?)
著者
田中 源吾
出版者
日本古生物学会
雑誌
化石 (ISSN:00229202)
巻号頁・発行日
vol.91, pp.15-30, 2012
参考文献数
83

'The Light-Switch Hypothesis' proposed by Parker (2003) is reviewed on the basis of recent relevant literature in order to test the hypothesis. This review revealed the following: 1) Diversification of bilaterian animals occurred during the Late Ediacaran Period, based on paleontological and molecular clock evidences. 2) Developmental genetic studies of eyes suggest that the eyes of bilaterian animals were formed from those of the Urbilateria, which hypothetically had both rhabdom and cilium photoreceptors during the Ediacaran period. During evolution, vertebrates utilized cilium photoreceptors, while invertebrates selected rhabdom photoreceptors for the development of eyes. On the basis of the detailed research of the ommatidium surface of the low-light adapted compound eye of the fruit fly, the phenotype of corneal nipple protuberances has changed in a extremely short time period from the view point of the geologic time scale. 3) The oldest fossilized eyes discovered are those of trilobite and bradoriid arthropods from 521 Ma. Increases in body size, and the corresponding increase of energy required, during 630Ma-521Ma may have been triggered by the evolution of the eye.'
著者
松丸 智美 奥村 幸恵 山形 知広 力武 史郎 滝口 靖憲 石橋 源次
出版者
九州女子大学・九州女子短期大学
雑誌
九州女子大学紀要. 自然科学編 (ISSN:0916216X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.1-11, 2003-09

本研究は、ヒアルロン酸を添加したプリンおよびゼラチンゼリーの嗜好に及ぼす影響について検討した。ヒアルロン酸のみかけの粘度は、グアガムおよびカルボキシメチルセルロース(CMC)の粘度よりも高い値であった。ヒアルロン酸を添加した飲料水の嗜好性については、グアガムおよびCMCを添加した飲料水と比較した結果、最も良いと評価された。ゼリーとプリンでは、一般に基準とされているゼラチン濃度および卵使用量をできる限りヒアルロン酸、グアガムおよびCMCと置換して調製した結果、ヒアルロン酸添加ゼリーの硬さ、咀嚼性および付着性のテクスチャー特性値はグアガムおよびCMCよりも高くなった。パネルによるヒアルロン酸添加ゼリーの舌触り、飲み込みやすさおよび残留感はグアガムおよびCMCよりも高い評価であった。
著者
石橋 源次 山形 知広 力武 史郎 滝口 靖憲
出版者
THE JAPAN ASSOCIATION FOR THE INTEGRATED STUDY OF DIETARY HABITS
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.107-111, 2002
被引用文献数
1

鶏の鶏冠から抽出されたムコ多糖類のピアルロン酸を用いて, in vitroとin vivoにおける消化性および腸内細菌叢について検討した.<BR>1. ピアルロン酸は, 消化管内の消化酵素で消化されず, また, ラットに経口投与した場合, 糞中に排泄されなかった.これは, ピアルロン酸が内在する腸内細菌により発酵を受けると思われた.<BR>2. ピアルロン酸を摂取すると盲腸内のLactobacillusやBifidobacteriumが増加することが分かった.
著者
松井 博 橋詰 源蔵 足立 吟也 塩川 二朗
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌 (ISSN:03694577)
巻号頁・発行日
vol.1988, no.6, pp.959-963, 1988-06-10 (Released:2011-05-30)
参考文献数
13

CaS:Ce 蛍光体に水蒸気を作用させたときの CaS:Ce の加水分解過程を調べた。CaS:Ce を 25℃, 40% RH の雰囲気中に置くと, CaS 結晶の表面は初期の段階ですでに SO4と SO3 が生成している。そこへ, まず水蒸気が CaS の構造中に OH の形で取り込まれ, つぎに分子状の水として入ってゆく。さらに CaS と水蒸気と接触しつづけると, あらたに Ca(OH)2 が生成し, これが空気中の二酸化炭素と反応して CaCO3 が生成する。加水分解の初期から CaS:Ce の表面にはすでに CaSO4, CaSO3 の存在が認められ, また試料に水が吸着しやすく その結果 Ca(OH)2 が生成した。生成した Ca(OH)2 は炭酸化が徐々に進行し CaCO3 も一部生成した。さらに, 25℃ の飽和水蒸気雰囲気にしたデシケーター中に放置すると, 一部, II・CaSO4 が生成するものの最終的には CaSO3・1/2H2O に変化した。これは試料を飽和水蒸気雰囲気にデシケーター中に放置した結果, 酸素が不足したため II・CaSO4 が生成しにくくなったものと思われる。
著者
源実朝
出版者
北村四郎兵衛
巻号頁・発行日
vol.[3], 1687