著者
北川 毅 高野 道代 王 財源
出版者
The Japan Society of Acupuncture and Moxibustion
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.37-50, 2011-02-01
被引用文献数
1

近年、 美容が鍼灸業界などで話題を集めている。 専門学校や一部の大学などでは、 すでに授業の一環として行われ、 臨床現場においてもの日々、 要望が強まりつつあるのが現状である。 ほんの十数年前までは美容のために鍼灸が用いられることは一部を除いてタブー視され、 鍼灸師の美容に対する関心は高くはなかった。 しかしながら鍼灸を 「美」 の世界に求められるといった背景には、 健康のみでは満足しきれない、 より高い生活の質を望む私たちの、 若さと美しさへの願望が見え隠れしているようにも感じられるのである。 これは日本のみではなく、 隣国の中国でも同じ事が言える。 中国の美容産業は年々と増加し、 ダイエットブームによる自然健康食品の大流行、 富裕層の増加にともなうエステ市場にも、 化粧品会社の参入が、 日々、 美容市場を拡大させているという。 日本でもここ数年間における美容産業は年々と広がりをみせる。 このような中で、 2010年6月に第59回全日本鍼灸学会学術大会が大阪中之島にある国際会議場で開催された。 とりわけ今回の鍼灸学会に、 初めて美容鍼灸の公開実技が行われることもあり大きな話題を呼んだ。 定員350名の会場が隙間なくギッシリと満席となり、 さらに座席がなくて立ち見席で埋め尽くされ、 遂には入場制限までが出るほどの反響をぶりであった。 そこで今回は学会で実技を公開してくださった方々の先生方の美容鍼灸に対する考え方や、 施術法について執筆をお願いし、 今後の美容鍼灸のー展望となれば幸いである。
著者
吉村 雅仁 今泉 眞之 佐倉 保夫 唐 常源
出版者
公益社団法人 日本地下水学会
雑誌
地下水学会誌 (ISSN:09134182)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.19-40, 2003

割れ目の幾何(パターン)が岩盤の透水性や内部の物質挙動に与える影響について明らかにすることを目的とした.アクリル製の角柱ブロックを水槽内に異なるパターンで並べることによって,6種類の模擬割れ目岩盤を作り,トレーサー試験を行った.トレーサーの挙動は,最大64箇所の割れ目交差部でトレーサーの電導度を計測することによって把握した.解析の結果,割れ目パターンの違いは流路長や有効間隙率を変化させ,異なる透水性やトレーサープルームの形状を示すこと,平行板からなる割れ目内における機械的分散現象が生じていることを明らかにした.トレーサープルームの形状の成因については,交差部における流線と拡散ゾーンの概念を導入して考察した.

1 0 0 0 OA 聖武記14卷

著者
清魏源撰
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
vol.[2], 1846

1 0 0 0 OA 国史略 : 5巻

著者
源松苗 編
出版者
菱屋孫兵衛 [ほか]
巻号頁・発行日
vol.[3], 1857
著者
丹羽 源男
出版者
日本歯科医史学会
雑誌
日本歯科医史学会会誌 (ISSN:02872919)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.159-164, 1986-03-25
被引用文献数
1
著者
鈴村 源太郎 Suzumura Gentaro 東京農業大学国際食料情報学部国際バイオビジネス学科 Department of International Biobusiness Studies Tokyo University of Agriculture
巻号頁・発行日
vol.60, no.3, pp.103-115,

日本の水田農業では,担い手の高齢化や個別経営の小規模性,コスト低減の要請などから,効率的な生産体制を望む声が高かった。そうしたなか,機械の共同利用を進めることで投資を抑制しながら,共同作業で地域の稲作の効率化を図ろうとする集落営農を推進する動きが近年活発化している。特に,2004年から実施された一連の米政策改革と,2007年から実施された水田・畑作経営所得安定対策による政策誘導により多くの集落営農が新設・再編されたことはよく知られている。ただ,2006年から2008年にかけて,これら政策インパクトによって急増した集落営農は,その多くが政策要件に合致させるための急ごしらえの組織(一部では組織の会計をプール計算せずに費用・販売収入などを組織内で農家ごとに個別計算していたことから「枝番(えだばん)組織」とも言われている)であったとされる。本論では,こうした集落営農急増期に焦点を当て,集落営農実態調査の個票の組み替え集計を行い,従前から存在する集落営農と,急増期に新設・再編された集落営農の構造論的な性格の違いを明らかにした。特に,本論では集落営農が従前から多かった北陸・山陰などの地域と同時期に新設・再編が急速に進んだ東北,関東・東山,九州における地域的構造差を踏まえながら,集落営農内における認定農業者の取り込み人数の違いや参加農家率と主たる従事者のいる割合などに焦点を当て,新設・再編組織における「集落ぐるみ性」の低さ,すなわち個別経営の寄せ集めとしての性格の強さを明らかにした。また,新設・再編組織の農地集積率に関する地域性,すなわち九州,東北,関東・東山などで,新規・再編組織の方が集積率が高いなどの地域が存在することなどについても統計的観点から確認をおこなった。なお本論は,同時期に急増した新設・再編集落営農組織の維持・発展に向けた支援策検討の基礎資料とならんことを目的としている。
著者
的場 優 川口 俊郎 魚住 祐介 若林 源一郎
出版者
九州産業大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2004

1.大気中のラドン濃度と環境ガンマ線の相関を調べるために電離体積8lの磁気浮上電極電離箱及び同じ電離体積の電離箱を2台連結した差動型放射線自動計測システムを開発した。このシステムを用いて長期間の連続測定を行い、ラドン濃度とγ線線量率にはっきりとした相関を見出した。電離箱によって相関を確認したのは世界的に始めてである。2.環境γ線、ラドン濃度及び黄砂の間の相関に関しては、2月、3月が黄砂の飛来時期であり、現在このシステムを用いて計測中であり、この結果は学会あるいは関係雑誌に発表予定である。3.磁気浮上電極電離箱はコンデンサ電離箱の一種であり、放射線によって電離された気体のイオンを積分的に収集する。瞬間的な放射線量の変動を計測(パルス測定)するためには、電荷収集時間(計測時間間隔)を短く取らなければならないが、収集時間が短いと機械的ドリフトが相対的に大きくなり、計測感度が悪くなるという欠点がある。つまり磁気浮上電極電離箱は放射線量の微分的計測には不向きであった。この次点を克服するために、電離体積が14lの計測システムを開発した。このシステムは計測時間間隔が5分間の場合でも検出限界が0.01μSv/hレベルの計測が可能である。通常の10lクラスの電離箱でも検出限界は0.1μSv/hであり、積分的な電荷収集型の磁気浮上電極電離箱で瞬間的なγ線線量の変動を計測することが可能となった。4.地震と環境ガンマ線の相関に関しては、現在蓄積データにもとづいて福岡西方沖地震前後のγ線強度の解析を行っている。5.現在、佐賀県鳥栖市のシンクロトロン光施設で、シンクロトロン光放射における放射線の放出に関して、本システムで施設内の環境を計測することが施設関係者との間で合意されている。シンクロトロン光と放射線の相関研究は世界で始めての研究であり本システムの運用が期待できる。
著者
二階源市 著
出版者
明治図書
巻号頁・発行日
1938
著者
園田 潤 昆 太一 佐藤 源之 阿部 幸雄
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 C (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.J100-C, no.8, pp.302-309, 2017-08-01

現在,トンネルや道路などインフラの劣化が社会問題化しており,異常箇所を効果的に早期発見することが必要とされている.このような社会インフラの検査センシングには地中レーダが有効である.しかしながら,例えば,鉄筋コンクリート下の空洞検出のような電磁波が多重散乱しレーダ画像が複雑になるような場合では,信号処理をしても空洞の判定が困難で熟練技術者による判読が必要になる問題があり,得られたレーダ画像の検証や検出可能な物体サイズなどの理論的検討が必要であった.そこで本研究では,地中レーダを用いた鉄筋コンクリート下の空洞を客観的・定量的に検証するために,GPUを用いたFDTD法による高速地中レーダシミュレーションにより空洞検出特性を明らかにする.
著者
高橋 源一郎 関川 夏央
出版者
文藝春秋
雑誌
文學界 (ISSN:05251877)
巻号頁・発行日
vol.70, no.12, pp.184-196, 2016-12