著者
荒木 章子 大日向 純子 鈴木 菜生 岩佐 諭美 雨宮 聡 田中 肇 藤枝 憲二
出版者
The Japanese Society of Child Neurology
雑誌
脳と発達 (ISSN:18847668)
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, pp.370-374, 2008

北海道旭川市において, 3歳児健診受診児の保護者に対し, 子どもの睡眠習慣に関するアンケート調査を行った. 受診者450名のうち404名 (90.4%) から回答を得た. 就床時刻は平均21.4時で, 22時以降は36%であった. 起床時刻は平均7.5時であった. 夜間睡眠時間は平均10.1時間で, 就床時刻が22時以降の児は22時以前と比べて, 有意に夜間睡眠時間が短かった (p<0.01). 午睡をとる児の12%は終了時刻が17時以降で, それらの児の平均就床時刻は22.1時であった. 就床時刻の遅延は, 食欲低下やカッとなって怒りっぽいという愁訴と関係があった (いずれもp<0.05). 保護者は就床環境に対して高い意識を示すが, 日中の活動性や午睡への意識は低かった. 25%の保護者は子どもの睡眠に問題を感じていたが, 医師への相談はわずか3%であった. 睡眠リズムの確立は, 心身の健全な発達と関係があり, 医療機関は積極的に啓発活動する必要がある.
著者
田中 肇 栗田 玲
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.60, no.6, pp.461-465, 2005-06-05
被引用文献数
1

液体は, 乱雑かつ一様な粒子配列をもつ, 気体以外では唯一の物質の熱力学安定相であると考えられてきた.最近この常識に反し, 単一原子または分子種からなる物質に, 2つ以上の液体状態が存在することを示唆する実験結果が報告されている.このような液体状態間の1次相転移は液体・液体相転移と呼ばれる.ここでは, この興味深い現象についての最新情報を紹介するとともに, ガラス転移現象, 水の熱力学異常など液体における他の未解明現象との関係についても議論する.
著者
阪本 一次 雪本 清隆 林部 章 田中 肇 鬼頭 秀樹 樽谷 英二 柳 善佑 十倉 寛治 浅田 健蔵 竹林 淳
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.746-750, 1996-03-01
参考文献数
14
被引用文献数
3

症例は74歳の女性.平成6年4月中旬より繰り返す心窩部不快感を主訴として来院.腹部エコー,腹部CTにて胆嚢結石および胆嚢壁肥厚とそれに接した肝内に腫瘤様病変を認め,腹部血管造影では胆嚢動脈に途絶,屈曲がみられ,右前区域枝を栄養血管とする腫瘤濃染を認めた.肝直接浸潤を伴った胆嚢癌と診断.平成6年6月7日拡大胆嚢摘出術を施行した.病理学的には悪性線維性組織球腫であった.術後照射40Gray施行し,平成7年12月現在再発の兆候なく外来にて経過観察中である.胆嚢原発の悪性線維性組織球腫は非常にまれで,本邦報告例は自験例を含めいまだ8例を数えるのみであった.