著者
稲垣 恭子
出版者
社会学研究会
雑誌
ソシオロジ (ISSN:05841380)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.111-118, 2004-10-31 (Released:2016-05-25)
参考文献数
5
著者
稲垣 恭子 濱 貴子
出版者
京都大学大学院教育学研究科
雑誌
京都大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13452142)
巻号頁・発行日
vol.59, pp.1-23, 2013-03-28

In this paper, we will analyze the question, how do famous people from various professional worlds describe their memories of "teacher (mentor)," mostly in quantifiable terms. This paper adds to our knowledge by analyzing the results of a long-running monthly column in the Nikkei Shimbun entitled "My Resume (Watashi no Rirekisho)," which highlights differences according to one's occupation. When we consider this question for professions as a whole, our results can be divided into four categories: 1) a group in which most people describe deep and profound memories of their teachers (specialized professions), 2) a group in which most describe deep memories of only a few particular teachers (arts, entertainment and literary professions), 3) a group in which a large number of teachers are described but the descriptions are short and their depth is thin (bureaucrats), 4) and a group in which both the number of teachers described and the types of descriptions offered are few (company managers and politicians). This paper considers the details of these four professional categories to clarify the distinct characteristics of these types of people. The results indicated that the meaning of "teacher (mentor)" and the social status afforded to them differed depending on one's profession.
著者
竹内 洋 稲垣 恭子 細辻 恵子 目黒 強 末冨 芳 佐藤 八寿子 細辻 恵子 目黒 強 末冨 芳 佐藤 八寿子 冨岡 勝 高山 育子 井上 好人 石井 素子 野口 剛 山口 晃子
出版者
関西大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

学生生活調査や校友会誌、新聞記事、書簡集、小説などを資料として1930年代、1960年代の学生文化の転換点を明らかにした。これらの作業にもとづいて、明治期から現在にいたる学生小説の流れを確認し、代表となる学生小説を選定して各時代の特性についてまとめるとともに、学生文化の構造的変容を明らかにした。これらから、戦後日本社会における知識人界と「学問」の変容についてそのダイナミズムを描き出し、現在の社会における大学と大学界のゆらぎについて検討した。
著者
真山 大輔 山口 祐司 長尾 元嗣 野上 茜 服部 奈緒美 稲垣 恭子 中島 泰 及川 眞一 杉原 仁
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.421-428, 2016

ミトコンドリア遺伝子3243A-G変異を呈するミトコンドリア糖尿病は遺伝子異常が同定された糖尿病の中では最も頻度が高い.低身長,やせの体型を呈し,糖尿病診断時年齢が比較的若年であり,糖尿病の母系遺伝を認め,感音性難聴等が合併する頻度が高いと言われているが,日常診療で見過ごされている例も少なくない.今回我々はミトコンドリア遺伝子3243A-G変異を呈したミトコンドリア糖尿病の3症例を経験した.その3症例は全て軽度~高度の感音性難聴の合併を認めたが,肥満の症例や糖尿病の母系遺伝が明らかではない症例があり,その臨床像は陽性,陰性所見が混在していた.ミトコンドリア糖尿病の臨床像は多彩ではあるが,糖尿病に加えて感音性難聴や難聴の家族歴を有している症例には,ミトコンドリア遺伝子変異の検査等の積極的な検索を行う事が望ましいと思われた.
著者
稲垣 恭子 長尾 元嗣 及川 眞一
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.101, no.8, pp.2180-2187, 2012-08-10
参考文献数
6
被引用文献数
2

現在,我が国における糖尿病患者数は急速に増大している.長期管理が必要な糖尿病診療においては,様々な疾患が合併する可能性があり,糖尿病に起こりやすい合併症を知り,予防することが重要である.本稿では特に糖尿病患者に合併する意識障害を鑑別として,脳梗塞,高血糖による昏睡,低血糖を取り上げ,概説する.<br>
著者
稲垣 恭子 竹内 洋 目黒 強 高山 育子
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

本研究では、戦前・戦後の「女性文化人」の特徴とその社会的形成過程について、社会的背景、活動領域、メディア等を軸にして量的・質的両面から実証的に分析し、「女性文化人」の社会的位置の変化やその社会的意味を考察した。そのなかで、「女性文化人」に共通のイメージや特徴、1950 年代以降の「女性文化人」の顕在化と多様化、現代の「メディア文化人」の社会的位置との関連を明らかにし、「女性文化人」の歴史社会学的研究の土台をつくった。
著者
稲垣 恭子 竹内 洋 佐藤 卓己 植村 和秀 福間 良明 井上 義和
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

1920〜30年代におけるアカデミズムとジャーナリズムを中心とする「知識人的公共圏」について、2ヶ月に1度のペースで研究会を開催し、それぞれのテーマについて報告した。そのなかで各自の研究成果の土台をつくると同時に、共同研究としての共通の方向性と知見を集約していった。その成果は『日本主義的教養の時代』(柏書房2006年)として刊行している。また、本研究グループと京都大学社会学環との共同開催による公開シンポジウム、および各自の研究論文、著書として発表している。シンポジウム、各自の著書は以下の通りである*公開シンポジウム「大学批判の古層-『日本主義的教養の時代』から」(平成17年6月21日京都大学時計台記念館)竹内洋『大学という病-東大紛擾と教授群像』中公文庫2007年佐藤卓己『テレビ的教養-一億総博知化への系譜』NTT出版2008年稲垣恭子『女学校と女学生』中公新書2007年佐藤八寿子『ミッション・スクール』中公新書2006年福間良明『殉国と反逆-「特攻」の語りの戦後吏』青弓社2007年植村和秀『「日本」への問いをめぐる闘争-京都学派と原理日本社』柏書房2007年石田あゆう『ミッチーブーム』文春新書2006年井上義和他(解題)『日本主義的学生思想運動資料集成I雑誌篇(全9巻)』柏書房2007
著者
竹内 洋 富田 英典 稲垣 恭子 佐藤 卓己 井上 義和
出版者
関西大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

総合雑誌を中心とする論壇の「衰退」や、インターネットを中心とする新しい論壇の「誕生」といった現象の背後で進行してきたメディア史的な変動の過程について、中長期的なスパンで実証的に分析した。論壇的公共圏の成立の重要な契機として、進歩的文化人による「革新幻想」公共圏の形成があったことを示し、さらに論壇的公共圏の変容を解明するために、様々なタイプの雑誌メディアの変容過程について調査している。
著者
稲垣 恭子 Inagaki Kyoko 滋賀大学 Shiga University
出版者
東洋館
雑誌
教育社会学研究 = The journal of educational sociology (ISSN:03873145)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.123-135, 1989-10-01

Traditional research about classroom interaction failed to understand interaction "as a source of meaning", and as a result, could not make clear the significance of the study. Some studies, including Furlong's analysis of interaction set and Woods's study of strategy, are remarkable in that they do not adopt an internalization model and analyse the meanings of the situation-depended actions according to the actor's own purpose or interest. The study by D.L. Wieder on the "Convict Code" is more illuminating. Using the Convict Code, he dynamically analysed the interaction between convicts and their staff in the halfway-house and described the mechanism of the construction and maintenance of institutional order. Based on this S, this paper focuses on the interpretation framework ("Pupil Code") by which teachers and pupils cooperatively interpret their actions and maintain classroom order. Focusing on Pupil Code, I chose one junior high classroom, and analysed the process of the classroom order which is generated and is maintained through teacher-pupil interpretation of their action. The analysis shows that interpretations of classroom behaviors by Pupil Code formulate the teacher-pupil relation which enlarges the distance between teachers and pupils, and that such a teacher-pupil relation constructs the basis of the classroom order. On the basis of premises of previous research, this conclusion, that is, that classroom order is maintained by making distance (not getting close) between teachers and pupils, and that it is ceacelessly maintained through teacher-pupil interaction itself, is paradoxical.