著者
平松 慎介 根引 浩子 上野 綾子 若原 佑平 丸山 紘嗣 末包 剛久 山崎 智朗 佐々木 英二 佐野 弘治 佐藤 博之 中井 隆志 川崎 靖子 木岡 清英
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.110, no.6, pp.1007-1013, 2013 (Released:2013-06-05)
参考文献数
27

79歳女性.腹部膨満感を主訴に来院し,腹部X線でイレウスと診断した.左Th8-10領域に小水疱をともなう皮疹がみられ,血液検査で水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)抗体価上昇を認め,VZVによる麻痺性イレウスと診断した.保存的加療を行いイレウスは改善した.帯状疱疹は日常よく遭遇する疾患であるが,まれながらイレウスの原因となりうることを今後念頭に置くべきと考え報告する.
著者
高橋 里奈 若林 尚樹
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.100-107, 2009 (Released:2009-08-12)
参考文献数
5

本研究では,新江ノ島水族館と共同で研究開発した展示コンテンツを題材に,シミュレーションコンテンツの可能性とその操作性のデザインについて提案する.海の生態系を擬似的に再現した水族館の展示水槽と,海をシミュレーションした展示コンテンツを組み合わせて相互に利用することで,展示水槽を見ているだけでは気づかない新たな発見や体験をすることができると考えられる.本論文では,海の中をシミュレーションするための技術の検討及び,コンテンツの設計,操作性のデザイン,ユーザインターフェイス,コンテンツの設置環境に関して報告する.
著者
池谷 佳世 武藤 繁貴 若杉 早苗 池田 孝行 平野 尚美
出版者
公益社団法人 日本人間ドック学会
雑誌
人間ドック (Ningen Dock) (ISSN:18801021)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.66-73, 2022 (Released:2022-09-15)
参考文献数
20

目的:当センターの人間ドック食は,「おいしく楽しく学べる食育レストラン」をコンセプトに提供している.フレイル認知度向上を目指し,看護大学と人間ドック食を共同開発した活動報告と,フレイル予防食の実行実現性について探ることを目的とした.方法:2021年3月からの1ヵ月間人間ドック食を喫食した1,422名のうち,1,242名(有効回答率87.3%)を調査対象とした.フレイル予防に関する10食品群を含んだ人間ドック食を看護学生とともに考案し,対象者に食生活改善項目や,考案者の想いが伝わるよう学生の写真が掲載された「メニュー表」を配布した.人間ドック食喫食時に,フレイルの認知度および予防食の実行実現性に関するアンケート調査を行った.食事アンケートは,男女別および60歳以上,未満で比較した.結果:フレイルの認知度は約15%で,男性では女性より有意に低かった.男女ともに60歳未満,以上での差はほぼみられなかった.フレイル予防の食事の実行実現性は,「一日3食食べる」や「よく噛む」は80%程度と高かったものの,「予防の10食品群を意識する」は27.4%と低かった.フレイル予防食の満足度は90%以上と高かった.結論:人間ドック利用者のフレイルの認知度は低かったが,人間ドック食が理解度の向上や栄養改善の契機となることが示唆された.今後,全年代における認知度を上げる介入と,10食品群を意識できる保健指導の構築が課題である.
著者
徳田 文美 杉若 弘子
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.35-38, 2022-06-17 (Released:2022-06-17)
参考文献数
5
被引用文献数
1

This study identifies the resilience factors and their contributions to each phase of the stress-related recovery process, and examines their effects on subjective adjustment as well as physical and mental health. The data obtained from 263 Japanese undergraduates showed that (1) resilience factors contributing to the stages before exposure to the stressor and after recovering from stressful situations included interpersonal items affecting subjective adjustment; and (2) the factors related to the stressor-exposure period included cognitive coping strategies that influenced physical and mental health during such adversities. These results suggest that developing interventions in accordance with the individual’s recovery process may be effective in increasing resilience.
著者
福島 若葉
出版者
一般社団法人 日本臨床薬理学会
雑誌
日本臨床薬理学会学術総会抄録集 第42回日本臨床薬理学会学術総会 (ISSN:24365580)
巻号頁・発行日
pp.3-S47-1, 2021 (Released:2021-12-17)

新型コロナウイルスワクチンの国内承認を契機に、報道等では毎日のようにワクチンに関する話題が取り上げられている。その結果、例えば数年前までは「ワクチン有効率70%」といえば「100人にワクチンを打てば70人に効く」と誤解されることが多い状況であったが、現在では、「非接種者が病気になる確率を1とすると、接種者ではその確率が0.3になる、すなわちリスクが70%減ることである」など、正しい知識が至るところで解説されるようになった。一方、このような「臨床的有効性」の評価手法や、各手法に潜在する困難性については、まだまだ理解されていないように感じている。ワクチンの開発段階、すなわち承認前に実施される臨床試験(治験)は、原則、無作為化比較試験で行われる。第I相~第II相臨床試験では数十人~数百人を対象として、安全性を重点的に評価するが、有効性のサロゲートマーカーとして免疫原性(抗体応答など)も評価する。発症予防効果などの臨床的有効性を直接評価する第III相臨床試験では、通常、数百人~数千人が対象となるが、想定されるワクチン有効率が高くても、アウトカムの発生割合が低ければ、数万人規模の調査が必要になることがある。承認後の市販後調査では、観察研究の手法によりワクチンの臨床的有効性を評価するが、それぞれに長所・短所がある。例えば、コホート研究は「接種者と非接種者を登録して追跡し、アウトカムの発生状況を比較する」といった非常に分かりやすいデザインであるが、接種・非接種にかかわらず「もれなく等しく」追跡するには多大な労力を要する。大規模保健医療データベースを活用したコホート研究はより少ない労力で実施できるが、接種者と非接種者の特性が著しく異なるなど、特有のバイアスが潜在することに注意が必要である。症例・対照研究の一種であるtest-negative designは、受診行動に起因するバイアスを一定程度制御できる手法であり、ワクチン有効率のモニタリングには向くものの、複数のアウトカムを同時に評価することは難しい。ワクチンの臨床的有効性評価の手法を理解することは、新型コロナウイルスワクチンに限らず、各種ワクチンの研究結果を適切に解釈することにもつながる。特に市販後調査が抱える課題については、実績が豊富であるインフルエンザワクチンの有効性研究で明らかにされてきた事項が多いため、自身の経験も交えながら紹介したい。
著者
若桑みどり著
出版者
放送大学教育振興会
巻号頁・発行日
2000
著者
若桑みどり著
出版者
筑摩書房
巻号頁・発行日
2012
著者
若松 茂雄
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.7, no.5, pp.309-313, 1958-05-05 (Released:2009-06-30)
参考文献数
10
被引用文献数
13 9

従来酸性溶液中の遊離のホウ酸は加熟その他の処理によって非常に揮発しやすいと信ぜられている.このためにホウ素の定量にあたっては分析操作に種々な制限が加えられる.金属その他のなかの微量のホウ素の吸光光渡法による定量が困難であるとされている原因の一つはここにあると考えられる.よって著者はこの点について検討した結果,酸性溶液中の遊離のホウ酸は加熱その他の処理によって揮発することのないことをたしかめた.そしてこれによってホウ素の定量を困難にしている原因の一つを除去することができた.
著者
青柳 直子 内山 有子 小林 正子 柴若 光昭 衞藤 隆
出版者
The Japanese Society of Health and Human Ecology
雑誌
民族衛生 (ISSN:03689395)
巻号頁・発行日
vol.65, no.4, pp.173-181, 1999-07-31 (Released:2010-06-28)
参考文献数
17
被引用文献数
1 2

Based on a questionnaire survey carried out in July 1996, this study aims to evaluate the effects of barefoot education of schoolchildren in elementary schools, with respect to behaviourmodification concerning safety and healthy lifestyle. The subjects were 571 schoolchildren, 420from a school which conducted barefoot education for seven months from April to October and151 from a school which did not. The 420 children in the former were divided into one group(N=289, 76.1%) who were always barefooted and another (N=91, 23.9%) who were not. The major findings were as follows. 1. The comparison between the two schoolchildren groups revealed that the barefoot educationgroup developed more safety and health behaviour such as avoidance against hazardous objects on the schoolyard and in the classroom, hand-washing, and cleaning of gymnastic wear. 2. Within the schoolchildren in the barefoot education school, the?galways berefooted" grouppaid more attention to hazardous objects and did hand-washing more frequently, though significantly different items between the two groups were fewer than those in the between-schoolcomparison. This study suggests advantageous effects of barefoot education on development of safety and healty behaviour in schoolchildren.
著者
靍久士 保利 金田 聡 飯田 明彦 内藤 哲也 池田 理恵 中澤 保子 若林 由紀子 山崎 明 山本 俊文
出版者
一般社団法人 日本臨床栄養代謝学会
雑誌
学会誌JSPEN (ISSN:24344966)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.183-187, 2021 (Released:2022-01-25)
参考文献数
7

症例は2カ月男児.腸回転異常症・中腸軸捻転で,回盲部は残存するが残存小腸が30cmの短腸症候群となった.馴化期に入った後も,連日10回以上の排便,夜間に2~3時間ごとの排便があった.患児は体重増加が停滞し,頻便によるおむつ皮膚炎が増悪した.また,家人も頻回のおむつ交換で睡眠時間が確保できず,QOLが低下したため,以下の栄養管理の工夫を行った.①グァーガム分解物(partially hydrolyzed guar gum;以下,PHGGと略)の投与,②経管栄養剤や投与方法の検討,③五苓散の使用である.今回これらの3つの工夫を含めて5期に分類し,排便回数および夜間排便回数を比較検討したところ,probioticsとPHGGの併用,成分栄養剤とPHGGの混合液の持続投与に五苓散,離乳食を併用することで便性の改善と良好な体重増加が得られた.特に夜間排便回数が減少したことは,患児・家人のQOL改善につながったと考えられた.
著者
若村 耕平 松村 秀一
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.17, no.35, pp.305-308, 2011-02-20 (Released:2011-02-18)
参考文献数
7

On our site, I investigated wooden roof truss of Tokyo station that were built at war damage reconstruction. It became clear that the wooden roof truss is ‘Modern wood truss’ studied and developed in 1930-1945 age before and during World War II. In this paper, the form materials and the joining method of the wooden roof truss are made clear. In addition, it was clear about engineer who was concerned the wooden roof truss construction of Tokyo station.

1 0 0 0 OA 樹木とその葉

著者
若山牧水 著
出版者
春陽堂
巻号頁・発行日
1932