著者
野村 正雄
出版者
東京大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1991

角運動量理論、即ち、ウィグナー・ラカー代数としての回転群について一大拡張をした。発展させた数学的技法は量子群代数に関するものである。物理空間は、通常の可換な空間を拡張したもので、量子空間と呼ばれている非可換空間を採った。著しい成果は、全ての物理量と関係式が擬共変性を満足するよう理論を構成できたことである。これは、全ての観測量(遷移確率)は量子空間での或種の一次変換(擬一次変換)に不変という要請に沿うものである。擬共変性により、全ての量を一般化された意味のスカラー、ベクトル、あるいはテンソルとして規定することができる。ウイグナーとエッカートによる基本的定理を、一般化されたウイグナー・エッカート定理として捉えた。また、一般化単位テンソルという概念にも到着した。回転群表現論で重要である種々の関数、例えばクレブシュ・ゴルドン係数 ラカー係数(一般的にn-jシンボル)の拡張形を研究し、その拡張形相互の関係式を確立した。これらの関数がフエイス型とヴァテックス型のYang-Baxter関係式を構成する一基本関数系をなすことを指摘した。ついで、この共変形式のもとで、フェルミオン・ボソンの生成消滅演算子の自然な拡張を見いだしそれらの交換関係を規定した。一般化スピノールと生成消滅演算子を対応させるのに何通りもある。その一つとしてBCS・ボゴリューボフの定式化の量子群的拡張をした。この拡張を用いて、Symplecton代数で知られる角運動量代数を、量子論的拡張した。さらに、この共変理論をSU_q(n)の理論に拡張した。ヤング図表についての新しい拡張も見いだしている。
著者
野村 正實
出版者
埼玉大学経済学会
雑誌
社会科学論集 (ISSN:05597056)
巻号頁・発行日
no.143, pp.1-18, 2014-11

After graduating from the Graduate School of Economics at the University of Tokyo in 1980, KAMII Yoshihiko got tenure as lecturer of labor economics at Saitama University, a national university near Tokyo. He was promoted to associate professor in 1983, and to professor in 1994. He was elected to dean of Faculty of Economics in 2002, serving six years. In 2008 he was elected to President of Saitama University and served six years until March 2014.Judging from his career, his life seems to be a typical academic success story, but in reality, it is a long story of severe setback and dramatic comeback. In this essay I examine what his career means to Japan's labor studies and evaluate his contributions to labor research.
著者
野村正二郎著
出版者
国土社
巻号頁・発行日
1965
著者
田崎 和江 野村 正純 森井 一誠 佐藤 和也 馬場 奈緒子 中西 孝 横山 明彦 CHAERUN Siti Khodijah
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科學 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.325-330, 2008-09-25

The magnitude-6.8 Chuetsu-Oki Earthquake struck at 10:13 a.m. 16^<th> July 2007, off the northwestern coast of Japan in Niigata Prefecture, Japan. The hypocenter was Chuetsu-Oki region 37.33N, 138.36E (17km in depth). The quake started under the ocean about 9km North of Kashiwazaki Kariwa nuclear plant, killing 11 peoples, and flattening several hundreds of buildings. In this study, Radon has measured in air and ground fissures using portable natural gamma ray system on July 16-17, and 20-21^<th>, 2007. The quite high gamma ray of 300-340 cpm was detected on July 21^<th> at Ohminato, Kariwa village which is the nearest of the fault fissure zone. The abnormal increase (200-300cpm) was detected at large deep subsidence and new crack on the paved road. For comparison, normal air radon without earthquake was counted as low as 60-80cpm. The car-borne and hand-borne measurement system was assembled for easily and rapidly detecting full features of the fissures buried in the ground.
著者
野村 正英 高橋 剛夫
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.23, no.42, pp.75-80, 1999-07-02

厚生省が科学特別研究として行った「ポケモン事件」の際発生した光感受性発作についての調査研究報告は、ビデオ映像の視聴によって内容依存型VDT障害が広く生じ得ることを示している。我々は、光感受性者を対象に脳波測定の臨床検査を行い、ビデオ映像に含まれるフリッカーによって引き起こされる光感受性健康障害が、野村によって提案された適応型時間フィルターによって防止できることを見い出した。
著者
野村 正英 高橋 剛夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.162, pp.75-80, 1999-07-02

厚生省が科学特別研究として行った「ポケモン事件」の際発生した光感受性発作についての調査研究報告は、ビデオ映像の視聴によって内容依存型VDT障害が広く生じ得ることを示している。我々は、光感受性者を対象に脳波測定の臨床検査を行い、ビデオ映像に含まれるフリッカーによって引き起こされる光感受性健康障害が、野村によって提案された適応型時間フィルターによって防止できることを見い出した。
著者
長板 光男 野村 正彦
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:13482084)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.25-30, 2006-02-28
被引用文献数
1

現代社会で青少年の置かれた状況は,物質的に豊かになった反面,ストレスと戦いながら生きていくことが求められる。また一方では,夜型社会の到来で生活が不規則になりがちである。本研究において,大学生を被験者として睡眠と疲労感に関する実態調査を行なったところ,朝の疲労感や意欲のなさを訴える姿が浮かび上がってきた。筆者らはこの実態をふまえ,内分泌ホルモンである唾液中コルチゾール,メラトニンの生理的指標からELISA法でサーカディアンリズム障害の分析方法の確立をめざした。サンプル数は少なかったが,本研究で開発したプロトコールで十分分析できることが確認された。さらに生理的指標のみならず心理的指標との組み合わせでリズム障害を判別する方法を提起した。いずれにしても身体のリズム性に留意し,朝の疲労感のない生活がストレスへの対処上も重要であると思われる。
著者
野村 正實 ノムラ マサミ NOMURA Masami
出版者
千葉大学大学院人文社会科学研究科
雑誌
公共研究 (ISSN:18814859)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.25-46, 2006-12

千葉大学公共研究センター21世紀COEプログラム「持続可能な福祉社会に向けた公共研究拠点」