著者
金山 智子 小林 孝浩 伏田 昌弘 津坂 真有
出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌 (ISSN:24329762)
巻号頁・発行日
vol.4, no.s1, pp.s49-s52, 2020 (Released:2020-10-09)
参考文献数
4

近年、渋谷や新宿、六本木など都心では夏のイベントとして盆踊りが開催され、若者たちに人気を博している。また各地の盆踊りを行脚する者もおり、岐阜県郡上市の郡上おどりのように全国から若者たちが集まる盆踊りもある。盆踊りがイベントとして盛り上がる一方、地元スタッフの高齢化や若者の参加者の減少など、多くの地域では盆踊り大会が縮小傾向にある。このような状況下、本来、盂蘭盆に精霊を迎え送る風習から生まれた伝統芸能としての盆踊りをいかに次世代へと継承していくのかが一つの課題となっている。本研究では、岐阜県本巣市旧根尾村の各集落にて毎年盆に拝殿で行われる盆踊りを映像撮影し、これをもとにアバターを用いた3Dのバーチャルな盆踊りを制作、ネット配信を試みる。YouTube世代の子どもや若者に向け、また、新型コロナウィルス感染防止で人が集まることが難しい状況下、自宅で楽しみながら盆踊りを学ぶことの可能性について考察し、報告する。
著者
金山 智子
出版者
日本島嶼学会
雑誌
島嶼研究 (ISSN:18847013)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.151-170, 2018-08-31 (Released:2020-09-29)
参考文献数
19

This study aims to explore the role of FM Uken, a community radio at Uken village of the Amami Ohshima, a subtropical island located between Kagoshima and Okinawa. Uken village, the residents of which was less than two thousand, has opened FM Uken in 2010 as the second community radio in the island. Since then, this small, but the uniquely operated community FM broadcaster has affected to open other two community FMs in the island. Particularly, its unique radio programming became the model for the programming of these two radio. The program is organized with the mix of self-produced programs and various programs produced by other broadcasters including prefectural broadcasters (MBC and Kagoshima broadcasting operated in the mainland) and community FM broadcasters (FM Amami, FM Setouchi, and FM Tastsugo in Amami island, Rainbow FM in Tokyo city). Even though this mixed programming is quite rare compared to the programming of community FM broadcasting in general, it could help for small-scaled community FM broadcaster to program for long period of time. FM Setouchi and FM Tastsugo have kept FM Uken’s style in their programming for broadcasting. Because of this mixed programming, the research questions were raised in this study: 1) how listeners of FM Uken would listen to the mixed program, 2) how listeners of FM Uken would feel FM Uken in everyday life, and 3) what kind of the meaning to the local community FM Uken would be. This study conducted the in-depth interview with key persons and village people and focus group interviews. In addition, the content analysis of the request messages from listeners was conducted. The results revealed that the listeners discerned FM Uken-produced programs from various different programs with their ears. Also, the listeners have been using FM Uken broadcasting for enjoying and utilizing in various situations in their everyday life. It also highlighted not only the habit of listening to the radio but also the creation of a radio culture by themselves. It is understood that the listeners did not expect to gain new information through the program but to participate in the villagers’ talks as a listener for enjoying and sharing that with other villagers. It seems that it was functioning as a place of ritual communication. It is also important that it became routinely in the villagers’ living space. Many listeners were turning on the radio when getting up in the morning, listening to the island songs flowing from the radio and the news and information on the village, and listening to the villager’s talks. This is the participation and confirmation of Uken village. As such, it could be regarded as ritual communication on/through FM Uken. FM Uken has continued broadcasting by adopting a programming method of mixing “gaze of Uken village” and “gaze of other cultures and regions.” Even though various information and culture entered a small village, “the gaze of the villagers” was not become immersed. Rather, it was a new time-space to join and integrate the community of Uken village for the villagers. This is the meaning of the existence of FM Uken for the community. Thus, this study revealed that the FM Uken became a cultural symbol of Uken village, and it is the significance of the study.
著者
仲川 亜希 片山 幸治 金山 智一 小西 修 菊地 時夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.34, pp.71-78, 1998-05-14
参考文献数
10
被引用文献数
2

我々は以前に、ドキュメントの中の共出現キーワードに注目した自己組織化マップによる自動クラスタリング法を提案した。これは、大規模なドキュメント集合における重要キーワード間の関係を表した概念マップを創出できる。今回、我々は、このアルゴリズムを画像に適応し、画像の特徴パターンに注目したクラスタリングを行った。対象画像は、気象衛星による雲の濃淡画像であり、冬型の高気圧での"吹き出し"や台風の目などの雲の動きの特徴によるクラスタリングに良い結果を得た。We have previously shown how a Self-Organization Map(SOM) of automatic clustering using co-occurrence term pairs can be used to perform the data mining of large-scale text databases, the discovery of important data within large dociment sets by finding optimal data clustering. We report here on an extension of our previous work, substituting the co-occurrencing relationships among the feature patterns in images for term-pairs in documents. The experimental data is the huge volume of the weather satellite images. We performed the good results for the automatic clustering of these image data.
著者
金山 智子
出版者
上智大学
雑誌
アメリカ・カナダ研究 (ISSN:09148035)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.83-113, 2004-03-31

本論文は公的扶助受給者の報道におけるメディアの役割を、メディアの儀礼的視点から考察したものである。本研究では、ニクソンからクリントン政権までの27年間にわたって米国の代表的な雑誌で報道された公的扶助関連記事について内容分析を行った。その結果、これらの報道は定期的な儀礼としての機能を帯びていることが認められ、米国に存在してきた「貧困は罪深い」という共通の信念を読者が確認する機会となっていたことが示唆された。このような信念は17世紀のイギリス社会で発生し、その伝統を引き継ぐ米国社会にも受け継がれてきたことは明らかであり、また公的扶助の受益者についての報道を読者が、習慣的かつ、儀礼的に消費する際に影響を与えていたと理解できる。公的扶助の受益者たちと社会への貢献者としての納税者という二つの異なる立場は、報道を通じて、両者間が調和されるよりは、むしろ納税者の公的扶助受給者に対する敵意を強調することになった。米国では植民地時代同様、近代においても貧困者に対する「辱め」や「卑しさ」の観念が、メディアを通じた儀礼によって継続的に示されてきたのである。
著者
灰井 康佑 牧野 仁 鹿野 恭平 互 梨奈 金山 智子 諸角 元二
出版者
一般社団法人 日本獣医麻酔外科学会
雑誌
日本獣医麻酔外科学雑誌 (ISSN:21896623)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.21-26, 2016 (Released:2016-12-20)
参考文献数
12
被引用文献数
2

2006年4月から2015年4月にかけて、多発性頸部椎間板ヘルニアを起こした体重10 kg以下の小型犬種19例に対し、連続した背側椎弓切除を行ったところ、術後に一過性の症状の悪化は認められたものの、全例にて歩行は改善し(平均8.5±4.72日)、合併症は認められなかった。2例のみ術後約3ヶ月経過したところで頸部痛を呈したが、保存療法にて改善した。以上のことから、小型犬種の頸部多発性椎間板ヘルニアに対する連続背側椎弓切除は有効な手術手技であると思われた。
著者
松浦 さと子 北郷 裕美 金山 智子 小川 明子 林 怡蓉 寺田 征也 志柿 浩一郎 川島 隆 松浦 哲郎 畑仲 哲雄 畑仲 哲雄 日比野 純一 橋爪 明日香 稲垣 暁
出版者
龍谷大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

1992年に制度化されたコミュニティ放送局は、2016年代に入り300局を超えた。それらは、地域の地理的環境や文化的・社会的・政治的・経済的背景に適応すべく多様な運営スタイルで放送が担われている。しかし共通しているのは災害対応への期待が高いことである。特に2011年以後は「基幹放送」としてその責任が重くのしかかる。国際的なコミュニティラジオが「コミュニティの所有、運営、非営利非商業」と定義されていることに対し、日本のコミュニティ放送は、資源動員、法人形態、ジャーナリズムや番組審議会等、独自の成立条件を形成してきた。本研究では長期のフィールドワークと日本初の悉皆調査によってそれらを明らかにした。
著者
小玉 美意子 小田 原敏 アンジェロ イシ 吉田 文彦 音 好宏 鈴木 弘貴 金山 智子 中 正樹 日吉 昭彦 黄 允一 小林 直美 沈 成恩 章 蓉
出版者
武蔵大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

本研究は、2008年8月に行われた北京オリンピック報道によって視聴者の対中国意識がどのように変化したか探ることを目的とし実施された。調査の結果、テレビニュース視聴者の中国(人)についての認識は、オリンピック前後で部分的に変化があったことが明らかとなった。中国(人)イメージが変化した人は直接的な経験(渡航経験や友人・知人)が無い、オリンピック前に中国に対しネガティブな印象を持っていた人がオリンピックを契機に良い印象を持ったようである。このような傾向を持つ人は若い世代が多く、今後テレビの報道内容によって、若者は中国(人)イメージが変化する余地が示唆された。中国(人)の印象が変化しにくい人は、メディア接触によって先有傾向の強化・補強が行われていることが推察された。取り上げられた出来事がインタビュー対象者自身の中国経験やイメージと結びつけられていたからである。テレビニュースは中国を発生地とする報道が全体の38.1%を占め、中国報道の議題設定や放送局別の傾向が明らかになった。視聴者はオリンピックの競技ニュースというよりは、オリンピック開催前、期間中の関連報道から中国(人)に関する情報を得ていたようである。またテレビをよく視聴した人は、新聞、インターネットなどに多く接した人よりも肯定的イメージへの変化がみられた。