著者
大嶋 繁 原 彩伽 阿部 卓巳 秋元 勇人 大原 厚祐 根岸 彰生 冲田 光良 大島 新司 井上 直子 沼尻 幸彦 小川 越史 齋木 実 小林 大介
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.137, no.5, pp.623-633, 2017 (Released:2017-05-01)
参考文献数
20
被引用文献数
5

Pharmacists applied deprescribing, which is a process for the rational use of drugs, for 13 at-home patients. The standard used for the rational use of drugs was the “Guidelines for Medical Treatment and Its Safety in the Elderly” (the Guidelines). The results of the deprescribing were discussed with physicians to determine prescriptions. After the prescription change, activities of daily living (ADL) and QOL were assessed using the Barthel Index and SF-36v2, respectively. Potentially inappropriate medications (PIMs) were detected in 10 of the 13 patients (76.9%). This detection rate is higher than previous PIM detection rates of 48.4% and 40.4% reported in prescriptions for home-care patients in Japan under the Beers and STOPP/START criteria. The Guidelines appeared useful as a decision support tool for deprescribing. The patients continuing the changed prescriptions showed no decrease in ADL or QOL after deprescribing, suggesting its rationality. The 10 measurement items of the Barthel Index were all suitable for evaluating the physical conditions of the patients. Meanwhile, SF-36v2 includes many items, but few indexes were directly applicable.
著者
阿部 卓弥 諏訪 悠紀 両角 清隆
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第58回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.131, 2011 (Released:2011-06-15)

実際の議論を分析した結果、議論には4つの段階があることが分かった。 各段階はそれぞれ、議題の共有、意見の発散、議論の収束、結論の共有である。 本研究の目的は非対面的議論の収束段階を支援するWebアプリケーションを開発することである。収束段階とは議論の4つ段階のうち3番目の段階であり、議論の中で抽出された選択肢の中から結論となり得る意見を選択する段階のことである。 議論から収束段階の問題を抽出し、アプリケーションの開発を行った。開発したアプリケーションを用いて、検証実験を行った結果、議論の収束段階において以下の2点が重要であることが分かった。 まず、議論の状態が意見を出す段階から、議論をまとめる段階に変化していることが明確に分かるということ。そして、結論となり得る意見の内容と数が明確であり、メンバーが理解できるということである。
著者
阿部 卓也
出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌 (ISSN:24329762)
巻号頁・発行日
vol.5, no.s1, pp.s59-s62, 2021 (Released:2021-04-20)
参考文献数
16

アーカイブ構築に関する構想力は、常にその時代ごとの技術水準に規定されている。本報告の目的は、アーカイブの歴史を、テクノロジーからの影響や相互作用という視点で読み直すことである。特にアナログ的な「複製技術」の進展が、近代以降の日本で、文書資料を中心とするアーカイブ構築活動をいかに支えてきたかを考察する。漢字仮名まじりで必要文字数が多い日本語文書の複製においては、明治以降、ゼリーグラフや謄写版など「イメージを複製するテクノロジー」が主流になるという、世界的に特異な展開があった。そこから青写真、青焼き、PPC、マイクロフィルムなどへと至る20世紀末までの技術の変遷が、文書館や図書館でのアーカイブ構築活動とどう響き合ってきたかという問題を整理する。その上でデジタルアーカイブの現状を、そうした過去の文脈から断絶・飛躍したものではなく、連続したものとして捉えることを目指す。
著者
谷島 貫太 阿部 卓也
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.66, no.10, pp.518-524, 2016-10-01 (Released:2016-10-01)

本稿では,東京大学附属図書館の「新図書館計画」の一環で実施された,「読書」をテーマとする三つの実証実験を紹介する。一つ目は,専門家の知識をデジタルアーカイブのなかに埋め込み,資料群を構造化することで,図書館利用者と資料との出会いを支援する実験,二つ目は,電子書籍に文献の索引と注釈を機械的に生成する機能を組み込むことで,利用者の読書行為を補助する実験,そして三つ目は,書き込み共有機能を有した電子書籍を用いて,文献講読の授業を行う実験である。これらの実験全体を通して,紙の書物と電子書籍それぞれの特性を適切に踏まえ,両者を創造的に組み合わせた読書環境を構想することの重要性が改めて浮かび上がった。
著者
阿部 卓也 Takuya Abe
雑誌
チャペル週報
巻号頁・発行日
no.14, 2007-10
著者
松岡 茂 阿部 卓
出版者
Yamashina Institute for Ornitology
雑誌
山階鳥類研究所研究報告 (ISSN:00440183)
巻号頁・発行日
vol.6, no.5-6, pp.569-571, 1972-12-30 (Released:2008-11-10)
参考文献数
6

We observed several flocks of the ground linnet Leucosticte arctoa at high levels of Daisetsu Mountains, central part of Hokkaido, during the summers (August) of 1970 and 1971.Some of the individuals observed had a juvenile-like plumage pattern and one of them was being fed something by an adult male (Fig. 4).Though it was not proved that the individual was a juvenile fledged in this season, this may suggest the breeding of the species in this area.