著者
市場 晋吾 梅井 菜央
出版者
一般社団法人 日本人工臓器学会
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.219-221, 2017-12-15 (Released:2018-03-15)
参考文献数
6

1 0 0 0 OA 人工皮膚

著者
畠 賢一郎
出版者
一般社団法人 日本人工臓器学会
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.368-371, 2006-12-15 (Released:2010-10-28)
参考文献数
11
著者
島津 和彦 清水 健 金戸 善之 坂本 滋 入山 正 岩波 洋 会田 博 伊藤 芳和 加藤 茂雄
出版者
一般社団法人 日本人工臓器学会
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.1298-1301, 1985

体気中の0圧でわずかな隙間を有する閉鎖位をとる様固定されているMitroflow&reg;牛心膜弁の臨床的機能評価を行う目的で術中有効弁口面積計測, 術後心房ペーシング負荷心拍出量計測, および弁口造影を施行した。対象は4例, 6弁(大動脈弁位2, 僧帽弁位4)である。<br>有効弁口面積測定の結果, 21A弁2.28cm<sup>2</sup>, 23A弁277cm<sup>2</sup>, 27M弁3.12cm<sup>2</sup>, 29M弁でそれぞれ3.24, 3.52, 3.6cm<sup>2</sup>であった。この有効弁口面積測定結果は梅津(2)のIn Vitroのデーターと近似していた。<br>術後心房ペーシング負荷では毎分170心拍まで心拍出量の増加を認めた。<br>術後弁口造影では3弁尖の均等な開放, 閉鎖運動を認め, 開放中期では最大開放位までの弁尖の開放を認めた。<br>以上より本弁は3葉が均等に開閉し, 比較的大きい有効弁口面積を有し, 頻脈追従性が比較的良好な弁である事が結論された。
著者
吉利 用和 川内 義人 富永 隆治 木下 和彦 河野 博之 田中 二郎 徳永 皓一
出版者
一般社団法人 日本人工臓器学会
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.263-267, 1987

Hancock弁置換219例の遠隔期におけるprirnary tissue failure (PTF)について検討した。追跡期間は1327 patient-years (平均6.4年), 遠隔死は35例, 2.600/P-Yであった。PTF 19例中18例に, 初回手術後平均7.1年で再手術が施行され(死亡率11.1%), 置換部位はM弁16個, A弁2個, T弁1個であった。PTF free rateは8, 9, 10, 11年目で90, 81, 76, 55%であり, 9年目を境に急激な減少を示した。手術時年令50才未満に16例(1.6%/P-Y), 50才以上に3例(0.9%/P-Y)PTFが発生し, 若年者に発生し易い傾向を認めた。摘出弁所見では, tissue over ingrowth2例, fibrocalcific obstruction 2例, 石灰沈着を伴う弁硬化2例の計6例が弁開放不全を呈し, 残り13例が弁尖断裂, 穿孔による弁逆流不全を示した。術後9年を境にHancock弁の耐久性の限界が示唆されたが, PTFの機序に関しては今後の観察が必要である。
著者
伊藤 哲雄 松田 武久
出版者
一般社団法人 日本人工臓器学会
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.132-136, 1989-02-15 (Released:2011-10-07)
参考文献数
2

本研究は熱変性や化学変性を受けやすい細胞・組織あるいは生理活性物質と共存下で、生理機能や活性を損傷せずに包理あるいは接着できる医療用光硬化性樹脂を開発することを目的とした。分子設計したプレポリマーはポリオール両末端をキャップしたジアクリレートであり、ポリオールの分子量や組成、あるいは光重合開始剤や増感剤および重合性モノマーを選択することによって広範囲に物性を制御できた。ここで開発した光硬化性液状樹脂は、光照射によって水の存在下でも数分以内にゲル硬化物が得られ、硬化物は柔軟なエラストマーであり組織に対する密着も良好であった。これらの特徴を生かした医療分野への応用として外科用接着剤、創傷治癒母材およびドラッグデリバリー母材としての可能性を明らかにした。
著者
田島 邦好 前川 隆 今井 庸二 能勢 之彦
出版者
一般社団法人 日本人工臓器学会
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.38-46, 1973-02-15 (Released:2011-10-07)
参考文献数
22
被引用文献数
2

The cardiac prosthesis utilizing biological tissue has been developed and reported (ASAIO 1971). Bovine aortic valves and pericardium preserved in formardehyde solution for 1 week were used as the inside surface of the device and outside was reinforced by specially treated natural rubber.In the study described here the thromboresistant properties and hemodinamic performance of the device with inflow and outflow valves were evaluated in vitro and in vivo studies.Both in in vitro Kinetic blood Clotting method and intra-thoratic aortic bypass implantation the biolized surface showed excellent antithrombogenecity. One out of 9 calves in which the device was implanted in aorta is still alive 20 months after implantation and device is showing good patency without any evidence of thromboembolism.From the view point of hemodinamic performance the device revealed a similar Starling's reguration to natural heart in a mock system and performed enough cardiac output to keep the animal alive up to 16l/min.Total heart replacement with this cardiac prosthesis have been done in calves intrathoracically. One of them survived 17 days (408 hours) after implantation. The Calf stood up and walked around by himself and took foods and drinks. Couse of death was ruptur of the device in this case.Further study is needed to investigate the endurance of this biolized heart as well as its effect on the body.
著者
岩田 博夫 雨宮 浩 阿久津 哲造
出版者
一般社団法人 日本人工臓器学会
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.1324-1327, 1989-06-15 (Released:2011-10-07)
参考文献数
5

直径約10mm、厚さ1-2mm程度のハイドロゲルにラ島を封入したゲルタブレットタイプのハイブリッド型人工膵臓を試作した。ゲルタブレット作製には光架橋性ポリビニルアルコール(PVA-SbQ)を用いた。PVA-SbQ水溶液とラ島の混合液に光照射することで、ラ島封入ゲルタブレットを作製した。ゲルタブレット内に封入されたラ島をin vitroで長期間培養したところ、ラ島は本来の球形の形態を保持し続け、さらに培養開始から20日すぎまではインスリン分泌量は急速に低下したが、その後はほぼ一定のインスリン分泌量を示した。さらにゲルタブレットタイプは、たとえゲルの一部が破損したとしても影響を受けるラ島は少なく、移植部位から比較的簡単に取り出せ、さらに厚さを薄くすることで、グルコース濃度変化に素早く応答してインスリンを分泌できる等々の利点があり、今後ハイブリッド型人工膵臓として有望なタイプであると考える。

1 0 0 0 OA 人工膵臓

著者
小西 義昭 山崎 博実
出版者
一般社団法人 日本人工臓器学会
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.153-157, 2008-12-15 (Released:2009-07-01)
参考文献数
14
被引用文献数
1

1 0 0 0 OA 人工膵臓

著者
吉見 靖男
出版者
一般社団法人 日本人工臓器学会
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.197-198, 2012-12-15 (Released:2013-03-10)
参考文献数
11
著者
池田 章一郎 田代 憲子 伊藤 要 小島 洋彦 伊藤 勝基 近藤 達平
出版者
一般社団法人 日本人工臓器学会
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.7-10, 1978-01-15 (Released:2011-10-07)
参考文献数
6

Glucose sensor for implantable artificial pancreas has been developed in our laboratories. Glucose oxidase is immobilized on the surface of the Nylon membrane filter with glutaraldehyde. This type of sensor is much better than the sensor with GOD entarapping method, in the response range of the glucose concentration and in the length of the life.The exact relationship between sensor current and blood sugar level is recognized in animal experiment.
著者
清水 浩 小林 和生 岩田 博夫 雨宮 浩 阿久津 哲造
出版者
一般社団法人 日本人工臓器学会
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.203-208, 1991-02-15 (Released:2011-10-07)
参考文献数
5
被引用文献数
1

ハイブリッド型人工膵臓では、ラ島は血管系から切り放されさらに半透膜で被われている。このためハイブリッド型人工膵臓の血糖値変化に応答したインスリン分泌は、当然自然の膵臓からのインスリン分泌とは異なるであろう。本研究では、ハイブリッド人工膵臓の形状、半透膜の膜厚や膜中の高分子濃度等がインスリン分泌に与える影響を、実験と理論の両面から検討を加えた。よく実験値を再現できる数式モデルを組み立てることができた。数式モデルによる解析より、インスリン分泌の動特性に与える影響は、ハイブリッド型人工膵臓の形状よりはラ島を包むハイドロゲル膜の膜厚が大きな影響を与えることがわかった。本研究により、ハイブリッド型人工膵臓作製のための、基礎データを得る膜透過試験評価システムまたインスリン分泌の数式モデルを構築でき、これらは今後新規な封入材料を選定したり、新たなシステムを作製する有効な手段になり得ると考えられる。
著者
大越 隆文 野一色 泰晴 冨澤 康子 森島 正恵 小柳 仁
出版者
一般社団法人 日本人工臓器学会
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.1194-1197, 1990

我々は新しい抗血栓性心臓壁補填材料(CUFP)を開発し, 長期動物実験により, その安全性を検討した。成犬に, 右室流出路再建術の要領で, CUFP(超極細ポリエステル繊維をコラーゲンで被覆し, 親水性エポキシ化合物で架橋した材料)を縫着した。CUFPの内腔面は植え込み後, 血栓付着は少なかった。また, 28日目で, 新生内膜が形成され, 中心部のわずかな部分を残して, 内皮細胞被覆がみられた。168日目で, 新生内膜内に平滑筋細胞を認めた。486日目では, 内皮細胞被覆を伴った薄くて, 均一な新生内膜が保持されていた。CUFPの材料壁内部では, 28日で, 線維芽細胞侵入, 血管新生がおこり, 168日, 486日で基質化された材料壁が認められた。CUFPは植え込み後, ポリエステル繊維によって補強された, 一種の自己器官として再構築され, 新陳代謝が行なわれる。そのため, CUFP植え込み後長期間, 変性及び劣化がおこらず, また, その表面に形成された新生内膜を保持すると考えられる。
著者
笠井 俊二 赤池 敏宏 国元 武彦 新田 和男 宮田 暉夫
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR ARTIFICIAL ORGANS
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.327-330, 1983

コラーゲンは生体親和性に優れており、一方、ムコ多糖は陰性荷電、高含水率を有するヒドロゲルの性質から抗血栓素材として期待される。そこで今回我々はコラーゲンームコ多糖からなるhybrid matrixをin vitroで作製し、血小板粘着抑制活性、生体親和性に優れた素材の開発を目ざした。コラーゲンービアルロン酸からなるmatrixは血小板の粘着を強く抑制し、またこのmatrix上では線維芽細胞の増殖が良好であった。これらの結果から、コラーゲンームコ多糖からなるhybrid matrixは生医学材料として有用であると思われる。

1 0 0 0 OA 軟骨再生

著者
安倖 伸生 越智 光夫 石川 正和
出版者
一般社団法人 日本人工臓器学会
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.117-119, 2007-06-15 (Released:2010-10-28)
参考文献数
14
著者
山海 嘉之 太田 道男
出版者
一般社団法人 日本人工臓器学会
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.1228-1231, 1989-06-15 (Released:2011-10-07)
参考文献数
6

従来より開発してきた光波利用によるヘモグロビン濃度計測装置および体液系モデルを基に, 透析治療時の初期循環血液量の推定法を開発した。本ヘモグロビン濃度計測装置は体外循環血液チューブを発光部及び受光部からなる測定部に挟み, 発光部からの光が受光部に達するまでに血液中でどの程度減衰したかを測定するものであり, 本体液系モデルは簡易3コンパートメントモデルとして構成されている。本推定法は透析治療時に体外循環している血液に光をあてるだけで初期循環血液量の同定を行なうことができ, 従来にない全く新しい計測法である。これにより, 治療時の循環血液量の経時的変化を相対的変化としてだけではなく絶対量の変化として捉えることが可能となる。
著者
久島 英二 佐藤 正広 沖 守 秋元 成太 富田 勝
出版者
一般社団法人 日本人工臓器学会
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.750-753, 1990

血液浄化用Double Lumen Catheter(以下DLCと略す)の問題点として、血栓および位置不良による血流不良が挙られる。我々はそれらを解決するため回転式DLCにスライド式(抜去)の改良を加えた回転スライド式DLCを考案し、その臨床試作を試みた。その構造は従来の固定式と異なり、DLC本体が360度回転し、かつ抜去可能なスライド式になっている。このカテーテルを用いて、血流不良時に対する有効性について検討した。血流不良は、体位変換等により一時的に認められたがDLCの回転あるいはスライドにより容易な対処が可能であった。また、血流不良が頻回に生じる場合では、スライド式が効果的であった。なお、血栓が原因と考えられる血流不良での対処は、スライド方式により一部改善を認めたが血栓が内腔にまで及んだ状態(完全閉塞)での対処は困難であった。以上より、本カテーテルは、血流不良時の対処法として効果的であり、今後十分臨床に応用できるDLCであると判断された。
著者
西村 和修 河野 智 仁科 健 松田 捷彦 築谷 朋典 赤松 映明 野尻 知里 木島 利彦
出版者
一般社団法人 日本人工臓器学会
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.313-318, 1998-04-15
参考文献数
15
被引用文献数
5

我々は長期使用を目的とした磁気浮上型遠心ポンプ(MSCP)を開発し, ポンプ性能の改良と共に小型化を図った. 埋め込み型MSCPのサイズは径82mm, 厚さ51mmで重量は4209と従来型(86×80mm, 700g)に比べかなり小型化され, 消費電力も15W程度へと半減した. これまでに京都大学医学部で羊(体重54-70kg)を用いた動物実験を3頭に実施した. 脱血は左室心尖, 送血部位は下行大動脈とした. 2例ではポンプを体外設置とし, 最近の1例に筋膜下胸壁外に植え込んだ. ポンプ流量は3.5-6.51/min, 遊離ヘモグロビンは全例で25mg/dl以下であった. ポンプ持続日数は60, 140, 80日以上(運転中)であった. 運転中止理由は1例目が感染および管路血栓, 2例目は突然の浮上停止であった. ポンプ内の血栓は認めなかった. 埋込み中のポンプ表面温度は42度前後で5mm離れた筋肉組織で2, 3度低い値であった. 以上より本ポンプは埋め込みに適した補助心臓として期待できる.