著者
金子 正彦
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.76-77, 2000-01-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
9

光磁気ディスクの構造,記録再生の原理を述べ,その特徴を紹介する.第1世代のディスク以来の高密度化の流れをレビューして,現在および今後の高密度化について概説する.
著者
雨宮 智宏 荒井 滋久
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.85, no.6, pp.501-506, 2016-06-10 (Released:2019-09-26)
参考文献数
24

光学迷彩を実現するにあたっては,立体的な構造をもつ3次元メタマテリアルを作ることが必須となる.このような3次元メタマテリアルを簡易に作り上げる手法として,我々は「メタマテリアルを内包した有機薄膜フィルム(Metafilm)」を開発した.Metafilmの特長は,膜厚1µm以下の有機薄膜内にメタマテリアルを実装することで,所望の光学特性(誘電率・透磁率)をもったフィルムを実現できる点にある.本フィルムを重ね合わせることで,光学迷彩に必要な光学特性の3次元分布を,容易に作り出すことが可能となる.また,本稿の後半では,従来型の光学迷彩の枠組みを超える「非対称性」をもった迷彩を作り上げるための理論を述べる.本理論は,「空間の歪(ゆが)み」の代わりに「電磁場下における電子の動き」を介して光の軌道を考えることで,さまざまなタイプの非対称光学迷彩を汎用的に構成可能とする.
著者
大崎 茂芳
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.406-410, 1989-03-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
12

クモのけん引糸を開発した自動糸巻き器により採取し,その光学的性質を, 400~700nmの波長域で調べた.メスのジョロウグモのけん引糸は,夏には全波長領域にわたって均一な反射を示すが,秋には450nm付近の反射強度の低下を示すこと,すなわち自色から黄色へ色変化すること見いだした.この黄変の理由として,昆虫捕獲用と外敵防衛用の機能としての保護色化の可能性が考えられる.また,赤外線二色性から,たんぱく質分子鎖はけん引糸の方向に配向していることがわかり,この配向性が強さの秘けつと思われる.けん引糸の荷重一伸長曲線は完全破師に至る前に.段階的な荷重の低下を示すこ'とから,何本かの繊維からなるけん引糸は,たとえ一本の繊維が切れても,命綱としての役割を果たすことが示唆される.けん引糸は. 100km程度は垂らせる.こうした糸の物理・化学的な特性を明らかにすることが,巧妙で不思議なクモの生態を解き明かす手がかりになるであろう.
著者
木下 是雄 横田 英嗣
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.34, no.11, pp.782-794, 1965-11-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
87
被引用文献数
1

After describing briefly the principle and techniques of ellipsometry, the authors review the recent developments in ellipsometric studies of films and surfaces with comments on future possibilities. The items covered are: determination of optical constants, observation of transition layers, adsorption studies, work on oxidation and corrosion of solid surfaces, and others.
著者
北澤 宏一
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.67, no.8, pp.929-931, 1998-08-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
4
著者
朝倉 利光
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.61, no.6, pp.556-568, 1992-06-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
14

エジソンの発明による蝋管式蓄音機が,前世紀末から今世紀初頭にかけて音声を記録するために使われ,その結果として多くの貴重な録音蝋管レコード資料が残されてきた.現在,この文化遺産としての蝋管レコード資料の保存方法や音声再生技術の確立などが重要課題となっている.ここでは, B. ピウスツキ,北里闌,加計正文が残した録音レコード資料に関係して,録音した3人の人物像,録音蝋管の意義,蝋管レコード,録音蝋管からの音声再生について紹介する.特に,レーザー利用による非接触型の光学式音声再生法について詳細に解説する.
著者
佐野 雅己
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.64, no.8, pp.793-797, 1995-08-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
11

地震現象などに見られるように,破壊は,通常不規則で一旦起こるとその挙動は予測できない現象と思われている.しかし,適当な実験系を作ることにより亀裂の進展がほぼ完全に制御できるだけでなく,条件を変化させると自発的に,直線亀裂,振動亀裂,カオス的亀裂,分岐亀裂へと順次転移していく現象が明らかになった.ここでは,その現象の普遍性と非線形動力学の関係について説明し,多数の亀裂が相互作用する時に現われる周期亀裂パターンと岩石破壊の関係,さらに複雑な破壊パターンに対する今後の課題などについて述べる.
著者
佐治 晴夫
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.60, no.3, pp.247-253, 1991-03-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
23

1/ƒ揺らぎは,自然現象や音楽に代表されるような芸術作品,あるいは人体の生理信号などの基本リズムのなかに広く存在し,人の快適感と深いかかわりをもつことがわかっている.本解説論文では, 1/ƒ揺らぎとは何かについて簡単に解説した後,快適空間を創出するにあたって, 1/ƒ揺らぎをどのように応用していけばよいのか,扇風機などへの実施例をあげながら紹介し,今後の応用展開について言及する.
著者
前田 敬二
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.51, no.7, pp.768-773, 1982-07-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
7

戦後に行なわれた多くの種類の固体発光デバイスの研究開発の進歩,消長と,工業としての発展を回顧する.現在,工業的に確立されたと思われるものは1960年ごろから研究開発の始まったIII-V族化合物結晶を用いた緑色から赤色の発光ダイオードであり,半導体レーザーなど実用的性能に達しながらもなお研究開発の途上にあるものも多い.これらの歴史から,新しく発光デバイスとして発展するために必要と思われる材料の選択の重要性をはじめ,いくつかの条件を述べる.
著者
今坂 藤太郎
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.63-67, 1986-01-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
37
被引用文献数
1

最近,微弱な光吸収を測定するための分光手法が,いくつか提案されている。なかでも熱レンズ効果,光熱偏向効果を用いる方法は,感度,位置分解能に優れており,超微量吸光分析や試料の三次元分布を調べる目的で使用されるようになっている.本稿ではこれらの分光法の原理,特徴,応用などについて述べる.
著者
古川 猛夫
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.53, no.9, pp.752-760, 1984-09-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
30

ポリフッ化ビニリデンおよびその共重合体は,50MV/m以上の電界により強誘電的スイッチング現象を示す.スイッチング時間は電界にきわめて強く依存し,高電界ではμ8になる.反転分極量は100~160mC/m2で,結晶域の自発分極はほぼ完全に反転することを示唆する.高分子強誘電体はラメラ状結晶の集合体で,個々のラメラ内で1本の分子鎖の回転を素過程として核生成と成長機構により分極が反転すると考えられる.このような毛デルによる計算機シミュレーションは,案灘のスイッチング曲線をよく再現する.
著者
岩木 正哉
出版者
The Japan Society of Applied Physics
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.51, no.9, pp.1058-1063, 1982

イオンビームを利用した表面,表層処理技術は近年急速な進歩を遂げ,なかでも,イオンビームの性質を最大限に利用したイオン注入は,半導体素子作成プロセスにおいて不動の地位を占めた.このイオン注入は金属表層の合金化など,半導体以外の材料における表層の機械的牲質や化学的姓質を変えるために利用され始めている。すでに, N, AI, Ti, Crなどをイオン注入した鉄鋼材料では優れた耐食性,耐摩耗性を有することが認められ,イオンビームの大電流化に伴い,工具への応用なども進められている.ここでは,イオン注入による金属の表層改質を中心にした現状と将来について述べる.
著者
三品 博達 朝倉 利光
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.42, no.6, pp.560-573, 1973-06-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
74
被引用文献数
1

As one of the most interesting applications of optical heterodyne detection in scientific measurements, various types of doppler velocimeters have been recently developed with the use of laser light. In this report, doppler velocimeters are classified into two groups of reference and self-comparison methods, each of which has two different systems of optical arrangement called as an alignment system and a self-alignment system. Various properties cl doppler velocimeters are discussed, such as measurements of a flow direction, three-dimensional measurements of a flow, and properties and processings of beat signals.
著者
外村 彰
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.290-297, 1983-04-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
25

電界放射型電子顕微鏡によって電子線ホログラフィーは実用段階に達し,その新たな応用が開発された.この磁場分布観察法によって,強磁性薄膜内の磁化分布のみならず,空間に分布する磁場分布が磁力線の形で直接観察できることが実証された.この原理と観察結果を紹介し,今後の展望を行なう.
著者
石井 裕 内田 龍男 和田 正信
出版者
The Japan Society of Applied Physics
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.216-218, 1978

The electrooptic characteristics of cholesteric-nematic mixtures were studied in relation to surface alignment, layer thickness (<i>d</i>) and helical pitch (<i>p</i>). It was made clear that their characteristics could be consistently understood by taking the ratio (<i>d</i>/<i>p</i>) of layer thickness to helical pitch into consideration, and the optimum value of <i>d</i>/<i>p</i> for display devices was about 0.7 for the parallel-aligned cell (parallel cell) and about 0.5 for the vertical-aligned cell (vertical cell).
著者
細野 秀雄
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.69, no.4, pp.415-419, 2000-04-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
27

最近, 100nm以下の解像(16ギガDRAM相当)を実現するF2エキシマレーザー光 (157nm) を光源とする半導体の光リソグラフィーに大きな関心が集まりつつある. “modifiedsllica”とよばれるフッ素をドープした無水シリカガラスが優れたF2レーザー耐性を示すことがわかり,これまであきらめられていたフォトマスク基板としての可能性が示されたことが一つの契機となった.F2レーザー光と合成シリカガラスとの相互作用の解明は,新たな欠陥種としてひずみボンドの重要性を明らかにしつつある.本稿では,合成シリカガラスとF2レーザーとの相互作用について,筆者らのアプローチと結果について紹介する.
著者
森泉 豊栄 宮原 裕二 塩川 祥子
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.98-114, 1985-02-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
86
被引用文献数
1

バイオセンサーは,生体の化学物質識別能力を利用した化学センサーである.特に酵素,抗体などの特異性を利用すれば,体液中の物質を高い選択性のもとに検出できる.本稿では,はじめにバイオセンサーの基本原理と酵素を使ったバイオセンサーの実用例を述べ,続いて,バイオセンサーの新しい研究勤向である半導体を使った小型化,複合機能化,集積化センサー,およびその他の電子デバイスと結合する試みなどを紹介する.
著者
戒能 俊邦
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.67, no.10, pp.1125-1130, 1998-10-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
31

非線形光学材料の応用の一つに波長変換特性を活用した超高速光信号検出用光サンプリング (OS), および電気光学効果を活綱した超高速集積回路診断用電気光学サンプリング (EOS) がある.従来,これら超高速サンプリング素子としてKTPなど無機系非線形光学材料が検討されているが,大きな非線形光学効果を有する有機材料を用いることによって高感度OS, EOSの実現が期待できる.本論では実用的素子応用をねらいとする有機非線形光学材料として,分子結晶,イオン結晶,および電気光学高分子を取りあげ,情報の高感度,高速検出・処理素子への適用に向けた研究・開発状況,応用への課題対応を紹介する.